どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
本日は、元プロテニスプレーヤー 杉山愛氏の「夢を叶える生き方」講演を聴いてみた感想についてお話します。
両親が「させぼ夢大学」という団体の会員で、その「させぼ夢大学」の企画で杉山愛氏が私の地元に講演いらっしゃいました。
私はテニス歴はないのですが、家族揃ってテニス観戦好き。
杉山愛さんの人となりもなんとなく知っていましたし、その杉山愛さんがどんな考え方をしてらっしゃるのか大変興味がありました。
ということで、実際に杉山愛氏の「夢を叶える生き方」講演を聴いてみた感想をまとめてみました。
杉山愛さんのファン、「夢を叶える生き方」に興味がある方は是非読んでみてください。
目次
させぼ夢大学とは
させぼ夢大学は長崎県佐世保市民の生涯学習の場の提供を目的として創立した公益社団法人です。
各界の著名人を講師として招いた講演会や、コンサート、教室など開かれています。
経緯
平成4年6月、佐世保ならではの文化づくりを進めるため、自ら学び、考え、行う生涯学習の場としての手作りの市民大学「させぼ・ふるさと夢大学」を佐世保市の支援を受け創立する。3年間の運営が軌道に乗り、平成7年度からは「させぼ夢大学」と改称し、 26期目を迎えた。市民のための、市民による、市民大学として更なる発展を期している。創立以来、有志スタッフによる運営を行っている。
平成23年4月 一般社団法人へ。平成25年10月 公益社団法人となる。
事業内容
○文化講演会の開催
・各界の一流の講師を招き、年10回の講演会を実施
・平成4年6月~28年12月(244回)
○地域社会への文化活動への協力
・夢のひろば
(講演会前20分、地域の個人・文化団体へ学習発表の場としてステージを提供)
・折紙教室(学校、公民館等で、有資格のスタッフがバラ等の折紙を指導)
・毎年12月 アルカスSASEBOロビーにて「バラの折紙ツリー」を展示
○その他
・長崎県地域文化章受章(地域文化活動によるもの/平成11年)
・佐世保文学賞特別賞受賞(させぼ歴史・文化夢紀行出版/平成14年)
・「西海国立公園指定50周年」記念曲「九十九詩人」制作/平成17年
・「九十九詩人」歌碑 建立(させぼ夢大学創立15周年記念/平成19年)
・「羽田健太郎追悼チャリティーコンサート」開催/平成19年12月
(募金の全額約57万円を佐世保市文化振興資金へ寄付)
・アルカス時計台寄贈/平成22年1月 ・佐世保市政功労賞受賞/平成22年4月
・「九十九詩人」歌碑 展海峰展望台に建立(させぼ夢大学創立20周年記念/平成23年4月)
・「創立20周年記念 市民2000人招待コンサート」開催/平成23年10月
・柳田邦男氏 教育講演会/平成27年8月
・熊本地震に会員より義援金を贈呈/平成28年4月
・「創立25周年記念 特別講演会(桂文枝氏)」開催/平成28年8月引用:同上
講演会(26期予定) - 平成29年度 -
肩書 | 人名 | 講演タイトル | 開催日 |
政治アナリスト | 伊藤 惇夫 | 今後の政治をどう読むか | 平成29年04月20日(木) |
株式会社A and Live 代表取締役 | 髙田 明 | 夢持ち続け日々精進 | 平成29年05月18日(木) |
フリーアナウンサー | 草野 仁 | いつもチャレンジ精神で | 平成29年06月15日(木) |
キャスター | 国谷 裕子 | 言葉の力 | 平成29年07月09日(日) |
料理研究家 | 土井 善晴 | 食生活は未来の家族への投資 | 平成29年09月21日(木) |
元プロテニスプレーヤー | 杉山 愛 | 夢を叶える生き方 | 平成29年10月19日(木) |
俳優・歌手 | 杉 良太郎 | 人生を語り 人生を歌う | 平成29年11月16日(木) |
書道家 | 武田 双雲 | 文字の力 言葉の力 生きる力 | 平成29年12月21日(木) |
俳優・気象予報士 | 石原 良純 | 石原良純大いに語る(気象から家族の絆まで) | 平成30年01月18日(木) |
作曲家・ピアニスト・司会者 | 青島 広志 | おしゃべりコンサート | 平成30年02月15日(木) |
会場の「アルカス佐世保」に到着
長崎県佐世保市三浦町にある多目的ホール、「アルカス佐世保」。
西九州最大級の規模を持つフルオーケストラによる演奏も可能な大ホールがあります。
