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【MLB初心者向け】メジャーリーグと日本(NPB)の違いまとめ【ルール、制度、常識】

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Official Major League Baseball - Close-up Shot

どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。

 

本日は、【MLB初心者向け】メジャーリーグと日本(NPB)の違いまとめ【ルール、制度、常識】についてお話します。

エンジェルス大谷翔平選手の連日の偉業・快挙で、報道が過熱するメジャーリーグ。

 

www.shinumade.com

 

ここまで注目度が高まったのは、私の感覚では野茂英雄投手、イチロー選手、松井秀喜選手が挑戦した時以来です。

 

後のダルビッシュ有、田中将大投手もかなり注目を集めましたが、日米へのインパクトでは大谷翔平選手の方が上。

 

普段は野球を観ないという方も、大谷翔平のメジャー挑戦後は大リーグを観るようになったという人も多いのではないでしょうか。

 

ただ、 メジャーリーグ(MLB)と日本プロ野球(NPB)は同じ、ベースボールでありながら、微妙に異なる部分があります。

ルール、制度、常識...。

 

基本的な野球のルールは同じなのですが、MLBのことをよく知らない人には疑問を抱く瞬間があるはずです。

そこで今回は、MLB初心者向けにこれさえ知っておけばMLB観戦も違和感なく観られるという基本的な違いをご紹介します。

 

細すぎる違いは除いて、本当に大きな違いだけをピックアップしました。

2018シーズンから本格的にメジャーの試合を見始めた方に、参考にして頂けると幸いです。

 

※ちなみにですが、MLBはMajor League Baseballの略称です。

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【MLB初心者向け】メジャーリーグと日本(NPB)の違い

外国人選手枠がない

日本との大きな違いの一つは、外国人選手枠がないこと。

NPBでは、一軍の外国人選手登録枠は最大4人。

メジャーでは、外国人選手の上限がありません。

 

極端な話、全員をアメリカ人選手以外で登録することも可能。

サッカーで一時期プレミアリーグ(イングランド)のアーセナル、セリエA(イタリア)のインテル・ミラノなどで、ほぼ自国選手抜きのチームが結成されて話題になりました。

 

メジャーリーグではまだオールアメリカ以外のチームはありませんが、主力に中南米出身の選手が多いチームもあります。

 

下記は、2018年の開幕時点の国籍別の登録者数順位。

 【2018年開幕日の選手登録者の国籍上位10】

国名 登録数
アメリカ 623
ドミニカ共和国 84
ベネズエラ 74
プエルトリコ 19
キューバ 17
メキシコ 11
日本 8
カナダ 6
韓国 6
コロンビア 5
キュラソー島 5

 

約7割がアメリカ国籍の選手です。

残りの1割を第3回WBC優勝国のドミニカ共和国、もう1割をMLB45年ぶりかつ現役選手唯一の打撃三冠王のミゲル・カブレラを排出したベネズエラ、そしてその他の国で残りの1割を占めています。

 

メジャーリーグは中南米や、アジア諸国、更には他の大陸にも進出戦略を講じています。

今後外国籍選手が増えてきたら、外国人枠制度導入の議論が高まる可能性もありますが、あったとしてかなり先の話でしょう。

引き分けがない(無制限に延長戦がある)

かなり重要な違いなのですが、メジャーリーグでは引き分けがありません。

決着が着くまで試合を行います。

 

深夜過ぎまで試合を続行し、それでも決着がつかなければ、「サスペンデッド・ゲーム」という形で処理されます。

後日中断したところから、再開されるのです。

 

過去最長イニングは26回、最長時間は8時間6分。

大リーグで最も試合時間が長かったのは、84年5月8日のホワイトソックス―ブルワーズ戦の8時間6分(延長25回)。7―6でホワイトソックスが勝った。最大延長は20年5月1日のボストン・ブレーブス―ブルックリン・ロビンス戦の26回(試合時間は3時間50分)で1―1の引き分け。

引用:大リーグ最長は84年の8時間6分、延長最多は26回 マイナー33回― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

ちなみにメジャーでは、オールスターでも引き分けがありません。

記憶に新しいところだと、2017年に9年ぶりの延長戦突入がありました。

 

なぜ、延長戦引き分けがないのか。

決着をつけたがる国民性も大きいのですが、もう一つの理由として試合日程の問題があります。

メジャーの場合は非常に移動距離が長く、試合数も多い上に、過密日程なので、別日に引き分けたチームが試合をするのがなかなか難しいです。

 

