どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日は、北海道日本ハムファイターズの2018年ドラフト指名予想と2019年の野手編成についてお話します。
12球団の編成を分析するシリーズの第七弾。
さて、今回は球界の革命児・日本ハム編です。
北海道日本ハムファイターズの方、アマチュア野球ファン、ドラフト好きの方向けの記事です。
※本記事のデータや数字は、2018/8/18時点のものです。
- 2018年の北海道日本ハムファイターズの野手一覧
- 2018年北海道日本ハムファイターズの野手状況とオーダー
- 2019年の北海道日本ハムファイターズのポジション別編成予想
- 2018年の北海道日本ハムファイターズ野手補強ポイント
- まとめ
- 仮想ドラフト会議
- 12球団の2018年ドラフト指名予想と2019年の編成記事
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2018年の北海道日本ハムファイターズの野手一覧
捕手
選手名 | 投打 | 年齢 | 2018年の契約 |
清水優心 |
右右 | 22 | ○ |
鶴岡慎也 | 右右 | 37 | ○ |
黒羽根利規 |
右右 | 31 | △ |
郡拓也 | 右右 | 20 | ○ |
大嶋匠 | 右左 | 28 | △ |
石川亮 | 右右 | 23 | ○ |
實松一成 | 右右 | 37 | △ |
内野手
選手名 | 投打 | 年齢 | 2018年の契約 |
杉谷拳士 | 右両 | 27 | ○ |
田中賢介 |
右左 | 37 | △ |
レアード |
右右 | 30 | ○ |
中田翔 | 右右 | 29 | △FA移籍の可能性あり |
中島卓也 | 右左 | 27 | ○ |
松本剛 |
右右 | 24 | ○ |
清宮幸太郎 | 右左 | 19 | ○ |
渡邉諒 | 右右 | 23 | ○ |
森本龍弥 | 右右 | 24 | △ |
大累進 | 右右 | 27 | △ |
石井一成 |
右左 | 24 | ○ |
平沼翔太 | 右左 | 21 | ○ |
難波侑平 |
右左 | 19 | ○ |
横尾俊建 | 右右 | 25 | ○ |
高濱祐仁 |
右右 | 21 | ○ |
太田賢吾 | 右左 | 21 | ○ |
今井順之助 |
右左 | 20 | ○ |
外野手
選手名 | 投打 | 年齢 | 2018年の契約 |
アルシア |
右左 | 27 | △ |
西川遥輝 | 右左 | 26 | ○ |
近藤健介 |
右左 | 25 | ○ |
淺間大基 |
右左 | 22 | ○ |
大田泰示 | 右右 | 28 | ○ |
矢野謙次 | 右右 | 37 | △ |
森山恵佑 | 左左 | 24 | ○ |
姫野優也 |
右両 | 21 | ○ |
谷口雄也 | 右左 | 26 | △ |
岸里亮佑 | 右左 | 23 | ○ |
※近藤健介選手は捕手登録。
2018年北海道日本ハムファイターズの野手状況とオーダー
打順 ポジション 名前
1 中 西川
2 右 大田(松本、淺間)
3 左 近藤
4 一 中田
5 三 レアード
6 指 アルシア
7 二 横尾(渡邉、杉谷、田中)
8 捕 清水(鶴岡、石川)
9 遊 中島(石井)
2017年のオフに主力を大量放出したことから、2018年は再建期にかじを切ると思われた日本ハム。
下馬評は低かったものの、良い意味で予想を裏切る形で、首位争いを演じている。
西武、ソフトバンクと優勝争いをしているだけあって、投手力だけでなく打線も活発。
【パリーグのチーム得点数ランキング】
- 埼玉西武:587(105試合)
- ソフトバンク:462(102試合)
- 日本ハム:458(106試合)
- オリックス:402(109試合)
- ロッテ:397(103試合)
- 楽天:383(107試合)
1試合平均得点4.53は、2017年の3.56からほぼ1点アップ。
これは日本一に輝いた2016年の4.33を上回るペース。
主力選手はほぼ20代と若いだけに、今後2~3年は得点力が維持できそうだ。
パリーグポジション別攻撃力を見ると、固定しきれなかった二塁手部門が大きなマイナスになっているが、その他に目立った弱点はなし。
