どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日はいよいよ明日開幕する、第99回全国高校野球選手権大会の開幕戦の波佐見(長崎)VS彦根東(滋賀)の勝敗予想を語っていきます。
普段の高校野球の記事の時は「だ、である」口調でややかたい話し方になっているのですが、今日は「です、ます」口調で話します。
というのも、私は波佐見高校がある長崎県の出身。
バリバリの地元贔屓の応援記事を書きたかったので、フランクな口調で本記事を書いております。
お前のいつもの口調なんて知らねえよって方はすみません。
では、早速注目の開幕カード・波佐見(長崎)VS彦根東(滋賀)の勝敗予想に入っていきます。
目次
試合日時
- 第1日 8月7日(月) 8日(火)10時30分 第1試合 彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)
開会式後の大注目の開幕カードになります。
入場行進や開会式の参加など、全ての時間を試合調整に使えるわけではありません。
また、独特の緊張感もあると思います。
両校とも甲子園出場経験者はいません。
長崎、滋賀の県大会を観る限り、西東京大会のような3万人を超える大観衆ではありませんでした(あれはあれで異例ですが...)。
普段とは異なる状況下で、いかに平常心でいつも通り試合に臨めるか。
立ち上がりにスムーズに試合に入っていけるかが、勝敗に大きく関わってきます。
両校のデータ
波佐見(長崎)
地方大会のチーム成績
- 試合数:5
- チーム打率:.371
- 総得点: 38
- 総失点: 9
登録メンバー
背番号 選手 学年
1 村川 竜也 3年
2 山口 裕聖 3年
3 川口 侑宏 3年
4 中沢 宏太 3年
5 浜田 倫 3年☆
6 村川 大介 3年
7 内野 裕太 2年
8 早熊 拳太 2年
9 中島 蕉陽 3年
10 隅田 知一郎 3年
11 山口 祥輝 2年
12 松尾 蓮 2年
13 重松 健太 3年
14 朝田 裕己 3年
15 吉田 星摩 3年
16 田中 涼 3年
17 小畑 優之 3年
18 山口 京太朗 3年
☆はキャプテン
地方大会決勝のスタメン
打順 守備 名前 年
1 遊 村川大介 3年生
2 捕 山口裕聖 3年生
3 中 早熊拳太 2年生
4 左 内野裕太 2年生
5 三 浜田倫 3年生
6 一 川口侑宏 3年生
7 二 中沢宏太 3年生
8 投 隅田知一郎 3年生
9 右 中島蕉陽 3年生
甲子園長崎大会決勝は波佐見高校が延長の末に清峰高校を下し、16年ぶりの夏!
彦根東(滋賀)
地方大会のチーム成績
- 試合数:5
- チーム打率:.349
- 総得点: 32
- 総失点: 9
登録メンバー
背番号 選手 学年
1 松井 拓真 3年☆
2 條野 正宗 3年
3 吉本 孝祐 3年
4 朝日 晴人 2年
5 岩本 道徳 3年
6 原 晟也 3年
7 高村 真湖人 3年
8 太田 剛志 3年
9 辻山 知志 3年
10 増居 翔太 2年
11 原 功征 2年
12 嘉藤 修太 3年
13 中井 知稀 3年
14 山崎 凜太朗 3年
15 野崎 重太 2年
16 清水 亮佑 3年
17 森田 昂佑 3年
18 仲川 俊哉 3年
地方大会決勝のスタメン
打順 守備 名前 年
1 遊 原晟也 3年生
2 二 朝日晴人 2年生
3 左 高村真湖人 3年生
4 三 岩本道徳 3年生
5 右 辻山知志 3年生
6 一 吉本孝祐 3年生
7 捕 條野正宗 3年生
8 投 増居翔太 2年生
9 中 太田剛志 3年生
展望
かなり似たチームというの第一印象。
公立高校、左右の好投手が揃う、左右のバランスのとれた打線、地方大会の成績...
