どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日は、私が海外生活中に韓国人に間違われた際に感じたことについてお話していきます。
※本日お話することはあくまで個人の体験と見解です。
目次
海外で韓国人に間違われた話
あなたは韓国人に間違われたら嫌ですか?
日本人を韓国人だと勘違いしたらどうしますか?
私は2016年10月はフィリピンに一ヶ月間、同11月はインドに一ヶ月間、そして同12月~2017年9月までオーストラリアに滞在していました。
約1年間の間海外で生活をしていたわけです。
その間私はよく中国人や韓国人に間違われることがありました。
理由は色々考えられます。
私のビジュアルがティピカルな中国人や韓国人のイメージと似ているのかもしれません。
人口から考えられる確率論でいえば、とりあえず東アジア人には「中国人?」と訪ねて
おけば当たる確率は高まります。
日本人は出稼ぎなどの海外生活者も少ないという事情も考えられるでしょう。
そういった諸々の事情から私のことを韓国人や中国人だと間違う人はいました。
はっきり言ってそのことはどうでもいいことです。
私自身そのことに対して何も思うことはないので。
私とて逆の立場であれば、よほどの確証がない限り、確率論から言って「中国人?」と尋ねるでしょう。
今日の本題はこの後の日本人の発言です。
私のことを韓国人や中国人だと勘違いした人は十中八九(※あくまで私の体験上)、
ごめんなさい!
と、謝ります。
考え過ぎなのかもしれませんが、私はこの謝罪に些か疑問を感じるのです。
「なぜ謝る?」と。
単純に間違ったことへの一言軽い謝りなのかもしれません。
ただ、うがった見方をすれば「韓国人や中国人”なんか”に間違ってごめん」という中韓を見下した目線があるように感じます。
「お前の周りが変わってるだけだ!」と言われてしまいそうですが、日本に住んでいるころも中韓を下に見る人を目にする機会はありました。
「韓国人みたい」という言葉を侮蔑的に使う人もいれば、屈辱的だと感じる人やノリを何度か見かけることも。
「日本はアジアで1番、中韓は日本より下」
こんな感情が日本人の潜在意識にあるように感じてならないのです。
日本人のレイシズム
日本は一部からはレイシストな国として見る向きもあります。
その証拠にある調査によると、日本は世界で四番目にレイシストな国と言われています。
この記事によると、世界でもっともレイシストな国トップ10は、
1位 インド
2位 ドイツ
3位 イスラエル
4位 日本
5位 南アフリカ
6位 パキスタン
7位 ロシア
8位 ルワンダ
9位 サウジアラビア
10位 アメリカ
・・・まさかの世界で4位。
日本人はレイシスト(人種差別主義者)だと面と向かって言われた話 - 試行錯誤な旅人生
※原文は下記↓↓
ちなみにレイシストの定義は下記の通り。
Race(人種)の派生語。
差別主義者のこと。人種差別撤廃条約1条の1など、国際的に合意されている「レイシズム」の定義に従えば、人種・民族的出身にもとづく差別を行う者をさす。
レイシストは往々にして「言論の自由」を理由に差別を正当化する。しかし国際連合の市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)第5条が、“差別を行なう自由や権利は何人にもない、本規約はそのような権利自由を認めない”と定めているように、今日の国際社会では彼らの主張は受け入れられていない。
ここで日本がレイシストか否かを議論するつもりはありません。
そもそも差別自体が何をもって差別とするかのかの線引きが難しいですし。
ただ、ここでお伝えしたいのは世界から見て、日本に対してレイシストな国であると見る向きもあるということです。
欧米への憧れとアジアへの敵対心
先ほどご紹介した『試行錯誤な旅人生』ブログのりあさんがもう一つ日本人の意識に対して興味深い内容の記事を書かれていました。
内容を簡単に要約すると、「日本人は中韓より欧米諸国に親近感を感じる」というものです。
海外の国に対して、日本人が持っている親近感についての調査です。 まずは、アジアの国々に対する親近感。
日本人の嫌韓、嫌中、アジア蔑視、海外に出れば仲間意識に変わる。 - 試行錯誤な旅人生
グラフなどを掲載すると孫引きになるので、詳しくはりあさんの記事を読んで頂きたいのですが、非常に興味深いお話でした。
仮にあなたが「イタリア人ですか?」や「アメリカ人かと思った」と言われたらどうでしょうか。
恐らく悪い気はしないでしょう。
万が一純日本人のことを欧米人だと見間違えたとして、「ごめんなさい!」という言葉は出ないのでしょうか。
それは日本人の中に潜在する欧米人への意識があるように感じます。
憧れの欧米諸国と劣るアジア諸国、その中間に位置する日本。
そんな潜在意識が日本人の中には存在しているように思えてならないです。
隣国同士はいがみ合うもの
一般的に世界中の隣国同士のどこも仲が悪いものです。
日中韓、マレーシアとシンガポール、インドとパキスタン、フランスとドイツ、ブラジルとアルゼンチン...
挙げればキリがないほど不仲な隣国同士の関係はあります。
かつての戦争歴史などがそうさせてしまうのでしょう。
似た者同士は反発しあうものでもあります。
上記で挙げた国の出身者は敵対する国の人に間違われることを異様に嫌う傾向があります。
私がであったインド人の方は「パキスタン人はテロリストしかいない!」などの過激な発言をしていましたが、どこの国の人も隣国の人に間違われることに不快感を示す傾向がありました。
何人かなんて関係なくね? ようは目の前の人がどんな人かが大切
”差別”の境界線は難しいものですが、ここでは出身の国で何らかのバイアスがかかったり、不利益をこうむることだとします。
それって本当にもったいなくて残念なことではないでしょうか。
企業が人材を採用する、自分が映画や旅行先を選ぶ、外国人の友人を作る際など、”国”というものに偏見や持ってしまうことは差別をしたその人自身も不利益になります。
どこの国も、どこの人も、どんな文化からも様々な恩恵にあずかれるものです。
そもそも”国”や”人種”などというものを意識すること自体がナンセンス。
日本人同士だって相性が合う人もいれば、合わない人もいます。
大事なのは目の前の人や物が自分にとって良いものかどうかでしかないのです。
色んな国の人と出会い、触れ合ったことで、私の中で相手が何人でどこの国の人出身かはっきり言ってどうでも良いことではなくなりました。
世界から見た日本人に対するイメージ 累計26ヵ国の人と英会話した私の体験談
最初は「何人?、どこの出身?」などと聞いていましたが、最近はその質問にあまり意味を感じなくなっています。
だって知りたいのは「その人が何人なのかではなく、どんな人で2人で楽しい時間を過ごせるか」なのですから。
まとめ
私が好きなウルトラマンエースが最終回に残した言葉。
やさしさを失わないでくれ。
弱いものをいたわり、
互いに助け合い、
どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと。
それがわたしの最後の願いだ
引用:『ウルトラマンA』 第52話「明日のエースは君だ!」より
人に裏切られることや失望することもあるでしょう。
そんなとき私はウルトラマンエースの言葉を思い出すようにしています。
大事なのは出身や人種ではなく、その人自身の性向やスキル、相性です。
余計なバイアスに支配されてしまっては、自分が気づかぬうちに色んなものを失ってしまうかもしれません。
それでは、さようなら!
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