死ぬまで生きる問題

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大人と子どもで異なる正義観 映画『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』【ネタバレ感想】

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これみさえです。

 

夫ひろし、子しんのすけでも気づかなかったみさえの変身姿。

そう今回ご紹介する『クレヨンしんちゃん』の見せ場の一つが3分ポッキリの大変身。

 

 

 

野原一家がそれぞれの望むヒーローに変身して怪獣を倒していくストーリー。

野原家→異世界野原家→異世界野原家→が繰り返されて、特に大きな悪の組織が出来るわけでも、大移動の逃走劇が出てくるわけでもないダイナミックさにかけるストーリー展開。

 

ゆえにイマイチ何か印象に残りにくい。

唯一あるとしたら特撮マニアに「あっ」と思わせるシーンがあるくらい。

 

この映画は何を表現したかったの?

単なる子供向けの変身ヒーローVS怪獣もの?

 

という感想に終わるかたも多いのではないだろうか。

 

私も初めて観た時はイマイチピンとこなかった作品だ。

しかし、今回見直してみて「もしやそういうことか」と思わせられることがあった。

それはこの作品のテーマはしんのすけが自ら気づいた「正義」についての物語なのではないかということだ。

 

早速そのことについてお話していく。

目次

 『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』とは

概要

2005年4月16日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ13作目。

本作品から監督が水島努からムトウユージにバトンタッチ。

 

サブタイトルの「嵐を呼ぶ〜」が「伝説を呼ぶ〜」に変更された(次々回作で元に戻った)。上映時間は96分。興行収入は約13億円。

 

キャッチコピーは『オラのミライがなくなっちゃう?!緊急出動3分GO!』。

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あらすじ

 

ある夜、春日部に謎の巨大怪獣が現れ、野原家を跡形も無く潰していった……。という夢を、ソフビ怪獣・シリマルダシを抱きながら見ていたしんのすけ

 

シリマルダシを投げると、今度はアクション仮面のソフビ人形に持ち替えて別の夢を見始める。その夢の中でしんのすけは、アクション仮面と力を合わせ怪人軍団を倒してミミ子を助け出し、アクション仮面から「正義の心得」を教わる。


そして朝。いつも通りにみさえは朝食を作り、ひろしは会社に出勤、しんのすけは幼稚園へ。

だが、いつも通りにしんのすけはお迎えのバスに乗り遅れてしまい、みさえはまた自転車でしんのすけを幼稚園に送る事になった。

家に帰ったみさえは朝食にカップラーメンを用意するが、くたびれてそのままうたた寝をしてしまった。

 

そこに、掛け軸の裏から光を放ちながら宙を舞う物体が現れる。発光体はカップラーメンの匂いにつられ、そばに転がっていたシリマルダシの人形に憑依してつまみ食い。が、運悪くその光景をみさえに目撃されてしまった。二進も三進もいかなくなった物体は仕方なくみさえに事情を説明、自らが未来からやって来た時空調整員・「ミライマン」であると語った。

本来は野原家に来る予定はなかったが、余りの空腹のためにカップラーメンの誘惑に負けてここへ来てみさえに見付かってしまい、大変なことになったとミライマンは激しく後悔する。

 

野原一家はミライマンに掛け軸の裏を通じて3分後の世界へ連れて行かれた。

そこは東京タワーの近隣のビルの屋上に通じており、東京タワーの上空には繭のようなものが浮かび、怪獣が街を襲っていた。ミライマンは時空の乱れが原因で怪獣が次々に出現しており、3分後の未来へ行って怪獣を倒さないと危機が現実になってしまうと告げ、一家に協力を依頼。

 

一家は怪獣退治のために、ミライマンが宿っているシリマルダシの人形を媒介にミライマンの力と正義の心で自由自在に変身する能力を得て怪獣に立ち向かっていく。
しかしやがて、自分たちが世界を守っているのだと有頂天になったひろしとみさえは怪獣退治に没頭して日常生活を疎かにするようになり、しんのすけは両親に代わってひまわりの面倒をみることになる。

 

そんなある日の朝、いつものようにしんのすけを迎えにやってきた幼稚園の先生達は野原家の様子がおかしい事に気付き、幼稚園にやって来たしんのすけから事情を聞きだそうとする。

その時、春日部のデパートが一部崩壊、風間トオルのママが巻き込まれて負傷したという知らせが入ってきた。時を同じくして、東京タワーの上空には暗雲が立ち込め、3分後の世界にある筈の怪獣の繭が現れる。

 

もしやと思い家に急ぎ戻ったしんのすけは、そこで傷付いたひろしとみさえの姿を見る。

3分以内では倒せないほどの強力な怪獣が現れ、その戦いの余波で現在の世界に被害が出てしまった。その直後更に強力な怪獣が出現、ひろしとみさえは手が出ないと匙を投げてしまう。

 

そこで「ひま(ひまわり)に女子大生になってもらって素敵なおにいさまって友達に紹介してもらう」ために、しんのすけが立ち上がる。

引用:クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃 - Wikipedia


「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃」 予告編

パロディーにはパロディーで 過去の劇場版で使われたテーマや展開がてんこ盛り 

今作品の特徴の一つがパロディーに次ぐパロディー。

その対象となったものはアニメだけに限らず、特撮、ヒーローものなど多種多様。

恐らく私が気づいていない箇所以外にも随所にそういったパロディー要素が散りばめられている。

 

このパロディーの対象はなんとクレヨンしんちゃん映画にも及ぶ。

というのもこの作品を見ていると過去のクレヨンしんちゃん映画で出てきたようなテーマや展開が結構ある。

 

