どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。
このページでは【2017夏の甲子園】準々決勝の勝敗予想をしています。
それぞれのチームの勝ちあがり方や、対戦チーム同士の相性を元に結果を予想します。
それでは、早速いってみましょう。
目次
準々決勝の日程と対戦カード
第12日 8月20日(日)準々決勝☓4試合
1. 08:00 三本松(香川) – 東海大菅生(西東京)
2. 10:30 天理(奈良) – 明豊(大分)
3. 13:00 広陵(広島) – 仙台育英(宮城)
4. 15:30 盛岡大付(岩手) – 花咲徳栄(埼玉)
準々決勝の進出予想もしておりますので、気になる方はチェックされてみてください。
【2017夏の甲子園】組み合わせからみるベスト8予想と速報!
準々決勝の勝敗予想
三本松(香川)VS 東海大菅生(西東京)
勝利予想:東海大菅生
初戦の高岡商(富山)戦が11-1、2戦目の青森山田(青森)戦は9-1と圧倒的な強さで勝ち上がってきた東海大菅生。
打線も上位から下位まで満遍なく当たりが出ており、機動力と高い守備力を兼ね備える。
ただ、圧勝して勝ち上がったわけではなく、西東京大会では日大三高、日大二高、早稲田実業に競り勝つなど接戦にも強い。
特に2年生ながら1番ショートを任される田中は、抜群の守備範囲と絶好調の打撃、隙あれば次の塁を陥れる脚力など、走攻守三拍子揃った選手で要注目。
3番小玉、4番片山、6番佐藤らの中軸に当たりが出ているのも好材料。
5番を打つ奥村にやや当たりが出ていないため、奥村選手がポイントゲッターになれるかが勝敗を分ける。
気がかりはエース松本が西東京大会ほど調子が良くないこと。
初戦の高岡商業戦は中盤持ち直して9回1失点7奪三振与四死球2と好投したものの、結果ほど内容が良くなかった。
エース松本と、5番の奥村が復調できているかが試合の鍵を握る。
対する三本松高校はエースで3番の佐藤を中心にまとまったチーム。
初戦の下関国際戦は9回4失点、2戦目の二松学舎大付戦は9回2失点といずれも完投勝利。
佐藤投手の出来がこの試合の流れを左右すると言っても過言ではない。
奪三振を多く奪うよりも、打者のタイミングや狙い球を外して打たせて取るタイプの投手。
2戦合計で3失策の守りがより強固になれるかが試合の鍵を握る。
打線は佐藤中心ではあるものの、チーム全体で狙い球を絞って投手を攻略できるしたたかさも併せ持つ。
特に2回戦の二松学舎大学付戦では、好投手・市川投手に11奪三振を喫するも被安打12を浴びせ、9回途中までに150球を投じさせ、最終的には5点を奪って攻略した。
三振をしても構わないから球数を放らせる。
打者は徹底してセンターから逆方向を狙う。
好投手攻略のお手本のような対策で、試合をものにした。
打率5割の一番打者・大久保、4犠打の2番打者・多田、巧打者の3番佐藤、左の長距離砲・盛田、9打数6安打4打点1本塁打の絶好調男・6番渡辺と、タレントは豊富。
決して佐藤頼みのワンマンチームではない。
松本、佐藤の出来が試合の鍵を握るのは言うまでもないが、両チームの打線・ベンチがどんな方法で好投手を攻略していくもポイント。
両チームともに5番打者(東海大菅生:奥村、三本松:川崎)に当たりが出ていないため、5番打者もポイントになる。
戦力を総合的に見ると東海大菅生が有利。
特に控え投手の選手層は東海大菅生に分がある。
ただ、東海大菅生の二番手投手・戸田投手の開きの早いフォームは、三本松高校なら攻略できる可能性はあるとふんでいる。
やはり、両エースがどこまでできるか重要になる。