戦力的にはほぼ互角。
中軸の長打力、2017年春季近畿大会準決勝で大阪桐蔭を3-4に惜敗、滋賀大会で2017選抜出場校の滋賀学園に勝利したことなどを踏まえると、やや彦根東優勢かと。
※ちなみに彦根東は練習試合ですが、6月に春の選抜準優勝校・履正社にも勝利しています。
ただ、両校ともプロ注目の飛び抜けた選手がいるわけではありませんので、5点前後の試合になると思います。
いかに最少失点で乗り切って、チャンスをものにできるかかがポイントです。
注目選手と攻守のポイント
この記事を書くにあたって、彦根東の試合を2試合ほど拝見させてもらいました。
【参考にした彦根東の試合】
- 大阪桐蔭VS彦根東 2017年春季近畿大会準決勝
- 滋賀学園VS彦根東 第99回全国高校野球滋賀大会3回戦
大阪桐蔭VS彦根東 2017年春季近畿大会準決勝 公立の雄彦根東が高校野球界の王者を相手に大健闘
滋賀学園VS彦根東 第99回全国高校野球滋賀大会3回戦 2017年滋賀大会大本命同士の大一番
選抜王者で、夏の選手権も優勝候補の大阪桐蔭相手に3-4と惜敗。
7回終了時点で、3-2とリードするなど、終盤まで大阪桐蔭を苦しめました。
滋賀学園戦でも、初回に2点を先制されながらも、すぐさま追いつき3-2と勝利。
2017春の選抜にも出場した大本命の滋賀学園を破っています。
決勝も観たかったのですが、動画がなかったので、スコアだけは拝見しました。
彦根東は非常に接戦に強いイメージがあります。
投手陣は基本的に本格派右腕・松井拓真、2年生左腕・増居翔太が中心。
滋賀大会決勝を増居投手が完投したこと、投球内容を見る限り、実質のエースは増居投手。
状態もいいようです。
それと、気になったのは大阪桐蔭戦の彦根東の捕手・條野正宗の動き。
彦根東はランナーなしで単打が出た際、一塁手が一塁ベースから離れます。
それを見たバッターランナーは通常よりも大きくオーバーランをします。
その際、するすると後ろから捕手の條野選手が一塁のベースカバーに入り、外野手がとっさに一塁に送球して、タッチアウトを狙ってきます。
彦根東はこのピックオフプレーを大阪桐蔭戦で、何度か使っていました。
滋賀学園戦では、そういう動きはなかったので、大阪桐蔭戦だけの奇襲だったのかもしれません。
ただ、何をしてくるのかわからないチームでもあります。
私が見てないピックオフプレーや、秘策を攻守に隠し持っている可能性があります。
波佐見は隙を見せないように全神経を集中して欲しいところ。
特に條野捕手の動きは要警戒です。
それと、センターの太田剛志選手の守備も警戒です。
守備範囲が広く、強肩の外野手。
先ほどのピックオフプレーも含めて、ランナーの離塁が大きいと見ると、迷わず送球してきますので、油断しないことです。
波佐見の1・3塁コーチャーはセンター・太田選手の動きにも注視する必要があります。
波佐見の攻撃面のポイント
波佐見は1番の村川大介、4番内野裕太選手が左打者。
中軸の左打者二人が左腕の増居投手を攻略できるかかが鍵を握ります。
実は左腕対策はあまり気にしなくて良いと私は思います。
村川大選手は長崎大会決勝で、清峰の先発左腕・岸川滉生投手の140キロ台の速球を逆方向に強烈な打球を打ち返しています。
左投手を苦にするタイプではないので、問題ありません。
また、左の長距離砲・4番内野裕太選手も右より左投手の方が期待できます。
内野選手は左足よりも右足をホームベース寄りに構える、いわゆるクローズドスタンスの選手。
ライト方向への引っ張った打球を意識し過ぎるところがあり、右投手と対戦する時は踏み出す右足が、開き気味になる傾向があります。
そのため、対右投手の方がミート率が下がる傾向にあります。
その点、左投手の時は外に逃げるボールに意識があるので、右足をスムーズに出すことができます。
ですので、左投手の外の変化球にもスムーズにバットが出ます。
それと私も左打者だったので、経験があるのですが、不調の左打者は案外左投手の方が結果が出ます。
特に右方向への長打を期待される打者は。
対右投手の時のように力んで長打を狙うのではなく、反対方向に単打を意識するので、ボールに逆らわずに対応できます。
実際、内野選手は長崎大会決勝で、初回に清峰の左腕・岸川投手から外角のボールを左中間に飛ばして、先制のタイムリーツーベースを放っています。
彦根東戦でも、増居投手のボールを逆らわずに打てるか。
2年生エースと2年生4番の対決に注目です。
その内野選手に楽に打たせられるかは、前を打つ打者が出塁できるかが大事になってきます。
どうしても、内野選手は長打を狙いがちなので、単打でもいい状況を作って楽に打たせる必要があります。
そこで、鍵を握るのが1番を打つ・波佐見のスピードスター・村川大、チーム1のセンスを誇る3番・早熊拳太選手の二人。
村川大選手は長崎大会での打率が5割超で、5盗塁を記録。
その韋駄天はテレビの画面越しでも速いとわかるほどの快速。
ヒット、エラー、四死球...
どんな形でもいいので、村川大選手が何回出塁できるかが非常に重要。
最低でも村川大選手が2回は出塁しないと、波佐見は非常に苦しい攻撃を強いられます。
そして、その村川大選手と4番内野選手を繋ぐのが、2年生3番バッター・ 早熊拳太選手。
私が波佐見高校の中でも、最もセンスを感じる選手です。
非常にリストが強い右打者で、センターから逆方向に強烈な打球を放ちます。
長崎大会決勝の清峰戦では、対左投手のお手本のような打撃は目を見張るものがありました。
※詳しくは長崎大会決勝の感想記事を参照。
甲子園長崎大会決勝は波佐見高校が延長の末に清峰高校を下し、16年ぶりの夏!
