どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日は、横浜DeNAベイスターズの2018年ドラフト指名予想と2019年の野手編成についてお話します。
12球団の編成を分析するシリーズの第十二弾。
今回はシーズン前の期待を大きく裏切ってしまった横浜DeNAベイスターズ編です。
横浜DeNAベイスターズの方、アマチュア野球ファン、ドラフト好きの方向けの記事です。
※本記事のデータや数字は、2018/8/31時点のものです。
- 2018年の横浜DeNAベイスターズの野手一覧
- 2018年横浜DeNAベイスターズの野手状況とオーダー
- 2019年の横浜DeNAベイスターズのポジション別編成予想
- 2018年の横浜DeNAベイスターズ野手補強ポイント
- まとめ
- 仮想ドラフト会議動画
- 12球団の2018年ドラフト指名予想と2019年の編成記事
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2018年の横浜DeNAベイスターズの野手一覧
捕手
選手名 | 投打 | 年齢 | 2018年の契約 |
戸柱恭孝 |
右左 | 28 | ○ |
伊藤光 | 右右 | 29 | ○ |
嶺井博希 |
右右 | 27 | ○ |
山本祐大 | 右右 | 19 | ○ |
西森将司 | 右両 | 30 | △ |
※ 亀井塔生は育成枠。
内野手
選手名 | 投打 | 年齢 | 2018年の契約 |
宮本秀明 | 右左 | 22 | ○ |
ロペス | 右右 | 34 | △ |
倉本寿彦 | 右左 | 27 | ○ |
石川雄洋 | 右左 | 32 | ○ |
大和 | 右右 | 30 | ○ |
大河 | 右右 | 20 | ○ |
柴田竜拓 | 右左 | 24 | ○ |
狩野行寿 | 右右 | 24 | ○ |
山下幸輝 | 右左 | 25 | ○ |
松井飛雄馬 | 右右 | 27 | △ |
佐野恵太 | 右左 | 23 | ○ |
宮崎敏郎 | 右右 | 29 | ○ |
後藤武敏 | 右右 | 38 | △ |
百瀬大騎 | 右左 | 21 | ○ |
田中浩康 | 右右 | 36 | △ |
ソト | 右右 | 29 | ○ |
※ 網谷圭将、武白志は育成枠。
外野手
選手名 | 投打 | 年齢 | 2018年の契約 |
桑原将志 |
右右 | 25 | ○ |
梶谷隆幸 | 右左 | 30 | ○ |
荒波翔 |
右左 | 32 | △ |
神里和毅 |
右左 | 24 | ○ |
筒香嘉智 | 右左 | 26 | ○ |
乙坂智 | 右左 | 24 | ○ |
楠本泰史 | 右左 | 23 | ○ |
細川成也 | 右右 | 20 | ○ |
青柳昴樹 | 右右 | 21 | ○ |
白根尚貴 | 右右 | 25 | △ |
関根大気 | 左左 | 23 | ○ |
2018年横浜DeNAベイスターズの野手状況とオーダー
打順 ポジション 名前
1 中 桑原(神里、関根)
2 遊 大和
3 一 ロペス(中川)
4 左 筒香
5 三 宮崎
6 右 ソト(梶谷、乙坂、楠本)
7 捕 嶺井(伊藤、戸柱)
8 投 -
9 二 倉本(柴田、田中、石川、山下)
怪我人や若手の伸び悩みで、スタメンをほぼ固定出来なかった2018年のDeNA。
ストロングポイントであったはずの打線は、リーグワースト級の得点力。
【セ・リーグのチーム平均得点ランキング】
- 広島:5.20
- ヤクルト:4.68
- 巨人:4.41
- 中日:4.13
- DeNA:3.98
- 阪神:3.85
セ・リーグポジション別攻撃力では、宮崎、筒香ででプラスを作ったものの、それ以外はセンターで微妙にプラスになったのを除くとリーグ平均以下。
セ・リーグポジション別攻撃力 8.19時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月19日
