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読売ジャイアンツ(巨人)の2019年ドラフト指名予想と補強ポイント、2020年の編成【野手編】

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Yomiuri Giants Baseball - Tokyo Dome

どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。

 

30代以上の中堅ベテラン勢の活躍でリーグ首位をひた走る、2019年の巨人。

ファームにも超有望株を保有しており、将来の見通しも非常に明るい状況です。ただ、2020年のことを考えると、全てが万全という状況ではなく、まだまだ新の黄金時代を作るには課題が多いチームでもあります。

果たして巨人のフロントは今オフどんな問題に取り組まければいけないのか、巨人の今季のチーム事情を振り返りながら、2019年の補強ポイントについて考察していきます。

 

読売ジャイアンツファンの方や、アマチュア野球ファン、ドラフト好きの方は是非参考にされてみてください。

 

2018年の記事が気になる方は「【巨人】読売ジャイアンツの2018年ドラフト指名予想と2019年の編成【野手編】」の記事もご覧になってみてください。

www.shinumade.com

  

※本記事のデータは2019年8月17日時点のものです。

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2019年の読売ジャイアンツ(巨人)の野手一覧

捕手

選手名 投打 年齢 2019年の契約
阿部慎之助 右左 40

小林誠司

右右 30
炭谷銀仁朗 右右 33

岸田行倫

右右 22
大城卓三 右左 26
田中貴也 右左 26

※育成選手に、広畑塁、 小山翔平、高山竜太朗。

内野手

選手名 投打 年齢 2019年の契約

吉川大幾

右右 26

吉川尚輝

右左 25

中島宏之

右右 37

坂本勇人

右右 31

岡本和真

右右 23
ビヤヌエバ 右右 28
田中俊太 右左 25
北村拓己 右右 24
山本泰寛 右右 25
若林晃弘 右両 25

増田陸

右右 19

増田大輝

右右 26

松井義弥

右左 19

湯浅大

右右 20

マルティネス

右両 26

※育成選手に、比嘉賢伸、折下光輝、田島洸成、黒田響生。

外野手

選手名 投打 年齢 2019年の契約

陽岱鋼

右右 32 ○5年契約の3年目

丸佳浩

右左 30
亀井義行 右左 37

石川慎吾

右右 26
立岡宗一郎 右左 29
重信慎之介 右左 26
ゲレーロ 右右 33 △2年契約の2年目
松原聖弥 右左 24
村上海斗 右右 24
加藤脩平 右左 20
山下航汰 右左 19

※育成選手に、加藤脩平、モタ、荒井颯太。

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2019年の読売ジャイアンツ(巨人)のオーダーと野手状況

2019年巨人野手事情

打順 ポジション 名前

1  右     亀井(陽)

2  遊     坂本

3  中     丸

4  三     岡本(ビヤヌエバ、田中俊、山本)

5  一     阿部(大城、中島)

6  左     ゲレーロ(石川、重信)

7  二     若林(吉川尚、田中俊、山本、増田)

8  捕     小林(炭谷、大城)

9  投    

※打順は2019年8月14日

 

過去3年間は広島の独走を許し、苦杯をなめてきた巨人。2019年はその広島からFAで丸を獲得し、課題だった攻撃力を改善。ここ数年間は得点力がリーグ中位程度だったのが、今シーズンはリーグ1位となる523得点(110試合消化時点)をあげるまでに強化されました。

【読売ジャイアンツ野手 2016〜2019の成績比較】

指標 2016 2017 2018 2019
得点数 519(4) 536(4) 625(3) 523(1)
wRAA -18.0(4) -8.9(4) -6.9(3) 72.0(1)
UZR -12.9(5) 5.7(4) 13.4(2) 1.9(2)
チーム野手WAR 14.8(3) 12.1(5) 17.0(3) 14.3(2)

※()内はリーグ順位

 

チーム野手WARで見ても、中日の19.4に次ぐ2位。野手陣の整備、強化が、8月中旬まで首位をキープし続ける大きな要因となっています。

 

