間を楽しむ野球と漫画は相性が良い。
どうも野球歴20年のはろーぐっばいです。
私は野球をするのも観るのもすきなのですが、観るの中には当然見る(漫画やアニメ、映画)も含まれています。
むしろ漫画やアニメを通して野球観が培われてきたと言っても過言ではありません。
セリフ回しや試合での作戦、時にルールなど漫画から多くのことを学びました。
子どもの頃、人より野球について知識があったのは間違いなく野球漫画のおかげです。
そこで今日は野球歴20年の野球小僧がおすすめする野球漫画ベストナインを紹介します。
- ONE OUTS/甲斐谷忍
- おおきく振りかぶって/ひぐち アサ
- グラゼニ/森高夕次,アダチケイジ
- 砂の栄冠/三田紀房
- ダイヤのA/寺嶋裕二
- 遥かなる甲子園/山本おさむ,戸部良也
- ラストイニング―私立彩珠学院高校野球部の逆襲/中原裕,神尾龍
- H2/あだち充
- ドカベン
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ONE OUTS/甲斐谷忍
プロ野球チーム「埼京彩珠リカオンズ」の児島弘道は、実力はありながらも一度も優勝をしたことがないという不運の天才打者。優勝するために必要な何かを探すためシーズンオフに沖縄で自主トレーニングに励んでいた。そこで児島は賭野球「ワンナウト」で無敗を誇るピッチャー、天才勝負師渡久地東亜と出会う。
二度のワンナウト勝負の末、捨て身で勝利をもぎ取った児島は、渡久地にリカオンズ優勝への光明を見出しチームにスカウト、1999年のプロ野球の世界へと導く。そしてこの渡久地の入団が、万年Bクラスの弱小球団「埼京彩珠リカオンズ」の運命を大きく変えていくことになる。
渡久地がアウトを1つ取るごとに500万円をオーナーからもらう、逆に失点した場合は1点につき5000万円をオーナーへ支払う。
なんとも破天荒な出来高契約を結んだ駆け引きの天才渡久地。
野球漫画にしてはかなりセリフが多いですが、『LIAR GAME』の作者・甲斐谷忍さんの漫画であると聞くと妙に納得できます。
漫画版の舞台が西武ドームってことで興味を持って読んだのですが、かなり引き込まれました。
色々ハチャメチャな設定はありますけど、この漫画で一番言いたいのはルールに則った手段なら何をしても良い。とにかく勝てばいいってことです。
チームメイトは既成概念に囚われてしまって渡久地に色々文句言ったり猜疑心を持ったりするのですが、実は一番勝利に執念を燃やして頭使ってるのって渡久地なんですよね。
本当に勝ちたいなら出来る限り全てのことを尽くせ。
これがこの漫画の一番面白くて痺れる教訓です。
個人的に一番好きな試合は反則合戦です。
結構知らない野球のルールが出てきて勉強になるのと単純に笑えましたw
実在の野球選手がモデルになったであろうキャラクターが出て来るのでプロ野球ファンにとっても楽しめる作品です。
特にアンチ・ナベ○ネには堪らない作品です。
おおきく振りかぶって/ひぐち アサ
埼玉県の公立高校・西浦高校へと進学した三橋 廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に自虐的な暗い性格になってしまう。三橋が隣県の西浦高校へと進学したのは、その暗い思い出を拭うためだった。
西浦高校には、発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人。しかも監督は、若い女性という部活だった。部員不足の野球部で、はからずも三橋はまたもエースを任せられてしまう。
三橋とバッテリーを組む、リードの得意な捕手・阿部 隆也(あべ たかや)は、三橋の独特の球筋と尋常でない制球力に気づき、当初は三橋を自分の言いなりに投げさせればいいと考える。しかし野球部の初試合となった因縁の三星学園との練習試合をきっかけに、阿部やチームメイトは本当のエースとしての三橋の成長を望むようになっていく。