ヤクルトはバレンティンが好調だが、攻撃力の高いセ・リーグの左翼で他球団に大きな差をつくるまでには至っていない。サイクルヒットの平田は長打力に欠けるため大きな差をつくっているわけではないが、6.4と右翼平均を上回る打撃貢献https://t.co/ph7kM3QS5N pic.twitter.com/RHFDAra5fR
チームの守備力を示すDERでは、12球団ワースト2位。
球団別DER 8.25時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月25日
ソフトバンク .715
オリックス .706
西武 .706
ロッテ .703
中日 .702
楽天 .700
読売 .698
日本ハム .696
広島 .695
ヤクルト .682
DeNA .675
阪神 .674https://t.co/f5lwugzTQU pic.twitter.com/z11ZRM1VSF
チーム別野手WARでは、12球団全体で11位、セ・リーグでは最下位。
チーム別野手WAR 8.14時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月14日
西武 26.5
広島 21.8
ソフトバンク 17.7
日本ハム 14.4
読売 13.8
中日 13.2
ロッテ 9.7
ヤクルト 6.6
オリックス 5.4
阪神 5.1
DeNA 3.1
楽天 1.1https://t.co/4PwpDywUZf
攻守ともに野手の質は一定水準には達していなかった。
桑原、梶谷、ロペス、筒香、宮崎、ソト、大和....
名前だけを並べれば強力な打線だが、全員が揃ったことはほぼなく、層の薄さが浮き彫りとなったシーズン。
野手陣の年齢を考えればあと2年くらいは勝負をかけられそうだが、ペナントを制すにはバックアップメンバーの強化が必要。
一つ疑問なのは、二軍で好調な中堅選手がなかなか一軍に呼ばれないこと。
ラミレス政権も三年目になって、そろそろ起用傾向に偏りが出始めている。
チームをもう一段階上の高みに引き上げるには、大物新監督の招聘も手だ。
そう簡単にはことは運ぼないだろうが、落合博満、原辰徳氏といった、勝てる監督を起用してみるのも面白い。
なお、2018年の戦力外・退団候補は下記の通り。
【2018年オフの戦力外・退団候補】
- ロペス
- 後藤武敏
- 田中浩康
- 荒波翔
- 白根尚貴
気になるのはロペスの去就。
二年契約の二年目となる今期は、前半戦はタイトルを狙えるほどの好調を維持していたものの、故障離脱。
35歳という年齢と年俸2億3,000万円の高額年俸がネックになり、退団する可能性もある。
ロペス側は2017年の活躍も交渉材料に入れるであろうことを考えると、交渉は難航しそう。
若いチームにあって、精神的支柱になれるロペスの存在は必要だが、フロントはどう判断するのか。
2019年も勝負をかけるなら必要戦力だが....
【まとめ】
- 攻守ともに野手の質は低かった
- 層の薄さが目立った
- ロペスの去就が2019年の鍵を握る
2019年の横浜DeNAベイスターズのポジション別編成予想
2019年の横浜DeNAの編成について、「1ポジション4人制」で考察。
「1ポジション4人制」の見方は、下記を参照。
各ポジションをレギュラー、対抗、バックアップ、育成の4つの枠に分けてポジションごとの充実度を分析。
パ・リーグの場合は指名打者があるため、重複する選手もいるがあくまで1ポジション4人ずつとする。
充実度が低いポジション=補強ポイントになる。
【ポジション充実度判定】
充実度A:補強の優先度低
充実度B:補強の優先度中
充実度C:補強の優先度高
一応現有戦力を全員当てはめてみたが、青字の選手は戦力外候補。
従って、そのポジションにドラフトもしくは外国人を補強する可能性がある。
※今回はFA移籍の可能性がある選手も、青字にしております。
捕手 充実度B
レギュラー :嶺井 (28)
対抗 :伊藤 (30)