編成面で見ると、坂本、丸の強力な中軸は30代に突入したばかりで、残り2〜3年は今の状態を維持し続けられるため、今後も巨人のストロングポイントになるでしょう。

打順別攻撃力を見ても、坂本、丸が担うことの多かった2、3番はリーグ内でもトップクラスの攻撃力を誇っています。

その他の打順は固定するまでには至りませんでしたが、選手の状態や相手投手などを見極めながら、様々な選手を起用し、穴のない打線を構築することが出来ていました。この辺は原監督のベンチワークはさすがといった印象です。

 

気になるのは、2019年は期待された若手有望株が期待されたほどの成績を残せず、ベテランによってチームが支えられている点です。

【2019巨人 野手WARベスト5】

選手名 野手WAR 年齢
坂本勇人 4.7 30
丸佳浩 3.8 30
亀井善行 3.2 37
陽岱鋼 1.4 32
阿部慎之助 0.8 40

 

球団史上ワーストの4年連続V逸という状況で、絶対に優勝が求められる状況だったとはいえ、2019年のベテラン頼りになってしまったシーズンとなりました。

次世代のリードオフマン候補として期待された吉川尚輝は腰痛の影響で4月14日に抹消されて以降は、なかなかリハビリが進まずに復帰の目処は立っていません。2018年に史上最年少で3割30本100打点を達成した岡本も、今季はあらゆる指標(特に質の面)で成績を下げてしまっています。

 

その他の選手を見ても、重信、山本、大城、田中俊太などに一定の試合数が与えられましたが、結果的にはWAR0.0前後に留まっており、一軍レギュラークラスとして期待出来るまでには至っていません。

良く言えば一軍半レベルだった選手が一軍の控え枠としては申し分ないレベルに育ったとも言えますし、悪く言えばリプレイスメントレベル止まりとも言えます。

再就任1年目で勝利と育成、戦力見極めを同時に行った原監督が来年以降どう編成・起用するのかは、要注目です。

 2019年の若手育成事情

ファームに目を移してみると、他球団が羨むほど若手有望株を保有出来ている巨人。

捕手、内野手、外野手のそれぞれのポジションで期待出来る選手が出ている点も、明るい材料です。

選手名 打席数 打率 OPS 年齢
北村 拓己(三塁手) 381 .286 .836 24
岸田 行倫(捕手) 226 .301 .819 23
山下 航汰(外野手) 287 .343 .896 19
松原 聖弥(外野手) 264 .299 .773 24
モタ(外野手) 32 .286 .875 23

 

特に楽しみなのが、 育成出身ながら高卒1年目では破格の打撃成績を残し、支配下契約を勝ち取った山下の存在。一般的に高卒ルーキーの1年目のファームでの打率の目安は2割で普通、.250なら上出来、3割打てば超有望株と言われる中で、打率.343をマークしています。また、長打力の面で見ても、本塁打は5本ながら、二塁打の多さなどもあり、OPSは.896を記録。このOPSは過去10年間の高卒1年目野手の中でも群を抜いており、2018年にヤクルト村上が記録した.879を上回るものです。

余談ですが、もし山下がファームで首位打者となった場合、あのイチロー選手以来の27年ぶりの高卒新人首位打者となることからも、彼の残した成績の凄さがおわかり頂けると思います。

ここまで突出した数字を残した選手はほぼ例外なく一流選手への階段を駆け上がっていくため、2020年以降、山下がどんな結果を残すのか、今から楽しみです。

 

若手有望株や前半戦の巨人の戦いぶりについては、下記の動画でもまとめておりますので、是非ご視聴されてみてください。


【読売ジャイアンツ(巨人)編】プロ野球2019前半戦を振り返る12球団の夏の通信簿~【野球ラジオ】

 2019年オフの戦力外・退団候補

  • 吉川大幾
  • 中島宏之
  • ビヤヌエバ
  • マルティネス
  • 石川慎吾
  • 立岡宗一郎

ベテランは結果を残し、中堅は一軍クラスに成長し、若手には有望株多数。そのため、今オフの巨人は誰を戦力外にしてドラフトのために枠を空けるのか非常に悩ましい状況になっています。ただ、2018年オフの中井大介の例もあるため、候補としては20代後半で結果を残せず、伸び代がないと判断された選手は、戦力外となるかもしれません。

