死ぬまで生きる問題

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シロ初主役 映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』何だか憎めない敵キャラに同情【ネタバレ感想】

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クレヨンしんちゃんには常人・現実離れしたキャラクターが数多く登場します。

その中で、最も現実離れしているのは誰か。

 

本命しんのすけ? 対抗ひまわり? 何だかんだみさえ&ひろしなどなどが上がってきますが、個人的には「シロ」じゃないかと思います。

 

わたあめ、チンチンカイカイなどの芸当はもちろんのこと、時にしんのすけ以上に知性があるのではと思わせるくらいものわかりがよいペットです。

野原一家の異常性を表すために、シロの方が常識的な反応をするということさえあるくらい。

 

ある意味最も現実には存在しないキャラクターでしょう。

同時にシロもまた野原一家にとってかけがえなのない存在。

 

そんなシロが劇場版で初めて主役となるのが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』

 

 これまでの劇場版でもシロが活躍することはありました。

ただ、メイン級の活躍をしたと言えるのは機械の力を使って喋れるようになった、第一作『アクション仮面VSハイグレ魔王』、第三作『雲黒斎の野望』くらい。

 

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 それ以降の作品では他のキャラクターの活躍に隠れることが多かった(たまにほとんど現れないことすらあります)のですが、今回は主役に大抜擢。

 

中々映画では焦点が当てられないのですが、しんのすけとシロの友情は非常に熱いものがあります。

それでは早速、映画を紹介していきます。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』とは

この章は下記の情報を元に書いています。

引用:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾! - Wikipedia

概要

2007年4月21日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ15作目である(映画化15周年記念作品)。

上映時間は102分。興行収入は約15.5億円。

あらすじ

地球から遠く離れた宇宙(地球が属する銀河の外)を航行していた『ケツだけ星人』達の宇宙船。

その宇宙船の近くに突如巨大な岩石天体が現れる。

 

避けることが出来ないと知ったケツだけ星人達は巨大隕石に向けて次々と円盤型の特殊爆弾を放ち、その大爆発によって巨大隕石を粉々に吹き飛ばした。

しかし、爆弾の一つは巨大隕石の岩が崩れて外れてしまったために爆発せず、そのまま銀河系、太陽系内を飛び、地球(沖縄)に向けて飛んで行った。

 

しんのすけ達野原一家は、ひろしの勤続15年のごほうびで沖縄旅行を楽しんでいた。

しんのすけとシロは浜辺で遊んでいる最中、不思議な形の円盤を発見する。

 

それを投げて遊ぼうとしたしんのすけだったが、円盤は突如動き出してしんのすけのお尻へむかう。

危険を察知したシロがしんのすけを突き飛ばすと、円盤はオムツのような形になり、シロのお尻にはまってしまった。
円盤の正体は、爆発せずに地球に落ちていったケツだけ星人の特殊爆弾だった。

 

その存在をいち早く察知した宇宙監視センター・「Unidentified Nature Team Inspection(通称:UNTI(ウンツィ))」は爆弾を回収するために動き出し、沖縄から帰る途中の野原一家を追跡するが、そこへ同じく特殊爆弾の存在を知って爆弾を手に入れようとする美人女性テロ集団・通称「ひなげし歌劇団」が現れてUNTIを妨害。

ひなげし歌劇団の団長・お駒夫人はしんのすけにシロを渡すよう詰め寄るが、結局逃げられてしまう。

 

そんな中、家に帰って来た野原一家の面々は、待っていたUNTIの長官・時雨院時常からシロのお尻についた物体が地球を丸ごと破壊してしまうほどの強力な爆弾である事を聞かされる。

爆弾をシロから分離する事は不可能と知ったUNTIは、シロもろとも爆弾をロケットに乗せ宇宙に打ち上げて処理する……つまり、地球を救う為にシロを犠牲にすることを決定。ひろしとみさえは戸惑うが、しんのすけだけはこの要請を断固拒否、シロを連れて家を飛び出した。

 

65億人VS一人と一匹。

 

事実上、全人類を相手に、しんのすけとシロは逃亡劇を繰り広げることとなる。


「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」 予告編

作品の特徴

今作はタイトル・敵役からわかる通り、ミュージカルを全面に押し出しています。

 

「歌う」と銘打たれているように、各シーンで歌が挿入されるミュージカル風の作品となっている。

 

そのためか、シロに取り付いた爆弾は起爆コードはお菓子「カルーケッツ」のCM曲、起爆停止コードはしんのすけの「チンチンカイカイ」の歌である。

 

また、冒頭に劇場版ではもはや定番となった野原一家のミュージカルが流れる。

個人的にはこの作品のグデグデグッディは劇場版屈指の名曲です。

 


クレヨンしんちゃん Good day ケツだけ爆弾

 

またこれまでの作品にはなかった、三つ巴の争いという戦いが試みられました。

 

また、歴代の劇場版と異なり、野原一家&かすかべ防衛隊vs敵対勢力という構図ではなく、野原一家&かすかべ防衛隊vsUNTIvsひなげし歌劇団という劇場版としては初の三つ巴の対決となっている。

 

同時期にクレヨンしんちゃんを放映しているテレビ朝日系列が『轟轟戦隊ボウケンジャー』を放送していたのだが、少なからずその影響がある気がします。

※あくまで個人の感想。

 

作劇上のもう一つの特徴が、「ゴードム文明」「ジャリュウ一族」「ダークシャドウ」「クエスター」といった、複数の敵組織が並行して存在することである。

第三勢力的な存在は過去作にも何度か登場したが、「組織」としての敵が複数存在するのは初めて

引用:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾! - Wikipedia

 

