死ぬまで生きる問題

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ゴロを転がせば何か起こるのか?エラー率、得点期待値、安打確率、指導方針から見るゴロ打球の非効率性

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どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。

 

野球観戦をしていると、フライを打ち上げた打者に対してため息が出たり、「転がせ!転がせ!」と野次が飛ぶことがあります。

 

 

                転がせば何かが起こる

 

 

野球通っぽい言葉ではありますが、はたして本当に転がせば何かが起こるのか。

www.shinumade.com

 

ゴロとアウトの得点期待値、フライは本当に悪いのかなどを考察しながら、「転がせば何かが起こる」についてお話していきます。

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ゴロを転がせばエラーが増えると言われる理由

なぜ「転がせば何かが起こる」と言われるのか。

発想は単純で、ゴロとフライとでは守り側がアウトを取るまでの工程数が異なるからです。

 

フライであれば、野手がノーバウンドで捕球すれば良いので、アウトにかかる工程は1回のみ。

ところがゴロであれば、捕球後ベースを踏むケースを除くと捕球→送球→送球捕球の3つの工程が必要になる。

工程が増えれば増えるほど、エラーする機会が増えるのは当然。

 

加えて、ゴロの場合は打者走者の走力との競争の要素も加わります。

仮に完璧にゴロ捕球から送球捕球までをこなしても、打者が先に1塁に到達すればセーフになるのです。

 

そのため、特に左打者の足が速い選手はなるべくゴロを転がして、相手のミスを誘ったり、内野安打を狙うことが良しとされています。

 

確かに俊足選手のことを意識するあまり焦って冒頭する選手もいますので、一見「フライよりもゴロ」が好まれるのはわからなくはありません。  

小中学生のカテゴリではわかるがプロ野球では通用しない

確かにエラーを期待してゴロを転がす戦術は、レベルが低いカテゴリでは一定の効果を発揮するでしょう。

小中学生の試合ならまだ技術力も上がっておらず、肩も強くないので、当然ゴロを転がせば塁に残る可能性は高いです。

またグランド環境もまちまちなので、イレギュラーバウンドなども期待できるでしょう。

 

ところが、カテゴリが上にいくにあたって、当然ながら守備側の技術と肩の強さ、グランドコンディションは整っていきます。

そうならば当然エラーをする率は下がります。

 

下記は2017年のプロ野球のセ・リーグチーム別守備率と失策数。

【2017年度 セントラル・リーグ チーム別守備率と失策数】

チーム 守備率 失策
中日 .990 57
DeNA .988 66
巨 人 .988 68
広 島 .987 71
阪 神 .985 82
ヤクルト .984 86

参照:2017年度 セントラル・リーグ チーム守備成績 | NPB.jp 日本野球機構

 

稀に100失策に迫る守乱と言われるチームもありますが、プロレベルだと毎年守備率は.985~.990前後で推移します。

 

単純に失策数から考えると、エラーが起こるのは2~3試合に1個あるかどうか。

エラーに占めるゴロとフライの比率データは見つけきれませんでしたが、フライや盗塁阻止の悪送球なども含まれることを考えると、内野ゴロのエラー率はもっと下がります。

 

ゴロ打球の割合を考えても、ゴロを打ってエラーが生まれる可能性は数十回のゴロ打球で1回あるかないかレベルです。

2013年、プロ野球で生まれた全打球が物理的にどんな打球だったかを調べると、だいたい50%がゴロ、38%が外野フライ、残りの12%が内野フライとライナーという比率になっていた。

引用:投手がゴロを打たせることのメリットとリスク (1/3) | データから見る野球の楽しみ方 | ベースボールドットコム

 

これほどまでに低確率で発生するエラーを期待して、ゴロを打つ戦術が有効だとは思えません。

ゴロよりフライの方が安打確率と得点期待値は高い

エラーという観点から考えると、ゴロを打つことの有効性はプロ野球においては低いでしょう。

また、純粋な安打という可能性で考えても、ゴロがフライより勝る点は少ないように感じます。 

 

ゴロ打球が安打になる確率は23%、フライ打球が安打になる確率は37%。

倍近い差が、ゴロとフライ打球にはあるのです。

※少し長いですが、引用させて頂きます。

大部分を占めるゴロと外野フライに注目すると、ゴロはその23%が、外野フライはその37%がヒット(ホームラン含む)になっていた。
 これらの数字は毎年動くが、データの収集で先行するMLBの事例などからも「ゴロが外野フライに比べ安打になりにくい」という関係性はプロのレベルでは不変であることが確かめられている。この事実をもって、ゴロは安打となりにくい打球=投手が打たせるべき打球だと判断されている。
 また、単純にヒットかアウトか、という見方ではなく、ヒットが長打になる可能性も加味すると、投手にとってのゴロの安全性はさらに高まる。よほど極端なシフトをとっていない限り、ゴロが長打になるのは一塁線または三塁線を抜いたときくらいしかなく、それ以外はまず単打にしかならないのは想像がつくだろう。フライは 外野手の間や後ろに打球が飛んでしまえば長打になる可能性が高い。フェンスを越えてホームランになるリスクもある。

引用:投手がゴロを打たせることのメリットとリスク (1/3) | データから見る野球の楽しみ方 | ベースボールドットコム

 

また、ゴロの場合は安打になってもそのほとんどが単打。

フライであれば長打の確率も高まりますし、本塁打の可能性だってあります。

 