センターの守備範囲も非常に広く、攻守に波佐見高校を支える存在です。
恐らく、波佐見ベンチでは早熊選手が抑えられると「あの早熊が打てないのか...」と不安になってしまうほどの存在(私の想像ですが)。
それだけ波佐見にとっては重要な選手。
【波佐見の攻撃面のポイントまとめ】
- 1番村川が2回以上出塁できるか
- 3番早熊がチャンスをどれだけ拡げられるか(もちろんポイントゲッターとしも期待)
- 4番内野に長打がいらない場面で回せるか。そして内野が返せるか
波佐見の守備面のポイント
両チームの打線の構成は非常に似ています。
俊足好打の左打ちの1番ショート、パンチのある左右の打者を揃える3~6番打者。
波佐見投手陣としては、味方の波佐見打線を抑えるイメージで臨むといいでしょう。
特にクリーンアップの長打力は彦根東の方が上なので要注意です。
私が彦根東の中で、注意すべきと感じたのは1番・原晟也、5番・辻山知志選手。
1番の原選手はシュアなバッティングと走力が魅力。
一番打ち取るのが難しい選手です。
ただ、この選手を出してしまうと、強力な主軸をランナー有で迎えることになります。
投球に集中するためにも、1番・原選手は絶対抑えなければいけません。
それと長打力がある彦根東の中軸の中にあって、私が最も怖い打者と感じたのは5番を打つ左の長距離砲・辻山選手。
この選手の厄介なのは逆方向にも強烈なヒットを打てること。
私が観た、大阪桐蔭戦と滋賀学園戦のいずれの試合でもレフト方向へ非常に速い打球のヒットを放っていました。
滋賀大会決勝ではライトスタンドに本塁打を放つなど、コースを誤ればスタンドに運ぶ長打力も兼ね備えています。
右にも左にも打てる強打者です。
スイングスピードも速く、打ち取るのは非常に困難。
なるべくこの選手の前にはランナーを出したくありません。
波佐見高校は長崎県大会で、右の村川竜也、左の隅田知一郎を交互に先発させました。
右打者が多い彦根東相手にどちらをぶつけるか。
個人的には隅田投手の先発を観てみたいです。
私が観た長崎大会決勝の隅田投手のピッチングは目を見張るものがありました。
8回まで無失点と好投。
9回裏に惜しくも2点差を追いつかれてしまいましたが、最後にサヨナラを許しませんでした。
速球は130キロ台ですが、キレは抜群。
スライダーとチェンジアップを打者の内外角に投げ分けられる制球力もあります。
村川竜投手も好投ですが、私は隅田投手の先発を推したいです。
いけるところまで隅田投手でいって、抑えに村川投手という流れが理想かなと。
速球派の村川投手の後に、隅田投手を投げさせるのはやや心配でもありますし。
左の隅田投手が彦根東の左の好打者、1番・原晟也、5番・辻山知志選手を抑えられるかがポイントです。
【波佐見の守備面のポイントまとめ】
- 1番・原晟也、5番・辻山知志選手を抑えられるか
- 先発投手をどちらにするか
- 継投のタイミング
勝敗とスコア予想
勝敗とスコア予想はズバリ5-3で波佐見高校の勝利!
予想というよりも、かなり願望込みです。
ただ、どちらが勝つにしても5-3に似たスコアになると思います。
特に波佐見高校が勝つとしたら、ロースコアの接戦に持ち込めるかがポイント。
長打力では彦根東が上なので、打撃戦に持ち込まれたら不利です。
波佐見よりも彦根東の方が大勝する可能性は秘めていると思います。
とにかく波佐見は大量失点のイニングを作らせないこと。
最大の注目ポイントは波佐見が先発を左の隅田にするのか、右の村川にするのか。
そして、それ以上に難しいのが継投。
左右の打者が交互に来るジグザグ気味の彦根東相手に、継投を誤ると致命的な失点、大量失点に繋がる可能性もあります。
得永健監督の采配に注目です。
大会概要と試合日程
両校の試合スケジュールと大会概要は下記ページを参照してください。
・【2017夏の甲子園】出場高校一覧と注目選手!優勝予想と展望も
・【2017夏の甲子園】組み合わせ抽選会結果!日程とトーナメント表
まとめ
18年の人生の中で、最も注目を集めるであろう開幕戦を戦う両校。
緊張する面もあるでしょうが、その緊張感を力に変えて悔いのないプレーをして欲しいです。
彦根東は強敵ですが、波佐見高校にも十分勝機はあります。
私は波佐見を応援しますが、両チームの選手にいい試合をして欲しいとも思っています。
優勝候補勢に注目が集まる中、「俺たちだって凄いんだ!」ってことを全国の高校野球ファンに見せつけて欲しいです!
それでは、さようなら!