【ポイントまとめ】
- 両エースの立ち上がりと両ベンチの対策
- 不調の5番打者(東海大菅生:奥村、三本松:川崎)
- 三本松の守りがノーミスでいけるか
天理(奈良)VS 明豊(大分)
勝利予想:天理(奈良)
かなり実力が拮抗しているよう両チーム。
天理高校を勝利予想した理由は固い守りと試合巧者ぶりを評価したため。
天理高校はここまで2試合合計で1失点。
神戸国際大付属戦では延長11回の死闘を1失点に抑えている。
2試合で失策は2。
数字以上に固い守備が魅力。
特にショートの太田選手の強肩は目を見張るものがあり、3年生を交えても今大会トップクラス。
深い位置からでも1塁に正確なストライク送球を投じられる。
右のサイドスロー投手・碓井は強気に内角を突く投球が持ち味。
神戸国際大学付属の右の強打者・森田、猪田、谷口にも厳しい内角攻めで、本来のスイングをさせなかった。
明豊の中軸の3番浜田、4番杉園、ポイントゲッターの6番吉村はいずれも右打者。
得点源の右打者を抑えこまれて苦しんだ神戸国際大学付属と同じ二の舞にならないかがポイント。
碓井投手は左打者を苦手にしているので、1番で左打ちの巧打者・三村がどれだけ出塁できるかが碓井攻略の鍵を握る。
ただ、碓井投手は前回登板で延長11回を完投。
そこから中1日の登板がどう影響を及ぼすか。
一回戦の大垣日大戦で完封した左腕・坂根投手は中6日と休養十分。
碓井と坂根のどちらを先発にするのか、継投策はどうするのか。
中村良二監督の采配も見どころの一つ。
対する明豊高校は一回戦の坂井戦を7-6、二回戦の神村学園戦を延長12回の末に9-8でサヨナラ勝利。
タフな試合をいずれも劇的な逆転勝ちでものにしてきている勢いがある。
打線の迫力では天理を上回る。
特に二年生の三番打者浜田選手は打率8割(10打数8安打)8打点2本塁打と絶好調。
坂井戦では、1点ビハインドの8回裏に起死回生の逆転2ランを放つ勝負強さを見せた。
あたりが出ていなかった4番の強打者・杉園も神村学園戦で2安打と復調傾向。
天理の右のサイドスロー・碓井投手を浜田、杉園の二人が攻略できるのか。
また、明豊は投手陣にやや不安を残す。
初戦は好投の佐藤楓をエース橋詰に変えて同点に追いつかれ、2戦目は佐藤楓で完投勝利を狙ったところを、9回に3点奪われて同点に追いつかれた。
佐藤楓、橋詰、溝上と登板した3投手がいずれも失点を喫しているのが不安材料。
先発を誰にするのか、継投のタイミングなど、監督の手腕が問われる。
ロースコアの接戦なら天理、打ち合いなら明豊に分がある。
両チームも継投も鍵を握っているだけに、終盤まで何が起こるかわからない。
両者延長を制した粘りが特徴のチーム。
【ポイントまとめ】
- 天理・碓井を明豊の浜田、杉園が攻略できるか
- 天理はロースコア、明豊は打撃戦に持ち込めるか
- 両監督の投手起用(先発、継投策)
広陵(広島)VS仙台育英(宮城)
※対戦カードが決定次第追記していきます。
勝敗予想: 広陵(広島)
激戦区を勝ち上がってきたチーム同士の対戦。
両チーム共にプロ注目の左腕を擁しており、5点差以内の接戦が予想される。
特に仙台育英は守りが固く、ここまで3試合で4失点。
日本文理、大阪桐蔭といった強力打線を2試合で1失点に抑えるなど、好投手長谷川を中心に守りが固い。
外野手も守備力が高く、左右両翼の肩が強いのも特徴。
逆にいうと、やや打線が湿り気味なのが気になるところ。
一回戦の滝川西戦こそ15得点を奪ったものの、続く日本文理戦は1得点、大阪桐蔭戦は2得点。
ここまでエース長谷川が2試合連続完投中だが、控え投手は力が劣る。