西川の不調と、大田の離脱が痛いが、センターとライトはプラスになりえるポジション。
2018年パ・リーグポジション別攻撃力
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月12日
西武はとにかく攻撃力が圧倒的。捕手、一塁、二塁、遊撃、右翼と5ポジションでリーグ最高の攻撃力を記録している。中堅はソフトバンクが柳田を抱えているためトップではないが、秋山の攻撃力は素晴らしい。https://t.co/6UyurZM6bu pic.twitter.com/zNOzj4mI52
チーム別野手WARでは、12球団全体で4位、パリーグでは西武、ソフトバンクに次ぐ値。
チーム別野手WAR 8.14時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年8月14日
西武 26.5
広島 21.8
ソフトバンク 17.7
日本ハム 14.4
読売 13.8
中日 13.2
ロッテ 9.7
ヤクルト 6.6
オリックス 5.4
阪神 5.1
DeNA 3.1
楽天 1.1https://t.co/4PwpDywUZf
野手に関しては、比較的充実したシーズンと言える。
前述した通り若い選手中心のチームなので、2019年もベースは2018年のメンバーが主力になると予想される。
メンバー変更が予想されるポジションは、固定しきれなかった二塁手と、アルシアが微妙な成績(293打席で打率.229、OPS.736)に終わった指名打者&外国人、そしてFAの可能性がある中田翔のところ。
二塁手は若手が多いことともあり、FAで浅村を獲得する可能性は低い。
そうなると最大の関心事は、中田の去就。
2017年は成績不振で国内FAを断念したが、果たして2018年はどうなるか。
個人的には、中田翔を最も必要としている球団は日本ハムであり、中田翔が輝ける球団も日本ハムだと思っている。
状況は変わっているとはいえ、「中田翔獲得は阪神にとってピンポイント補強!?FA動向を徹底検証!」の記事に書いた通り。
中軸を打てるのが、故障の多い近藤、確実性が低く退団リスクのある外国人選手(レアード、アルシア)であることを考えると、中田翔は必要な存在。
清宮幸太郎の育成と年俸の兼ね合いもあるが、日本ハムとしては慰留したいところ。
そもそも中田翔がFAするか次第だが、中田翔の去就によって、日本ハムの2019年は大きく変わるだろう。
見切りと育成が上手い球団だけに、日本ハムフロントの手腕に注目が集まる。
ちなみに、オフの戦力外・退団予想は下記の通り。
【2018年オフの戦力外・退団候補】
- 大嶋匠
- 實松一成
- 森本龍弥
- 大累進
- アルシア
- 矢野謙次
- 谷口雄也
- 岸里亮佑
日本ハムは支配下登録70人をフルに使うことなく、育成枠も指名しない少数精鋭型の編成。
2019年も65人前後の編成が予想される。
なので、無理に切り過ぎることはないだろうが、伸びしろがないと判断すればドライに切ることもある。
恐らく上記の中から4~5名は戦力外or退団になるだろう。
【まとめ】
- 若手を中心にレギュラーの戦力は充実
- 若干選手層は不安
- 中田翔の去就が、2019年のチーム力に大きく左右する
2019年の北海道日本ハムファイターズのポジション別編成予想
2019年のファイターズの編成について、「1ポジション4人制」で考察。
「1ポジション4人制」の見方は、下記を参照。
各ポジションをレギュラー、対抗、バックアップ、育成の4つの枠に分けてポジションごとの充実度を分析。
パ・リーグの場合は指名打者があるため、重複する選手もいるがあくまで1ポジション4人ずつとする。
充実度が低いポジション=補強ポイントになる。
【ポジション充実度判定】
充実度A:補強の優先度低
充実度B:補強の優先度中
充実度C:補強の優先度高
一応現有戦力を全員当てはめてみたが、青字の選手は戦力外候補。
従って、そのポジションにドラフトもしくは外国人を補強する可能性がある。
※今回はFA移籍の可能性がある選手も、青字にしております。
捕手 充実度B
レギュラー :清水 (23)
対抗 :石川 (24)
バックアップ:鶴岡 (38)、黒羽根(32)
育成 :郡 (21)
レギュラー候補は、2018年に数多くスタメン起用された清水。