部員10名の弱小高校で制球力と曲球だけを頼りに戦うエースが主人公。
今までの野球漫画と違って主人公たちの試合を中心に描くのではなく、生徒間の繋がりや親・兄弟・家族との関わりを中心に描いているのが特徴。
それでいて試合描写も細かく描かれていて、試合のシーンでは勉強になる点が非常に多いです。
特に1球1球のリードは考えさせられるものが多く、読んでる途中でキャラクター同様にこっちも疲れてきます。
西浦高校野球部監督の「モモカン」が生徒の能力・性格に合わせて明確な意思を持って采配、声かけをするあたりは指導者にとっても教材となる漫画と言えます。
バッテリーを中心に一つの声かけ・言葉で人の心理が良い方にも悪い方にも揺れ動くことを教えてくれます。
野球部保護者のあるあるなども描かれているので、野球部に関わったことがあるかたなら誰でも楽しめます。
グラゼニ/森高夕次,アダチケイジ
プロ野球のスパイダースに所属していた凡田夏之介は、プロ8年目で年俸1800万円の中継ぎ投手とプロ野球選手としては決して一流とは言えない選手である。このままでは引退後は年収100万円台の生活に陥ってしまう。
「グラウンドには銭が埋まっている」略して「グラゼニ」を胸にプロ野球選手としての生活に励む。
中継ぎ投手、お金、引退後のセカンドキャリア...
今までの野球漫画で光が当たってこなかった要素に焦点をあてた作品です。
主人公・凡田 夏之介の設定がとにかく地味。
左のサイドスロー投手。
山梨県出身。178cm、79kg。
高校ドラフトで最下位の5巡目でプロ入りした8年目の選手。
主に中継ぎでワンポイント、ロングリリーフ、谷間先発などいわゆるモップアッパーの仕事もこなす。
おまけに一塁送球へのイップス持ち。
笑えないくらいリアルにいそうな選手です。
だからこそ崖っぷちの凡田夏之介に世間は感情移入しやすかったのでしょう。
個人的には先発で活躍して大物選手になる前の中継ぎ時代が一番好きでした。
プロではギリギリのところにいる夏之介も高校時代はものが違ったことが描かれている高校時代のエピソードも好きでした(お金がかかると人が変わるのが変わらないのも含めて)。
砂の栄冠/三田紀房
学校創立100周年を迎えた年、樫野高校野球部は夏の県大会決勝まで勝ち進むも逆転負けを許し、あと一歩で甲子園出場を逃した。
特別支援が打ち切られ樫野野球部は並のチームに戻ってしまったが、野球部のファンである老人のトクさんは新チームのキャプテンとなった七嶋裕之に現金1000万円を託し、七嶋は再び甲子園出場を目指すこととなる。全国レベルのチームの実力を学ぶために甲子園球場へ行った七嶋は、高校野球マニアの滝本や小林と出会い、甲子園での戦い方を教わる。
高校野球とお金。
今まで描かれてこなかったタブーを描くことに挑戦した漫画です。
作者は『ドラゴン桜』、『インベスターZ』で有名な三田紀房さん。
綺麗ごとだけではない人間の裏側、物事の本質、お金の汚さを描かせたら天下一品の作者だけに砂の栄冠も結構ブラックな面を描いています。
特にノックマンにコーチ料1ヶ月100万円で教わるシーンはお金の使い方とプロとは何かをシビアに教えてくれます。
主人公七嶋裕之(名前の由来は元西武中島裕之)たちは「さわやかな高校球児」を演じることで周囲の雰囲気、甲子園の観客を見方につけて勝とうとします。
一見ありえない設定ですが、これって現実でも起こってることです。
私は何人か甲子園球児と知り合いですが、全員が全員世間が思うような爽やかな高校球児ではありません。
高校球児=さわやかという勝手に作り上げられた図式に対する作者からのアンチテーゼなのかなと邪推したりもしました。
監督への苛立ち、チームメイト同士の見栄、マスコミのいい加減さ。
高校野球の暗部に光を当てた作品と言えます。
