日本人が苦手な英語リスニング。
初めてTOEICのリスニング音声を聴いた人のほとんどが2~3割ほどしか聴きた取れないはずです。
しかし、リスニングの問題文自体はリーディングの問題文より簡単です。
リスニングパートは音にさえ慣れてしまえば、簡単に点を取ることが出来ます。
しかし、がむしゃらに問題を解いているだけでは、点数は伸びません。
勉強には効率的な方法があります。
効率的な勉強法さえ知っていれば、最短距離で目標点を到達することができます。
特に仕事や家事などが忙しくて時間がない方は効率的な勉強が必要不可欠です。
そこでTOEICリスニングで400点以上取るための効率的な勉強法を5つのステップにまとめてみました。
リスニングの勉強を何から初めて良いかわからない人には是非参考にしてみてください。
また5つのステップに分けてご紹介しますので、既に知っていることや実践しているステップがあれば、読み飛ばして頂いても構いません。
- ステップ1:毎日英語音声を聴く
- ステップ2:発音の基礎を知る
- ステップ3:リスニング問題の文章を精読する
- ステップ4:声に出して文章を読む
- ステップ5:文章を暗唱する
- リスニング力を高めたいならスタディサプリENGLISHがおすすめ!
- まとめ
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ステップ1:毎日英語音声を聴く
何よりもまず実践すべきは英語音声を毎日聴くことです。
これなしでは英語音声を聴けるようにはなりません。
理想は45分以上聴くことです。
というのもTOEICの本番のリスニング試験は45分間あります。
つまり最低でも45分は英語の音声を集中して聴き続ける英語耳が必要になります。
普段試験時間以下の英語音声しか聴いていない人が45分間のリスニング試験に対応するのは不可能です。
ただ、英語に慣れてない人がいきなり45分間も英語を聴き続けるのは苦痛です。
最初は5,10分でもいいので英語音声を聴き続けることから始めましょう。
その際注意する点は2点。
- 集中して英語を聴く
- 自分が読んで理解出来る文章を聴く
集中して英語を聴く
初心者が英語をながら聴きしても、ほとんどが意味がありません。
巷で流行っている聞き流す英語は上級者のみに有効な方法です。
全く英語を聴けない人がしてもほとんど無駄です。
なので、短い時間からでもいいので、集中して英語を聴くようにしてください。
恐らく最初はかなり疲れます。
しかし、慣れてくると集中して聴ける時間が5分→10分→20分→40分と増えていきます。
最初はまったくちんぷんかんぷんかもしれませんが、それでもいいです。
集中して英語を聴くことが大事です。
その積み重ねが英語慣れを生み出します。
自分が読んで理解出来る文章を聴く
注意が必要なのは自分が読んで理解できる音声を聴き続けることです。
読めない文章を聴きとることは出来ません。
日本語だって、読んでも意味がわからないものを聴いても理解は出来ません。
下記の文章を読んで理解できますか? 口頭で説明されて理解できますか?