疲労が出てきてもおかしくないところだけに早めに打線が援護できるかがカギになる。
対する広陵高校は最激戦区を勝ち上がってのベスト8。
初戦の中京大中京戦は逆転勝ちでの10-6、二回戦の秀岳館戦は終盤まで接戦での6-1、聖光学院戦は9回に勝ち越しての6-4。
注目は絶好調の3番・中村奨成。
3試合連続を含む、13打数10安打4HR10打点。
広島大会準決勝から合わせて5試合連続本塁打中と、今大会で最もスター性溢れる活躍を見せている。
清原和博(PL学園)が持つ1大会最多の5本塁打に1本差に迫っている。
また、どの一打もここぞの場面で放っている点もスター性が高い点。
攻守両面でチームを引っ張るニューヒーローが試合の流れを大きく左右する。
気になるのはエース平元の状態。
- 中京大中京戦:6回2失点
- 秀岳館戦:8回1失点
- 聖光学院戦:5回途中3失点
ストレートの状態が悪く、カーブに頼った投球が目立つ。
秀岳館戦こそ8回まで投げたが、100球付近になると明らかに球威と制球力を乱す。
その上、既に甲子園で3試合も登板しているとなると、蓄積疲労が気になるところ。
どこまで平元が粘れるかが鍵になるが、リリーフエースの山本への早めの継投もあり得る。
ただ、山本は8/19戦の聖光学院戦で5回途中からリリーフし、9回まで投げている。
緊張感のある場面で全力投球した疲労が気になるところ。
平元同様、3試合全てに登板しているだけに、こちらも蓄積疲労が懸念材料。
いきがいいボールを投げる森も控えるが、まだまだ安定感と信頼感は薄い。
平元と山本の両エースがどこまで踏ん張れるかがポイントになる。
力はほぼ互角の両者の戦いだけに、ロースコアの接戦が予想される。
それだけに先制点が大きなカギを握る。
広陵は3番中村の後を打つ、4番加川が打率.250(12打数3安打)と当たりが出ていない。
まともに中村を勝負しなくてもよい状況を作られるかがポイントになる。
(中村は俊足でもあるので、歩かせづらくもあるが...)
逆に広陵は中村と勝負せざるを得ない状況を作れるか。
後を打つ加川が4番の役割を果たせるか。
翻ってみれば、仙台育英は逆のことが言える。
【ポイントまとめ】
- 両投手の立ち上がりと先制点
- 中村と勝負しなくてもよい状況を作れるか
- 仙台育英の堅守にほころびが出るか
盛岡大付(岩手)VS 花咲徳栄(埼玉)
勝敗予想:花咲徳栄(埼玉)
(予想は花咲徳栄だが、応援するのは盛岡大付)
埼玉県予選から甲子園のベスト8までの3戦、全てで二桁安打を放っている強力花咲徳栄打線。
甲子園でも、初戦の開星戦で9-0、二回戦の日本航空石川戦は9-3、三回戦の前橋育英戦は10-4と大会屈指の強力打線は驚異的。
岩井監督は1、4、7回の攻撃を重要視しているとコメント。
特に甲子園では序盤の鮮やかな先制劇で試合の主導権を握っている。
開星戦では1~3回まで連続得点で4点先取、日本航空石川戦は初回に5得点、前橋育英戦が初回に4得点。
いずれも先攻チームのお手本のような展開で試合を優位に進めている。
(ちなみに、3試合中2試合も先発投手の綱脇が投球より先に打席に立っている。)
最後は最速150キロ右腕の清水で締める、まさに先行逃げ切りタイプのお手本のような戦いぶりを見せている。
打線は非常にバランスが取れており、大阪桐蔭打線と並んで大会屈指。
出塁の鬼・1番太刀岡、どんな形でも繋げるマルチなオフェンス能力を持つ2番千丸、大会屈指の左のスラッガー・3番西川、長打力抜群の右の大砲・2年生4番の野村。
これだけタレント豊富な選手たちが、監督の作戦を見事に遂行できる打線の機能性も併せ持つ強力打線。
監督の指示を徹底して相手投手を攻略出来る力は今大会ナンバーワンと言ってもいい。