バックアップ:戸柱 (29)、西森(30)
育成 :山本 (20)、亀井(22)
ラミレス政権ではこれまで戸柱がレギュラーだったが、2018年は嶺井がスタメンマスクを被る機会が増えた。
ただ、不動のレギュラーとはいいがたく、シーズン途中にはトレードで伊藤光を獲得。
絶対的な存在はいないため、2019年も引き続き嶺井、伊藤、戸柱を中心にレギュラー争いが展開される。
未成年飲酒という残念な事件があったものの、若い山本も控えているため、2018年のドラフトでの補強の優先順位は低い。
1人大卒の即戦力型捕手を獲得出来ると理想なのだが、その余裕はないか...。
一塁手 充実度B
レギュラー :ロペス (35)
対抗 :(ソト) (30)
バックアップ:後藤 (39)or白根(26)
育成 :武白志 (21)、佐野(24)
去就が不透明なロペスが一応レギュラー。
ソトもまた2019年以降の契約は決まっていないが、対抗にソトを配置。
バックアップメンバーの後藤or白根のうち、どちらかは退団するだろう。
将来的には筒香のコンバートの可能性もあり、若手の大砲候補はいるので、補強の優先順位は低い。
二塁手 充実度B
レギュラー :倉本 (28)orソト(30)
対抗 :柴田 (25)
バックアップ:石川 (33)、 田中(37)
育成 :百瀬 (22)
数はいるものの、固定出来ないポジション。
オプションとしてのセカンド・ソトは有用だが、年間通してレギュラーを任せるのは守備力と負担を考えると微妙。
基本的にセカンド・ソトは怪我人続出や打線が不調などの緊急事態用になる。
そうなるとセカンドの一番手は倉本、次点は柴田や山下が担う。
レギュラーが固定出来ていない現状を踏まえると、バックアップメンバーとして石川と田中が残留すると見る。
若い内野手が多いので微妙ではあるが、個人的にはドラフトで二遊間候補を獲るのはあり。
実力派の大卒or社卒の内野手を獲得して、既存メンバーを刺激したい。
三塁手 充実度A
レギュラー :宮崎 (30)
対抗 :山下 (25)
バックアップ:中川 (29)、 飛雄馬(28)
育成 :網谷 (21)
充実度はBよりのA。
体力面に不安を残す宮崎だが、攻守においてクオリティは高い。
二軍では敵なしの成績(214打席で打率.320、OPS.864、本塁打6)を残す山下と中川(96打席、打率.386、OPS1.228、本塁打7)、が対抗兼バックアップ。
それぞれ二塁と一塁のレギュラーを狙う存在でもあり、チーム内比では三塁は充実。
ただ、将来的なことを考えれば、若手の大砲候補を獲得しておきたい。
チームが今年優勝していれば、ドラフト上位で将来のレギュラー候補を獲得したいところだが、チーム順位的に微妙。
とはいえ、一・三塁手の和製大砲候補がいないため、中位~下位で素材型野手を獲っておきたい。
遊撃手 充実度B
レギュラー :大和 (30)
対抗 :宮本 (23)
バックアップ:狩野 (25)
育成 :大河 (21)
大和が引き続きレギュラー。
その後釜を若い内野手が虎視眈々と狙う構成。
ただ、大和の場合は年間フルに戦える選手ではないので、バックアッパーの存在は必要不可欠。
遊撃UZR 8.14時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月14日
源田(L)22.0
安達(Bs)11.4
坂本(G)6.9
田中(C)5.5
中島(F)4.0
京田(D)2.4
西浦(S)0.0
大和(DB)-0.1
今宮(H)-5.0
藤岡(M)-6.2
茂木(E)-9.7https://t.co/cVcEj9niBt
夏場に入り好守連発の源田。2015年に坂本が記録した遊撃UZR 32.3に近いペースになってきた https://t.co/UirKe00FfJ
若手中堅の二遊間候補がパッとしないことを考えると、1枚逸材を加えてもよいが...。
左翼手 充実度A
レギュラー :筒香 (27)
対抗 :乙坂 (25)
バックアップ:佐野 (24)
