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先発ローテは六人じゃ足りない?プロ野球で年間必要な先発投手の人数と先発投手陣の考え方

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開幕ローテ予想で”6人しか”予想しない人が多い違和感。

毎年シーズンオフにプロ野球ファンが行うのは、野手陣なら開幕スタメン、投手陣なら先発ローテ予想。

しかし、私が毎度スポーツ誌などをみて感じる違和感は、「なぜ6人だけしか予想しないのか」ということ。

 

確かに近年のプロ野球界では、先発は中六日が定着し、一週間を六人の投手で回すことは多い。

だが、開幕の六人だけで一年を乗り切れるチームなどは存在しない。

怪我や不調、リフレッシュ休暇、相手打線との相性などの兼ね合いで、誰かしら開幕ローテ投手ではなかった投手が、シーズン途中に先発の機会を与えられる。

 

2018年の開幕前に、千賀、東浜、武田、石川、バンデンハーク、和田の六人がいるソフトバンクのローテは盤石と言われながら、誰ひとり規定投球回数に到達しなかった事実は、六人だけで先発ローテを構築することの難しさを物語っているだろう。

なので、本当に先発投手陣の力量を測る、予想するには、開幕ローテ六人以外の投手も含めて考える必要があるのだ。

 

そこで今回は、過去5年間(2014~2018)のプロ野球12球団の先発投手の起用状況を元に、年間通して戦う際に必要な先発投手の人数、考え方についてお話していく。

 

自チームやライバルチームの戦力分析をしたい、順位予想に役立てたい、贔屓の選手が先発する機会があるのか知りたい方などの参考になると幸いだ。

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プロ野球で年間必要な先発投手の人数と先発ローテの考え方

年間必要な先発投手数

まず、一年間に必要な先発投手の数は何人か。

過去5年間(2014~2018年)の12球団ごとの先発起用人数からリーグ平均を算出したところ、セ・リーグの平均は13.2、パ・リーグの平均は12.4。NPB全体の平均は12.8。

年度やリーグによって多少の違いはあれど、12~13人の先発投手が起用されている。

 

【過去5年間(2014~2018年)の1チームの先発起用人数平均】

 年度 セ・リーグ平均 パ・リーグ平均 NPB平均
2014 13.3 12.2 12.8
2015 12.0 11.8 11.9
2016 13.2 11.7 12.4
2017 13.8 12.8 13.3
2018 13.7 13.7 13.7
平均 13.2 12.4 12.8

 

もちろん、あくまで先発起用人数のため、1試合だけ先発する投手(若手のお試し枠や引退試合の先発で打者1人のみの投球)も含む。

そのため、実際主力で投げる投手や複数回先発する投手の数はもっと絞られる。

また、下位球団で優勝争いをしない、あるいはCS圏外のチームは様々な投手をテストするため、AクラスとBクラスの球団で、先発起用人数に若干の差は出る。

 

実際、2014~2018年の5年間全てBクラスの中日は16→15→15→16→13と、平均先発起用人数が15人。対して、2014~2018年の5年間でAクラス4度(3度優勝)の広島は、10→12→13→12→13で、平均先発起用人数は12名。

 

ちなみに、最もチーム先発投手起用人数が少なかったのは、2015年の巨人の9名(NPB12球団の5年間で唯一の一桁台)。2015年の巨人は優勝こそ逃したものの、終盤までヤクルトと競り合い1.5ゲーム差の2位。

その逆に最も多かったのは2017年の日本ハムの17名。2017年の日本ハムはシーズン序盤から下位に沈み、シーズン途中には谷元を放出するなど、再建期に移行。そのため、戦力チェックの意味合いも含めて、先発起用された投手が増えている。

 

【過去5年間(2014~2018年)のパ・リーグチーム別先発起用人数平均】

年度 西武 福岡 日公 檻牛 千葉 楽天 NPB平均
2014 13 14 10 12 10 14  13 
2015 11 12 12 12 13 11  12 
2016 14 10 12 12  10  12 13 
2017 12 12 17 13 11 12  14 
2018 14 12 15 12  16  13 14 
平均 12.8 12.0 13.2 12.2 12.0 12.4 13.0 

