どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日は、『名探偵コナン ゼロの執行人』の感想をお話します。
2018年4月13日公開の名探偵コナン映画の新作を観てきました。
コナンの新作映画面白かった。
— はろーぐっばい@はてな&youtube (@jubenonz) 2018年4月23日
単純比較は出来ないけど、ドラえもんとクレヨンしんちゃんの2018作品の中では1番楽しめた。
今までのコナン映画にはなかった新機軸のあるチャレンジングな内容だったけど、その挑戦は成功といえる! pic.twitter.com/dE1QU9YEaU
この日のために「【2018年版】全名探偵コナン映画おすすめ順ランキング21【興行収入順位付き】」を書くほど、復習を重ねてきたコナン映画。
今回は初めて公安警察所属の降谷零がメインの作品。
近年のコナン映画は劇場版だけを観ても楽しめる作品だけではなく、連載中の漫画を知っているとなお面白い作品であることがあります。
『漆黒の追跡者(チェイサー)』や『 純黒の悪夢(ナイトメア)』などはまさにそう。
今回は物語の核心部分を握る男・降谷零をメインキャストに据えて、公安の光と影を照らした作品展開になっていました。
過去の劇場版作品と比べてもかなり上位に入るほどの面白さだった一方、ちょっとわかりづらい部分がありました。
正直、「子どもさんや一見さんが理解できるのかな?」と。
かくい私も若干曖昧な理解の部分があって、後日他の方の感想記事で内容理解が深まりましたが(笑)
と、少し前置きが長くなったので、早速感想をお話していきます。
なお、まだ観ていない人向けに、極力ネタバレなしで書いてますのでご安心ください。
目次
- 『名探偵コナン ゼロの執行人』とは
- 『名探偵コナン ゼロの執行人』感想
- twitterの反応一覧
- 歴代名探偵コナン映画でランキングするなら何位?
- まとめ
- 名探偵コナン関連記事
- 名探偵コナンの映画を観るならTSUTAYA DISCASとHulu
『名探偵コナン ゼロの執行人』とは
概要
2018年4月13日に公開されたアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの22作目にあたる。
本作は、第20作『純黒の悪夢』で劇場版に初登場した公安警察所属の降谷零がメインキャラクターとして登場し、爆破事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明するため真実を追求する江戸川コナンの前に立ちはだかる、という正義をテーマとしたストーリーが描かれる。
「メインキャラクターが不可解な行動を起こしてコナンの前に立ちはだかる」というパターンは、第19作『業火の向日葵』での怪盗キッド以来3年ぶりである。
あらすじ
ある日、コナン達少年探偵団は、阿笠博士が新開発した高性能ドローンの飛行テストに付き合っていた。だが、一つのリモコンで方向・速度・カメラを同時に操作する必要があり、元太達がリモコンの取り合いを始めたため、博士はリモコンを3つに分けようかと思案する。そのころ室内では哀がTVを見ており、TVでは5月1日に東京サミットが開催される東京湾の大型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」の特集や、同じ日に任務を終え火星から帰還する大型無人探査機「はくちょう」の話題を放送していた。コナンもTVを見始めた直後、突然臨時ニュースが報道された。エッジ・オブ・オーシャンにある国際会議場で大規模な爆発があり、現場を警備していた警察官が数名死傷したというのだ。コナン達はニュースに見入り、哀はTVで流れた現場の監視カメラの映像に、一瞬だけ安室透の姿があったとコナンに指摘する。コナンはテロの可能性を考えるが、爆破が各国の要人たちが集うサミット当日ではないことに疑念を抱く。
警視庁で捜査会議が開かれ、爆発は施設地下で起こったガス爆発が原因であること、現場のガス栓はネットを通じて遠隔操作可能な最新型であることが判明し、現場の状況から当初は事故かと思われた。そこに公安部の風見裕也が現れ、事件現場の遺留品から採取された指紋が、かつて警視庁に在籍していた毛利小五郎の指紋と一致したことを告げられ、捜査会議の場は騒然となる。
劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』福山雅治主題歌 予告映像【2018年4月13日公開】
キャッチコピー
- それが、お前の真実か──
- 真実を暴く者VS正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務(シークレットミッション)ミステリー
主題歌
- 歌手名:福山雅治(作詞・作曲)
