頼むから打線の重心を上げて....
功労者の引退、退団もあり、若返りを図る一方で、ほぼ補強なしに終わったオフ。
現有戦力のやりくりだけで、いかにチームを変えられるのか。
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【ソフトバンク編】12球団別キャンプ&オープン戦の編成注目ポイント、期待の選手【野球ラジオ】
【ソフトバンク編】キャンプ&オープン戦の編成注目ポイント、期待の選手
野手編成の注目ポイント
- 3番熱望の柳田の打順
- 固定しきれなかった1、2番の組み方
- グラシアル、デスパイネ、内川の共存法
3番熱望の柳田の打順
一番の注目は柳田の打順。
柳田選手は、自身の目標であるシーズン45本塁打を達成するには、600打席に立つ必要があると考えており、そのためには3番を打ちたいと口にしています。
「何番を打ちたいかと言えば、3番。自分で決められることではないけど、自分の理想の打順は3番」。昨季ポストシーズンでは全試合で4番に座り、11月の日米野球では侍ジャパンでも4番を任された。それでも、偽らざる本音は3番だ。
実際3番を打つことが多かった2014、2015年はシーズン600打席を記録していますが、4番を任されることが増えた2016年以降は、3年連続500打席代で、最多は2017年の551打席。
個人的には柳田選手の打席を増やすのは賛成ですが、果たしてどうなるのか。
固定しきれなかった1、2番の組み方
そこで鍵を握るのが、前後を打つ打者。
2つ目のポイントにあげた1、2番と、3つ目の後ろを打つ打者が誰になるのかが、ソフトバンクの2019年を占います。
2018年は、今宮、本多の形でスタートし、上林、中村晃、川島、福田、西田、高田など、様々な選手を起用し、組み合わせましたが、結局固定出来ず。
終盤に牧原選手が1番打者を掴みかけて、良い流れができましたが、シーズン終盤に故障離脱。
柳田選手の前にいかにランナーを貯められるが得点力に大きな影響を与えるので、出来れば出塁率の高い選手を置きたいところ。
個人的には中村晃選手を試して欲しいですが...。
工藤監督は就任以来1、2番の出塁率を重要視しない傾向があり、打順の重心を後ろに置きたがります。
その辺が就任5年目でどう変わるのか。
打順を決める責任者は不明ですが、新たに就任した関川打撃コーチの手腕にも注目です。
2018年パ・リーグ球団打順別攻撃力
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) February 6, 2019
打順は良い打者に多くの打席をまわすのがセオリー。ソフトバンクは打順の重心が下位に寄っており、劣った打者に多くの打席を与えてしまっている。楽天も6番打者がチーム最高の成績を残すなど、打順の組み方を考える必要がありそう。https://t.co/PimuIluRyD pic.twitter.com/jI7CUnWiwC
グラシアル、デスパイネ、内川の共存法
次に気になるのは、グラシアル、デスパイネ、内川の共存法。
バンデンハーク、ミランダ、モイネロ、サファテと、質の高い外国人を多数擁するソフトバンクだけに、外国人の運用は様々なバリュエーションがあります。
DH、指名打者の二つの枠をどう使うのか。
基本線はファースト内川、指名打者デスパイネでしょうが、サファテやモイネロの状態、内川の復調度合いによっては、グラシアルがくい込む可能性もあります。
注目の若手
注目の選手は上林選手。
年々成績を上昇させていますが、まだまだ伸び代がありそうな23歳。
上林が成長して1、2番、もしくは5、6番をしっかり任せられるなら、3番柳田も現実味を帯びてきます。
柳田、デスパイネ、内川、松田、中村など、これまで中軸をになってきた選手が軒並み30代に突入。
次世代のリーダー格として、上林選手がどこまで成績を残せるのかに、注目です。