 

【過去5年間(2014~2018年)のセ・リーグチーム別先発起用人数平均】

年度 広島 ヤク 巨人 横浜 中日 阪神 NPB平均
2014 10 16 13 13  16  12  13 
2015 12 13 9 12  15  11  12 
2016 13 15 13 12  15  11  13 
2017 12 15 14 14  16  12  14 
2018 13 16 12 13  13  15  14 
平均 12.0 15.0 12 13 15  12  13 

 

 

広島の緒方監督が、「先発を10人作る」と発言した意図としては、若手テスト枠を除く、純粋戦力を10人作るという意味が込められているのだろう。

日南入りした緒方監督は、戦闘態勢に入っていた。厳しい表情を崩さないまま、市内の宿舎にに到着。チームミーティングの後、あっと驚く投手陣立て直しプランを明かした。

「(先発を)6人だけじゃなく、極端にいえば10人ぐらい、10番目ぐらいまで用意していく。どうしてもイレギュラーなことがあって(先発が)いきなり足りなくなる。そういうことを踏まえて準備する」

引用:広島緒方監督、先発陣の構想は「10番目まで用意」 - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

チーム順位や先発投手事情によって差はあれど、ほとんどの球団が5年間の年度別平均先発起用人数は概ね12~13人に落ち着いており、基本的に12~13人ほど先発を用意しておく必要がある。 

※今回は過去5年間のNPB平均12.8名を四捨五入して、13名とする。

チーム先発投手の平均投球回数

では、13名の先発投手全員で何イニング投げる必要があるのか。

過去5年間の先発投手の平均投球回数を調べたところ、リーグやチーム、年度によって多少異なるものの、約840回先発投手が消化している。

チーム投球回数の約66%を、先発投手が投げているのだ。

 

【過去5年間(2014~2018年)のチーム先発投手の平均投球回数】

年度 セ・リーグ平均 パ・リーグ平均 NPB平均 全投球回数平均
2014 843 845 844 1288
2015 858 837 847 1275
2016 853 856 855 1278
2017 841 841 841 1277
2018 815 843 829 1278
平均 842 844 843 1279

 

指名打者制度の有無で、セとパで先発投手のイニング数にもっと違いがあると思ったが、意外にも両リーグで先発投手の投球回数に変化はない。

 

ちなみに、過去5年間で最も先発投手の投球回数が多かったのは、2016年のソフトバンクの913回2/3。この5年間、12球団で先発の投球回数が900回を上回ったのは3チームしかなく、2015、2016ソフトバンクと、2015広島のみ。

逆に最も少なかったのは、2018横浜の755回2/3。次点で2018ヤクルトの768回1/3。

ただ、2018年は多年度と比べて打高の年。実際、上記の2球団以外に700回台のチームは2016ヤクルトのみ。5年間の60ケースの中で、54チームがチーム先発投手投球回数800回台。

 

球団ごとに多少差はあれど、どの球団も5年間の平均でみると840回前後に収まっている。もちろん、リリーフが良い分先発投手の投球回数が少ない、その逆にリリーフが心許なくて先発の投球回数が多いなど、先発投手の出来だけが投球回数に影響してるわけではない。ただ、少なくともリーグ平均の先発投球回数を投げれているチームの先発は、悪い状態ではないだろう。理想のチーム先発投球回数が何回かは別議論として、基本的にチーム先発投手の投球回数は840回と見積もっていいだろう。

 

【過去5年間(2014~2018年)のパ・リーグチーム先発投手の平均投球回数】 

年度 西武 福岡 日公 牛檻 千葉 楽天 リーグ平均
2014 828.3  853.6  829.6  845.3  861.3  849.0  844.6 
2015 823.6  911.3  824.6  823.3  809.6  826.6  836.6 
2016 801.6  913.6  849.3  846.0  864.3  863.3  856.3 
2017 825.0  833.3  809.6  836.0  865.0  877.0  841.0 
2018 858.3  827.6  847.3  828.0  836.3  857.6  842.6 
平均 827.3  868.0  832.0  835.6  847.3  854.6  844.0 