そういう事情もあって、やるなら一回でケリを付けてしまおうとなります。

まあ、引き分けにしてしまえばいいじゃないと感じるかどうかは、やはり国民性なのでしょうが。

球団数:日本は12球団、MLBは30球団

日本プロ野球は、1958年(昭和33年)から12球団です。

 

その一方で、MLBの球団数は30球団。

1901年に16球団でスタートし、98年にナ・リーグにアリゾナ・ダイヤモンドバックス、ア・リーグにタンパベイ・デビルレイズが誕生して30球団にまで拡大。

更にメジャーの場合は、本拠地移転やリーグ変更などもあります。

 

日本でも日本ハムファイターズが、2004年に北海道移転がありましたが、かなり珍しいケース。

リーグ変更に至っては、草創期以降ありません。

 

人口や国の面積の問題などはあるのでしょうが、日本ももっと球団数を増やして欲しいなというのが個人的な願望です。

 財政面などの問題で厳しいのかもしれませんが、そろそろ日本もテコ入れしても良いのではと思います。

リーグに東・西・中の3地区がある

メジャーリーグも日本と同じ2リーグ制です。

ただ、大きな違いはリーグ内でも西、中、東地区に分かれていることです。

 

  ア・リーグ ナ・リーグ
東地区 ・ボストン・レッドソックス
・ニューヨーク・ヤンキース
・タンパベイ・レイズ
・トロント・ブルージェイズ
・ボルティモア・オリオールズ
・ワシントン・ナショナルズ
・マイアミ・マーリンズ
・アトランタ・ブレーブス
・ニューヨーク・メッツ
・フィラデルフィア・フィリーズ
中地区 ・クリーブランド・インディアンス
・ミネソタ・ツインズ
・カンザスシティ・ロイヤルズ
・シカゴ・ホワイトソックス
・デトロイト・タイガース
・シカゴ・カブス
・ミルウォーキー・ブルワーズ
・セントルイス・カージナルス
・ピッツバーグ・パイレーツ
・シンシナティ・レッズ
西地区 ・ヒューストン・アストロズ
・ロサンゼルス・エンゼルス
・シアトル・マリナーズ
・テキサス・レンジャーズ
・オークランド・アスレチックス
・ロサンゼルス・ドジャース
・アリゾナ・ダイヤモンドバックス
・コロラド・ロッキーズ
・サンディエゴ・パドレス
・サンフランシスコ・ジャイアンツ

 

少しわかりにくいのですが、日本と同様に基本は同じリーグ同士で対戦します。

同地区同士の対戦数の方が多く、同地区はシーズン終盤に多めに当たるようになっているのも、盛り上げ上手なアメリカの上手いところ。

 

日本の交流戦にあたる、異なるリーグ同士で対戦するインターリーグが年に10試合前後存在。

ただ、日本のように交流戦期間が設けられていたり、順位を決めることはしません。

通常のリーグ戦と並行して、日々数試合インターリーグが開催されるだけです。

プレーオフ制度は日本より公平感がある

日本のプレーオフ制度は、各リーグの上位3チームによる計6チームによって、クライマックスシリーズと日本シリーズが行われます。

ただ、現行のルールではレギュラーシーズン上位チームのアドバンテージが薄く、レギュラーシーズンの存在意義が問われることもしばしば。

 

その点、メジャーではレギュラーシーズンの価値を落とさず、かつポストシーズンが盛り上がる仕組みが出来上がっています。

各リーグの各地区優勝6チーム+、各リーグの地区優勝チームを除く最高勝率2チーム(ワイルドカード)による、合計8チームがポストシーズンに進出。

 

それぞれのリーグの4チームによってリーグ優勝チームが決まり、リーグ優勝チーム同士で最後にワールドシリーズを戦う仕組みです。

 

日本の場合、リーグ3位のチームだと勝率5割を下回るチームもでてきます。

その点、メジャーでは勝率5割弱のチームがワイルドカード枠になるので、ある程度レギュラーシーズンの価値も担保されるのです。

 

レギュラーシーズン162試合、ポストシーズンも合計10勝しなければワールドチャンピョンになれない長丁場。

それでいてしっかりと盛り上がる、飽きない仕組み作りの上手さは、さすがエンターテインメントの国・アメリカのスポーツです。

 

去年の田中将大、ダルビッシュ有、前田健太投手がプレーオフで活躍した際は、非常に盛り上がりました。

マイナー組織が8軍まである

日本の球団の場合は、一軍と二軍に分かれています。

メジャーリーグの場合は、日本に置き換えると8軍まである超巨大組織。

※詳細は下記記事参照。

8軍まである巨大なマイナーリーグのシステムを徹底解説!