その他にも、牧原、川瀬の2人が二遊間争いにどこまで加われるか、栗原が打撃で甲斐を脅かせるかも注目です。
福岡ソフトバンクホークスの2018年ドラフト指名予想と2019年の編成【野手編】
投手の編成注目ポイント
投手のポイントは下記の3点です。
- 岩嵜、サファテ、和田の復調具合
- 石川の起用法
- 即戦力候補が多数いるルーキーたちのアピール
岩嵜、サファテ、和田の復調具合
やはり気になるのは2018年に怪我で泣いた岩嵜、サファテ、和田の復調具合。
年齢的にもサファテ、和田は進退をかけたシーズン、岩嵜投手は昨年のリハビリの過程が思わしくないとの報道もあり、どこまでやれるかは未知数。
ただ、昨年のサファテ、岩嵜の穴を埋めた加治屋は年間登板数が72にまで達し、今年に入って右肩の不調を訴えています。
その他のリリーバーにもしわ寄せが来ており、サファテ、岩嵜の復活はソフトバンクの投手陣の鍵を握るでしょう。
仲良しの森に対しては「クローザー アイ アム(守護神は俺だ)」と笑顔で宣戦布告した。
通年の活躍は期待しないまでも、和田は年間10登板、岩嵜、サファテは年間30~40登板して、クオリティを維持してくれていれば、チームに大きなプラスになるのですが...。
石川の起用法
その岩嵜、サファテらの復調次第で、影響を受けるのが石川投手の起用法。
ここ2年間は先発にリリーフに、チーム事情に合わせ活躍をし、大車輪の働きを見せました。
もし岩嵜、サファテが復調しなければ勝ちパターンの一角、和田やその他の先発の出来次第では先発を担う可能性大。
気がかりなのは、昨年の日本シリーズ途中に怪我で離脱した点。
やはり無理な運用がたたった面もあるようで、出来れば役割を固定させてあげたいところです。
即戦力候補が多数いるルーキーたちのアピール
そして個人的に注目しているのは、ソフトバンクの即戦力候補ルーキーたち。
質、量ともに、12球団のルーキーの中でも即戦力候補の数は一番上だと見ています。
タイプ的にも剛腕リリーバータイプの甲斐野や、右の本格化先発候補の杉山、実践型で経験豊富な坂東など、バラエティに富んだ投手たち。
古くは摂津、最近だと森や加治屋など、社会人投手をうまく引き当てて戦力を強化してきたソフトバンク。
全員がいきなり一軍で活躍することはないでしょうが、層の厚い投手陣を更に分厚くする存在になれるのか、一軍の枠を勝ち取れるのか、非常に注目です。
注目の若手
注目の投手は、大竹投手。
昨年は育成登録から支配下登録を勝ち取り、一軍で3勝を挙げる活躍。
まだまだ力不足の部分はありますが、非常に賢い選手なので、一軍で得た経験を活かして、オフにどうパワーアップしてくるのは非常に楽しみ。
千賀、バンデンハーク、東浜、武田、石川と、右の先発候補は多い一方、左の先発候補は外国人枠も絡むミランダと、2018年に一軍未登板の和田。
チーム事情的にも非常に希少な存在なので、大竹投手がどこまで成長出来るは楽しみです。
まとめ
- 柳田を生かすも殺すも周り次第
- 投手陣は実績組の復活が鍵
- ギリギリ世代交代は間に合うか
オフのソフトバンクのフロントを動きを見る限り、そろそろ世代交代に舵を切ろうとしていることが見えました。
常勝軍団の宿命か、一軍メンバーの年齢層がやや高齢化してきており、徐々に若返りを図りたいところ。
野手はやや心配な部分はありますが、徐々に20代のレギュラー候補が台頭。
投手は松本、高橋、田中のドライチトリオが順調さを欠いてるにも、関わらず、かなり層は厚いです。
非常に厳しい1軍の枠ですが、まずはバックアップメンバーの中堅、ベテランを脅かす存在が出てくるかに注目です。
【野球ラジオ】プロ野球2018~12球団の冬の通信簿~ 福岡ソフトバンクホークス編【ドラフト、補強、若手育成、人事】
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