 

【過去5年間(2014~2018年)のセ・リーグチーム先発投手の平均投球回数】 

年度 広島 東京 読売 横浜 中日 阪神 リーグ平均
2014 830.6  819.6  861.6  851.0 823.6  872.6  843.0 
2015 911.3 810.3  879.3  812.3  845.6  889.0 858.0 
2016 848.3  792.3  865.6  889.0  851.6  872.0 853.3 
2017 852.0  829.0 865.6  828.6  850.0  820.6 841.0 
2018 826.3  768.3 884.0 755.6 852.0  803.6  815.0 
平均 853.6  804.0  871.2  827.3  844.6 851.6  842.0 

 

規定投球回数到達者数と平均人数 

13名の先発で、840回を投げる必要があるのは分かった。単純計算では1人あたり64.6回を投げれば良いのだが、実際はそうはいかない。なぜなら、投球回数だけでなく、質も高めなければいけないからだ。単にイニングを投げるだけでなく、当然勝つためにはより失点数を少なく出来る投手を投げさせなければいけない。

ただ、エース級の投手(ダルビッシュ有や田中将大投手のような)でチーム先発投球回数の多くを占めるに越したことはないが、現実問題そうもいかない。

 

過去5年間を見てみると、リーグ内で規定投球回数に到達する投手は、平均すると13名前後。

【過去5年間(2014~2018年)のリーグ別規定投球回数到達者数】 

年度 セ・リーグ平均 パ・リーグ平均 NPB平均
2014 15 13 14.0
2015 14 12 13.0
2016 12 13 12.5
2017 12 13 12.5
2018 7 8 7.5
平均 12 12 12.0

 

前述した通り2018年は打高だったため、2018年を除くと、13名前後が規定投球回数に到達する。1チームあたりに換算すると、2名前後しか出ない計算だ。

 

チーム別に見ると、最多は2015巨人、2014~2016年阪神の4名。逆に最少は2015横浜、2016中日、2018ソフトバンクの0名となる。

 

過去5年間の60チームの内、24チームが規定投球回数到達者数は2名。

基本的には2名前後がチームで規定投球回数に到達する計算になる。

【規定投球回数到達者数別チーム数】

規定投球回数到達者数 チーム数
4 4
3 13
2 24
1 16
0 3

 

あくまで平均なので、年度やチーム状況によって規定投球回数到達者数は異なるものの、1チームから2名出ると見積もっても、決して非現実的ではないだろう。

 

言うまでもなく規定投球回数に到達する投手のほとんどはエース級で、高い質(ここでは失点を少なくするの意味)を保ちながら、イニング数を消化してくれる。

規定投球回数が143なので、2名合計で約280~350回を質の高い投手が埋めてくれる計算。

だが、その一方で、 チーム先発投球回数840の内、490~560回をローテ3番手以降の11名の投手で埋めなくてはならない。

 

ここで一旦、ここまで述べてきたことをまとめてみる。

【先発ローテの基本事項】

  • 年間先発投手の起用人数は13名
  • 先発投手の投球回数は840回
  • 規定投球回数到達者数は2名
  • 490~560回をローテ3番手以降の11名で埋める

 

次項では、具体的な先発ローテの考え方と役割分担を説明していく。

先発ローテの考え方と役割分担

ここまで述べてきた数字はあくまで平均なので、理想ではない。

理想だけで言えば、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太、大谷翔平、菅野智之、菊池雄星の6名だけでローテーションを組むことだ。しかし、現実問題そんな左団扇の投手陣を形成出来るチームは存在せず、ひとまず平均をクリアすることが一応の目標となる。

 

