死ぬまで生きる問題

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怖い!怖すぎ!映画『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』【ネタバレ感想】

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「本当に怖い!」  と  「なんだこれは?」

 

今回お話する作品を表す言葉を二つだけ選ぶとしたらこれしかないだろう。

恐らくほとんどの視聴者が抱いた感想だ。

その今回ご紹介するのは『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』

 

作品のタイトル通りキーワードになるのは踊り、サンバ。

ただ、その明るく陽気な雰囲気とは対照的に序盤~中盤までシリアスなサスペンスが展開されていく。

 

「自分の知り合いは果たして本物か?」か「自分は果たして本物の自分なのか?」

 

確かにサンバは出てくるが、それ以上に印象に残るホラー展開。

 

ただ、後述するが後半は確かにサンバが主役。

がしかしな展開がそこに待っている。

 

この作品は色んな意味で二度と見たくない作品。

 

では早速この作品についてお話していく。

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 『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』とは

概要

2006年4月15日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ14作目。

上映時間は96分。興行収入は約14億円。

あらすじ ※ネタバレあり

よしながみどり、まつざか梅、上尾ますみの三人は居酒屋で話をしていた。

まつざか梅は幼稚園のお遊戯会の出し物としてサンバを踊ろうと提案するが、他の二人は難色を示す。

 

やがて三人は解散してそれぞれの家路に着いたが、人気のない夜道を一人歩いていたよしながみどりは途中で何者かにつけられていると感じ走り出す。

そして踏切を渡ったところで、自分そっくりの人間に襲われてしまう。

 

ある朝、野原しんのすけはいつものように幼稚園のお迎えバスを待たせていた。

すると、バスからやけにノリの良いよしながみどりが。

しんのすけは不思議に思いながらもバスに乗り、幼稚園に向かう。

 

幼稚園の休み時間、佐藤マサオは「酢乙女あいの様子がおかしい」と語る。

確かに酢乙女あいは、いつもは無関心なはずの佐藤マサオに対しやけに優しかった。

佐藤マサオが「本物そっくりだけど、本物じゃない」と力説すると、ボーちゃんは「そっくりなニセモノが出没し、本物の人間はいつのまにか姿を消してしまう」という“カスカベ都市伝説”を雄弁に語り一同を怖がらせた。


数日後、野原一家は大型スーパーマーケットに出かける。

迷子になったしんのすけは、みさえとひまわりが2組いるという奇妙な光景に遭遇する。

しんのすけはもう一人のみさえにお菓子をたくさん買ってあげると言われ捕まりそうになるが、「ツンデレ」と書かれたジャージを着た女性に助けられる。

しんのすけが本物のひろしとみさえの元に戻ると、二人も「もう一人の自分に見られているような気がする」と思い始めていた。

 

そしてその気のせいはついに現実のものとなる。

幼稚園で前々から様子のおかしかったよしながみどりと園長先生が、お遊戯会の出し物でサンバを踊ろうと言いだし、曲が流れた途端に踊り出した。

どうやらこれはニセモノの習性らしく、酢乙女あいや黒磯、他の園児達も踊っている。自分たち以外の先生や園児が全員ニセモノに成り代わられていた事を知ったまつざか梅、上尾ますみ、かすかべ防衛隊は危機を察知し幼稚園から逃げ出そうとするが、上尾ますみはニセモノの黒磯の誘惑に負けて捕まってしまい、まつざか梅はしんのすけたちを逃がすために囮になり捕まってしまう。

 

その頃、ひろしも会社で同僚の川口がニセモノに成り代わられていることに気付いていた。

帰宅時、ひろしはニセモノの川口に捕らえられそうになり、必死の思いで逃げ出したが、家に着くともう一人のひろしがしんのすけと入浴していた。

二人のひろしはどちらが本物か証明するために戦いを繰り広げ、最終的に股間の痛さの感じ方で決着がつきニセモノであることを知られたニセモノのひろしは逃げ出す。

 

一安心するひろしだったが、突然シロがしんのすけを睨みつけ、目の前で「チンチンカイカイ」をしてみせる。

だがいつもと違ってしんのすけはそれに反応しない。

何とひろしのニセモノと風呂に入っていたしんのすけもニセモノだったのだ。

ニセモノのしんのすけは正体を見破られるとそのまま家を飛び出してしまう。

 

その頃、本物のしんのすけとかすかべ防衛隊のメンバーは公園に集まっていたが、まつざか梅と上尾ますみが自分達の眼前で捕まったのを目撃したにも関わらず、現状を断固として信じない風間トオルは帰宅。