まとめ
  • 坂本、丸、岡本がいるため、数年間は野手は強みになるだろう
  • 中堅組は一軍戦力になったが、やや物足りなさもある
  • 若手有望株が多数育ちつつある充実したフォーム状況
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2020年の読売ジャイアンツ(巨人)野手のポジション別編成

2020年の巨人の編成について、「1ポジション4人制」で考察します。

 

「1ポジション4人制」の見方は、下記を参照してください。

各ポジションをレギュラー、対抗、バックアップ、育成の4つの枠に分けてポジションごとの充実度を分析。

パ・リーグの場合は指名打者があるため、重複する選手もいるがあくまで1ポジション4人ずつとする。

 

充実度が低いポジション=補強ポイントになる。

 

【ポジション充実度判定】

充実度A:補強の優先度低
充実度B:補強の優先度中
充実度C:補強の優先度高
 

一応現有戦力を全員当てはめてみたが、青字の選手は戦力外候補。

従って、そのポジションにドラフトもしくは外国人を補強する可能性がある。

引用:西武ライオンズの2017ドラフト指名予想と2018年の編成【野手編】 

※1今回はFA移籍の可能性がある選手も、青字にしております。

※2()は他ポジションと重複した選手です。

ポジション別攻撃力 強みは遊撃手、中堅手と穴のなさ

2019年の巨人の強みは何度も言う通り、坂本、丸の守るショートとセンターのポジション。また、他球団がどこかしらのポジションで大きなマイナスを作る中、巨人は全体的に穴がなく、大きな弱点がなかったことも強みと言えます。

捕手 充実度B

レギュラー :小林  (31)
対抗    :大城  (26)
バックアップ:炭谷  (33)
育成    :岸田  (24)、田中(26)
 

炭谷の負傷離脱があったとはいえ、基本的にはレギュラーは小林で、投手や調子によって大城、炭谷を併用する形を取った2019年の巨人。2020年も引き続き捕手併用の形が採用されるのが濃厚です。ただ、前述の通り二軍で好成績をマークしている若い岸田がいるため、来年以降は岸田が一軍に活躍の舞台を移すかもしれません。


現在巨人は捕手の支配下登録選手数が阿部慎之助を含めて6名となっており、実質的な捕手の数は5名のみ。育成契約の選手が3名いるとはいえ、宇佐美をトレードで放出した影響で、かなり少ない人数になっています。

ですので、ドラフトでは若い捕手を獲得する可能性は大いにあるでしょう。

幸い今年は高校生捕手にも逸材が多いため、中位〜下位で獲得する可能性大です。

 

なお、宇佐美選手の放出理由につきましては、下記の動画でも解説しておりますので、ご覧になってみてください。


巨人吉川光夫、宇佐見と日本ハム藤岡貴、鍵谷トレードの理由メリット、両球団の思惑を解説【野球ラジオ】

一塁手 充実度B

レギュラー :岡本   (24)or新外国人(?)
対抗    :大城   (26)
バックアップ:阿部   (41)、中島(38)
育成    :(山下) (20)、(北村)

 

2019年の開幕は岡本がファーストのレギュラーでしたが、サードのビヤヌエバが期待された結果を残せず、シーズン中盤は岡本がサードやレフトを守る形が取られています。ですので、来季以降の岡本のポジションは未定ですが、ひとまず基本線として岡本を一塁手として構成を考えていきます。

 

その岡本ですが、2019年は2018年と比較すると大きく成績を下げてしまいました。本塁打ペースこそ昨季と変わりませんが、質の面ではOPS(.935.→801)、長打率(.541→.464)などどれも低下しており、WARは4.1→0.2となっています。

ただ、致命的に打てていないわけでもないことを考えると、今後成績を持ち直す可能性は大いにあります。12球団でも希少な若手和製大砲ですので、今後数年間は巨人のアドバンテージとなり得る存在です。

 

その他の一塁手候補ですが、現状は40歳の阿部が実質1番手となっており、層の面ではやや不安を覗かせます。和田恋を放出したことで一塁手の若手大砲候補が不在になっていますので、ドラフトで獲得する可能性もあります。