私は出来ません(笑)
特殊と一般の、いずれもアルベルト・アインシュタインにより記述された。
まず、等速運動する慣性系の間において物理法則は互いに不変であるはずという原理(相対性原理)と光速度不変の原理から導かれたのが、特殊相対性理論である(1905年)。
特殊相対性理論は、時間と空間に関する相互間の変換が、相対速度が光速に近づくと、従来のいわゆる「ニュートン時空」的に信じられていたガリレイ変換の結果とは違ったものになること、そういった場合にはローレンツ変換が正しい変換であることを示した(「ミンコフスキー時空」)。
読めない文章をいくら聴いても時間の無駄ですので、まずは読んでわかる英語を聴けるようになりましょう。
その詳細はステップ3の「リスニング問題の文章を精読する」説明します。
目安としてはステップ3に到達するまでは、毎日10分程度の英語音声を聴くだけで大丈夫です。
ステップ2以降は毎日最低20分以上は英語を集中して聴く習慣をつけましょう。
おすすめはTOEICの公式から出ている無料アプリ、下記の『English Upgrader』です。
【特徴】
- 全63ものエピソードが収録
- 英語スクリプト表示
- 単語帳機能
- 理解度確認クイズ
- 単語クイズ
日本語での音声解説付きなので、まだ英語に自信がない人にもおすすめです。
エピソードをダウンロードしておけば、オフラインでも利用可能です。
毎日の通勤、通学時の利用に最適です。
ステップ2:発音の基礎を知る
リスニングをする上で最も欠かせないのが、発音の基礎を知ることです。
というのも英語には日本語にはない音が存在します。
人間は脳の中にない音声を聴きとることが出来ません。
自分が知らない音を聴いた時の人間は二つの反応をします。
- 似た音声に置き換える
- 英語を雑音(ノイズ)と判断して、言葉とは認識しない
不連続なものが脳のフィルターで自動的に排除され病気や危害の及ぶのを避けられる。
脳のフィルターの段階でノイズや不連続なものを連続なものに翻訳し還元しなければ、全くデタラメなものは危険で脳のフィルターを通らない。
不連続なデタラメを規則性あるものにわざと錯覚してフィルターを通すのかもしれない。
有名な日本人が苦手なLとRの発音。
日本人はこの二つの音を日本語のら行として認識します。
しかし、実際日本語のら行の音声は英語のLとRの中間の発音に位置します。
そのため、日本人は英語のLとRを区別することができず、全て”ら行”に置き換えてしまうのです。
また似てる音声があればよいのですが、そうでない場合があります。
日本語の母音は、あいうえおの5個。
それに対して、英語の母音は26個(数字は諸説あり)もあります。
つまり日本人が上手く識別できない音が英語にはあるのです。
例えば、有名どころだと「æ」。
これは日本語のa(あ)とe(え)の中間のような音です。
日本語を話していて、この「æ」を出すことはありません。
また英語には日本語にはない音もあります。
そうした音があることを知らないと人間の脳はノイズと判断して、言葉として認識しなくなります。
つまり、英語のリスニング学習において、英語の音の基本を知らなければ、英語を聴きとることは出来ません。
お時間がある方は試しに下記の無料アプリ「英語耳ゲー」でご自身のリスニング力を試してみてください。
「pray」と「play」、「wrong」と「long」、 「row」と 「low」など日本人にとっては同じ音にしか聴こえない類似単語の聞き分けゲームができます。
これでほぼ聴きとる人は発音の勉強は必要ないです。
全く聴きとれなかった場合は発音の練習からはじめましょう。
おすすめは「英語耳」です。
なぜ日本人は英語の発音が苦手なのか、どうすれば英語の発音が良くなるのかについて書かれた本です。
発音練習の具体的な方法が説明されてありますので、英語の勉強に慣れてない方にもおすすめです。
付属のCDを使って発音の基礎を叩き込みましょう。
ステップ3:リスニング問題の文章を精読する
次にTOEICのリスニング教材の文章を精読しましょう。
精読とは英文を正確に理解するリーディング方法の一つです。
単語の意味、文法構造、文章全体の意味など徹底的に調べながら、英文の意味理解を深めます。
精読した英文なら何でも人に説明できるレベルまで英語を読み解く必要があります。
英語限らず、文章を読む時には精読と速読があります。
諸説ありますが、ゆっくり読んで(精読)も読めないものを速く読む(速読)ことは出来ません。
リスニングも自分のペース以上のスピードで英語が流れてくることを考えれば一種の速読です。
リスニングの問題を解く、音声を聴く練習を大量にこなすには、精読力を持ち合わせる必要があります。
リーディングに苦手意識がある、リーディングパートで350点以下の方でリスニングも苦手な方はまずは精読からはじめましょう。
リーディングには自信がある、リーディングパートで350点以上の方は精読はせずに次のステップ4に進んでください。
精読の方法は下記の通りです。
- 全ての品詞を説明出来る
- 単語の意味と発音を全て理解する