盛岡大付属の好投手・平松&三浦との対戦が非常に見もの。
気になるのは先発の綱脇が点を取ってもらえない展開でどんな投球を見せられるか。
綱脇は好投手ではあるが、全く攻略を出来ないほどではない。
強力盛岡大付属打線を相手にどこまで通用するかがポイントになる。
抑えの清水も球速こそ出ているものの、完全に牛耳るほどではない。
実際、ピンチでリリーフ登板して綱脇が残したランナーを返す展開が2試合続いている。
体力的にも長いイニングの登板は不安を残すため、盛岡大付属としてはいかに早く清水を引きずり下ろせるかが勝敗を左右する。
対する盛岡大付属は接戦を3試合制しての勝ち上がり。
初戦は優勝候補の一角で2016年の覇者・作新学院に4-1、2回戦は松商学園の機動力野球に苦戦しながらも6-3、3回戦の済美戦は延長10回に及ぶ壮絶な打ち合いを制して12-7。
接戦を制したというべきか、接戦になってしまったというべきか。
いずれにせよ、花咲徳栄とは全く異なる勝ち上がり方をしている。
一番目を引くのは関口清治監督の選手起用と選手層。
好投手の二枚看板を擁するだけではなく(臼井春貴は登板がなさそう)、代打の切り札・菜花、代走と守備のスペシャリスト・三浦奨、二塁の守備固め・三浦豪など、プロ野球のような選手起用を見せる。
実際、それらの選手が勝負どころで起用されて、結果を残して流れを引き寄せている。
関口清治監督が切り札を切った時、選手たちもゲームの勝負どころだと認識して、集中力を最大限高める。
非常に完成度の高いチーム。
植田、平松らのプロ注目選手の個の力だけでなく、チームとしての組織力も高い。
準々決勝のポイントになるのは、右の平松と左の三浦瑞の使い分け。
花咲徳栄打線は9人中6人が左打者。
1~3、5~7と左打者が続く構成になっている。
左の三浦瑞の先発も面白いところだが、済美戦で打席で投球を利き手の左手に受けている。
その打席で四球を選び代走を送られて交代したため、影響のほどは定かではないがやや心配。
また、花咲徳栄打線は前橋育英の好投手左腕・丸山を全く苦にせず攻略している。
単に左だからという理由で左投手をぶつけると痛い目にあう恐れもある。
平松か三浦瑞でいくか。
関口清治監督の投手、選手起用がゲームの行方を左右する。
両チームとも監督の意図を高い次元で再現できる力を持った非常にハイレベルなチーム。
それだけに一つのミスが命取りになるだろう。
激しい乱打戦、息を飲む投手戦、目まぐるしいシーソーゲーム...
いずれにせよ今大会屈指の好ゲームになる可能性を秘めた魅力的な好カード。
2017年の高校野球界を代表する熱戦に期待したい。
【ポイントまとめ】
- 花咲徳栄打線の序盤(3回まで)の猛攻を凌げるか
- 網脇を5~6回までに攻略できるか
- 両監督の選手起用と采配
準決勝の日程と対戦カード
準決勝の日程と対戦カードにつきましては下記を参照してください。
【2017夏の甲子園】組み合わせ抽選会結果速報!日程とトーナメント表
また、準決勝に関しましても、対戦カードが決まり次第で勝敗予想記事を作成致します。
まとめ
甲子園で最も面白いと言われる準々決勝。
その言葉通り、今年も白熱した準々決勝4試合が繰り広げられることに期待しています。
ここまで勝ち上がればどこも間違いない優勝候補。
それぞれの夢の達成に向けて、全力で目の前の試合にぶつかって欲しい。
これまでの戦いに負けず劣らない熱戦が必ずや見られるだろう。
精一杯のプレーに期待。
それでは、さようなら!
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