どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本ページは、歴代野球オリンピックオールプロチームメンバー一覧と思い出を紹介します。
オリンピックの野球競技において、プロの参加が認めるられたのは2000年のシドニーオリンピックから。
それまでNPBやMLBに所属しない、オールアマチュア選手(社会人や大学野球選手中心)でオリンピックを戦っていました。
ようやくプロ野球選手の参加が認められたシドニーオリンピックでは、日本はまさかのメダル逸(プロの参加は8名のみの混合チーム)。
その結果、日本野球の威信をかけて、2004、2008年はオールプロで臨むようになりました。
ですので、オリンピックで登録メンバー全員をプロ野球選手で戦ったのは二度だけです。
そこで今回は、歴史上二チームしかないオールプロによりオリンピックチームのメンバーを紹介します。
10年以上経過した今見ても、当時のワクワクが蘇るドリームチームです。
2004年アテネ五輪野球日本代表メンバー
メンバー
監督
- 中畑清
※長嶋茂雄巨人終身名誉監督が脳梗塞で倒れたため、元々ヘッドコーチだった中畑氏が最終的に監督を担いました。
コーチ
- 高木豊
- 大野豊
投手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
11 | 清水直行 | ロッテ | 28 | 初出場 |
13 | 岩瀬仁紀 | 中日 | 29 | 初出場 |
15 | 黒田博樹 | 広島 | 28 | 初出場 |
16 | 安藤優也 | 阪神 | 26 | 初出場 |
17 | 三浦大輔 | 横浜 | 30 | 初出場 |
18 | 松坂大輔 | 西武 | 24 | 2大会連続2回目 |
19 | 上原浩治 | 巨人 | 31 | 初出場 |
20 | 岩隈久志 | 大阪近鉄 | 23 | 初出場 |
21 | 和田毅 | ダイエー | 24 | 初出場 |
30 | 小林雅英 | 千葉ロッテ | 30 | 初出場 |
61 | 石井弘寿 | ヤクルト | 27 | 初出場 |
捕手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
22 | 城島健司 | ダイエー | 28 | 初出場 |
15 | 相川亮二 | 横浜 | 28 | 初出場 |
内野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
2 | 小笠原道大 | 日本ハム | 31 | 初出場 |
5 | 中村紀洋 | 大阪近鉄 | 31 | 2大会連続2回目 |
6 | 宮本慎也 | ヤクルト | 34 | 初出場 |
8 | 金子誠 | 日本ハム | 29 | 初出場 |
10 | 藤本敦士 | 阪神 | 27 | 初出場 |
27 | 木村拓也 | 広島 | 32 | 初出場 |
外野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
1 | 福留孝介 | 中日 | 27 | 2大会ぶり2度目 |
10 | 谷佳知 | オリックス | 31 | 2大会ぶり2度目 |
23 | 村松有人 | オリックス | 29 | 初出場 |
24 | 高橋由伸 | 巨人 | 29 | 初出場 |
55 | 和田一浩 | 西武 | 32 | 初出場 |
試合結果
→日本代表選手 公式戦成績 (五輪出場時) | 第28回オリンピック競技大会(2004/アテネ) | NPB.jp 日本野球機構
思い出
オリンピック経験があるのは、シドニー大会にプロとして参加した松坂、中村紀の2名とアマチュア時代に参加した福留、谷の合計4名。
それ以外はオリンピック参加初というチームでした。
今でこそWBCでオールプロの野球日本代表を見る機会が増えましたが、当時は非常に希少な機会。
しかも監督はミスターこと長嶋茂雄氏。
残念ながら教え子であるメジャーリーガーの松井秀喜氏らは参加できませんでしたが、それでも豪華絢爛なメンバーでオールプロチームが結成されたのです。
夏季オリンピックはペナントレースの真っ最中に行われるため、各球団2名ずつ選出するという制限が設けられました。
当初は制限なく選ぶ方向でも議論されましたが、代表候補を多く抱える球団からの反対もあり、ペナントレースの影響を公平にすることが優先されたのです。
ですので、メンバーを見ていると、「あの選手はなぜ入っていないのだろう?」と思う選手がいるはずです。
ペナントレース以上に選手登録数が限られるため、内外野&捕手も出来るユーティリティプレイヤーの木村拓選手が非常に重宝された存在でした。
2003年の予選では1番ショートを務めた松井稼頭央選手が2004年からMLB挑戦したため、多少打線の迫力は落ちましたが、投手陣を中心としたバランスの取れたチーム。