では、平均的な数字をクリアするには、チーム内の先発投手陣の役割をどう考えるべきか。ざっくりとだが、先発ローテ内の役割は以下のように分類してみた。

【先発ローテの役割分担】

  • エース
  • 準エース(裏ローテのエース)
  • 三番手(きっちり勝ち星を拾ってくれる)
  • イニングイーター
  • ローテ五、六番手(年間10先発前後)
  • 谷間要員(ローテ七番手以降)
  • 若手のお試し枠

 ※上記の役割に加えて、左右の利き手や、投手のタイプも考慮する必要あり。

 

イメージしやすいように、2018年埼玉西武ライオンズ先発投手陣を使って説明していく。2018年の埼玉西武ライオンズは先発起用人数14名、投球回数858回1/3と、規定投球回数到達者2名、過去5年間の60チームの中でも、非常に平均に近い先発投手陣だった。

 

【2018年埼玉西武ライオンズ先発投手陣の役割分担と投球回数】

序列 役割 選手名 先発投球回数 勝利数
1 エース 菊池 雄星 163.2 14
2 準エース 多和田 真三郎 172.2 16
3 三番手(左腕) 榎田 大樹 130.2 11
4 イニングイーター 十亀 剣 119.0 5
5 若手の次期エース候補 今井 達也 77.2 5
6 外国人先発投手 カスティーヨ 66.1 5
7 外国人谷間要員 ウルフ 64.0 4
8 若手の次期エース候補 髙橋 光成 20.0 2
9 外国人谷間要員 郭 俊麟 15.2 1
10 右の谷間要員 高木 勇人 13.1 1
11 右の若手お試し枠 伊藤 翔 5.2 1
12 右の中堅お試し枠 相内 誠 5 0
13 左の若手お試し枠 齊藤 大将 3 0
14 左の中堅お試し枠 佐野 泰雄 1.2 0

 

菊池、多和田のWエースを軸に、三番手でキッチリ勝ちを拾える榎田がいたのが大きかった。どうしてもエースと準エースはカードの頭で相手のエース級と当たるため、勝ちを拾いづらい。そういった中で、三番手投手に勝利が付いているのは理想的。3連戦で勝ち越すには2勝以上する必要があるので、3番手投手にクオリティの高い投手をおけるかどうかも、ローテの充実度を測る上では重要だ。

 

また、軽視されがちだが、イニングイーターの存在も貴重。前述した通り、エース級以外の11名で、約490~560回を埋めなくてはならない。しかし、11名の中には、年間1試合だけしか登板しない谷間要員や若手のお試し枠が含まれているため、実際はローテ4~6番手の投手が100回以上投げてくれないと、投球回数を消化するのは難しくなる。リリーフの負担なども考慮すると、長丁場のペナントレースでは、イニングイーターの存在も重要となってくる。最低でも、先発1番手~4番手投手で、570~600回前後消化出来ないと、チームの先発投手事情は厳しくなっていくだろう。

 

ローテ5番手以降に関しては、理想を言えば4~5人の投手で回すのが理想。年間通した活躍が厳しいベテランや、外国人枠の兼ね合いで漏れた助っ人、〇〇キラーと呼ばれる特定の対戦相手特化型の投手、シーズン中に急成長した若手など。たとえ開幕ローテ六人はしっかり作れても、先々を見越して複数人先発を作っておかなければ、長いペナントレースを戦い抜くことは厳しい。実際2018西武を例に挙げれば、ローテ4~8番手の投手の質が今ひとつで、投手陣全体が苦しんでしまった。

 

勝ち星に関しては、個人の活躍度を測る指標としては微妙だが、チームとしての機能性を測る上では、価値がある。基本的に序列の高い投手が投げる試合は、チームとしても勝ちを見込む。そこでチームがキッチリ勝てていれば、打線やリリーフを含めて、チームは機能しているといえるだろう。

2018年の西武投手陣は色々言われることもあったが、勝ち星や投球回数を見る限り、壊滅的に投壊していたわけではなく、ある程度機能していた部分もあったと言える。

 