8軍まである巨大なマイナーリーグのシステムを徹底解説! - あきさねゆうの荻窪サイクルヒット

 

人数が多くて、世界各国からメジャーリーグを目指す選手が集まってくるので、競争も熾烈。

日本の二軍のように環境や球団のサポートが充実しているわけでないので、マイナーリーガーはメジャーに上がるために必死なのです。

シーズン中にドラフトがある

メジャーの場合は、ドラフトがシーズン途中の6月中旬に行われます。

球団数も、人口も、規模も、時差も異なるため、なんと3日間に渡ってドラフト会議が行われるのです。

 

毎年だいたい1,200名前後がドラフトで指名されます。

メジャーの場合は、完全ウェーバー制なので、指名した瞬間に交渉権獲得が決定。

日本のように指名が重複した場合の、抽選はありません。

 

メジャーの場合は、シーズンの成績がドラフトの指名順にそのまま影響する仕組み。

例:両リーグ最低成績のチーム⇒最初にドラフト1位を指名、ワールドチャンピョン⇒最後にドラフト1位を指名

 

球団数が多いので、同じドラフト1位でも1人目に指名された選手と30人目に指名された選手には日本以上に素材に差があります。

※日本に置き換えると、ドラフト3位前後の選手に該当します(指名対象選手が多いので一概には言えませんが)。

 

そのため、全米ドラフト1位は非常に価値があり、期待度の高さは相当なものがあるのです(30球団それぞれに補強ポイントや思惑があるので、こちらも一概には言えませんが)。

ドラフトの指名権利もトレードに混ぜる

日本と違って面白いのが、メジャーの場合はドラフトの指名権利もトレードの交渉材料に使われます。

 

例えば、翌年のドラフトで最初に指名できる権利と、リーグトップレベルの選手の交換トレードもありえます。

来年一気に強くなりたいチームと、数年後に強くなりたいチームなどの思惑が一致した場合などは、ドラフトの権利がトレードされる場合もあるのです。

 

稀に、選手、金銭、ドラフト権利を用いて、複数球団(3角、4角)同士が関わる超大型トレードが行われたりもします。

 

日本では基本的に1対1の球団による選手間トレードが主で、たまに金銭トレードがあります。

大物選手もトレード候補

日本では移籍すること、トレードすることに対して選手も、球団も、ファンもあまりポジティブに捉えない傾向(所属球団に必要とされなかった)がります。

アメリカではポジティブに捉える傾向(移籍先に必要とされている)があるため、トレードも積極的。

 

トレード対象は若手や無名の中堅選手だけではなく、大物選手も対象。

どうしても優勝をしたいチームの有望な若手と、優勝は絶望的で主力の年俸負担を軽くしたい下位チームの大物選手がトレードされるケースが毎年あります。

 

記憶に新しいところだと、2017年にワールドシリーズを制覇したヒューストン・アストロズは、シーズン途中の9月にデトロイト・タイガースのエース、ジャスティン・バーランダー投手を1対3のトレードで獲得。

かつてサイヤング賞(日本の沢村賞にあたるその年のメジャーリーグ最高の投手に贈られる賞)を獲得した、メジャー屈指の投手。

 

バーランダー投手は移籍後は5試合に先発し、5勝無敗・防御率1.06・WHIP0.65の好投で、チームを地区優勝に導きました。

その後のポストシーズンでも活躍し、リーグチャンピオンシップシリーズでは2勝・防御率0.56を記録し、MVPを受賞。

見事優勝請負人の役割を果たしたのです。

 

ダルビッシュ有投手が2017年のシーズン途中に、レンジャーズからドジャースに移籍したのも、優勝請負人としての役割を期待されてのものでした。

 

日本の2017年で例えるなら、ロッテのエース涌井投手や、ヤクルトの主砲・バレンティン選手が、どうしてもリーグ優勝したい西武や阪神へシーズン終盤に移籍するようなもの。

 

日本ではなかなか受け入れられない感覚ですが、メジャーでは毎年上記のようなビックトレードが起こります。

そのため、シーズン開始当初と終盤では全く別のチームになるケースもあります。

 

シーズンオフだけでなく、シーズン中の戦力変化も、メジャーの面白い部分です。

試合中にトレードされることもある

ちなみにですが、メジャーの場合は試合中にトレードが決まることもあります。

何も試合中にやらなくても思う人がいるでしょうが、トレードする球団同士の時差の兼ね合いもあったりするので、稀に起こります。

 

