死ぬまで生きる問題

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【書評】「人は見た目が100パーセント」を信じたくないから『伝え方が9割』を実践することにした 

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人は見た目が9割」。

この残酷な現実を突きつけられて卒倒しそうになった人、現実を受け入れるのに時間がかかった人は多いでしょう。

 

かくいう私も大学生時代に辛い現実に直面しました。

 

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そう、この世は見た目なんですよ、全て見た目。

俺はもうダメだ!!!! 何も出来ない!

 

と、嘆く人は一縷の望みにかけてみましょう。

「伝える」技術を磨いて。

 

それが今回ご紹介するのがシリーズ累計85万部を超えるベストセラー『伝え方が9割』。

 

 

 

 あまりに有名な本で、様々なトップブロガーさんがおすすめされているこの本。

2013年ビジネス書ランキングで1位に輝いた大ベストセラーでもあります。

 

見た目で勝負できない私が、別のところに活路を見出すために藁にもすがる思いで手にしてみました。

 

ブログのような文語のコミュニケーションだけでなく、口頭のコミュニケーションにも使えるテクニック満載の本です。

 

ですが、全ての人にとって大切なのは「伝える」ことへの意識改革です。

今日は「伝える」技術の重要性をテーマにこの本の魅力を紹介していきます。

 

目次

『伝え方が9割』とは

内容紹介

伝え方にはシンプルな技術があります。

 

この本は、著者が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した方法論を整理しました。
料理のレシピのように、誰でもコトバをつくれるよう体系化してあります。

 

誰でも自分の日常から、試行錯誤の上で伝え方の技術を身につけることもできますが、
それだと辿り着くまでに十数年かかってしまいます。効率がよくありません。

 

この本は、著者のように回り道をしなくても魅力的なコトバを最短でつくれるよう構成してあります。

引用:Amazon CAPTCHA

著者

佐々木圭一
(ささき・けいいち)

コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師

 

上智大学大学院を卒業後、博報堂を経て、株式会社ウゴカス設立。もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。

ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなる。

あるとき、伝え方には技術があることを発見。

そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸裸に綴ったもの。

 

このまま無視されたままでいいですか? 情報化社会で埋もれないために

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個性のないコトバは無視されるどころか、なかったものとして扱われます。

 

初めにお伝えするのは、伝える力がないことの無力さです。

インターネット情報の増大化によって、この10年で世の中の情報量は約530倍になったといわれています。

 

その中で、個性がない言葉は見向きもされません。

 

「声なき声を聞け! 忖度!」だなんてことをしてもらえる淡い期待はしない方がよいでしょう。

 

仲が良い友人関係ならまだしも、仕事やビジネスにおいて人はシビアでドライ。

より多くの人に自分の考えを伝えたいのなら、伝える力は必要不可欠なスキルです。

 

伝える力がなくて承認欲求だけがある人は、いたずらに人を煽ることしかできない悲しい末路が待っているでしょう。

 

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伝え方は先天性のものではない! 伸ばせる伝える力

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実は、伝え方は学べる。

それを知っている人は少ない。

 

伝え方なんて、持って生まれたもの。

自分には伝える才能がないと嘆く人もいるでしょう。

 

確かに、コミュニケーション能力が高い友人やテレビでお笑い芸人のような話が面白い人を見ているとそう感じてしまうでしょう。

 

自分には伝える才能がないと思う人は本書の第1章だけを読んでみてください。

そこには「伝え方は伸ばすことが出来る」ということが書かれています。

 

著者の欄で紹介したとおり、この本を書かれた佐々木圭一さんは当初コピーライターとして結果が出ず、ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなったそうです。

 

しかし、この本に書かれたあることをきっかけにして、伝え方には技術と鍛え方があることに気づいたそうです。

 

なので、「伝え方が大事ってのはわかってるけど、自分には出来ない!」とお思いの方はまず第1章を読んでみてください。

 