ただ、最近では北村や山下などがファームで一塁手を務めるケースもあり、編成としては彼らを負担の少ないファーストで、まずは打撃に専念させて育成するプランがあるのかもしれません。 

元々一塁手は外国人選手などで補強しやすいポジションでもありますので、わざわざドラフトで無理に獲得する必要性は少ないです。

 

岡本不調の原因につきましては、下記の動画で解説しておりますので、ご覧になってみてください。 


巨人岡本和真の不調の要因を数字で分析、課題は選球眼改善と落ちる球にあり!?【野球ラジオ】

二塁手 充実度B

レギュラー :吉川尚  (25)
対抗    :若林   (25)、山本(25)、(増田)
バックアップ:田中俊  (26)
育成    :

 

吉川尚輝が健康であれば不動のレギュラーなのですが、故障の多い選手でもあり、計算しづらい選手となっています。そのため、今季も数多くの選手が二塁手で起用されており、若林、山本、田中俊太、増田といった選手がセカンドで出場機会を得ました。

良く言えば誰が出ても同じレベルを保てるのですが、悪く言えば抜きん出た存在が現れない状況です。

ただ、その中では若林が頭一つ抜け出そうな存在で、攻撃力の面で違いを見せています。若林はここまで224打席に立ち、4本塁打、出塁率.350、OPS.723とセカンドとしては及第点以上の打撃成績。守備面では454イニングでUZR-4.4と難を残しますが、来季以降も吉川尚輝とポジションを争う形になるでしょう。

 

吉川尚輝の怪我の状態次第ではありますが、一軍レベルの選手は複数人いることを考えると、補強の優先順位は低いです。

一点気になるとすると、セカンド候補の選手の年齢が非常に近いことです。やや編成バランスが悪くなっているので、高校生もしくは大学生世代の二塁手候補を獲得しても良いかもしれません。

三塁手 充実度B

レギュラー :ビヤヌエバ(29)、(岡本)or新外国人or鈴木大地?
対抗    :北村   (25)
バックアップ:田中   (26)(山本)、(増田)
育成    :松井   (20)

 

ビヤヌエバの不振でポジションを固定出来なかったサードのポジション。来季以降の編成の鍵を握るのは今後のビヤヌエバの働きと、北村の一軍での対応力次第といったところ。ビヤヌエバの場合は、外国人枠の兼ね合いでなかなか一軍登録しづらい状況(加えてゲレーロ絶好調)であることを考えると、編成的には北村が一軍で結果を残すのが1番ありがたい形。

その北村は8月12日になって、ようやく一軍登録されました。チームが優勝争いする中で、出番は限られるでしょうが、首脳陣に「来年は北村に出番を与えたい」と思わせる活躍ぶりが出来るのかに注目です。

 

その他の三塁手候補としては、二塁手候補でもある田中俊、山本といった選手も三塁手で起用されており、ファームには大砲候補の松井もいるため、ラフトでの優先順位は低いポジションになっています。

将来的には坂本勇人がコンバートされる可能性を考えても、このポジションに人材を確保し過ぎる必要はないでしょう。

 

なお、現時点では未定ではありますが、仮に鈴木大地がFA宣言となれば、獲得するのも十分有りです。これに関しては北村をどう判断する次第ではありますが、鈴木大地の場合はファースト、セカンド、レフトなども守れるため、ユーティリティプレイヤーを好む原監督が触手を伸ばしても不思議ではありません。

遊撃手 充実度A

レギュラー :坂本   (32)
対抗    :増田大  (27)、(吉川尚)
バックアップ:吉川大  (27)
育成    :増田陸  (20)、湯浅(21)、比嘉(21)、黒田

 

2019年は本塁打、打点の二冠を狙えるペースで打ちまくっている坂本勇人。歴代で見てもショートとしては破格の打撃成績となっており、来季以降もチームの中心選手であることは間違いありません。

気になるのは坂本の遊撃守備の衰えです。2015年にUZR32.3を記録しましたが、以降は15.1→10.6→10.0→-4.5と年々守備範囲に衰えが出ています。この傾向が続くと、来年はショートとしては限界に達することが見込まれ、遅かれ早かれ他ポジションへコンバートする必要があるでしょう。

