皆さんはプロ野球解説者に満足していますか?
どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日は日本の野球解説者に対するちょっとした愚痴を語ります。
普段プロ野球の解説を聴いていて、いつも私が不満を感じる点です。
話が一旦逸れるのですが、この気づきは最近サッカーのワールドカップを観ていて気づかされたもの。
サッカーの解説者はわかりやすいのに、どうして野球はこうもわかりやすい解説をしてくれる人が少ないのか。
という嘆きから気づかされた、日本のプロ野球解説者に圧倒的に足りない3つの大切な点をお話します。
日本のプロ野球解説者に圧倒的に足りない2つの大切な点
スポーツ解説に求める4つのこと
人によってそれぞれでしょうが、私がスポーツの解説者に求める役割は下記の4つ。
- 状況と結果の解説
- 状況が発生した理由と経緯の解説(分析)
- どうすべきだったのか解説
- 今後どうすればよいか解説(練習方法や対策など)
基本的に日本のスポーツ解説においては、実況が状況を説明、解説者が詳しく解説というスタイルになっています。
野球で言えば、実況の人が「7回表ツーアウトランナー1・2塁、点差はわずか1点差でバッターは4番!」のように状況説明。
その後に解説の人がこのシチュエーションがどんな意味を持つのかを解説します。
ある程度野球を知っている人なら、1の状況解説はほとんど必要ないでしょう。
終盤の接戦でランナーが溜まっている状況で主砲に打席が回ることが、いかに大事な局面なのかは誰でもわかるので。
その後打者が逆転打を打つのか、 投手が抑えるのかがどんな意味を持つのかは、野球好きなら誰でもわかります。
問題は2以降です...。
日本プロ野球界の解説者に足りない2つのこと
日本のプロ野球解説者の中には、特に3、4が抜けている人が多いです。
やれ、「執念が上回った」だの、「運がなかった」だの、曖昧な解説で終わることがしばしば。
確かに人と人とが行うスポーツなので、気持ちやメンタルが勝敗やプレイの結果に与える影響は多少あるでしょう。
ただ、元プロの解説が精神論だけで終わってしまっては、観る側としては非常に残念。
特に実際に野球を行っている球児などにとっては、何の勉強にもならないです。
例えば、「バッターはデータ上内角低めが苦手と出ているが、前の打席で内角低めをいい形で捉えている。逆にこの投手は今日は内角の制球力に苦しんでいるため、捕手としても内角に要求するのは怖い。元々持ち玉から言っても左打者の内角を突くボールを持っていないので、無理にインコースに投じるよりも、ダメージの少ない(長打を浴びる確率が低い)外で勝負を選択した。ただ、バッターとしても前の打者への配球などを見ていて、内角を上手く投げられていないのがわかっていたので、ある程度外を読んでいたところにアウトコースにボールが来たので上手く対応できた。」
のようなことを、2の部分でもっと解説して欲しいです。
その上で3の部分でバッテリーには実はいくつ・どんな選択肢があって、結果論ではどの選択肢を選ぶべきだったのかを、分析・考察してくれないと日本の野球レベルは上がらないのではないでしょうか。
そして一番抜けているのが、今後の対策。
ぼんやりと「コントロールを良くしよう」や「精神的なタフさが必要」などという曖昧な解説ではなく、出来ている部分と出来ていない部分を明確化して、どんな練習方法や対策をすべきかを言語化して欲しいです。
根拠のない俗説や印象論だけの解説を聴かされても、何の勉強にもなりません。
精神論・根性論が苦手なのではなく、”だけ”の解説者が苦手
私がプロ野球の試合を観ていて、某チームが終盤大量ビハインドの状況で、ベンチの様子が映し出されました。
その時、全選手がどっかりとベンチに腰を下ろして、前のめりになって声を出している選手はいない状況でした。
その時のある野球解説者の方は、「もっとベンチで声を出せ!諦めんな!〇〇はまた根性論かと言われるかもしれませんが、やっぱり気持ちが大切なんですよ、気持ちが!」と解説。
何度も言いますが、私はメンタル面の重要性を否定するつもりはありません。
精神論・根性論”だけ”の解説者が苦手です。
しっかりとした理論や野球哲学をもった上での、気持ち”も”大切。
ただ、野球解説者が分析や考察もなしにただただ精神論を展開するのは、解説者の仕事をしているとは言えない気がします。
私は普段サッカーの試合を観たあとは、「0014 catorce」というサッカーチャンネルを観ています。
「0014 catorce」では、元サッカー日本代表選手による、試合の分析・考察がアップされており、非常に論理的でわかりやすいです。
その中で名物解説者になっているのが、元サッカー日本代表の戸田和幸さん。
日韓大会で主力として活躍し、海外リーグでもプレイ経験のある戸田さんは、「戦術オタク」と言われるほどのサッカー好き。
現役引退後も国内外のサッカーを見まくり、海外サッカーチームで指導者としての講習を受けるほど、サッカーを勉強され続けています。
サッカーファンの間でも戸田さんは非常に定評があり、先に触れた解説者に求める1~4を理路整然と話してくれる超優良解説者、
ただ、戸田さんの場合は論理的な解説+情熱的な部分も持ち合わせています。
理論と精神論。
この二つのバランスが取れた戸田さんのような解説者が、日本の野球界にももっと増えて欲しいものです。
最近では、元近鉄バファローズなどで活躍されたレジェンド・中村紀洋氏がYouTubeチャンネルを解説。
現役引退後は論理的な野球論で、アマチュア野球選手を指導されている中村紀洋さん。
プロ野球を内側からではなく、外側から変革してくれる活動には、非常にワクワクさせられます。
日本の元プロ野球選手にも、テレビだけではない情報発信に期待したいです。
【生涯現役】破天荒なバットマン中村紀洋伝説66【近鉄、オリックス、中日、楽天、横浜】
有料放送に改善して欲しいこと
ここまで解説者さんに対する愚痴をこぼしていますが、地上波放送の解説では仕方がない部分はあると割り切ってます。
地上波の場合は、どうしても観る視聴者層が多岐にわたるので、専門的で高度な野球解説を求めない層も一定数いらっしゃいます。
むしろ、私が求める2~4の部分は必要ないという人もいるでしょう。
サッカーの戸田さんも、 地上波ではライトな層に向けても話さないといけないので、バランスが難しいとおっしゃっていました。
ですので、私が期待するのは有料放送の解説を差別化してくれることです。
地上波とは違って、わざわざ有料で野球を観ている層が視聴しているので、コアな解説を求めている人が地上波よりも多い有料放送。
もう少し料金が上がっても良いので、有料放送では地上波放送とは差別化した解説に期待したいところ。
サッカー日本代表戦では、絶叫解説でお馴染みの松木安太郎さん。
しかし、あの絶叫解説は地上波での一面に過ぎません。
有料放送では、非常に落ち着いた論理的な解説をされる方で、人によっては松木さんの解説だと気づかないほど別人です。
地上波はライトな層向け、有料放送はコアな層向けと分けて話してくれる解説者が、野球界にも増えて欲しいもの。
せっかくお金を払って観るのに、根性論や印象論ばかりの解説を聴かされるのは、少し物足りないです。
まとめ
- 野球解説には結果の原因と善後策を解説する人が少ない
- 根性論”だけ”の解説は勉強になることが少ない
- 有料放送には地上波放送との差別化をして欲しい
全員が満足することはないのですが、もっと日本の野球のレベルを進化させるために、野球中継も進化してくれることを願っています。
日本の野球界にも戸田さんのような存在が出てきてくれ!
それでは、さようなら!
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