育成 :青柳 (22)
チームの大黒柱・筒香がレギュラー。
ディフェンス力に難を残すが、攻撃力はリーグ屈指。
300イニング以上左翼手UZR
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月29日
島内(E)12.2
金子侑(L)9.9
近藤(F)8.2
吉田正(Bs)4.1
中村晃(H)1.8
栗山(L)1.8
野間(C)1.5
亀井(G)0.8
角中(M)0.6
福留(T)-4.6
岡島(E)-5.2
ゲレーロ(G)-5.5
筒香(DB)-6.1
アルモンテ(D)-6.3
バレンティン(S)-24.1https://t.co/y2L5Bphojc
攻撃型の外野手も多いので、補強の必要性はない。
あるとすれば、ロペス&ソトが退団して、筒香がファーストコンバートになった場合くらいか。
ただ、その場合は新外国人を獲得するので、やはり補強の優先順位は低い。
中堅手 充実度B
レギュラー :桑原 (26)
対抗 :神里 (25)、関根(24)
バックアップ:荒波 (33)
育成 :
好不調の波が激しいが、能力的には桑原がレギュラー筆頭候補。
中堅UZR 8.28時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月28日
大島(D)14.2
桑原(DB)4.9
田中(E)1.1
西川(F)0.6
丸(C)-0.9
柳田(H)-1.3
秋山(L)02.6
青木(S)-4.2
荻野(M)-6.8https://t.co/oiI4vkADT2
対抗となるのが、快速を誇る神里と打撃好調な関根。
構成的にはもう一枚センターを任せられる若年層の選手がいるとバランスが獲れるが、補強ポイントではないので、無理に獲る必要性はない。
右翼手 充実度B
レギュラー :梶谷 (30)
対抗 :ソト (30)
バックアップ:楠本 (23)
育成 :細川 (21)
故障が多く、好不調の波が激しい梶谷が一応レギュラー。
状態によってはソトをレギュラーにして、梶谷センターも有り。
将来のクリーンアップ候補である楠本、細川も控えており、補強の優先順位は低い。
【2018年】プロ野球12球団のドラフト1位指名ポジションの優先順位と選手
2018年の横浜DeNAベイスターズ野手補強ポイント
【野手補強ポイントと優先順位】
- 二遊間のレギュラー候補(高卒or大卒)
- 即戦力型の大卒or社会人捕手
- ロペス、宮崎の後釜候補(一塁手or三塁手)
- センターを任せられる高校生外野手
メンツ的には補強ポイントは少なそうだが、結果が伴わなかったベイスターズ。
2019年には、ロペス、梶谷、宮崎、大和らが30代に突入。
筒香とて、メジャー挑戦で流出する可能性もある。
投手との兼ね合いもあるが、くすぶっている中堅を一掃してしまうほどの野手を獲得したいところ。
まとめ
- 攻守ともに精彩を欠いた2018年シーズン
- ロペスの去就でチーム力と編成は大きく変わる
- チーム編成は悪くないが、若手中堅の伸び悩みが気になる
フロントとしては、2018年に勝って、余裕をもって若手を育成したかったところ。
2018年のチーム成績不振を受けて、フロントは即戦力ドラフトにするのか、育成路線を継続するのか。
舵取りは難しいが、投手力強化を図りつつ、将来センターラインのレギュラーを担える逸材を獲得したい。
仮想ドラフト会議動画
【パワプロ2018】どこよりも早い2018年プロ野球ドラフト会議【根尾、藤原、吉田輝星はどこに行く!?】
12球団の2018年ドラフト指名予想と2019年の編成記事
阪神タイガース
埼玉西武ライオンズ
広島東洋カープ
読売ジャイアンツ(巨人)
東北楽天ゴールデンイーグルス
福岡ソフトバンクホークス
北海道日本ハムファイターズ
千葉ロッテマリーンズ
オリックスバファローズ
中日ドラゴンズ
東京ヤクルトスワローズ
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