ちなみにただのブラックなお話ではなく、野球の細かい描写はリアルに描かれていますので、野球を勉強するのにも最適です。
特に練習方法については参考になる点が多いです。
ダイヤのA/寺嶋裕二
統合により廃校が決まった母校・赤城中学の名を残すため野球好きの少年・沢村栄純は同級生たちと共に中学制覇を目指す。だが、沢村の暴投により一回戦敗退が決まる。その試合をたまたま見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウト高島礼は沢村の持つ天性の素質を見抜き、彼をスポーツ推薦枠で招き入れたいと申し出る。青道高校を見学に訪れた沢村は天才捕手御幸一也と出会い、地元の仲間たちからも強く後押しされ上京を決意する。
従来は弱小であったり、訳ありの主人公たち(MAJORやROOKIES)が名門最強野球部のライバルに立ち向かうものが多かったですが、『ダイヤのA』は野球強豪校のリアルな様子を描く今までありそうでなかった野球漫画。
近づきがたいオーラを放つ3年生、めちゃくちゃ頼りになる天才2年生、そして入部当時は鼻っ柱の強いライバル心むき出しの同級生。
どこの強豪野球部にもありそうなあるある満載です。
実際私は高校時代1年生の夏に甲子園に出場した3年生と後にプロに行くことになる天才2年生、負けん気が強い同級生という高校の野球部にいたのでリアル過ぎてかなり引き込まれました。
谷間世代、甲子園に出れないプレッシャー、結果が出ない監督への経営陣の圧力、大物監督の招へいなんかも実際にあったことだったので、ダイヤのAと自分の状況を重ねまくりでした。
一番リアルだと思ったのは丹波先輩。
めちゃくちゃ近づきがたい、ポテンシャルを上手く発揮できないなどの描写が現実的でした。
そしてなんと言ってもハイライトは1年生の時の関東大会決勝の稲城実業戦。
結城キャプテンが価千金のタイムリーを打った瞬間はめちゃくちゃ痺れました。
最終的な結果を含めても野球漫画史に残る名試合です。
試合終了の瞬間放心してしまいました。
言い過ぎかもしれませんが、衝撃度合いはスラムダンクの山王戦に匹敵する試合です。
それまでの過程含めて最高の試合。
この先作者は稲城実業戦を越える試合を描けるのか。
稲城実業戦で終わらせても良かったんじゃいかとさえ思える名勝負です。
まぁ、そのあとの新チームのレギュラー&メンバー争いも面白いんですけどね。
遥かなる甲子園/山本おさむ,戸部良也
沖縄県に実在した、風疹聴覚障害児のための聾学校『北城ろう学校』(漫画では『福里ろう学校』)を舞台に、高校野球にあこがれる少年達が、幾多の困難を乗り越え硬式野球部を作り、甲子園を目指すというもの。
少年達が生まれる前年の1964年(昭和39年)は、アメリカで風疹が大流行した年であり、それは軍用地を持つ沖縄にも広まり、妊婦の中にも感染する者が多かった。そのため翌年沖縄県ではたくさんの聴覚障害児が生まれ、彼らの教育施設として1978年 - 1983年の6年間限定で設立されたのが『北城ろう学校(中等部・高等部)』であった。
ノンフィクションの野球漫画です。
野球だけを描いた作品ではありませんが、野球があったからこそ生まれた絆や努力、感動があったことを教えてくれる漫画です。
障害が原因でグレたもの、健聴者への反発をするもの、様々なメンバーが最終的には一致団結した戦う姿に子供ながらに引き込まれたのを覚えています。
平均身長163cm、風疹障害児の虚弱な体質で体力が劣っている主人公たち。
はじめは試合のたびにコールド負けしていたのが、練習をつんで次第に実力をつけ、三年生になると練習試合では勝てるように。
公式戦での悲願の一勝を目指した最後の試合では4対3と惜敗。
最後の試合で敵チームがマウンドに集まって「こいつらと戦えて良かった」というシーンは感動ものです。
その前の1死満塁からのレフトフライで本塁阻止ではなく、2塁ランナーの3塁進塁阻止を敵が優先したシーンはリアルな野球が描かれていて良かったです。
