こんばんは! はろーぐっばいです!
TOEIC受験者を悩ませる二大要素。
それは「解答時間の短さ」と「めんどくさい言い換え表現」です。
私が初めてTOEICの模試を解いた時は「なんでこんな受験者泣かせなことをするのだろう」とイライラしたことがあります。
しかし、英語とTOEICについて知るうちにその二大要素が非常に重要な要素であることに気がつきました。
そこで今日はTOEIC受験者を悩ませる二大要素こそ英語とビジネスの世界で必要なスキルを高めるには重要なことであるという話をします。
TOEICを500~600点で伸び悩んでいるかた必見です。
- TOEIC受験者を悩ませる「解答時間の短さ」と「めんどくさい言い換え表現」
- 「解答時間の短さ」はビジネスに必要なスピード感を養うため
- 「めんどくさい言い換え表現」は英語の世界で極めて重要
- まとめ
- 新講座!【TOEIC(R)対策コース】がニューリリース
TOEIC受験者を悩ませる「解答時間の短さ」と「めんどくさい言い換え表現」
TOEICで受験者を悩ませる要素は色々あります。
単語の難易度や熟語表現、リスニングのオーストラリア人の発音など。
ただそれらの要素は英語本来の能力を問われているため、さしてイライラはしないでしょう。
仮にそれらの要素で失点しても、自分の英語力がないからと割り切れるから。
TOEICではリーディングの75分に対して非常にリーディングの量が多く、時間が足りなくなることが上級者でも起こります。
その結果、問題を最後まで読めず、マークシートを適当に塗りつぶす、いわゆる「塗り絵」という行為を泣く泣くしてしまう受験者がいます。
これが一つ目の悩ませポイント「解答時間の短さ」です。
そしてもう一つは「めんどくさい言い換え表現」です。
以前下記の記事でも触れたのですが、TOEICでは言い換え(パラフレーズ)表現が頻出します。
ようは本文中と選択肢で同じことを言っているのに別の単語が使われるのです。
猫(cat)→動物(animal)
図書館(library)→ 建物(architecture)
ピザ(pizza)→料理(cuisine)
一見この二つの要素は受験者を苦しめるのが目的のように感じます。
「時間があればわかる問題だったのに!」
「内容は理解出来ていたのになんでわざわざ別の単語を使うのか!」
のような受験者の悲鳴が聞こえてきそうです。
実際私も得点が伸び悩んでいた時にこう思っていました。
しかし、勉強を続けていくうちにこの二大要素は英語とビジネスの能力を高めるために非常に重要なことであると気づきました。
問題製作者側の意図が非常に実用的なビジネス英語を求めているとむしろ感心するようになりました。
「解答時間の短さ」はビジネスに必要なスピード感を養うため
リスニング、リーディングパートともにTOEICは時間が足りない試験として有名です。
私の友人でセンター試験英語で180点、TOEICで925点を取得している人曰く、「センターは時間が余ったけど、TOEICは全く時間が足りなかった」と言っていました。
TOEICのリスニングは一回しか音声が流れません。
そしてリーディングでは非常にボリュームの多い文章を読まなければいけません。
パート7の長文を読む時間を捻出するために、パート5の穴埋め問題を1問15秒前後で解く必要があります。
そして長文問題自体もスキミングと言われる『文章拾い読み』の技術が求められるほど時間がありません。
リーディング全パートを通して、じっくり読む時間がないのです。(超上級者除く)
そのため時間さえあればと嘆く受験者もいます。
しかし、このTOEICの「解答時間の短さ」はビジネスシーンで使える英語力を養うために非常に重要なことなのです。
仕事をされている方ならわかると思いますが、実際の会議や打ち合わせの場で資料をじっくり端から端まで読むことはほとんどないのではないでしょうか。
メールを全て上から下まで読むこともないでしょう。
恐らくほとんどの方が要点だけをまとめて読むようにしているでしょう。
そうしなければ時間がないからです。
ビジネスの時以外も普段新聞やブログ、スマホでニュースを読む時に全てを一字一句読むことはほとんどないでしょう。
大概は流し読みしながら要点を掴んでいるはずです。
そう、情報をスキミングすることは決してTOEICの時にのみ必要なスキルではないのです。
TOEICはもともとビジネス向けに作られた英語資格です。
そのためビジネスに活きる英語力が問われます。
WPM(Words Per Minute)と言われる1分あたりに読むことのできる単語の量を図る指標があります。
下記の表を参照して頂くとわかる通り、
センター試験レベルでは100wpm、TOEICでは150wpmが求められます。
引用:速読英語コース|大学受験(高校部)|学習塾の第一ゼミナール
しかし、速い速いと言っても200wpm越えのネイティブと比べると遅いほうです。
TOEICはあくまで第二言語学習者がビジネスで使えるための力を試すテストなのです。
そのため、TOEICで時間が足りないと嘆く人は実践的な英語力を養うために必要なこととプラスに捉える必要があります。
ご自身のwpmに興味がある方はこちらのアプリで一度測ってみてください。
日本語対応の無料英語ニュースアプリです。
「めんどくさい言い換え表現」は英語の世界で極めて重要
言い換え(パラフレーズ)表現もただの意地悪ではありません。
実はパラフレーズは英語を使うにおいて非常に重要なことなのです。
端的に言うとパラフレーズをしないと「幼稚で語彙力がない人」と思われます。
パラフレーズはマストではありません。
しかし、しないことによってマイナス面は非常に大きいです。
例えば
彼女は出産した
という文は
彼女は母になった
と同意です。
「中略」
整理すると、パラフレーズを使うことにより
・相手の発言を自分が理解していると伝えることができる
・文をより「知的に」することができる
・同じ事象を伝える際、明らかに良い響きを含めることができる
の3点があげられます。
つまりパラフレーズしない英語を見た、聴いた人は相手のことを「説得力がない人」と認識する可能性が極めて高くなるのです。
特に英語の論文などでは、このパラフレーズの使用がルールと言っていいくらい求められます。
これは何も英語に限ったことではありません。
日本語に置き換えた時も同じ言葉や単語を使う人を見ると「ちょっと信用できない」ように感じることもあるでしょう。
逆に語彙力が豊富な人をみると教養があるように感じるはずです。
文部科学省も語彙力育成の重要性をといています。
語彙力の育成が重要である。
人間の思考は言葉を用いる以上,その人間の所有する語彙の範囲を超えられるものではない。
情緒力と論理的思考力を根底で支えるのが語彙力である。
引用:これからの時代に求められる国語力について−II これからの時代に求められる国語力を身に付けるための方策について−第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方
つまりパラフレーズはなくても意味は通じるけど、あった方がプラスが多いものなのです。
そして、何度も言うとおり、TOEICはビジネス向けの資格。
ビジネスに置いて説得力や信用度は非常に重要な要素。
そのためTOEICではパラフレーズを含めた語彙力を求めるのです。
難しく考えると勉強が嫌になるので、一種のクイズ感覚のように楽しむのをおすすめします。
試しにTOEICの教材を見てみてください。
様々なパラフレーズが使われているので、パラフレーズされやすそうな単語を探しながら問題を読んでいると、予想が的中した時は案外楽しいものですよ。
まとめ
- 「解答時間の短さ」はビジネスに必要なスピード感を養うため
- 「めんどくさい言い換え表現」は英語の世界で極めて重要
- 1と2はTOEIC以外でも非常に重要
試験と捉えるとめんどくさく感じますが、なぜその力が求められているのかを理解すれば捉え方が変わります。
英語とビジネス力を同時に高めるために有用なことだと思って前向きに取り組むことをおすすめします。
それでは、さようなら!
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