以前、「プロ野球は80勝で優勝確率71% 西武ライオンズ80勝への戦略【2017年】」の記事でも話したが、優勝争いのラインを80勝と定めた場合、先発投手陣だけで60勝、残りの20勝をリリーフで勝つのが理想。2018年の西武は、先発投手陣だけで65勝。リリーフで23勝と、理想通りの勝ち星バランスになっている。

 

ちなみに、2018西武の先発投球回数858回1/3は、2018年のパ・リーグトップで、12球団中2位の値。K%、BB%5位、tRA4位とクオリティの部分はお世辞にも良いと言えないが、先発投手陣の量的貢献は一定以上。理想の投手陣とは言えないが、最低限度は出来た投手陣と言える。

 

先発ローテを考える上で、2018西武が理想的とは言えないが、平均を考える上では一つの目安にはなる。実際過去5年間を振り返ると、2018西武投手陣以下の投球回数や規定到達者数の先発投手陣だったチームも数多くある。もしプロ野球球団の先発ローテを考えるなら、2018西武の役割分担、投球回数、勝ち星を参考にして当てはめてみるのも面白いだろう。

先発ローテの役割分担表(デプスチャート)

今回話した内容をもとに、先発ローテの役割分担表(デプスチャート)を作成してみた。

  • 先発起用人数:13名
  • 先発投球回数:840回
  • 先発勝利数:60勝
  • 規定投球回数:2名

 

【先発ローテの役割分担表(デプスチャート)】

序列 役割 投球回数 登板数 勝利数 選手名
1 エース 180 27 15  
2 準エース 160 27 12  
3 先発三番手(表ローテ二番手) 130 26 10  
4 イニングイーター 110 20 7  
5 先発五番手(右) 100 16 5  
6 先発六番手(左) 70 12 4  
7 谷間要員 36 6 2  
8 谷間要員(ベテラン) 18 3 2  
9 谷間要員 12 2 1  
10 中堅お試し枠(右) 6 1 1  
11 中堅お試し枠(左) 6 1 0  
12 若手お試し枠(右) 6 1 1  
13 若手お試し枠(左) 6 1 0  

※投手の利き手はあくまで目安。

 

実際は15勝や180回以上投げる大エースも存在するが、いたとしても12球団の中で一人いるかいないかで、その数字もキャリアハイに近い数字。

 

あくまで平均的な投球回数や登板数の見込みとしては、上記の表の数値が一応の目標になる。個々の数値は完全に数値は一致しなくても、全体の合計値が一致すればよしとして、一度チームの先発ローテを実名を交えて埋めてみると面白い。

 

2019年にはNPBでもオープナー戦術の導入が噂されているので、谷間要員の考え方や起用人数は変わるかもしれないが...

 

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まとめ

  • 年間先発投手の起用人数は13名
  • 先発投手の投球回数は840回
  • 規定投球回数到達者数は2名
  • 490~560回をローテ3番手以降の11名で埋めなければならない

 

今回はあくまで先発投手の起用人数や、平均的な投球回数、そこから割り出される投球回数の分担についてお話した。実際は投手のタイプや質の部分を考慮しながら理想の先発ローテとは何かを考察すべきだろう。ただ、一定の投球回数を投げるには、ある程度のクオリティがなくては到達出来ない。

けが人続出や力量不足なら、チーム全体で先発投手が840回も投球回数を消化するのは厳しい。そういった意味では、今回紹介した数字や考え方は、チーム全体の先発投手の層を見積もる上では有用。お時間があれば、是非一度13人の投手で、840回を割り振って見られてはいかがでしょうか。840回を割り振った時に余裕があるのか、厳しく感じるのかで、そのチームの先発投手事情が見えてくるだろう。

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セイバーメトリクスから見る最高の打順の組み方 2番強打者論は最適なのか」の記事で、打順の組み方についても解説しているので、そちらもお時間あれば読んで頂けると幸いだ。

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