打撃も守備も課題を残すものの、年齢や伸びしろから考えてレギュラー筆頭。
2018年は鶴岡スタメンの機会も多かったものの、年齢を考えると清水と石川を育成したいところ。
二軍にも正捕手を務める若い郡がいるため、ドラフトでの優先順位は低そう。
ただ、鶴岡、市川が高齢なことと、捕手の人数が少ないため、下位で1人捕手を獲得する可能性あり。
ちなみに、2018年の春季キャンプでテストした、”捕手・近藤健介”は2018年のレギュラーシーズンでは実現していないため、今後も正捕手になることはないだろうと予想。
一塁手 充実度A
レギュラー :中田? (30)
対抗 :清宮 (20)
バックアップ:(横尾) (26)
育成 :今井 (21)、森本(26)
去就が注目される中田翔を一応レギュラーに置いた。
仮に中田翔退団となれば、清宮をレギュラーに据えつつ、横尾がバックアップになる布陣。
二軍には和製大砲と期待される、今井、森本、高濱、森山などの逸材が多いため、ドラフトで獲得する可能性は低い。
中田がいれば文句なしで充実度A、いなければ少々不安だがBといった様子。
無理に毎年勝ちにいく球団でもないので、仮に中田FA移籍となれば、割り切って編成するだろう。
二塁手 充実度C
レギュラー :石井 (25)、渡邉(24)
対抗 :杉谷 (28)
バックアップ:田中 (38)
育成 :太田 (22)
現状の日本ハムで一番の弱点となっているポジション。
長らく田中賢介が務めてきた(一時メジャー挑戦した期間もあったが)ポジションは、なかなか後釜が育たずにいる。
筆頭候補は、石井と渡邉。
両者とも一軍では打率1割代に苦しんでいるが、若さを考えると、球団としては一人立ちして欲しい存在。
中堅のバックアップ・杉谷と、ベテラン田中がいるうちに、太田を含めて誰か育て上げたいところ。
2019年も石井、渡邉、太田らを中心に起用するだろうが、彼らを刺激するためにドラフトで内野手を獲得する可能性は大いにあり。
編成的にも、球団の傾向としても、高校生内野手を獲得する可能性は高い。
ただ、もし2019年に勝負をかけるなら、即戦力の二遊間候補を獲得する可能性もあるだろう。
なお、起用傾向を見るに、松本剛のセカンド本格コンバートは恐らくないと見ている。
三塁手 充実度B
レギュラー :レアード (31)
対抗 :(横尾) (26)
バックアップ:(杉谷) (28)
育成 :髙濱 (22)
2年契約が切れるレアードの去就次第で、充実度が変わるポジション。
確実性とムラに課題はあるものの、毎年140試合前後出場して、30本塁打&90打点以上を残し、安定した三塁守備を誇るのは貴重な存在。
ただ、3億円という年俸と、他球団からのオファーを考えると、退団リスクもある。
レアード退団の場合は、横尾がレギュラー候補になり、高濱らの和製大砲候補と競うことになるだろう。
遊撃手 充実度B
レギュラー :中島 (28)
対抗 :平沼 (22)
バックアップ:(杉谷) (28)
育成 :難波 (20)
レギュラーに中島がいるため、やや選手層は薄いものの充実度はB。
対抗は打撃センスが光る平沼。
二軍では打撃で無双するほどに至ってはいないものの、2018年は一軍で初安打を記録するなど、着実に成長を見せている。
将来的に1軍レベルのショートになれるかはまだ判断出来ないが、三塁や二塁、外野へのコンバートも視野に入れながら、引き続き出場機会を与えるだろう。
中島故障時のバックアップメンバーに不安を残し、二遊間の層が厚いとは言えないため、1枚即戦力候補を補強したいところ。
左翼手 充実度A
レギュラー :近藤 (26)
対抗 :谷口 (27)
バックアップ:矢野? (38)
育成 :森山 (25)、(清宮)(20)
本来捕手登録だが、実質的に外野手になっている近藤がレフトのレギュラー。
近藤並の対抗はおらず、打力に優れた外野手はいないが、淺間、松本剛らが実質バックアップになるため、充実度はAとした。
清宮レフトも試すなど、一定の層はある。
外国人選手で補強できるポジションでもあるので、ドラフトでの優先順位は低い。
中堅手 充実度A
レギュラー :西川 (27)
対抗 :淺間 (23)
バックアップ:
育成 :姫野 (22)
レギュラー西川は確定。
対抗には、ようやく1軍成績がV字回復してきた淺間。
1年目に140打席で打率.285を記録しながらも、以降は打率.191(115打席)→.167(44打席)と尻すぼみ。
