死ぬまで生きる問題

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【プロ野球第八週】西武ライオンズは最多の貯金5 浅村通算100号、栗山サヨナラ本塁打

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先週の埼玉西武ライオンズは5勝1敗の貯金5。

 

 ここ9試合で8勝1敗と一気に調子を上げてきた。

 

浅村通算100号、栗山サヨナラ弾など劇的なホームラン効果的に飛び出した。

 

優勝候補ソフトバンクとは3試合続けて互角の戦いの末、2勝1敗。

チームの底力がついてきたことが伺える内容となった。

 

今日は先週のライオンズ振り返りと今週の展望について語っていく。

 

目次

パ・リーグ順位表(2017/5/22時点) 

 

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引用:プロ野球 ヌルデータ置き場 順位表

 

ライオンズは貯金5で首位楽天とは5ゲーム差に詰め寄った

2位ソフトバンクとのゲーム差を2に縮めた。

 

試合消化数に差はあるものの、得点数はリーグ1位。

失点数もリーグ2位と相変わらず投打のバランスが取れている。

 

日本ハムがオリックスと同率の4位に浮上。

最大14あった借金を5まで減らしてきた。

 

逆にオリックスは最大8あった貯金がなくなり、借金5と苦しい展開が続いている。 

先週(2017/5/16~5/21)のライオンズ 

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先週のライオンズはビジターでロッテと3連戦、ホームでソフトバンクと3連戦。

 

ロッテに3連勝、ソフトバンクに2勝1敗で週間勝ち越し4

理想は週間勝ち越し2つと考えていただけに、最高の結果となった。

 

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ロッテ戦

課題の裏ローテは今週から再編成。

カードの頭を任された野上亮磨投手が勝利を上げると、高橋光成、十亀剣投手にも勝利がついた。

 

先発投手陣の柱として期待された投手の好投で、3タテに成功した。

 

西武は12日菊池を皮切りに佐野、ウルフ、野上、高橋光、そして十亀と6人連続で先発に白星がついた。これは07年4月5~11日以来、実に10年ぶりだ。

引用:西武十亀1勝 菊池雄星から10年ぶり全先発に白星 - 野球 : 日刊スポーツ

 

結果的に3連勝したとはいえ、初戦は1点差の接戦。

2戦目は初回に3点先制される苦しい展開からの逆転。

 

状態が上がらないロッテ相手とは言え、敵地で3連勝できたことは非常に大きいものとなった。 

ソフトバンク戦

ソフトバンク戦は2勝1敗で勝ち越し。

優勝候補ソフトバンクとの互角の勝負の末、見事カード勝ち越しに成功した

 

今シーズンの通算対戦成績を4勝5敗とほぼ五分に戻した。

苦手を作らないのが優勝するための最低条件。

ここのところ苦手にしている相手に意地を見せた。 

 

初戦はエース菊池雄星投手が8回2失点の好投虚しく敗戦。

これでキャリア通算対ソフトバンク戦0勝10敗となった。

 

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今シーズン喫した2敗はいずれもソフトバンク戦と中々天敵に勝つことが出来ない。

菊池投手もどうやら苦手意識を持っているようだ。

 

バッテリーを組んだ炭谷は「今日も相手をちょっと意識してしまったと言っていたけど、これまでに比べればずっとよい投球で、きちんと試合をつくった。ソフトバンクを意識せざるを得ない状況ができてしまっているのは仕方ない。でも今日の投球なら、いずれ克服できると思う」と話した。

引用:西武菊池8回2失点、対ソフトバンク15戦10敗目 - 野球 : 日刊スポーツ

 

ローテーション通りにいけば次回のソフトバンクは6/23にヤフオクドームでの試合。

苦手意識がこれ以上大きくならないように早いところソフトバンク戦で勝ちをつけたいところだ。

 

どうしても苦手であれば、回避するのも私は手だと思っている。

現ニューヨークヤンキースの田中将大投手もなぜか毎年西武を苦手にしていた。

 

どんなに実力があっても相性はある。

 

意地になってエースの菊池投手で試合を落とすのは避けて欲しい。

今後の首脳陣のローテーションの編成に注目だ。

 

第一戦にエースで負けた苦しい雰囲気を、打の看板キャプテン浅村選手の一振りで振り払った。

 