ただ、その他にショートとしてレギュラーを期待出来る存在は育っておらず、2018年のドラフト2位・増田陸はまだ19歳と、いきなり坂本の後釜を任せるには時期尚早。筆頭候補であった吉川尚輝も怪我がちで計算が立たず、現状の巨人のチーム事情を考えると、2020年も引き続き坂本が守る形が”ベター”な選択です。

 

ポジション別攻撃力の図からもわかる通り、坂本は他球団のショートとは比べ物にならないほどの打力を有しており、それでいて守備はやや平均以下という程度。現時点では十分アドバンテージになり得ているので、今年の守備レベルを維持出来るなら、コンバートする必要はありません。

 

ドラフトに関しては、吉川尚輝の状態次第では大学生or社会人の遊撃手候補を獲得する手もあります。ただ、二軍にも遊撃手候補の数が非常に多く、一軍にも増田大などがいることを考えると、遊撃手候補の出場機会確保が難しくなるため、指名する必要はないのかなと思います。

左翼手 充実度B

レギュラー :ゲレーロ (33)or新外国人
対抗    :石川   (27)、(陽)
バックアップ:(亀井)    (38)、(岡本)
育成    :山下   (20)

 

序盤は外国人枠の兼ね合いもあって、なかなか存在感を示せなかったゲレーロですが、シーズン終盤になって絶好調。231打席で15本塁打、OPS.879と、本塁打王を獲得した2017年の中日時代に匹敵するほどの質の高さを見せています。4番に置くには物足りないですが、6番あたりに置いてにおくにはこれ以上ない存在。ここにきてチームにとって欠かせない存在になりつつあり、巨人としては来季もレフトのレギュラーを任せたいところです。

問題は今年でゲレーロとの2年契約切れてしまうことです。ゲレーロは今季の推定年俸が4億円も言われており、非常に高額な年俸がネックな選手です。巨人としては減俸して残留させたいところですが、果たしてゲレーロ側が減俸で折れるかは微妙なところ。

 

仮にゲレーロ退団となれば、新外国人を獲得するか、岡本や亀井をレフトで起用する形が濃厚になるでしょう。または、三塁手事情と同様に、山下が来季使いたくなるほどのアピールを首脳陣に出来れば、山下のために枠を空けるという選択肢も出てくるでしょう。

 いずれにせよ、ゲレーロ退団となっても現有戦力、もしくは新外国人選手で補う形が濃厚で、ドラフトでこのポジションのレギュラー候補を獲得する可能性は低いです。

 

余談ではありますが、外国人枠がネックになっている巨人が、来季以降日本人選手扱いになるバレンティンを獲得しても、何ら不思議はないと見ています。

中堅手 充実度A

レギュラー :丸   (31)
対抗    :重信  (26)
バックアップ:(陽)    (33)、立岡(30)
育成    :松原  (25)、村上(25)、加藤(21)

 

移籍一年目のとなる丸は今季、リーグ野手WARランキングで5位となる3.8を記録するなど、移籍初年度からチームに貢献。ここ最近は悪化傾向だったUZRも4.6を記録しており、まだまだセンター守備も問題ないレベルで守れています。怪我に強く、毎年安定して試合に出て成績を残す選手だけに、今後数年間は丸の存在が巨人に大きなアドバンテージをもたらすでしょう。

控えにも、代役候補としては十分な重信、陽を有しており、丸の短期的な離脱であればカバー出来る選手層になっています。

ファームの若手事情を見ても、松原や加藤など若いセンター候補がしのぎを削っており、編成としては理想的な形となっています。

 

ただ、チーム全体でみると、丸、亀井、陽、ゲレーロなど、主力外野手が30代ばかりとやや高齢化気味。他のレフトやライトのレギュラー候補兼将来の丸のレフトコンバートを見据えて、余裕のあるうちに外野手の逸材を獲得するのも面白いです。

