英語を人に教えるのにはどの程度の英語力が必要か。
実はこれまで、このブログで英語学習方法を人に教えてよいものか悩んでいた。
自分の英語力は人に教えられるレベルにないと考えていたからだ。
しかし、最近自分も十分教えてよいのではないかと考えるようになった。
むしろ、自分のレベルくらいの人が教えるのがちょうどよいのではないかとさえ思いはじめた。
自分が人に与えられる情報が少しでもあるなら、それを提供していきたい。
ただ、人に学習方法を発信する以上はある程度確かな情報を持ってたい。
では、自分が人に英語学習方法を発信するにたる英語力があるのか。
TOEIC700点とは果たしていかほどのものなのか。
自分がTOEICブロガーとして十分な存在なのかを自分自身確かめるため。
そして、証明するために、TOEIC700点がどれくらいのレベルなのかを検証してみたので、ここに報告する。
- 私の英語力と学習指導経験
- TOEIC高得点者が必ずしも教え上手ではない
- TOEICの平均点とは 点数分布にみる高得点者
- TOEIC何点だと高得点だと思われるのか
- 現役中学英語教師のTOEIC事情から見る英語教師の現状
- 結論 俺はTOEICブロガーを名乗る
- まとめ
- 新講座!【TOEIC(R)対策コース】がニューリリース
私の英語力と学習指導経験
まずはじめに私の英語力と学習指導経験を伝えておく。
- 英語力:TOEIC700点(2016年7月)
- 学習指導歴:塾講師3年(教科は国語と社会)
学生時代は一切勉強してこなかったので、センター試験の成績など言えるようなものではない(恐らく60~70前後)。
他に英語の資格を有しているわけではない。
教科は違うが、塾講師として実際に人に教えた経験はある。
といった程度。
※私の英語学習履歴に関しては下記も参照にしてください。
TOEIC高得点者が必ずしも教え上手ではない
はじめに言わなければいけないことは、TOEICで高得点をとれたからと言って英語を教えるのが上手だというわけではない。
これは英語に限らずなんだってそうだ。
自分ができることと、人に教えるのが上手いことはイコールではない。
ただ、ある程度の基礎がなければ、教えることが出来ないのもまた事実だろう。
例えば、日本語を学習する外国人の方が日本の中学生に日本語の質問をしたとして、教えるのが上手い下手は抜きにして、教えることができる確立は高い。
少なくとも、基礎的な日常会話の意味を教えることは出来る。
しかし、いくら教え上手な大人でもその分野に関して全く無知では教えることは出来ない。
例えば、全くダンスをやったことがない人がダンスを人に教えることは出来ない(踊りはテクニックじゃなくてハートという例外は除いて)。
少なくとも、ある程度の知識がなければ、人に何かを教えることが出来ない。
その前提のもと、私は英語試験での一定以上の結果が、英語を人に教えるものにとって必要な要素だと考える。
TOEICの平均点とは 点数分布にみる高得点者
では、TOEICで何点とれば、高い英語力を持っているといえるのか。
下記の数字はTOEICの公式サイトで発表されている最新の平均スコアだ。
【TOEIC平均スコア】
第218回(2017年3月)受験者数:142,301人
出典:平均スコア・スコア分布 詳細 (第218回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|TOEIC Program|IIBC
もちろん回によって平均点は異なるが、TOEICの場合その誤差は10点前後。
よって、約570点前後が平均点だと思ってもらいたい。
しかし、大事なのは平均点よりもその分布。
英語力がある人とない人、大人と子供が同時に受けるテストにあって、平均点はそこまで意味をゆうしない。
あくまで目安の数値だ。
では、TOEICで何点とれば上位層といえるのか。
下記は先ほどの回と同じ時の点数分布である。
【TOEIC平均スコア】
第218回(2017年3月)
出典:同上
これは各スコアのレンジ当たりに何人同程度のスコア者がいたのかの数値だ。
例えば、平均点のスコアでみると、13,627人同じスコアレンジの人がいて、全受験者の47パーセント以上が自分より高いスコアを有していることになる。
私の700点の場合だと上位3割の中に入っているといえる。
では、この700点で何ができるのか。
TOEICの公式サイトにのっとれば、少なくとも国際部門で活躍するにあたっての最低基準の力を持っていることになる。
もちろん、英語で話す力やビジネススキルなどは加味されていないので、一概にはいえない。
しかし、ある程度の英語力を有しているといっても問題ないスコアではある。
TOEIC何点だと高得点だと思われるのか
では、世間のイメージとして、TOEIC何点程度あれば高得点者といえるのか。
少しデータは古いが、以下は大学生を対象にTOEIC何点だと高得点だと感じるのかのアンケート調査結果だ。
Q.TOEICは何点以上だと「高っ!」って思いますか?
