2016年に日本一に輝いた日本ハムファイターズにあって一番欠かせなかった選手は誰か。
二刀流で投打にわたって活躍した大谷翔平、打点王の4番中田翔選手、先発に転向して大活躍した増井浩俊選手、切込隊長として活躍した西川遥輝選手。
数多いる貢献者の中で、忘れていけないのはキャプテン宮西尚生選手。
2014年シーズンのオフにFA制度を利用しての移籍が囁かれたもののファイターズ愛を示して残留。
それからの宮西尚生選手はより一層チームに忠誠を尽くすようになった。
そこで今日は投手としての実力もさることながら、そのキャプテンシーにも期待が寄せされる日本ハムファイターズの宮西尚生選手について語っていく。
目次
宮西尚生選手とは
2007年のドラフト会議で日本ハムファイターズから3巡目指名を受け入団。
一年目から中継ぎ投手として活躍し、防御率4点台ながら数少ない左投手として50試合に登板。
以降は安定した中継ぎ投手としてその存在感を高めていった。
2016年に9年連続50試合登板を達成。これは中日岩瀬投手以来史上二入目の快挙。
史上2人目となる通算200ホールドも記録。
39ホールドで自身初となる最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得した。
年度 | 登板 | ホールド | 投球回 | 奪三振 | 防御率 |
2008 | 50 | 8 | 45.1 | 25 | 4.37 |
2009 | 58 | 13 | 46.2 | 55 | 2.89 |
2010 | 61 | 23 | 47.2 | 49 | 1.70 |
2011 | 61 | 14 | 53.0 | 56 | 2.21 |
2012 | 66 | 39 | 60.0 | 56 | 2.25 |
2013 | 57 | 30 | 46.2 | 39 | 1.74 |
2014 | 62 | 41 | 50.0 | 46 | 2.16 |
2015 | 50 | 25 | 40.0 | 30 | 2.70 |
2016 | 58 | 39 | 47.1 | 36 | 1.52 |
通算 | 523 | 232 | 434.8 | 392 | 2.39 |
投球の54.30%を占めるスライダーの被打率は.157
宮西尚生選手は投球の組み立てを3球種のみで構成している。
その中でストレート以上に投じているのが投球の54.30%を占めるスライダーだ。
その威力は抜群で被打率は.0157という数字を叩き出している。
投球の54%を超えるボールでそれだけ抑えられていれば成績はもちろん安定する。
球種 | 被打率 | 被打数 | 被安打 | 被本 | 被四死 | 奪三振 | 空振率 | 見逃率 |
スライダー | 0.157 | 89 | 14 | 0 | 8 | 23 | 9.28% | 21.04% |
ストレート | 0.214 | 56 | 12 | 0 | 13 | 10 | 3.85% | 21.79% |
シンカー | 0.133 | 15 | 2 | 0 | 0 | 3 | 10.00% | 1.67% |
参照:データで楽しむプロ野球
2016年度 宮西 尚生【日本ハム】投手成績詳細(カウント別・球種配分)
実は2016シーズン当初、ストレートの状態が上がらずかなり苦労したそうだ。
そこで宮西尚生選手は腕を下げることでよりサイドスローに近い投球フォームに変え、スライダー重視の投球に切り替えた。
そこから活路を見出して、2016シーズンの(も)好成績に繋げたのだ。
日本ハム 宮西尚生×建山義紀 対談 岡大海に後頭部を噛まれる!? 2016.12.12 プロ野球
侍ジャパンで期待される役割
基本的にセットアッパー兼左打者封じというのが今回の侍ジャパンでの宮西尚生選手の役割になる。
実力は申し分ないので、その投球に是非期待したい。
宮西尚生選手は投球だけでなくキャプテンシーにも定評がある選手だ。
その頼れるキャプテンシーは若い侍ジャパンの投手陣にあってブルペンリーダーとしての役割が期待できる。
投球とブルペンのまとめ役の二つの側面でチームに貢献することが期待される。
追記
2017WBCで宮西投手は4試合に登板し、防御率0.00、投球回数2、奪三振4。
被安打3、与四球1とやや不安定でしたが、味方の好救援もあり、無失点で大会を終えました。
まとめ
今回の侍ジャパン中でも最も登板数が多いのが宮西尚生選手。
強豪日本ハムファイターズで常に厳しい優勝争いをしてきた男の経験はきっと侍ジャパンに恩恵をもたらすだろう。
グラウンド内外で活躍する宮西尚生選手の活躍に期待したい。
それでは、さようなら!
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