TOEICのリスニングとリーディング学習でどちらから勉強をはじめるべきか。
一定のリーディング力があるならリスニングから学習すべきです。
この一定のリーディング力とは中学英語が理解できているかという意味です。
もっとかみ砕くと、TOEICの公式問題集の文章を単語を調べれば理解できるかということです。
これさえ出来るなら真っ先にリスニング学習から取り組む必要があります。
そこで今日は、「TOEICで700点取るためにはリスニング学習からはじめるべき4つの理由」についてお話します。
特に学生時代に英語が苦手だった方必見です。
リスニング学習をはじめる目安の英語力
どの程度の英語力があればリスニング学習をはじめるべきか。
冒頭紹介した通り、TOEIC公式問題集のリスニングパートに書かれている文章を単語を調べれば意味が理解できるならリスニング学習を行う下地はあります。
理解できるという抽象的な表現を避けるなら、公式問題集のリーディングパートで250点以上取れている人は真っ先にリスニングから取り組むべきです。
それと単純に英語を読むより聴く方が好きだという人もリスニングからはじめるべきです。
まとめると
- TOEIC公式問題集のリスニングパートの文章の意味を単語を調べれば理解できる
- TOEIC公式問題集のリーディングパートで250点以上取れる
- 英語を読むより聴く方が好き
これらのいずれかに該当する人はリスニング学習からはじめるべきです。
まだまだ文法が不安という方は、以前ご紹介した単語と文法の教材を使ってリーディング力を強化しましょう。
TOEICで700点取るためにはリスニング学習からはじめるべき4つの理由
では、ここからリスニング学習からはじめるべき4つの理由をご紹介します。
TOEICはリスニングの方が点がとりやすい
TOEICではリーディングよりもリスニングの方が平均点が高い傾向にあります。
引用:平均スコア・スコア分布 詳細 (第218回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|TOEIC Program|IIBC
回によってバラツキはありますが、平均すると50点。
高い時には70点以上リスニングの平均スコアが高いことがあります。
理由は二つ。
- TOEICは偏差値制、相対的スコアで算出される
- 日本人はリーディングの方が得意
ここでは難しい説明はしませんがTOEICは問題ごとに点数が設定されていません。
受験者全体の結果を元にスコアが算出される方式なのです。
つまり、受験者の正当率が高ければスコアは伸びにくい。
逆に受験者の正当率が低ければスコアは伸びやすいのです。
そして、日本人は受験英語の影響でリーディングが得意です。
逆にリスニングは苦手。
つまり、TOEICのスコアの算出法と日本人の英語力を考えるとリスニングの方がスコアを伸ばしやすいのです。
下記はリスニングとリーディングのスコアごとの人数です。
引用:平均スコア・スコア分布 詳細 (第218回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|TOEIC Program|IIBC
ご覧の通り、リスニングの方が高得点者が多い傾向にあります。
この数字からわかる通り、リスニングの方が点をとりやすいのです。
逆にリーディングは非常に難しいとも言えます。
学生時代に英語が得意だった人ならまだしも、苦手だった人が得意な人並の正当数を出すのは非常に厳しいです。
また、TOEICはリスニングもリーディングもそれぞれ100問ずつ。
同じ問題数でかつ、結果的に正当数当たりの配点の高さを考えれば、リスニングから学習した方が効率的なのです。
単語のレベルが簡単
リーディングよりもリスニングの方が単語のレベルが簡単です。
これは英語に限らずですが、文語よりも口語表現の方が語彙レベルは簡単な傾向があります。
新聞や小説が良い例です。
あなたは新聞や小説に出てくるような難しい表現や単語を日常の会話で使いますか。
恐らくそういった人は非常に珍しいでしょう。
TOEICはビジネス向けの試験であるため、非常にわかりやすい表現が出てきます。
また、職場の同僚とのやりとりや電話での口頭コミュニケーションがメインです。
普段このような状況の時に小難しいことを言う人はほとんどいないでしょう。
TOEICも同様です。
リスニングの方が単語のレベルが簡単!
初心者の方にとってはこれほど取り掛かりやすい要素はないです。
リスニングが聴けるようになるには時間がかかる
TOEICのリスニングで使われている単語は易しい。
しかし、なぜ受験者がリスニングに苦戦するのか。
それは音を聞き取れないからです。
以前ご紹介した通り、リスニングで失点する理由は文章の意味がわからないか、音が聞き取れないかです。
文字で見ればなんてない理解できる文章を音にすると聴き取れない。
これが日本人が英語学習において苦戦する最大のポイントなのです。
また、この英語の音を聴き取れるようになるまでは非常に時間がかかります。
目的とするレベルによっても勉強時間は異なります。
海外旅行で必要になるリスニング力は500時間が目安といわれています。TOEICで満点を取るには1000時間程度とも言われています。
500時間と聞くとやる気がなくなるかもしれませんが、安心してください。
皆さんは既にそれに近い時間の英語を聴いていますから。
というのも、日本で生活しても英語の音は流れています。
学校での英語だけでなく、洋楽やテレビ、街中など。
つまり知らず知らずのうちに英語に触れているのです。
なので、実際には500時間もいりません。
ただ、決定的に欠けているのは意識して英語を聴くことです。
ようは聞き流しているのです。
聞き流しが効果を発揮するのは英語中級者から上級者です。
日本語でもラジオやニュース、人の会話をながらで聞くことはできますよね?
それはあなたが日本語上級者だからです。
初級者が聞き流して得られる効果は非常に小さいです。
ですので、英語の音を聴く! という意識を持って聴く練習をすれば、英語を聞き取ることは可能です。
そのために試験英語は非常に相性が良いです。
問題を解こうとすると自然と集中して英語を聴くからです。
ただその練習が足りなかっただけです。
もちろんすぐに聴けるようにはなりません。
最低3ヵ月は毎日英語を聴く必要があります。
逆に聴けるようになれば、TOEICのリスニング問題はそうは難しくありません。
問題はただただ慣れなのです。
そのためまずはリスニングから取り組む必要があるのです。
気軽にどこでも聴ける
仕事をしながら勉強するのは非常に難しいです。
仕事、家事、育児、付き合い、趣味などなど、皆さんはやらなければならないことがたくさんあります。
その中で「いざ机に向かって勉強する時間と集中力」を捻出するのは非常に難しいです。
リーディングの場合はこの時間を作る必要があります。
しかし、リスニングであればそのハードルがグッと下がります。
現代人ならiPodやスマホなどの機器が発達していますので、どこでも気軽に音楽を聴くことができます。
通勤時間やお昼休み、家事をしている時間、入浴時、寝る前など。
5,10分程度音楽を聴く時間を作ることは可能でしょう。
教材編でご紹介した特急シリーズであれば全教材の音声を無料でダウンロードすることも可能です。
無料ダウンロードはこちらから→朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ
勉強のハードルの低さもリスニングから勉強するべき理由の一つです。
まとめ
- TOEICはリスニングの方が点がとりやすい
- 単語のレベルが簡単
- リスニングが聴けるようになるには時間がかかる
-
気軽にどこでも聴ける
以上4点から英語初心者はリスニングから勉強することをおすすめします。
実際私はリスニングを優先して勉強し、リスニングパートで280から420点を取得しました。
今後は私が実践した具体的なリスニングの勉強方法もご紹介していきます。
それでは、さようなら!
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