かつてはB'z、宝塚歌劇団、斉藤和義さんらがコンサートを開かれたことも。
「アルカス佐世保」の反対側には長崎の至る所にある協会もそびえたっています。
会場の入り口には「夢大学会場」の看板が。
会場は1、2、3階席に分かれており、全て自由席です。
私が訪れた時は18時前後でしたので、すでに1階席は満席。
二階席へ誘導されました。
私が小学生の時に訪れて以来十数年ぶりに来訪したのですが、館内は非常に綺麗に整備されていました。
二階席の後ろ側の席をとりました。
映像を観にきたわけではなく、講演会はお話を聴ければよいので、そこまで無理して前側の席にはつきませんでした。
会場は平日にも関わらずほぼ満席。
杉山愛さんの人気っぷりと、夢大学会員の多さ(私は初参加)に少しびっくりさせられました。
講演が始まる18時30分までは、前座(といっては失礼か?)のクラシックコンサートと
させぼ夢大学理事長の近藤正人さんによるご挨拶がありました。
近藤理事長の挨拶は約5分なのですが、所々に笑いどころが織り込まれており、会場は笑いの渦に包まれていました。
母曰く、「毎回近藤理事長のお話も面白い。今度は近藤理事長が90分講演したら良いのに」とのこと。
決してウケを狙い過ぎてるわけではないのですが、聴いているとついクスクス笑ってしまうトーク力がありました。
次期佐世保市長候補かもしれません。
杉山愛氏の「夢を叶える生き方」講演を聴いてみた感想
そんなこんなで定刻通りの18時30分から杉山愛さんの講演がスタート。
プログラムはざっくりまとめると下記の通り。
【杉山愛氏の「夢を叶える生き方」】
- 杉山愛さん紹介映像(15分)
- 杉山愛さんご登壇と挨拶(5分)
- プロテニスプレーヤーの年間スケジュールと生活内容(20分)
- 現役時代のエピソードや葛藤(20分)
- 引退と引退後の人生、夢を叶える生き方(20分)
- 質疑応答(15分)
杉山愛さん自身が登場されたのは紹介映像後。
遠目からでもわかるお綺麗なお姿と、現役時代と変わらぬしまったスタイルには惚れ惚れしました。
登壇するなりアイスブレイクということで、記念品のテニスボールを杉山愛さんがテニスラケットで会場のお客さんに向かって打ち込むサプライズがありました。
「眠かったら言ってください、思いっきりスマッシュして打ち込むので。」と笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした。
大いに会場が湧いた後、いよいよ講演スタート。
テニスプレイヤー時代の思い出と英語学習
前半部では主にプロテニスプレイヤーの実態について聴かせてもらいました。
テニスプレイヤーの賞金、試合後のインタビューを欠席すると罰金が20~30万円、年間で地球3周分移動するハードなスケジュール、日本を拠点に置くことの不利な点、英語を話せることのメリット、海外と日本の違い。
テニスの試合で勝つということには、選手としての技術はもちろん、精神的な強さ、ハードなスケジュールをこなせる体力、海外生活を不自由しない語学力など、様々なものが必要だと実感させられました。
杉山愛さんの話を聴いていると、ちょくちょく英単語(横文字)や英文が入ってきます。
英語が既に自分の一部になっているんだなと感心させられました。
テニスプレイヤー同士の会話やインタビューでは通訳なしで受け答えをされる杉山愛さん。
ただ、杉山愛さんの話を聴いていると、義務として英語を学んだというよりは、あくまで楽しむために英語を学んだという印象を受けました。
テニスプレイヤーには世界各国の選手がいます。
それらの選手とテニスプレイヤーとしての会話はもちろん、異文化交流のために様々な会話をされたそうです。
そうした様々な人との会話は人間的な成長にもつながります。
ただテニスのためだけに英語を学ばず、もっと広い視野で英語を学ばれたことが、英語力の向上につながったのだろうなという印象を受けました。
引退を考えた25歳
杉山愛さんのテニスプレイヤー人生は外野から見ると順調そのもの。
17歳でプロに転向、34歳まで17年間のプロツアー転戦。グランドスラムでは女子ダブルスで優勝3回と混合ダブルス優勝、グランドスラムのシングル連続出場62回は女子歴代1位の記録。オリンピックには4回連続出場。WTAツアー最高世界ランクシングルス8位、ダブルス1位。国際公式戦勝利数 シングルス492勝、ダブルス566勝。