- 問題文と選択肢でパラフレーズされた表現チェックする
- 形容詞や関係代名詞などがどの単語、部分を修飾しているか理解する
- 文章全体の意味を理解する
上記のことを人に説明できるまで落とし込みましょう。
最初は時間がかかりますが、慣れてくると精読にかかる時間は短くなっていきます。
その積み重ねがやがて、速読力に繋がっていきます。
使用する教材は『公式問題集』か『究極のゼミ』のリスニングパートを使用しましょう。
先ほど紹介した『English Upgrader』でも良いでしょう。
とにかく、英文のスクリプト付きのリスニング教材を使用してください。
ステップ4:声に出して文章を読む
次に行うのは音読です。
具体的にはオーバーラッピングとシャドーイングです。
【オーバーラッピングとシャドーイングの違い】
・オーバーラッピング
英語の文章を見ながら、音声(CDなど)に少し遅れて音読する。
・シャドーイング
英語の文章を読まずに、音声(CD)に少し遅れて発話する
端的に言うと、文章を読むか読まないの違いです。
基本的には流れてくる音声に対して、『カッコー』の要領で少し遅れて発音します。
その際発音に注意して、聞こえた通りに発音しましょう。
このトレーニングにをすることで、リスニングのスピードに慣れることと英語の発音を鍛えることができます。
また、精読した教材を使うので、どれくらいのスピードで英語を理解する必要があるのかの感覚を養うことができます。
リスニング問題を初めた聴いた時の「スピードに付いていけいない」感覚は一気になくなります。
また、自分が発音してみると、自分の苦手な音に気づけます。
その音が発声されるとわかっていても聴き取れない音は把握できないのは致命的あなたの苦手発音です。
それらの苦手発音に一つずつ慣れていけば、リスニングへの苦手意識はなくなります。
まずはオーバーラッピングを続けてください。
オーバーラッピングで滑らに音読できるようになったらシャドーウィングです。
これが意外に難しいものです。
英文スクリプトがないだけで、かなり難しくなります。
オーバーラッピング時の「英語できるようになった感」が一気に崩れ去ります。
しかし、シャドーウィングも慣れです。
何度も同じスクリプトを練習しているうちにスムーズに発音できるようになります。
様々な文章を扱うのではなく、一つのスクリプトを繰り返し、繰り返し読み込みましょう。
ステップ5:文章を暗唱する
最後に行うのは暗唱です。
ようは、文章の丸暗記です。
問題集と本番の試験で同じ問題が出るわけではないのに暗記して意味があるの?
と思われる方もいるでしょう。
しかし、暗唱は非常に効果がある学習方法なのです。
パート3の会話とパート4のトークの暗唱をすることで次のような効果があります。
・会話とトークのパターンを丸暗記することで本番で出る会話とトークが理解しやすくなる(話の設定、内容、展開が似ているから)。
・会話とトークの中で使われいる語句、フレーズ、言い回しが覚えられる(本番で再開する可能性が高い)。
・声に出すことで英語の音のパターンに慣れることができる(英語の音が聞き取りやすくなる)。
・声に出すことを繰り返すことで英語の文のパターンが体に染み込む(英語力の基礎固めになる)。
これまでの学習方法の中でも屈指の地味で大変な練習方法です。
しかし、効果は絶大です。
特に一番効果があるのは英語の文のパターンを覚えることです。
そうすることで、自然と英語の文章の流れをつかむことができます。
多くの英語学習の本で書かれている通り、英語を絶対量こなした人は英語の流れを読むことができます。
主語がきたら次は動詞という短文の流れだけではなく、問題提起があったら次は具体例がきて、最後は結論がくるなどの文章全体の流れです。
これができると、次の展開を推測できるようになります。
試しにTOEICのパート3の会話を10、パート4のトークを10ずつ暗唱してみてください。
見違えるとほどTOEICの文章展開を先読みできるようになります。
時間がかかる学習法なので、余力がない人やステップ4の時点でリスニングができるようになっている人は他の学習時間にあててください。
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- 落ちる音の聞き取り
- 変わる音の聞き取り
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詳細が気になる方は下記のレビューページもご覧になってください。
まとめ
- 毎日英語を聴く習慣をつける
- 発音→精読→音読(オーバーラッピングとシャドーウィング)
- 時間があれば暗唱
リスニングの学習方法は地味で時間がかかります。
しかし、その分一度できるようになると一気に伸びていくスキルでもあります。
TOEICの勉強を後々英会話に活かしたい人にとってもリスニングは必須のスキルなので、是非頑張ってみてください。
それでは、さようなら!
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