(このシーン含めて相手を認めて本気を出してきたってのが伺えて最高でした)
ラストイニング―私立彩珠学院高校野球部の逆襲/中原裕,神尾龍
インチキセールスマンとして生計を立てていた鳩ヶ谷圭輔。だが勤めていた会社が薬事法違反及び詐欺容疑で取り調べられ、その際に上司に責任を被せられて一人、留置所で勾留される事となってしまった。
その頃、夏の甲子園予選で彩珠学院高校が初戦敗退という結果で短い夏を終える。彩学は36年前の甲子園で初出場初優勝を果たし、名門と呼ばれていた時期もある高校だったが、その野球部も今では弱小と化しており、学園の経営も悪化の一途を辿っていた。
彩学の経営監査を任せられている美里ゆり子は、広大な野球専用グラウンドなどその原因となった野球部を不良債権として取り潰すことを主張する。だが校長であり、かつての全国制覇チームの主将でもあった狭山滋明は理事長に掛け合い「来年の夏までに甲子園に出場」できれば野球部の存続を認めることを約束として取り付ける。
そしてそのために狭山が目を付けたのが、13年前彩学のキャプテンだった鳩ヶ谷だった。鳩ヶ谷は13年前の甲子園県大会予選準々決勝にて、「大切なのは勝ち負けよりも高校生らしいひたむきさ」を持論とする審判・鶴ヶ島の押し出しの判定に激高して全力で殴りつけてしまった過去があった。その鳩ヶ谷に対し狭山は彩学の監督を依頼する。職を失い、恋人にも有り金全てを持ち逃げされ、すべてを失った鳩ヶ谷は監督を引き受ける。
ONE OUTS、砂の栄冠同様、相手の心理描写が緻密に描かれた野球漫画。
根性で主人公たちがいつも以上の力を発揮するシーンはほとんどありません。
そのため、あっさり凡退するシーンや好投手に手も足もでない展開が続きます。
それでも練習してきた一芸や作戦をここぞで発揮したり、相手を心理的に追い詰めたり、奇襲を仕掛けて、勝ちを拾っていきます。
うるさいOB、高校生らしさを求める顧問、理不尽な経営陣、自己中なエースと野球漫画のベタな要素はありますが、試合中の采配、練習方法、選手の性格診断などはかなり現実的なものが多いです。
捕手、監督中心で野球を見て、データや再現性、確率論を重視するあたりは作者がノムさん好きなのかと思わされます。
ナイスゲームは負けた奴が言うセリフ
この一言に作者の野球、勝負に対する思いが詰まっています。
H2/あだち充
大の親友であり、そしてライバルでもある国見比呂と橘英雄。2人はチームメイトの野田敦と共に中学野球で地区大会二連覇を果たすが、その後医師から比呂は肘、野田は腰にそれぞれ爆弾を持っていると診断されてしまい、野球を断念。英雄が野球の名門・明和一高に進んだのに対し、比呂と野田は野球部の無い千川高校に進み、それぞれサッカー、水泳に取り組むことにした。
千川高校には野球部はなかったのだが、「野球愛好会」が細々と活動していた。比呂は、ひょんなことから行われることになったサッカー部と野球愛好会との野球の試合に参加するも、試合中のサッカー部員たちの野球を馬鹿にした態度を嫌い、その場でサッカー部を退部し野球愛好会へ入会する。たまたま見ていた野田も一緒に入会する。二人は1試合だけの参加のつもりだったが、中学時代に肘、腰の診断を行った医師が無免許で逮捕されたことを知り、別の病院にて何の異常もないことを知ると正式に愛好会へ入会。そして甲子園に行くために「野球部」への昇格を目指す。 昇格を校長に直訴する愛好会メンバーだったが、校長が「高校野球嫌い」のために断られていて、説得の末、「明和一高との試合に勝つこと」を条件として提示される。この試合が校長の心を開くこととなり、野球部創設が認められる。
千川高校野球部はマネージャー・古賀春華の兄を監督に迎え、地区予選の強豪、全国の強豪を倒し、比呂は英雄との対決を甲子園で迎えることとなる。
数あるあだち充の名作の中でもトップクラスの作品。