「まさか本塁打が打てるとは思っていなかった。ビックリしています。100号はうれしいですが、もっと上を目指せるように頑張っていきます」とコメントした。

引用:西武浅村が通算100号「ビックリしています」 - 野球 : 日刊スポーツ

 

第二戦も4点差をひっくり返えされる苦しい展開となったが、元キャプテン栗山巧選手のキャリア初のサヨナラ本塁打で勝利した。

 

「なかなか結果が出せず苦しかったですけど、すべて思うようにいかないのがゲームですから」。久々に、端正なマスクをほころばせた。

引用:西武が連勝で貯金5、栗山16年目初サヨナラ弾 - 野球 : 日刊スポーツ

 

けが人続出で苦しいチーム事情。

当の栗山選手も右足の故障の影響で中々状態が上がらない。

そんな中で苦しいチームを勝利に導く劇的アーチ。

 

西武一筋16年目のベテランの逆襲がこれから始まりそうだ。

 

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投手陣 接戦を勝利できる安定感抜群のリリーフ陣 ウルフ離脱が痛い

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チーム防御率はリーグ2位の3.12

 

先発防御率はリーグ3位の3.49。

救援防御率はリーグ2位の2.39。

 

先発・救援揃って安定感を見せている。

粘りを見せる先発投手陣

ここにきて先発投手が試合を作れるようになってきた。

 

【先週のライオンズの先発投手】

・5/16 野上   6回自責点1

・5/17 高橋光  5回自責点3

・5/18   十亀   8回自責点0

・5/19    菊池  8回自責点2

・5/20    佐野  5回自責点2

・5/21    ウルフ 5.1回自責点5

 

内容からいって、締まった投球をしたのは菊池投手のみだが、他の投手も悪いながらゲームを作った

ここ2週間の11試合で9勝2敗

 

先発投手が試合を作れれば、勝てるチームであることが証明された。

破壊力のある打線、鉄壁のリリーフ陣を活かすも殺すも先発次第。

 

正直高橋、十亀、佐野当たりはまだまだ綱渡りの投球が続いている。

これから徐々に状態を上げていくことに期待したい。

 

気になるのは右脇腹痛で登録抹消となったウルフ投手

 

土肥投手コーチは「今後の状態を見て、1度飛ばすだけでいいか判断したい」と説明した。ウルフは病院に行かず、アイシングによる治療を受けて帰宅。

引用:右脇腹痛め降板 ウルフが抹消へ - 西日本新聞

 

一回だけの抹消か、長引くのか。

ここまでリーグトップタイと好調だっただけに早期回復が望まれる。

今週は首位楽天戦を控えていたただけに非常に痛い故障離脱となった。 

 

多和田、本田、今井投手らの二軍投手も故障するなど、台所事情は非常に苦しい。

6連戦が続く交流戦をどう乗り切るか。

 

一難去ってまた一難。

首脳陣は頭が痛いところだ。 

 

【今週の予想先発投手】

5/23:野上

5/25:十亀

5/26:菊池

5/27:佐野

5/28:未定

5回までリードしていれば問題なし 武隈→牧田→シュリッター→増田

今の西武を支えるのは安定したリリーフ陣。

特に勝ちパターン投手が抜群の安定感を誇る

 

【西武勝ちパターン投手】

・武隈祥太   20試合 1.35

・牧田和久   18試合 0.47

・シュリッター 19試合 1.42

・増田達至   13試合 2.13

 

左の本格派、右のアンダースロー、右の剛腕、右の本格派。

バラエティ豊かな投手陣。

 

5回までリードしていれば逃げ切れる。

 

そんな安心感がチームにはある。

このうちの1人でも抜ければチーム全体のリズムに狂いが生じる。

 

増田投手が5/21のホークス戦で救援失敗となったが、辻監督は勝利監督インタビューですかさずフォロー。

 

(チームの勢いについて)
勢いはいいですね。みんなの気持ちも出てますし。ただ、ホークス打線はやっぱり怖いので、あと2人というところで同点に追いつかれて。でもそこで踏みとどまってくれましたし、そうなると裏のうちの方がサヨナラのチャンスがありますから、そういう意味でも増田があとをしっかり切って、攻撃につなげてくれたと思います。

