巨人は12球団屈指の若手の宝庫。
オフは大補強に踏み切った巨人。
その一方で功労者の退団もあり、チームは転換期にあります。
成長著しい若手と新戦力たちの融合は順調に進むのか。
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【読売ジャイアンツ編】12球団別キャンプ&オープン戦の編成注目ポイント、期待の選手【野球ラジオ】
【巨人編】キャンプ&オープン戦の編成注目ポイント、期待の選手
野手編成の注目ポイント
- 丸、坂本、岡本の打順
- 二塁手と捕手のレギュラー争い
- 若手中堅外野手の台頭
丸、坂本、岡本の打順
最大の注目ポイントは、丸加入後の打順。
2018年後半は、1番坂本、4番岡本の形が主でしたが、丸加入後は、どうなるのか。
原監督はオフに丸2番構想を口にするなど、攻撃型のオーダーを組む可能性もあります。
仮に2番丸、3番坂本、4番岡本なら前後の打者、1番坂本、2番丸、4番岡本なら3番をどうするのか。
個人的には、2番丸、3番坂本、4番岡本の形が理想だとは思いますが、そこは代わりの1番候補の吉川尚の成長や陽のコンディション次第。
キャンプ、オープン戦の間にベストな形を模索するはずなので、要注目です。
二塁手と捕手のレギュラー争い
レギュラー争いで気になるのは、捕手と二塁手。
捕手は西武からFA移籍した炭谷が基本線になるでしょうが、元々正捕手の小林、捕手復帰のベテラン阿部、強打が売りの若い大城、宇佐美と、駒は豊富。
捕手二人体制なのか、三人体制なのか、誰が一軍に残るのか。
原監督は「捕手は8番固定。例え阿部がスタメンでも」と公言。
激しいポジション争いが繰り広げられるでしょう。
次に気になるのは、二塁手のレギュラー争い。
基本線は2018年に715イニングでUZR9.8を記録するなど、驚異的な守備範囲とスピードが武器の吉川尚。
前述した通り、1番候補でもあり、将来的には坂本の後のショートのレギュラーを務める可能性もある、未来の主力候補です。
ただ、その他には田中俊太、山本なども候補に挙がってきます。
特に田中に関しては、573イニングでUZR7.5を記録。打撃面でも一年目から261打席に立ち、打率.241ながら出塁率.311と、選球眼の良さを発揮。
控えに置いておくには勿体ない存在で、監督の起用法にも注目です。
若手中堅外野手の台頭
外野手は移籍した丸がセンター、レフトゲレーロ、ライト陽が基本線。
外国人枠の兼ね合いもあるため、バックアップ兼レギュラー候補に亀井が控える形になるでしょう。
ただ、亀井は38歳で、その他の外野手も今年中に全員30代に突入する巨人。
丸は数年間安泰にしても、編成バランスを考えると、20代の若手中堅外野手に台頭してきて欲しいところ。
候補になるのは、重信、和田、石川、松原などそれぞれ一芸に秀でる中堅外野手。
レギュラー奪取は困難かもしれませんが、一軍の枠を勝ち取って欲しいです。
注目の若手
やはり注目は吉川尚輝選手。
2018年は不慣れで制約の多い2番を任されたこともあり、本来の思い切りの良さを出せないケースが多かったです。
しかし、坂本の故障離脱後に1番を任されるようになると、持ち味を発揮。
7月の打撃成績は78打席で打率.386、長打率.557、OPS.976をマークするなど、破格の成績を収めました。
残念ながら絶好調時に故障離脱してしまいましたが、打撃も一軍レベルであることを証明。
この吉川を1番、あるいは7番あたりで伸び伸び打たせられれば、攻撃面でもチームにプラスをもたらす可能性大です。
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投手の編成注目ポイント
投手のポイントは下記の3点です。
- 外国人投手の運用
- リリーフ陣の整備
- 畠の起用法
外国人投手の運用
投手で気になるのは、外国人投手の運用。
リリーフタイプのマシソン、クックに、先発タイプのヤングマン、メルセデス、アダメスと駒は豊富。
新外国人のクックを除くと、いずれの投手も日本で結果を残しており、使いたくなる投手ばかり。
外国人野手のビヤヌエバ、ゲレーロがいるため、基本的には外国人投手で一軍起用出来るのは2名のみ。
弱点のリリーフに外国人枠を使うのか、量的な貢献度の大きい先発で起用するのか。
巨人宮本和知投手総合コーチが、先発ローテの構想を明かした。
ブルペン投球を行った今村とドラフト1位の高橋優貴投手(22=八戸学院大)が、10日の紅白戦で先発することを明らかにし「菅野、山口の2人がいて、両外国人(メルセデス、ヤングマン)がいる。あと2つの争いだね。田口、今村、高橋、高田もいる。(2軍メンバーに)大竹や畠もいるから、6人くらいの争いになるかな」との現状を示した。
リリーフ陣の整備
巨人の場合は日本人で勝ちパターンに食い込めそうなのが澤村くらいで、後は先発候補でもある山口、畠が候補にあがってきます。
原監督は投手陣の課題をリリーフとしており、中継ぎ陣のテコ入れは必須。
吉川、宮國、谷岡などの日本人投手の成長次第ですが、外国人投手の起用法も含めて、巨人がいかに勝利の方程式を構築するのか、注目ポイントです。
畠の起用法
注目選手と重複する部分もありますが、やはりポイントになるのは畠投手。
一年目は先発で13試合に登板し6勝、2年目はリリーフで9試合に登板。
いずれも開幕から怪我で出遅れたものの、シーズン終盤に短期的に復活。
投げているボールや投球指標は素晴らしいものの、なかなかシーズン通しての活躍がないプロ3年目の25歳。
たたでさえ、怪我の多い畠を負担のかかるリリーフでセットアッパーとして起用するのか、休ませつつ先発で起用するのか。
そろそろやってもらわないと困る立場、能力の投手ですが、果たして首脳陣はどう起用するのか。
注目の若手
2軍では大江、高田、坂本など、若手に好投手の多い巨人。
坂本投手は育成契約ですが、昨年2軍ながら68回2/3を投げながら、66奪三振と高い奪三振力を発揮しており、今期中の支配下契約もあるでしょう。
そんな中で私が注目しているのは、今村投手。
プロ7年目24歳で、そろそろ一軍で結果を残したい投手。
2018年は一軍で13試合、77イニングを投げて6勝。
CSでも先発を任されるなど、チーム内での評価も高まっています。
巨人は絶対的エース菅野はいるものの、ローテ2番手以降は横一線。
山口俊、岩隈、田口、鍬原、前述した外国人投手や若手投手など、候補はたくさんいますが、先発投手もなかなか数が足りない状況。
内海投手も退団して、左の先発候補が少ない中で、今村投手への期待も高まります。
注目ポイントまとめ
- 1番打者と二塁、外野手の争い
- リリーフ整備と外国人投手の運用
- 畠、山口俊、田中俊の起用法
オフの補強で、「巨人は若手を育てる気はないのか」と、一部では批判の声も挙がっています。
しかし、実際は三軍制の影響か、投手野手共に、非常に面白い選手が多数育ってきている巨人。
現主力、移籍組、若手、外国人と、非常に競争が激しく、使える駒は増えています。
それだけに首脳陣の手綱裁きも重要。
半年後に編成を見たらガラリとチーム状況が変わっている可能性もある楽しみなチームです。
【野球ラジオ】プロ野球2018~12球団の冬の通信簿~ 読売ジャイアンツ(巨人軍)編【ドラフト、補強、若手育成、人事】
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