『クロスゲーム』、『ナイン』も捨てがたいですが、やはりH2に軍配が上がります。
比呂(ひろ)と英雄。
2人のヒーローでH2。
と思いきや光、春香。
ヒロインの2人もH2なのです。
それでいてこの漫画はヒーロー・ヒロインだけが中心ではなく、いわゆるサブキャラの活躍も光ります。
恋女房・野田、いぶし銀・柳、憎きライバル・広田。
野球以外の恋愛要素、人間性などで読者を引き込ませます。
そして何より忘れてはいけないのが木根竜太郎。
お前べただなと言われるのを承知で私は木根の甲子園での完投シーンが大好きです。
野田『光栄に思え。俺は八百屋にサンマは注文しねえよ』
比呂『あんなうまいセンター明和一にもいねえよ』
光『ほとんどの人は手前に線を引いてるんだから。
本当の自分の限界よりも……
その一歩先の自分の可能性に気づかないままね』
ひねくれものでそれまでは周囲とそこまで打ち解けているようには見えなかった木根。口だけは達者な男に見えて実はかなりの才能と努力家な一面を持っています。
そんな木根のことを実は周囲が認めていたことが木根には直接ではない形で伝えられるのがなんともあだち充らしいです。
最後に木根が完投勝利したことが電気屋さんに設置されたテレビで描かれるのが何ともにくい演出。
主人公たちはもちろん脇役の輝きにも注目して見てほしい作品です。
ドカベン
神奈川県の明訓高校野球部に所属する主人公の「ドカベン」こと山田太郎と、同級生でチームメイトの岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎などの仲間達を中心とした野球漫画。主な舞台は高校野球である。
説明不要の野球漫画の4番でエース(エースは巨人の星か)。
元々柔道漫画だったものの、連載途中から野球漫画に方向転換しました。
当初から野球漫画にする計画だったのですが、それでも柔道漫画として7巻まで連載した異色の経歴を持ちます。
魔球やとんでもない秘儀などが出てくることもありますが、基本は相手の心理描写を読みながら駆け引きするなど後の野球漫画に大きな影響を与えました。
主人公山田を捕手に設定したのも今から考えると斬新なアイデア。
また、後に現実でも起こるプレーをまるで予言したかのように漫画で描いていたりします。
【現実になった漫画のネタ】
- 甲子園での全打席敬遠
- ルールブックの盲点で得点
- 超スローボール
- 本塁打した選手がベース踏み忘れ
- プロ野球編でも渡辺久信投手の完全試合を描いたら実際にノーヒット・ノーラン
- アンダスローの里中が入団したロッテに同じアンダスローの渡辺俊介投手が入団
- 山田が入団した西武に同じ右投げ左打ちの甲子園優勝捕手の森友哉選手が入団
- 不知火と同じタイプのダルビッシュ有投手が日本ハムに入団
まるで預言者かと言いたくなります。
個人的に甲子園編で一番好きなシーンは山田一年夏の通天閣高校戦です。
普段は目立たない北選手が病弱な妹の前でフェンス際での好プレー、坂田三吉から執念のタイムリーと大活躍。
塁上で涙をこらえるシーンが印象的でした。
その他にも岩鬼に大きな影響を与えたベビーシッターさんとの秘話、傷だらけ&復活した里中、二年春の土佐丸高校戦の殿馬のサヨナラ本塁打、トンネルをした山岡の汚名返上タイムリーなど山田以外の選手が大活躍します。
プロ野球編も序盤の山田のレギュラー争いや里中の成長、微笑みの覚醒など見どころ満載です。
スーパスターズ編がどういう終わり方になるかはわかりませんが、いつまでも山田たちにプレーしていて欲しいです。
ちなみに水島新司先生は山田を三振する予定で描いていてもホームランを打ちそうな打ち方を描いてしまったらホームランにするそうです。
予定関係なく。
曰く『こんな良い打ち方で三振するわけがない』と。
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