それで、自分は出来ないと思ったら伝える力を伸ばすのは諦めましょう。

 

答えは相手が知っている 相手が自分に興味を持ってくれる一つのコツ

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相手のメリットと一致するお願いをつくる

 

本書に書かれた技術論の根底にあるのはこの意識です。

 

本書で「ノー」を「イエス」に変える3つのステップとして以下の方法が紹介されています。

  1. 自分の頭の中をそのままコトバにしない

  2. 相手の頭の中を想像する
  3. 相手のメリットと一致するお願いをつくる

 

1と2に関してはDaiGOさんの『人を操る禁断の文章術』にも同じようなことが書かれていました。

 ようは答えは相手の中にあると。

 

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では、具体的にどうやって相手からよい言葉を引き出すのか。

それは相手にとってメリットのあることを提案するのです。

 

ここで気をつけて欲しいのは魂胆見え見えの提案をしないことです。

 

例えば、女性をご飯に誘うときに『ご飯を奢るよ!』みたいなことです。

女性にとってはあなたとご飯に行くこと自体にメリットはありません。

本質が見えていない提案はあまり意味がないです。

 

では、どうするか。

解答例は女性の好きな料理やスイーツが食べられるお店に誘うことです。

 

『あなたが好きそうなお店を見つけたんだけど、一緒にいかない?』のような誘いです。

 

そうすれば、男性にとって女性とご飯に行ける、女性にとっては自分の好きなものを食べるという両者にとってのメリットが生まれます

 

と、この例はちょっとベタすぎるので、もっとあっと思わせる例を一つ。

 

もし、あなたの畑の芝生に人を入らせないために看板を立てるとします。

 

「芝生に入らないで」

 

では、あまり効果はのぞめないでしょう。 

それは看板をたてる側だけのメリットなので。

 

では、「芝生に入ると、農薬のにおいがつきます」

 

と言われたらどうでしょう。

農薬を回避することは入る可能性がある側にとってメリットですよね? 絶対に避けたいですよね?

 

そう、ようは自分の提案を無視すると、相手にどんなデメリットがあるのかを伝えるのが重要なのです。

自分にとって良いことをストレートに訴えるだけでは、相手は中々動いてくれないでしょう。

 

「嫌いなこと回避(要望をやらない場合のデメリットを伝える)」も1つの切り口なのです。

 

この本では「ノー」を「イエス」に変える「7つの切り口」が紹介されていますので、興味がある方は目を通してみてください。

 

大事なのは文章全体のゆとり 初心者がやりがちな読者が疲れる文章とは

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文章の全てに「強いコトバ」をつくる技術をいれこみすぎないこと

 

この本を読んだ初心者、逆に上手い表現ができる人にありがちなのが、技術を詰め込み過ぎることです。

この本に書かれている技術はここぞで使ってこそ「コトバが強く」なるのです。

 

常に上手い表現を使っていると、相手が何を一番言いたいのかぼやけてしまいます。

また、読み手も疲れてしまいます。

 

本当に伝えたいこと、強調したいことを理解してもらうために何が必要か。

 

それは、いわゆる「ギャップ」を用いることで文章全体の価値を相対的に高めることです。

 

覚えた、知っているテクニックを使うのをグッと我慢して、ここぞで使うことでより伝わりやすい文章になるのです。

まとめ

見た目を変えることには時間がかかります、変えようがないことも多々あります。

例えば、身長や目の色など。

また、変えるにしてもかなりお金がかかる場合もあります。

 

しかし、言葉を変えることは誰でも、ただでできます。

 

人は見た目を変えようとする努力をよくしますが、表現を変える努力をあまりしません。

 

伝える力も伸ばせると信じて、一度鍛えてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、さようなら!

 

※注 この記事冒頭で触れた『人は見た目が9割』は容姿が大切という本ではありません。

視覚情報から人の心理などの情報を読み解けるという本です。