引用:インタビュー|埼玉西武ライオンズ

 

体調面だけでなく、メンタル面のフォローも重要になってくる。

チームの屋台骨を支えるリリーフ陣のケアは必要不可欠。

 

先発ではウルフ、多和田、救援では大石投手が故障で離脱。

これ以上のけが人が出ないよう、負け試合は潔く捨て試合にする采配を首脳陣には求めたい。

 

今週の投手MVP:牧田、十亀

今週のキーマン:野上、佐野

野手陣 新旧キャプテンが見せるチーム愛 

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リーグトップの得点数191。

故障者抜きでも十分高い攻撃力を見せている。 

好調な上位打線

得点力を支えるのは好調な上位打線

 

【西武上位打線の主な指標】

※()内はリーグ順位

・1番秋山 出塁率.442(3)OPS.964(5)盗塁7(4)得点35(1)本塁打6(9)

・2番源田 打率.309(11)盗塁7(1)得点29(2)

・3番浅村 打率.347(2)OPS.877(7)安打59(1)打点41(1)得点24(5)

・4番中村 本塁打9(4)打点36(2)長打率.490(10)

・5番メヒア 本塁打6(9)打点23(9)OPS.842(10)

 

上位打線だリーグの攻撃指標で軒並み上位を占めている。

 

特に上位1.2.3番の得点が1、2、5位。3番浅村、4番中村の打点が1、2位。

上位でチャンスを作って、中軸で返す得点パターンが確立されている。

 

4番の中村選手がここ5試合で打率.111、本塁打0と不調気味だが、それでも出塁率.304と最低限の仕事はしている。

 

この5人で補完し合いながら、得点力を維持して欲しい。

 

日替わりヒーロー登場の下位打線

ここまで元気がなかった下位打線がようやく機能し始めた。

日替わりでヒーローが出てくる好循環で得点力を高めている。

 

【下位打線の活躍】

・5/17 栗山同点2点タイムリー

・5/18    岡田3安打猛打賞

・5/20  木村本塁打&3打点 水口2安打1打点1盗塁 

・5/21  炭谷値千金の勝ち越し本塁打 外崎2安打2打点 栗山サヨナラ本塁打

 

上位が作ったチャンスをを下位で返す、下位で作ったチャンスを上位が返す流れができ始めている。

 

懸念のレフト、ライトの2人も状態を上げてきている。

 

木村文紀選手は5月の打率.317、OPS.820と好調を維持。
外崎修汰選手は3本塁打、3盗塁、3犠打、8得点、OPS.685と渋い働き。

 

金子選手が5/19に二軍で実戦復帰。

金子選手が戻ってくれば、どちらかが控えに回る。

絶対にポジションを明け渡さない姿勢で、レギュラーを掴んで欲しい。

 

長年課題とされてきた捕手の打撃も岡田選手が打率.286、OPS.730と捕手として及第点以上の働き。

併用される影響で炭谷選手が今月本塁打2本、OPS.830と好調。

新旧キャプテンの覚悟

全体が好調な中で、誰よりもチームのことを考えて、決死の思いで試合に臨む2人がいる。

 

新キャプテン浅村選手と旧キャプテン栗山選手だ。

 

目下打撃絶好調の浅村選手。

しかし、5/22のソフトバンク戦では自らの判断で送りバントを決めてみせた。

 

その瞬間、浅村の頭の中に、バントという選択肢が浮かんだ。

 

「初回に無死一、二塁。これ以上ないチャンスですよね。その分、簡単に併殺になったら、ベンチの士気が下がると思った。勝つための試合の流れを考えたら、まずは併殺にならないこと。もしも源田が一塁に生きていなければ、考え方は違ったと思います」

引用:西武浅村が悩み抜いたバント選択…併殺より1点重視 - 野球 : 日刊スポーツ

 

前日には通算100号を放った浅村選手。

打点はリーグトップを独走。

それでも浅村選手はチームに最適な選択肢としてバントを決断。

結果的に中村選手のショートゴロの間にランナーが返り、西武は先制点をあげた。

 

自己犠牲をするキャプテンのプレーにはチームメイト、首脳陣、ファンは浅村選手の覚悟を感じた。

 

浅村選手はその後の打席で本塁打、同点となる犠牲フライを放ってチームに貢献。

好調なキャプテンの存在は実に頼もしい。

 