時にはトレードの誤報を試合中に聞かされた選手が、泣き出したということも。

前日までチームメイトだったのに、翌日は敵となって試合に出るというケースもあります。

 

日本だとトレード発表後に期間を空いて支配下登録、チーム合流、一軍登録という流れを踏むのが一般的。

メジャーの場合は、即戦力としてプレイするのです。

 

この辺も契約社会のアメリカらしい、日本人にはドライに映る部分ですね。

移動が大変(時差、距離)

多くのメジャーリーガーが口にするのは、移動の過酷さ。

 

本拠地にもよりますが、東西の地区に所属する球団は、それだけ移動が大変。

球団によっては、年間で地球2週、日本1,000周分移動する球団もあります。

 

メジャーリーガーは専用のチャーター機で移動するのでまだ良いですが、マイナーリーガーは基本バス移動です。

支給される食事もハンバーガーで、時に誰かが自分の分まで食べたりするなど、かなり待遇の違いがあります。

 

加えて大変なのが、時差。

アメリカは国内だけでも最大3時間の時差があります。

この時差が結構厄介で、移動時間以上に時差ボケに苦しむ選手が多いそうです。

 

日本人メジャーリーガーの中でも、時差対応の辛さを語る選手が多くいます。

西地区でナイトゲームを終えて、翌日の東地区でのデーゲームに向けて移動するケースだと、着いたらお昼になっていて、移動後即試合という場合も。

 

ある意味、日本とメジャーの最大の違いと言ってもいいでしょう。

ボールが滑る、球数制限、動くボールなどの技術的な対応も必要ですが、目に見えない部分での肉体的な対応力も、メジャーで成功する要因なのです。

 

そのため、メジャーでは主力選手でも定期的に休養日を設けますし、先発投手は年間通して安定したQS(先発で6回3失点以下)を残すことが評価されます。

過酷な環境で、いかに年間通して怪我なく、安定した働きをできるかの価値が日本以上に高いのです。

 

余談ですが、メジャーでは先発投手の”あがり”がありません。

あがりとは、先発投手が自軍の試合に帯同せず、自分一人で調整すること。

 

例えば、本拠地が東京にある巨人の菅野智之選手が、金曜日に東京ドームで先発登板したとします。

その後チームは一旦東京を離れ、名古屋で3連戦を行った後に、また金曜日からは東京ドームで試合。

その場合、菅野智之投手は名古屋遠征には帯同せず、次回の東京ドームでの登板に備えて、東京で調整するのです。

 

どうせ試合に登板しないなら、無駄に移動で疲労するのを防ぐ非常に合理的な判断。

なのですが、メジャーでは先発投手のあがりがないのです。

登板予定がなくても全試合帯同します。

 

試合に引き分けがないことも理由の一つなのでしょうが、合理性を好むアメリカ人らしからぬルールです。

データと統計を用いた野球解析

21世紀になって、メジャーが最も進化した部分の一つ、それはデータと統計を用いた野球解析。

 

セイバーメトリクスによる新たな選手の評価と、チーム編成。

更にデータやスタットキャストを活かした、緻密な選手解析。

 

今まで使われてきた指標や、人間の目で感覚的に選手を評価してきたものが、徐々に変わろうとしています。

※細かい話は、下記のセイバーメトリクスに関してまとめた記事を参照してください。

イチローは1番向きじゃない? セイバーメトリクスの基本指標一覧と見方まとめ

セイバーメトリクスから見る最高の打順の組み方 2番強打者論は最適なのか

 

賛否両論あるのですが、個人的にはデータ野球やセイバーメトリクスに賛同派。

ただ、旧指標や人の感覚を否定するつもりはありません。

両方あって良いと思いますし、あくまで野球を楽しむ・評価する手段が増えたに過ぎないです。

 

日本以上にデータ解析が進んでいるメジャーリーグ。

データに基づく大胆なシフト体型(三塁手がレフトの位置にいたり、二塁手がライトの前に守っていたり)などは、わかりやすいほど日本と異なる部分なので、メジャーの試合観戦時は一度注目してみてください。

まとめ

日本と同じところもあれば、全く異なる部分もあるメジャーリーグ。

個人的には、その違いを楽しむのもMLBを観る楽しみの一つ。

 

国も文化もルールも異なる舞台で、日本の侍たちがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

 

毎年ワクワクがとまりません。


それでは、さようなら!

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