長嶋茂雄氏が2004年3月4日に脳梗塞で倒れていなければ、どんなチームになったのか。
ある種21世紀プロ野球最大の”もしも”と言ってよいかもしれません。
結果的には残念ながら銅メダルに終わってしまいましたが、重圧から解放された選手たちが「金と同じで”銅”」と言って残念さの中に安堵の表情を浮かべていたのが印象的です。
2008年北京五輪野球日本代表メンバー
メンバー
監督
- 星野 仙一
コーチ
- 田淵 幸一
- 山本 浩二
- 大野 豊
投手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
11 | 川上憲伸 | 中日 | 33 | 初出場 |
13 | 岩瀬仁紀 | 中日 | 34 | 2大会連続2回目 |
15 | 田中将大 | 楽天 | 20 | 初出場 |
16 | 涌井秀章 | 西武 |
22 |
初出場 |
18 | ダルビッシュ有 | 北海道日本ハム | 22 | 初出場 |
19 | 上原浩治 | 巨人 | 33 | 2大会連続2回目 |
21 | 和田毅 | ソフトバンク | 27 | 2大会連続2回目 |
28 | 藤川球児 | 阪神 | 28 | 初出場 |
47 | 杉内俊哉 | ソフトバンク | 28 | 2大会ぶり2度目 |
捕手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
10 | 阿部慎之助 | 巨人 | 29 | 2大会ぶり2度目 |
22 | 里崎智也 | 千葉ロッテ | 32 | 初出場 |
39 | 矢野輝弘 | 阪神 | 40 | 初出場 |
内野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
2 | 荒木雅博 | 中日 | 31 | 初出場 |
3 | 中島裕之 | 西武 | 26 | 初出場 |
6 | 宮本慎也 | ヤクルト | 38 | 2大会連続2回目 |
7 | 西岡剛 | 千葉ロッテ | 24 | 初出場 |
25 | 新井貴浩 | 阪神 | 31 | 2大会連続2回目 |
52 | 川崎宗則 | ソフトバンク | 27 | 2大会連続2回目 |
55 | 村田修一 | 横浜 | 28 | 初出場 |
外野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
1 | 青木宣親 | ヤクルト | 26 | 初出場 |
23 | 森野将彦 | 中日 | 31 | 初出場 |
41 | 稲葉篤紀 | 北海道日本ハム | 36 | 初出場 |
35 | G.G.佐藤 | 西武 | 30 | 初出場 |
試合結果
→試合結果(決勝トーナメント) | 第29回オリンピック競技大会(2008/北京) | NPB.jp 日本野球機構
思い出
オールプロで挑みながら、金メダルを逃した前回のアテネ大会。
その悔しさから、日本野球界の威信をかけて、各球団から2名ずつという制限がなくなりました。
本気で金メダルを取るという強い意気込みと、星野仙一氏の政治力の凄さに驚かされた大会でもありました。
残念ながらメジャーリーガーの参加はならず、国内組のみで挑んだ大会。
そのため、WBCのメンバーと比べると、若干スケール感には欠けるメンバー。
ただ、若い選手にも日の丸を背負って戦って欲しいという星野氏の以降から、ダルビッシュ、涌井、田中らの次世代の日本を代表する選手が多く選出されいるのも特徴。
不慣れなポジションを国際大会で守らせるリスク、国際大会に執念を燃やす韓国ナショナルチームの気迫、コンディション調整の難しさ、現場を離れた首脳陣のまずさなど、多くの教訓を学ばさせられた大会でもありました。
結果的にはメダルなしで、予選でも4勝3敗とふるわず、惨敗と言える大会。
後のWBCでは北京の教訓を活かしてチーム編成、監督人事をするようになり、結果的には2009年WBC制覇の遠因ともなりました。
プロ野球と国際大会は全く別物。
プロ野球選手でもメンタルをやられるととんでもないミスを連発する。
学び多き大会でもあり、日本野球界にとっては忌々しい記憶だけが残った大会でした。
帰国後の憔悴しきったような表情の選手たちの暗い表情を、私は今でも忘れません。
まとめ
シドニー、アテネ、北京。
WBCで連覇をしたのとは対照的に、オリンピックでは結果を残せていない21世紀の日本野球界。
それだけに、自国開催となる東京五輪での金メダル獲得は至上命題。
過去の苦い教訓を活かして、悲願の世界一の栄冠に輝いて欲しいです。
もしかしたらオリンピックで野球競技が行われるのは最後かもしれませんので、生きているうちにオールプロによる日本のオリンピック金メダルを見たいです
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