ところが、4年目の2018年は途中から1軍に抜擢され、29打席で打率.400、OPS1.163と好調。
まだ打席数が少ないので何とも言えないが、打撃に安定感を欠く西川を刺激する存在になって欲しいところ。
仮に西川故障の場合は、大田が実質のバックアップになるので、層は悪くない。
二軍には若い姫野がいる(打撃は苦戦しているが)ため、センター候補を無理して獲得することはないだろう。
一般的には外野手をもっと多くしても良いのでは?と思うが、少数精鋭型の日本ハムなら外野手を10名前後で運用すると予想する。
右翼手 充実度B
レギュラー :大田 (29)
対抗 :松本 (25)
バックアップ:大累 (28)
育成 :岸里 (24)
ムラと1年通して活躍経験がないのは不安だが、大田がレギュラー。
対抗兼バックアップには松本、淺間が控えるため、一定の層はある。
ただ、岡を放出したことで、やや外野の層が薄くなったことは否めない。
右打ちの外野手は大田、松本、矢野(戦力外の可能性あり)しかおらず、若手には左打ちの外野手が多い。
編成のバランスを考えると、右打ちの大卒外野手を獲得する可能性がある。
指名打者 充実度B
レギュラー :アルシアor新外国人
対抗 :(清宮) (20)
バックアップ:(近藤) (26)
育成 :(今井) (22)
アルシアの去就次第だが、退団した場合は新外国人選手の獲得が濃厚。
中田の去就と清宮の成長次第では、一塁と左翼手と指名打者を中田、近藤、清宮で回す可能性もあり。
基本的に若手選手の育成に蓋をしない球団なので、若手選手を優先するだろう。
ただ、さすがに若手選手だけだと選手層も心許ないため、アルシア退団となれば、1枚は指名打者兼外野手候補の外国人選手を獲得しておきたい。
2018年の北海道日本ハムファイターズ野手補強ポイント
【野手補強ポイントの優先順位と狙い】
- 即戦力の二遊間候補
- レアード、中田翔退団の場合は長打力のある一、三塁手候補
- 右打ちの外野手
- 即戦力型の大卒or社卒捕手
セカンドを除いて、レギュラークラスの質は高い日本ハム。
そのセカンドも頭数はいるので、日本ハムフロントが即戦力で埋めるのか、引き続き成長を待つのかをどう判断するのかが楽しみ。
仮にレアード、中田翔退団となれば、穴埋め補強は必要だが、基本的には投手優先のドラフトになると予想。
ただ、毎年その年のナンバーワン選手をドラフト1位にする球団なので、編成面とドラフト方針がぶつかった時にどうするのかが見もの。
仮に大阪桐蔭の藤原外野手をナンバーワンと判断した場合、補強ポイントとずれていても指名するのか、編成重視にするのか。
2018年も、日本ハムのドラフトが楽しみだ。
【2018年】プロ野球12球団のドラフト1位指名ポジションの優先順位と選手
まとめ
- 12球団でも上位クラスの野手戦力(層はやや薄い)
- 中田翔、レアードの去就次第では2019年は苦しい
- レギュラーと控えの差をどれだけ埋められるか
選手層は出来るだけ厚くして運用する正攻法とは真逆の日本ハム。
少数精鋭型の編成と運用、育成方針には本当に学ばされることが多い。
栗山監督の選手起用方法とオーダーの組み方、フロントの編成力、その年のナンバーワンの選手をドラフト1位指名...
恥ずかしながら野球はサッカーほどベンチの影響度が少ないと思っていたが、日本ハムを見ているとその考えを改める必要があると感じた。
それだけ日本ハムは選手の使い方が上手い。
2018年のオフも日本ハムフロントからは目が離せない。
正直言って決して選手層が厚いとは言えない現状を、どう変えていくのか、
日本ハムのストーブリーグに注目が集まる。
仮想ドラフト会議
【パワプロ2018】どこよりも早い2018年プロ野球ドラフト会議【根尾、藤原、吉田輝星はどこに行く!?】
12球団の2018年ドラフト指名予想と2019年の編成記事
福岡ソフトバンクホークス
埼玉西武ライオンズ
東北楽天ゴールデンイーグルス
オリックスバファローズ
北海道日本ハムファイターズ
千葉ロッテマリーンズ
広島東洋カープ
阪神タイガース
横浜DeNAベイスターズ
読売ジャイアンツ(巨人)
中日ドラゴンズ
東京ヤクルトスワローズ
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