- 曲名『零 -ZERO-』
『名探偵コナン ゼロの執行人』感想
本格大人向け警察サスペンス
『名探偵コナン ゼロの執行人』は良い意味で、劇場版特有のお祭り感がなかったです。
舞台は基本東京都で行われ、映画ではお馴染みの豪華客船や飛空艇、古代の遺跡や東京都以外に舞台を移すことはありませんでした。
『容疑者は毛利小五郎!?』という緊張感溢れる導入部分はかなり衝撃的でしたが、小五郎が中心ということもあってか、登場人物はお馴染みの警察メンバーや妃絵里などが中心。
また、登場するキャラクターも服部平次や怪盗キッド、各都道府県の名物刑事なども登場せず、メンバー的には地味といえば地味。
派手さという観点は、劇場版っぽさはなかったです。
ただ、その分謎解き要素や犯罪の動機はかなりよく作りこまれていて、一分一秒でも聞き逃したら話についていけなくなる緊張感がありました。
若干詰め込み過ぎな部分もあり、CMが入らない劇場版では集中力を保ち続けるのが難しいくらい。
しかし、そんな余計な尿意を忘れるほどの面白さが、『ゼロの執行人』の脚本には詰まっていました。
警察公安だ、検察公安だのとの違いはややわかりづらいですが、様々な利権や大人の事情が絡む要素が今作の見所。
ラストシーンまではほとんど派手なアクションシーンはなく(というか似合わない)、くもり空や雨模様、暗いトーンが似合い過ぎるほど、大人のディープなサスペンスものでした。
冒頭の事件で公安警察の刑事が数名死傷したことが明かされるなど、今までのコナン映画にはないシリアスな空気感が終始漂っていました。
そのため、少年探偵団の元太、光彦、歩美の3人の出番は少なめ。
序盤に定番の阿笠博士のクイズで登場して以降は、終盤で活躍の場が与えられるくらい。
社会の暗部を知らなくても良い子どもたちのことは大人が守るべきという、制作陣の思いが感じられた気がします。
終盤のある人物の配慮も微妙に影響した結果もあるのでしょう。
子どもが危険な現場に毎度毎度首を突っ込むことを良しとしない雰囲気。
毎度コナンを見ている人には物足りないのですが、子どもたちを危険から遠ざける博士たちの配慮や作りもあって、作品自体のシリアスさを出すことに一役買っていました。
もしネタバレ有りで詳細を知りたい方は、下記の記事によくまとまっていますので、ご覧ください。
毛利小五郎や蘭、服部平次や怪盗キッドなどの活躍はほとんどない
降谷零にスポットライトが当たった一方、普段の主要キャラクターの活躍は少なめでした。
麻酔針を使った推理ショーはなく、いつもの展開が好きな人には物足りないかもしれません。
ただ、おっちゃんが終盤に妃 英理に言ったある一言は、映画史に残る屈指の胸キュンワード。
名探偵コナンの好きな名言ランキング【コミック・アニメ・映画】
個人的には、『瞳の中の暗殺』の「お前のことが好きなんだよ、この地球上の誰よりも」を遥かに凌いでました。
『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』で妃 英理が言った「捜査は足で、そうじゃなかった?元刑事さん」と甲乙つけがたい名言。
小五郎の名言を聴けただけで、出番の少なさを帳消しにするものがありました。
通常の主要キャラクターの出番が少なかった分、映画のオリジナルキャラクターと公安側はかなり登場機会が多かったです。
特に公安警察の風見 裕也警部補は、今作の裏の主人公と言ってもいいほど、存在感を放ちました。
警察が光で、公安が影の存在ならば、公安内での光が降谷 零で、影が風見 裕也警部補。
大きな組織の中で翻弄されながらも、自分の使命を果たすために、組織の影となって事件に立ち向かいます。
個人的には風見 裕也警部補が一番強く印象に残りました。
今後の活動にも期待です。
ラストシーンの定番爆破シーンとカーアクションは劇場版屈指のクオリティ
序盤から中盤まではかなりシリアスな展開。
ともすればお子様が退屈、理解についていけない可能性すらあります。
ところが、話が一気に動く終盤のアクションはさすがコナン映画。
特に終盤にコナンと安室透が共闘するシーンは、コナン&キッド、コナン&平次に勝るとも劣らないコンビネーションを披露。
お互いが持っている正義観は異なれど、何かを救いたい気持ちに違いはありません。
物理法則完全無視のショータイムは、音楽と名言もあいまって、最高のクライマックスでした。
ラストの盛り上がりという点では、劇場版屈指。
個人的には『天国へのカウントダウン』と並んで、最高のラストだったと思います。
※毎回劇場版で新たな建築物が出てくる度に、「今回はどんな爆発の仕方をするのかな」とか「こんなに毎度毎度手掛けた建物や企画が問題続きで鈴木財閥の株価は大丈夫かなと」と心配になるのですが、今回は恐らく鈴木財閥の損害は免れた模様です。
凄くシリアスな前半から中盤、そして非常にダイナミックなアクションシーン。