とはいえ、基本的に補強の優先順位は低いポジションになっています。

右翼手 充実度B

レギュラー :亀井   (38)or福田秀平(32)
対抗    :陽    (33)
バックアップ:石川   (26)
育成    :加藤    (20)

 

2019年の巨人のライトはほぼ亀井と陽岱鋼が半々出場しており、ベテラン頼みの状況になっていました。

亀井は今季37歳にしてキャリアハイの成績を残しており、巨人首位快走の原動力となっています。しかし、元々怪我が多くパフォーマンスが安定しないタイプで、来季は38歳であることを考えると、同じ成績を期待するのはやや現実的ではありません。

対抗の陽岱鋼も今季は移籍3年目でようやくらしい成績(.291/.368/.781)を見せてWAR1.4を稼いでいますが、 いかんせん故障が多く計算が立たない選手なのがネックです。年齢的にも陽も33歳と下り坂に差し掛かっており、ライトの事情は中長期的に見ても明るくない状況です。

 

他ポジションと比べるとやや層が薄いポジションなので、ドラフトもしくはFAで戦力補強をして層を厚くしたいところ。

ドラフト候補だと、柳町(慶應義塾大学)、宇草(法政大学)といった大学生の外野手が候補に上がってきます。

FA市場だと、「埼玉西武ライオンズの2019年ドラフト指名予想と補強ポイント、2020年の編成」の記事でも話した通り、ソフトバンクの福田秀平などはチーム事情に合致する存在です。

去就は不透明ですが、今年国内FA権を取得したソフトバンクの福田秀平がFAの権利を行使するならば、動くのも悪くありません。今季も少ない出場試合数ながら、139打席で8本塁打、OPS.843、WAR1.2と、クオリティの高さは抜群。若手の二軍での出場機会を邪魔せず、かつ一軍の戦力を高められる存在だけに、福田選手の去就にも注目です。

引用:埼玉西武ライオンズの2019年ドラフト指名予想と補強ポイント、2020年の編成【野手編】

 

用意周到に手駒の数を増やして一年間を乗り切るのが巧みな原監督だけに、何かしら外野手の層を厚くする策を講じてくるでしょう。

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2019年の読売ジャイアンツ(巨人)野手補強ポイント

【野手補強ポイントの優先順位と狙い】

  1. ゲレーロの引き止め→レフトの攻撃力維持
  2. 固定出来なかった一、三塁手の見極めと新外国人獲得?
  3. 高齢化の進む外野手の補強→亀井の後釜、将来的な丸のコンバート視野
  4. 高校生捕手の獲得→ファームの育成候補

 

リーグ”上位”の野手陣であったものの、リーグ”屈指” ではなかった2019年の巨人。現状は坂本、丸におんぶにだっこ状態で、どちらかに故障があると一気に攻撃力が低下するリスクをはらんでいます。

今季結果を残した阿部、亀井、ゲレーロ、陽らのベテランが来季以降も結果を残せるとは計算しづらく、出来れば補強をして更に質も量も高めたいところ。

FA市場にどれだけの選手が出てくるかは現時点では不透明ですが、鈴木大地、福田秀平、會澤翼、バレンティンなどが出てくるようなことがあれば、原監督がまたも自ら出馬する可能性は大いにあるでしょう。

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まとめ

  • 過去3年間と比べると野手陣は整備、強化された
  • 坂本、丸、亀井、阿部など30代中心のチームだったのは気になるところ
  • 若手育成事情は12球団屈指
  • 課題はコーナーポジション(一、三、外野の両翼の)の整備

 

何としても優勝が求められる中で、ベテラン勢が結果を残した巨人。ただ、その中でも若手を積極的に起用し、一軍戦力にした采配はさすが、原監督。今オフ以降の課題としては本格的な世代交代を見据えた戦力の獲得と見極めになるでしょう。二軍で結果を残した選手に出場機会を与えるのか、外部から戦力を獲得して強化するのか。

資金力も人材もいるチームだけに、どういった編成を行うのか、今から巨人のシーズンオフが楽しみです。

 

2019年のドラフトについて知りたい方は「2019年ドラフト会議の日程と目玉選手一覧 一位予想と速報も!【高校生、大学生、社会人】」の記事もご覧になってみてください。

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