例えば、幼児化するみさえ&ひろしが育児と仕事を放棄しながらも最終的には子供の未来のために戦うという展開。

これはまさに「オトナ帝国」で使われたパターンと同様だ。

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それ以外にも巨大な敵と変身した野原一家が戦うシーン。

これは「温泉わくわく大決戦」で使われた展開。

イメージが貧困なゆえに変身後のひろしがダサいというのも全く同じパターンだ。

 

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そして最後にアクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんの三人が助けに来てくれる展開。

これは「ヘンダーランド」と同様の展開だ。

 

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ようはこの作品は「クレヨンしんちゃん」という作品からもパロディーしているのだ。

パロディーで作られた作品に自作のパロディーも含むという中々シュールな要素が取り込まれているのだ。

 

ただ、それを「ネタ切れしたのか?」で済ませてはいけない。

それはこの映画でもう一つパロディーしている要素「正義」を読み解いていけばわかる。

「正義」は教えられるものではない しんのすけが導き出した「正義」とは

この作品のテーマの一つは「正義」だ。

正義って何?

実はこの作品の冒頭でしんのすけは夢の中で「正義のベット」と書かれたベットにアクション仮面と寝ている。

そして、その後夢の中でしんのすけの活躍もあって敵を倒す。

 その際しんのすけがこんなことを口にする。

 

しんのすけ:オラ、正義に目覚めたけど、まだまだ正義のことがわからないぞ... アクション仮面! 正義って何?
アクション仮面しんのすけくん。 その答えは自分で出すものだ。大丈夫! 君なら出来るさ!!

 

 ここまでは言われれば「正義」をテーマにしていることは明白だ。

ただ、この作品のテーマを単なる「正義」ではない。

 

「自ら導き出す正義」 

 

これこそがこの作品のテーマなのだ。

それゆえアクション仮面は『その答えは自分で出すものだ。』というセリフを残している。

実はこの言葉に私は強い違和感を抱いた。

というのもこれまでクレヨンしんちゃん映画では正義というものを一つのテーマとして扱ってきた。

そしてそこにはアクション仮面という正義のヒーローが登場し、アクション仮面自身の正義の信条を口にしてきた。

 

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ところがこの作品でアクション仮面は自ら正義とはいかなるものかを語らない。

ここにこの作品が誰かから与えられた正義ではなくて、自ら導き出す正義こそ大切だと訴えていることを物語っているのだ。

 

変身から紐解く大人と子供が描く理想の違いとは

 それを紐解くためにひとつ注目したい点がある。

それは大人のみさえ&ひろし)と子供(しんのすけ&ひまわり)の変身シーンだ。

 

実は今作でひろしとみさえは様々な形態に変身する。

彼らにはなりたい自身のヒーロー像があり、それらに憧れて様々な変身に挑戦する。

しかし、彼らが望むのは自分がかつて憧れたヒーローや誰かにカッコ良いor可愛いと思ってもらうための変身。

部長や美人にカッコ良いと思われたいひろし、イケメンに可愛いと思ってもらいたいみさえ。

 

そう、彼らの意識は過去や他人に向かっているのだ。

 

対してしんのすけとひまわりはあまり変身に苦心してはいない。

ひまわりに至ってはほぼそのままの形態で戦っている。

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彼らは理想の形態が今にあり、人から見てくれをよく思われたくないという様子はみうけられない。

 

象徴的だったのは、テレビレポーターが彼らの戦いを撮影しているシーン。

ひろしが強くカメラを意識する一方でしんのすけはあまり無頓着でしかも真っ裸。

ひろしにカメラの存在を教えられてからしんのすけはカメラを見てはいるものの、そこまで強い執着や自分をよく見せようという意思はない。

極めつけはひろしがしんのすけに言い放った一言。

 

しんのすけ! テレビにお前のカッコ良いところを見せてやれ!」

 

これは明らかに彼の意識が他者に向かっていることを表している。

 

しんのすけが導き出した己の正義

終盤、育児放棄してしまうみさえ&ひろし。

このあたりから物語はややシリアスな展開になる。

 

そして、クライマックスを迎えて敵が強くなり、みさえ&ひろしは負傷してしまう。

次第に戦いに恐怖を覚え、戦うことに臆病になる二人。

 

そんな二人を見て葛藤するしんのすけ

しかし、彼は戦うことを選ぶ。自分なりに導き出した正義のために。

 

しんのすけ:オラ、ひまわりの素敵なお兄様だから!ひまが女子大生になる未来を怪獣なんかに壊させないぞ!強い人が弱い人をお守りするのは当たり前だから!

 

そしてそれを見て目覚めたみさえ&ひろしもまた自分たちのヒーロー像に行きつく。

 

ひろし:俺達は正義のヒーローなんかじゃない。子供の未来を守りたいと思っている父ちゃんだ!
みさえ:母ちゃんよ!

 

今まで過去や自分がよく思われることに意識が向かっていた二人が導き出したのは子と家族を想う気持ち。

 

人から与えられたヒーロー像ではなく、自らが信じるヒーロー像で敵に立ち向かうのだ。

 

この展開が生きてくるのがラストの敵の姿にある。

実はなんとラストの敵はしんのすけそっくりの姿をしているのだ。

なぜしんのすけにそっくりかというとこれまでの戦いを見てしんのすけが最強だったから。

つまり他者の模倣をしているのだ。

 

しかし、そのラスボスはもちろん野原一家には勝てない。

なぜなら他者を真似たに過ぎないから。

 

自分で悩んで導き出した信念に勝るものはないというメッセージが込められているのだ。 

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まとめ

 ラストにミライマンが「君が守りたいものは何?」と問う。

綺麗なお姉さんをお守りするというしんのすけの回答を笑いながら、ミライマンは最後にこう言って去っていく。

 

「それが君の正義ですね」

 

自分にとっての正義とは何か。

この作品を通してみなさんも考えてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、さようなら!

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