まさに息つく暇もない展開で、あっという間の110分間。
私の人生史でもかなり短い110分間でした。
大人も子どもも、男も女も、コナンファンもライトファンも、みんながみんな楽しめる作りになっていました。
twitterの反応一覧
ゼロの執行人は謎解きもアクションもコナンくんも安室さんもなにもかも最高of最高だった・・・! pic.twitter.com/wKiTROuFx0
— 金村@単行本①発売中 (@kanamuraren007) 2018年4月22日
2週連続1位『名探偵コナン ゼロの執行人』は4/22までの10日間累計で興収32億3000万円を突破です。動員等の概算数字はもう少しお待ちください
— 元編集長の映画便り (@moviewalker_bce) 2018年4月23日
ゼロの執行人を見たFGOマスター感想。安室透の女になった…。
— 執行済かわごえゴリラ (@kawagoegolira) 2018年4月23日
明日もう一度一人で見てきます。 pic.twitter.com/wWeUfSJlKu
ゼロの執行人は劇場に訪れた女を全員安室の女にするというし、 から紅の恋歌は劇場に訪れた女を全員平次の女にしたというし、ブルースリーは劇場に訪れた男を全員ブルースリーにしたと聞く
— ナチ🐤 (@nachi05lego) 2018年4月22日
ゼロの執行人くそおもしろかった
— 陸翔 (@PKSP_TR) 2018年4月23日
コナン「安室さんは彼女いないの?」
安室「僕の恋人は⚪⚪⚪さ。」
俺&ざき「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」 pic.twitter.com/i6q06FT5V6
歴代名探偵コナン映画でランキングするなら何位?
ランキングをするにあたって、主に重視した要素は下記の観点。
- 思い出補正
- アニメではできない映画らしさ
- 主人公・コナンの活躍
- 少年探偵団の活躍
- 謎解き>アクション >恋愛
- 犯人の動機と異常性
ズバリ、6位です。
『時計じかけの摩天楼』と『漆黒の追跡者(チェイサー)』 の間。
正直今までの作品とは単純比較ができない部分が多いので悩みました。
観ている途中では、個人的1位の『天国へのカウントダウン』とどっちが1位か悩んでいたくらい。
ただ、主人公コナンの推理ショーの面が弱く、少年探偵団の活躍も全体的に少なかった点を考慮して、6位にランクインしました。
ヒロインである蘭の”直接的な”活躍も皆無だったことも、ランキングを下げた要因です。
ただ、映画自体のクオリティの高さは本当に高いものがあります。
特にシリアスな刑事ものが好きな人にとっては、かなりドンピシャなのではないでしょうか。
今後長い目で観た時に、クレヨンしんちゃん映画における『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』のような存在になりそうです。
映画としては素晴らしいけど、コナンらしさという点では...
なぜ泣けるのか 映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』 「人の死」を扱うために必要だった圧倒的リアリティ【ネタバレ感想】
人によってコナンらしさとは何かが異なるので一概には言えませんが、従来の子供向けコナンが好きな人にとっては、少し難解過ぎる点が気になるところです。
殺人が起こるお話に子どもらしさってなんだよって感じですけどね(笑)
【2018年版】全名探偵コナン映画おすすめ順ランキング21【興行収入順位付き】
まとめ
- 今までにないシリアスで大人向けの作品
- バーボン / 安室 透 / 降谷 零好きには必見
- 通常の主要キャラクターの活躍は少なめ
- 毛利のおっちゃんからなかなかの胸キュンワードが飛び出す
- アクションのスケール感は劇場版屈指
- コナン映画で一番面白いと位置付ける人がいてもおかしくない
長々と書いてきましたが、一言で感想を言うなら「面白い!」
降谷 零について知っていれば知っているほど、面白さは増してくるので、是非原作やアニメ版を復習しておくことをおすすめします。
それでは、さようなら!
名探偵コナン関連記事
・名探偵コナンの好きな名言ランキング【コミック・アニメ・映画】
名探偵コナンの映画を観るならTSUTAYA DISCASとHulu
Huluでは2018年4月2日(月)~7月1日(日)まで、Huluコナンの全20作品見放題です。
期間限定ですので、新作映画公開に備えて復習されてみてはいかがでしょうか。
Huluは日テレ系ということもあり、元々コナンの通常アニメ版を配信中。
物語の核心が進展する黒の組織編特集をしてくれるので、内容理解にはもってこい。
しかも、安室透(降谷零)が登場する回をまとめた安室透(降谷零)特集もやっています。