ゴロが安打になるヒットコースを考えれば、いかにゴロで安打を打つことが難しいかは明白。

ヒットコースをわざわざ減らしてまで、相手のエラーに期待することは、カテゴリが上に上がるにつれ愚策と言えます。

 

野球の得点期待値は、より先の塁にランナーがいればいるほど高まるものです。 

数値の算出元は異なりますが、ゴロ打球とフライ打球では得点価値や期待できる得点に明らかな違いがあります。

 

投手側で考えた時にフライよりゴロを打たせることが良いとされているのに、攻撃側が率先してゴロを狙う戦術が正しいとは、私には思えません。

ゴロを打たせる投球は、安打を打たれ失点する危険性を下げる。それは事実だ。

引用:投手がゴロを打たせることのメリットとリスク (2/3) | データから見る野球の楽しみ方 | ベースボールドットコム

大切なのはトップカテゴリで通用する技術指導と指導方針

「いやいや確かにプロは守備も上手いし、打者の力もあるけど、小中学生の時はゴロでもいいでしょ」と言う人もいるでしょう。

 

確かに一理ありますが、はたしてその考え方と指導方針は本当に選手のためになるのでしょうか。

 

2017年の夏の甲子園で大会記録となる1大会6本塁打を放った広陵・中村奨成(現広島東洋カープ)選手は、飛ばないとされる軟式野球の頃からフライを打つことを意識させられていたそうです。

「うちのチームの方針は、とにかく目いっぱいバットを振る。そしてゴロではなく、フライを打つ。できるだけ遠くに飛ばす。キャッチャーフライでもOKです。フライはフライ、ホームランと紙一重ですから」(野本氏)

打ち上げるよりもゴロを転がし、相手のエラーを誘いながら足を使って点を取るーーそんな少年野球の“定石”とはまったく違う野球だ。 

 

「投手と打者、一対一の勝負に勝つことが野球の原点。そこで緩く当ててゴロを打っていたら勝負になりません。小学生のうちに思いきりフルスイングして打つことを覚えないと。

引用:広陵・中村奨成、少年野球チーム時代の監督が明かした「定石と違う指導法」とは?(2017年8月28日) - エキサイトニュース(1/2)

 

パワーのない少年野球の頃から、将来を見据えた打撃フォームを身につけたことが、体のできてくる高校野球でようやく活きてくるのです。 

 

昔テレビである中学野球の指導者の方が特集されていた時も、同様の指導方法を実践されていました。

その方は力がないから力のない選手向けのバッティング(ゴロを打つ)するのではなく、力がない頃から力が出来た時のバッティングフォームを身に付けるように指導されていたのです。

 

「筋力が付いていない中学生の時は力のないフライアウトになるが、体が出来てくる高校生以降になるとライナーで野手の頭を越えたり、本塁打になる。

だから変な癖が付く前に、大人になって役立つフォームを身に付けよう」と。

 

その指導者さんは数多くのプロ野球選手を輩出する一方で、中学の全国大会でも毎年上位の成績を残すチームを作り上げられていました。

もちろんそれだけの有名な指導者さんとチームなので、ある程度有力な選手が集まるのでしょうが、次のカテゴリを見据えた指導方針に感心させられたのを今でも覚えています。

 

確かに野球をやる以上は勝ちを意識した方が良いです。

それはどのカテゴリでも共通していることだと私は思います。

勝利することで得られる達成感や一体感、目標達成する喜びなどを、若年層のうちから体感することはとても重要です。

 

ただし、それが行き過ぎて、若い頃のカテゴリだけで有効な戦術や指導をしていては意味がありません。

せっかくなら指導した選手が卒業したあとに、次のカテゴリでも通用する指導方針が大切なのではないでしょうか。

 

結局いくら選手側がゴロではなくライナーorフライを打つことを追い求めても、肝心の指導者やコーチが「なんで転がさないんだ!」と固定観念に縛られて怒鳴りつければ、選手はゴロ打ちに終始します。

 

プロでは非力と言われた元ロッテの小坂誠さんですら、ボビー・バレンタイン監督にライナーを狙えと言われるまでは、ゴロ打ちを意識したフォームで打撃成績が振るいませんでした。

選手だけでなく指導者、そしてファンや観客も含めて意識を変えていかないと、伸びる打撃も伸びずに消えていく選手が増えていくでしょう。

 

話が長くなってきたのでここで本記事は終わりますが、ゴロを打ちにいくスイングがもたらす弊害についても、今度話したいところです。

まとめ

  • ゴロは処理工程が多いのでエラー機会が生まれやすい(かも)
  • プロレベルになるとエラーは数試合に1度
  • ゴロよりフライの方が安打確率は高い
  • 守備側の得点期待値を下げる行動を攻撃側が進んで行う愚行
  • レベルの低いカテゴリでもゴロ指導はナンセンス
  • 選手の将来を考えた指導が求められる

 

責任逃れの犠牲バントと進塁打は必要ない 監督と選手に求められる覚悟」の記事でも書いた盗塁やバント同様、転がせは日本の野球界の発展を妨げている面があります。

まずは指導者レベルが意識を変えていかないと、選手たちの技術向上はありません。

 

バントや盗塁などを否定するわけではありませんが、異常に持ち上げられた過大評価を変えなければ、日本野球の発展はないでしょう。

 

それでは、さようなら!

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