1位 800点 69人(17.1%)
2位 700点 66人(16.4%)
3位 900点 56人(13.9%)4位 600点 37人(9.2%)
5位 750点 26人(6.5%)
6位 850点 25人(6.2%)
7位 650点 22人(5.5%)
8位 990点 16人(4.0%)
9位 950点 15人(3.7%)
同率9位 500点 15人(3.7%)
平均……829点
※11位以下省略、その他を除く引用:TOEICは何点以上だと「高っ!」って思う? 大学生に聞いてみた! 平均は◯◯◯点 | お役立ち | 留学 | マイナビ 学生の窓口
正直私にとって意外だが、700点は二位に入っている。
世間すべてがそうとういうわけではないが、700点あれば十分ハイスコアであるという認識があるようだ。
現役中学英語教師のTOEIC事情から見る英語教師の現状
では、英語教師にはどの程度の点数が求められているのか。
現在、次期学習指導要領で、中学での授業を全て英語で教えるために、日本は英語科教員に英検準1級程度(TOEIC730点)の英語力を確保を求めている。
英検とTOEICでテストの違いはあれ、TOEIC730点程度が国が英語で英語の授業を生徒に教えるために必要なスコアだとうたっている。
しかし、実際の英語教師の実力はそのレベルに達していないのが実情だ。
下記は2016年に京都府の英語教師がTOEICを受験した結果だ。
府教委は16年度、英語教育の基盤強化中心事業として、TOEIC受験の支援を打ち出した。
50歳未満で英検準1級程度に達していない英語科教員約150人を対象にし、16年度は74人が参加した。
昨年6月のTOEICの試験では、4人が目標を達成。残る70人は、8~10月に民間業者による集中セミナーを3回受講するなどし、2回目のテストに臨んだ。
最終的に計16人が目標を達成し、最高点は885点だった。しかし、58人は730点未満で、最低点は280点だった。
全体の約8割以上は730点未満。
中には280点しかとれていない人ものいる。
いくら本業がある、TOEICに不慣れだといってもこの成績はひどすぎる。
しかも、約750万円の予算を組み、セミナーの受講費や受験料も負担したにもかかわらず。
と、話はそれたが、このテストを受験した教師の質は置いといて、現役の英語教師でもTOEICで700点をとるのが難しいことがこの結果からわかった。
結論 俺はTOEICブロガーを名乗る
長々語ってきたが、結論私はTOEICブロガーを名乗ることにした。
少なくとも、日本人の中では英語中級レベルと言える位置にいるため。
ただ、あくまで700点以下に目標がある人向けというのが私の教えられる範囲だ。
正直それ以上は別の人に聞いて欲しい。
どうしても昇進条件を満たすために600点が必要な人など向けに情報を提供していく。
完全なる英語初心者の私が7か月でとれるのだから、不可能はない。
まとめ
TOEICが全てではないが、TOEICで700点をもっていれば、英語情報を人に発信できるレベルにある。
少しでも私の経験が人のためになれればと考えている。
私のようにそれまで英語に全く興味がない、苦手だった人の力になりたい。
これからは微力ながら、TOEICについて情報を発信していく。
それでは、さようなら!
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