引用:オリックス・奥浪、免停中に人身事故で無期限謹慎処分/野球/デイリースポーツ online
ただただ残念。
その言葉しか出てこない。
ドラフト下位指名ながら、1年目でフレッシュオールスターの優秀選手。
3年目に一軍出場。
将来有望な選手が起こした許されざる過ち。
プロ野球全体にとって、衝撃的で悲しい事件。
今日は法的な観点からの妥当な処分、奥浪選手への怒りを述べるつもりはない。
ただ、一人の野球ファンとして残念な想い。
それについて述べていく。
目次
オリックス・奥浪鏡選手が運転免許停止中に人身事故で謹慎処分
オリックスは23日、奥浪鏡内野手(21)が運転免許停止中の22日に乗用車を運転し、大阪市此花区で2人乗りのバイクと接触事故を起こしたと発表した。転倒した2人は軽傷という。球団は同内野手に無期限の謹慎処分を通告した。大阪府警は今後、道交法違反(無免許運転)と自動車運転処罰法(過失致傷)の疑いで書類送検する方針。
球団によると、奥浪内野手は17日にスピード違反で30日間の免許停止処分を受け、球団に報告しないまま選手寮近くで運転し、事故を起こした。長村裕之球団本部長は「非常に重く受け止めている」と話した。
奥浪内野手は平成26年に岡山・創志学園高からドラフト6位で入団。今季1軍出場はない。球団を通じ「一社会人としての自覚に欠けた軽率な行動により、被害者の方へ多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と謝罪した。
奥浪鏡選手とは
2013年のドラフト会議で、オリックス・バファローズから6巡目で指名され、入団。
プロ一年目の2014年、フレッシュオールスターゲーム(長崎ビッグNスタジアム)に、ウエスタン・リーグ選抜チームの「6番・一塁手」として先発出場。
4打数2安打2打点1本塁打という成績で、優秀選手賞を受賞。
同じ右の和製大砲候補、ロッテ・井上晴哉選手、西武・山川穂高選手と共に本塁打を放ち、将来三人でホームラン王争いをすることを期待された。
2015年には、ウエスタン・リーグ公式戦でチーム最多の103試合に出場。
チーム最多の8本塁打と50打点を記録。
プロ三年目2016年、6月14日に出場選手登録され、同日の対阪神タイガース戦(甲子園)に7番・一塁手としてプロ初出場・初先発出場。
出場15試合で打率.265ながら、出塁率.405、OPS.728。
和製イ・デホと呼ばれるほど、長打力に魅力のある和製大砲候補だった。
事故の余波
本人に課せられた無期限の謹慎処分。
当分の間、練習参加どころか、一切の外出禁止が発表された。
今後は寮で奉仕活動を行うとのこと。
またオリックス球団は奥浪鏡選手に関するグッズ販売を全て中止。
球場内の売店や、球団の公式サイトからも奥浪選手のグッズが削除された。
騒動が発覚した直後に行われた5月23日の一軍の試合。
エース金子選手が大量リードを奪われる苦しい展開。
試合中の死球を巡り、乱闘騒ぎが発生。
試合は警告試合になる自体に。
結果的にオリックスは6-10で敗れた。
今回の奥浪選手の件が全ての要因ではないが、多少チームに動揺を与えたことは想像にむずかしくない。
ファンの間でも、動揺を隠せない人、厳しい意見を言う人など、様々な波紋を呼んでいる。
大好きな奥浪鏡が(;o;)#Orix_Buffaloes
— アニソンポッド (@anisonpod) 2017年5月23日
オリックス奥浪鏡が人身事故 無期限の謹慎処分 - 野球 : 日刊スポーツ https://t.co/aFz06OwnNB - クビで良いのでは。
— うさみー/ふーか (@usamie_f) 2017年5月23日
奥浪選手の今後と私が思うこと
今後の処分は未定だが、育成選手降格、最悪の場合解雇処分もあり得る。
もしこれが仮に企業に務めるサラリーマンのケースであれば、間違いなく懲戒処分。
クビになる。
奥浪選手は現在21歳。
法の裁きを受ける対象となる年齢だ。
プロ野球選手と言えども一人の社会人。
最高で育成契約、普通は即解雇されても仕方ない状況にある。