劇場版初出演 シロが下した苦渋の決断

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 この作品の最大の見所はシロが自ら、UNTIに捕まる選択をするシーンでしょう。

 

シロを絶対に渡さないと奮闘するしんのすけ。

お腹も空いて、ボロボロになったしんのすけは睡魔に襲われてしまいます。

 

そのしんのすけを見ながらシロがしんのすけとの思い出を回想するシーンは『オトナ帝国』とはまた違った良さがあります。 

 

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 悪い思い出も含めてしんのすけのことをシロが好きなことが伝わってきます。

また、通常回の漫画やアニメでよくあるシーンを使われていたのが良かったです。

 

シロを想うからこそシロを渡さないしんのすけとしんのすけを想うから敵に捕まるシロ。

 

お互いのことを想うがゆえに生まれた悲劇的な決断はこれまでのクレヨンしんちゃんでは扱われなかった非常に難しい問題です。

 

計画するって悪いこと? 何だか憎めない敵キャラと不可解な野原ひろしの行動

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私はクレヨンしんちゃん限らずですが、大風呂敷を広げるだけ広げて、最後はグチャグチャにする展開が正直好きではありません。

 

広げるだけなら誰でも出来るのだから、問題はそれをどう解決するかというところを現実的に示して欲しいと考えるタイプなのです。

 

具体的に何に対して言っているかというと、それは野原一家がシロを渡さないと決断してUNTIからシロを奪還する選択についてです。 

 

 正直この野原一家の、厳密にはひろしの選択があまり好きではありません。

 

シロを絶対に渡さないという子供ならではのしんのすけの想いは理解できます。

 

そして地球を救うために、任務遂行のためにシロ及び爆弾を宇宙で爆発させる決断をする時雨院時常の選択もわかります。

 

個人的には時雨院時常を無理やり悪役にした感が受け付けられないです。

 

もしあなたが時雨院時常と同じ状況ならどうしますか?

爆弾を取り外す方法もなく、このままでは地球が爆発する状況で、犬を助ける選択をしますか?

もし自分が野原一家とも関係ない人の立場だったとして、一匹の犬を優先した結果、自分が死ぬとしたら許せますか?

 

恐らく許せないでしょう。

 

結果ひろし含めた野原一家が理屈ではなくて家族愛を優先する決断をしたことで、それを妨げる”敵役”としての存在にするために時雨院時常を無理やり悪い人にした感がどうも否めないんですよね。

 

なんか計画立てる、論理たてる人=冷たい人って図式をいたずらに作っている気がします。

65億人の地球人を助ける、任務を遂行しようとした彼の決断を悪手のようにするのは解せないです。

 

私は犬なら犠牲にしても良いとは言っていません。

むしろ反対です。

ただ、 もしそういう自体になったら大多数の人がその苦渋の決断をするでしょう。

 

その致し方ない選択をさも悪いことのように扱うのは違うように感じるのです。

 

明確な悪ではない人を無理矢理悪にして、野原一家を正義とするのはちょっと乱暴すぎる気がします。

 

この映画と似たような話に藤子・F・不二雄SF短編の『いけにえ』という話です。

 

簡単に言うと宇宙人から池仁平(平凡な地球人)を差し出さなければ地球を滅亡させるという脅しを受けた政府が池仁平を監禁して説得するという話です。

 一個の生命と何十億個の生命のどちらを優先するのかという議論がなされます。

 

この時は一個人VS政府という図式だったので、両者が真っ向から対立するのはわかります。

ただ、この話はどちらが悪であとは描いていません。

どちらも正義であり、悪なのです。

 

しかし、今回は明らかに野原一家は正義、UNTIは悪もみたいなかなり偏った価値観が押し付けられているように思います。

 

私は解決策を持たずに否定ばかりする人が苦手です。

下記の記事で先生からもらった言葉が今でも私の批評軸になっています。

 

批判をするのは簡単。

批判する時は必ずその批判したものの解決策をもちなさい。

 

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みなさんの学校や職場、友人関係の中にもいると思います。

批判だけするけど、解決策を出さない人が。

 

部活で「チームが勝てないのは○○が出来ていないのが原因だ」、職場で「業績が上がらないのは○○が悪い」などなど。

 

でもそういうことを言う人の大半が具体的な解決策や善後策を出せません。

 

正直そこに問題があることは誰でもわかります。

問題はどうやって改善していくかなのです。

 

例えば、今回の映画で言えばひろしが起爆停止コードはしんのすけの「チンチンカイカイ」の歌であると気づいて野原一家で歌うみたいな展開にしていれば問題は解決していたわけです。

 

そうすれば誰も悪役になることはなかった。

正直今作では野原一家が悪い人たちにしか見えてこなかったです。

 

「人が計画したことをグチャグチャにして、物を壊して、しまいには終わったことなのに人を殴る」なんてどう考えても正しいことではないですよね。

付け加えていうと規約を守らずにシロを飛行機に乗せたりなんかもありました。

 

私はこの作品を見て野原一家を嫌いになった人が少なからずいたと思います。  

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まとめ

 全体的にはすごくまとまっていて、様々な新しい試みがなされていて面白かったです。

 ただ、最後の腑に落ちない展開が納得出来ないです。

 

野原一家=正義、家族愛は大切ってのを無理矢理押し込んだような展開。

それが結果的に野原一家、ひいてはクレヨンしんちゃんの印象を下げた気がします。

 

全体的に面白く、興行収入も良いだけにそこだけがちょっと残念でした。

 

みなさんも自分だったらどうするか、どう思うかを考えながら見てみてはいかがでしょうか。 

 

それでは、さようなら! 

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