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そんな好調な新キャプテンとは対照的に旧キャプテン栗山選手は苦しんでいた。

この試合2回に回ってきた無死1塁の状況で、栗山選手には送りバントのサインが出た。

全盛期の栗山選手ならヒッティングでもおかしくない状況。

しかし、ここまで打率.233に苦しむ栗山選手に出されたのは送りバント。

 

実はここ数試合、栗山選手の前を打つメヒア選手が敬遠気味に歩かされて、栗山選手が打ち取られるケースが増えていた。

 

そんな中でバントが出されたことは栗山選手に危機感を感じさせるものだっただろう。

 

先週、チームは6連勝を飾るなど、好調だった。しかし、栗山自身その輪に入ることができなかった。「誰かが打って、ピッチャーが抑えて。みんなが勝つことに集中している中、(自分だけが)出遅れていた」。遠くを見つめる。「結果がでないこともあるし、それが野球。前向きにとらえていかないと」と気持ちではわかっていたが「追い込まれていた」と心境を吐露した。

引用:西武一筋16年“ミスターレオ”栗山が初のサヨナラ弾…苦悩の日々乗り越え出た最高の一発 (ベースボールキング) - Yahoo!ニュース

 

同じバントでも意味が異なるバント。

 

その後チームは4点差を逆転され、9回には守護神増田選手が救援失敗。

崖っぷちのチームを救ったのは栗山選手の一振りだった。

 

「自分的に追い込まれているところもあったので、勝負をかけた。走りながらスタンドインを確認したあたりで、みなさんの歓声が耳に入ってきた。本当にうれしかった」と話した。

引用:西武栗山プロ初サヨナラ弾「勝負かけた」歓声うれし - 野球 : 日刊スポーツ

 

チームも、そして自身をも救う一発となった。

「勝負をかけた」の一言には栗山選手の並々ならぬ思いが伝わってくる。

 

かつての共に西武で戦った解説者の平尾氏は『普段非常にストイックな彼の口から勝負をかけたという言葉が出ることから栗山選手が非常に追い込まれていたことがわかる』と語った。

 

2008年に日本一なって以降優勝から遠ざかるライオンズ。

その年始めてレギュラーをつかみ、以降レギュラー&キャプテンとして活躍しながら優勝できない栗山選手。

 

優勝した翌年の2009年に入団し、リーグ優勝を知らない浅村選手。

 

初優勝と再優勝。

 

新旧キャプテンの目指すものは微妙に異なるものの、優勝の二文字は変わらない。

 

チームを支える新旧キャプテンの活躍から目が離せない。

 

先週の野手MVP:浅村栄斗、栗山巧

今週のキーマン:木村文紀、外崎修汰、栗山巧

今週の展望(5/23~5/28)

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今週は火曜日から前橋、1日空けて木曜日に県営大宮で日本ハムファイターズと2連戦、金曜日からは東北楽天ゴールデンイーグルスとKoboパーク宮城で3連戦。

 

5月12勝4敗の日本ハム。

5月10勝6敗の首位楽天。

 

難敵続きの5試合となる。

 

週間目標は3勝2敗で貯金1。

 

日本ハムは高梨、加藤の先発予定。

前回の対戦は高梨投手相手に5回5得点で勝利。

加藤投手は7回途中1失点に抑えられて敗戦。

 

ファイターズ打線はここ最近好調なだけに苦戦は必至だろう。

変則日程で第一戦と二戦の間が空くため、火曜日の野上投手の状態が悪ければ、早めの継投も必要になる。

 

楽天は美馬、岸のエース級の先発が予想される。

幸いエース級は金曜日に登板しない。

 

まずは初戦を菊池投手でとって、美馬、岸のどちらの試合を取りたい。

 

岸投手にリベンジしたいところだが、ウルフ選手が離脱したため、西武の先発は格が落ちる。

 

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総力戦で楽天戦に勝ち越して、いい形で交流戦に臨みたい。

 

まとめ

新旧キャプテンの活躍で好調なライオンズ。

  

5月の成績は10勝7敗の貯金3。

 

5月の残りは日本ハム、楽天、広島カープと難敵続きだが、少しでも貯金を増やして終わりたい。

 

それでは、さようなら!

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