若くしてデビューし、長く現役生活を重ねられました。
また、数々大会で優勝し、記録にも記憶にも残る選手と言えます。
そんな杉山愛さんですが、25歳のシーズンに自身初のスランプがおとずれたそうです。
ボールを打つのが怖い、テニスラケットの使い方すらわからない。
そんなどん底ともいえる状況に、引退を考えたそうです。
そんな杉山愛さんを支えたのが母でもあり、コーチでもある芙沙子さん。
引退を考えていた杉山愛さんに待ったをかけられたとのこと。
正確な言葉を私が覚えておらず朧気な記憶なのですが、「まだ諦めるには早い」のようなニュアンスの言葉をかけられたそうです。
杉山愛さん曰く、「母にはまだ私が全てを出し尽くしたようには見えていなかった」とのこと。
そこから杉山愛さんはテニスの基本の基から練習し直したそうです。
その後杉山愛さんはスランプを脱出し、見事成績向上。
世界的に有名な日本を代表するテニスプレイヤーに成長されました。
杉山愛さんは常々インタビューで「自分一人でここまでこられたわけではない」という発言を口にされています。
お母様をはじめとした周囲の方への感謝の気持ちが杉山愛さんを強くしたんだなと実感させられました。
同時に、「結果的に一流と言われる選手でも、どん底状態まで落ちることがある。大事なのはそこでどれだけ自分を見つめなおせるかが大事」ということも学べました。
奮い立った杉山愛さんはもちろん、人を奮い立たせることができた母・芙沙子さんの後押しする力にも感動させられました。
引退と引退後の人生、夢を叶える生き方
34歳で現役を引退された杉山愛さん。
人生のほぼ全てをテニスに捧げてきた杉山愛さんが引退後に行ったのは、自分のやりたいことリストの洗出し。
引退後、テレビやラジオなどのコメンテーターとして活動する傍ら、自分が残りの人生でやりたいことを見つめ直したのです。
結婚、出産、ゴルフでスコア70代、フルマラソン完走...。
講演の中では具体的に上記の項目しか話題には上がりませんでしたが、その他にもたくさんのやりたいことリストをノートに書きだしたとのこと。
そして、即やりたいことリストを実践したそうです。
その結果、結婚も出産もゴルフでスコア70代もフルマラソン完走も全て達成。
余談ですが、後に結婚することになるゴルフインストラクターの旦那様とは、ゴルフでスコア70代という目標を書きだした2週間後に出会ったそうです。
ちなみに、杉山愛さんの母・芙沙子さんは60歳で早大大学院合格されています。
昨年9月に現役を引退したテニスの杉山愛さんの母で、コーチも務めた杉山芙沙子さん(60)が27日、早大大学院スポーツ科学研究科修士課程1年制に合格したことが分かった。芙沙子さんは愛さんを世界トップ10に導いた経験をこれからの指導者に残すため、自らの指導法に学術的な理論を加えたいと受験を決意。見事、27人の合格者に名を連ねた。
いくつになってもやりたいことにチャレンジする姿勢は、母娘揃って共通してるようです。
時間の都合上、やりたいことリストの作成から計画、実行までの詳細な方法は説明できませんでしたが、書籍『杉山愛の“ウィッシュリスト100” 願いを叶える、笑顔になる方法』に書かれているそうです(※ここで会場は爆笑の渦につつまれました)。
同書には「ウィッシュリスト100」の作り方から、「リストを実現するための「5つの力」」や松岡修造さんと杉山愛さんの対談も収録されています。
杉山愛さんのファン、テニスファンの方、ウィッシュリスト100に興味がある方は是非手に取られてみてください。
まとめ
遊戯三昧(ゆげざんまい)
なにものにもとらわれることなく、仏の境地に遊ぶこと。
または、嫌なことでも、やることそのものを楽しむこと。
「遊戯」は仏教の言葉で、仏や菩薩、悟りを開いた修行者がなにものにもとらわれることなく、思いのままに振る舞うこと。
「三昧」は一つのことに夢中になること。
この遊戯三昧(ゆげざんまい)という言葉は杉山愛さんが大切にされている言葉だそうです。
遊戯三昧の言葉通り、杉山愛さんの生き方や言動を見ていると常に楽しんでいる姿勢が伺えます。
時にはキツイトレーニングや結果が出ない困難な状況に遭遇することもあられたでしょう。
それでも、常に楽しむ姿勢を失わず、夢中になって取り組む。
それこそが「夢を叶える生き方」の第一歩であり、大切な肝。
話を聴いて「凄いな」で終わるのではなく、私も遊戯三昧の精神でやりたいことに挑戦していきます。
それでは、さようなら!