罪に重い、軽いはない。
という前提をわかった上で、あえていうなら今回犯した罪は非常に重い。
結果的に被害者が命に別状はなかったことが不幸中の幸いだが、もしかしたら人の命を奪っていた可能性もある。
本人だげに危害が及ぶならまだしも、他人に危害が加わる可能性があっただけに、非常に罪は重い。
- スピード違反で免許停止処分
- 球団に未報告
- 免停中の運転
- 人身事故
- 球団、ファン、野球界への裏切り
社会人としても、一人の野球人としても許されざる過ちを犯してしまった。
過去、現在と罪を犯したプロ野球選手は存在する。
中にはそこからチャンスをもらって、更生し、大選手になった選手もいる。
そういった過去の例があるだけに、今回の件をどう裁くかは難しいが、基本線は解雇処分が妥当ではないかと私は思う。
ただ、こればかりは球団がどう対処するか次第。
私が何かをとやかく言う権利はない。
今回の騒動に対して、私が言いたいのはただただ残念。
それは一人の有望株がプレーする姿をもう見られないからだ。
前述した通り、奥浪選手はドラフト下位入団ながら徐々に実力をつけていた。
一般的な他のドラフト下位入団選手と比較した時、十分過ぎるほどの実績をここまで残していた。
それだけに、非常に残念だ。
また現在オリックスはチームが絶不調。
これは奥浪選手にとっては一軍で活躍する大チャンスだった。
そんな時によもやまさかの事態。
なぜ、こんなことになったのか。
私はただただ残念でならない。
一部では奥浪選手の練習態度や素行面の悪さに対する噂も出てきている。
ただ、そんな事実かいなかわからないことで、どうこう言うつもりはない。
そういった裏の負の面がある一方、表の正の面もある。
前述した選手としての成績だけでなく、ファン感謝イベントでのいじられなど、愛嬌のあるキャラクターでチームメイト、ファンから愛される側面を持っていた。
それだけに期待した球団関係者、ファン、家族・友人、全ての人を裏切る行為となってしまった。
一人の野球ファンとしてただただただ残念。
もし仮に解雇処分になってしまったとして、人生を投げ出して欲しくはない。
甲子園、プロを目指して学生時代から切磋琢磨し、プロでも一定の活躍を残した背景にはきっと厳しい練習があったはず。
それに耐えてきた人なら、きっとこれからの苦難も乗り越えられると信じている。
どうか人生を投げ出さず、ここから更生して欲しい。
それが私が今回の奥浪選手の件に対する想いだ。
まとめ
もし、 奥浪選手にチャンスが与えられるなら、それはゼロからではなく、マイナスからのスタートになる。
一人の野球人としてではなく、社会人、人として、再出発を切らなければいけない。
今回犯した罪を自覚し、大いに反省し、どんな形であれ更生してくれることに期待したい。
/それでは、さようなら!
8/3追記 奥浪鏡は契約解除
オリックスは3日、奥浪鏡内野手(21)の契約解除を発表しました。
球団はシーズン終了後の解雇を予定していたそうですが、本人の希望もあり、シーズン途中での解雇となりました。
長村球団本部長によると、球団は当初シーズン終了をもって戦力外を通告することを考えていたが、奥浪側の「次の人生に向けて、地元の広島で1日でも早く準備したい」という意向もふまえて、シーズン途中での契約解除となった。警察での事故処理はすでに済んでおり、今後検察庁での処分を待つことになる。この日の午前中に大阪・舞洲の球団寮を訪れ、本人と話をした同球団本部長は「残念な別れ方、結果になった。今回の一件を糧にして次の人生に向けて頑張ってくれることを期待している」とコメントした。
引用:【オリックス】奥浪と契約解除、免停中に運転で事故起こす…5月に無期限謹慎処分 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
非常に残念な結果になりました。
オリックス球団の親会社が親会社だけに信用問題にかかわること、事態を重くみた球団側としては解雇が妥当だと判断したようです。
奥浪氏には、第二の人生を良きものにして欲しいです。