他の隊員も、親たちの様子がおかしければ公園に戻ってくると約束して解散する。そして、風間トオルは自宅でニセモノのママに捕まってしまう。

 

野原家はニセモノの川口に再び見つかり、家に篭城しようと決意するも、ニセモノのひろしに阻止されてしまう。

敵に囲まれて絶体絶命になったそのとき、1台の車が野原宅に突っ込んでくる。

 

車には本物のしんのすけと、以前しんのすけを助けたジャージの女性が乗っていた。

女性は SRI(Sambano Rhythm Iine:「サンバのリズムいいネェ~」の略)という組織の特捜員で、名前を「ジャクリーン・フィーニー」・通称「ジャッキー」という。

 

ひろしたちは車に乗り込み、公園でニセモノの風間トオルと彼が連れてきた謎の人物達に捕まりそうになっていた桜田ネネ、佐藤マサオ、ボーちゃんを間一髪で助け出した。
しかしその後、ジャッキーの分析で野原一家と桜田ネネ・佐藤マサオ・ボーちゃんを除く春日部の住人は既に全員ニセモノに成り代わられていたことが判明する。

更にニセモノたちは虎視眈々としんのすけやジャッキーが乗ったSRIの車を狙っていた。

 

そこで一同は春日部を脱出して隣町に逃げ込もうと考えかすかべ山の山道を通って脱出を図るが、その途中でヨシリンやミッチーたちのニセモノに襲われ、ついに捕まってしまう。

 

近くの小屋に連行されたしんのすけ達は、その中がコンニャク工場であり、ここで生産されているコンニャクこそがニセモノの正体だったことを知る。

ニセモノの正体はバイオテクノロジーの権威・アミーゴスズキが作り出した「コンニャクローン」という技術によって生み出されたコンニャクを素材とするクローン人間で、この工場で大量のニセモノが生産され、行方不明になっていた本物の人々はアミーゴスズキが放ったコンニャクローン達に捕まっていたのだった。

 

果たして、アミーゴスズキがニセモノを作り出す目的とは、ニセモノがサンバを踊る理由とは何なのか。そしてアミーゴスズキとは一体何者なのか。

引用:クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! - Wikipedia

 


「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」 予告編 

トラウマ必須! 前半の圧倒的サスペンス

「自分の周りの人がある日からひっそりとそっくりの偽物に入れ替わっていたとしたら?」

 

そんな恐怖的展開こそこの映画の一番の見所。

冒頭シーンで幼稚園のお遊戯会で何を踊るか居酒屋で相談する、よしなが、松坂、上尾先生の3人。

松坂先生がサンバを提案する一方で、園長先生の気を悪くしたくないと考慮するよしなが先生。

松坂先生がテンションが上がり過ぎて、居酒屋のおばちゃんから小皿を差し出されて落ち着かせらるシーンなどはいつもと変わらないほのぼのとしたシーン。

 

しかし、そこから一転して夜道を歩くよしなが先生に忍び寄る魔の手....

怪しく光る電車と、不気味な踏切の音。

 

これだけこの映画の恐ろしさ、先の展開への期待など色んな意味で続々感を与えてくれる。

 

そこからのクレヨンしんちゃんの明るい主題歌が逆に後の恐怖感を煽る展開になっている。

 

実はこの3人の先生から映画が始まる展開は映画シリーズでは二度目。

 

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この時も巨大な物体の正体はなんなのかという想像を視聴者に与えたが、恐怖感はなかった。

しかし、今回はよしなが先生一人がターゲットにされた上に、何かしらの危害が加えられたことが描かれている。

 

ここから始まるサスペンス展開は数あるクレしん劇場版の中でも屈指の出来だろう。

 

その後も野原一家の周りの人間が次々と襲われていき、また一人また一人とコンニャクローンに変えられていく。

 

普段のクレヨンしんちゃんが明るい分、ギャップが恐くなる。

この辺はアニメ版のホラー回と近いものがある。

 

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風間君のお母さんへの想いが逆に恐怖感を高めていく

今作品では普段劇場版では登場しないキャラクターに多く出番が与えられている(漏れなくそれら人物がコンニャクローンとして野原一家を襲ってくるわけだが)。

ひろしの同僚川口、野原一家の隣人ミッチー&ヨシリン、あいちゃんと黒磯などなど。

 

その中で最も強い印象を与えたのは風間君のお母さんだろう。

今回風間君がとある事情で出番が多くなっているため、その風間君の心情を描く上でお母さんの存在が必要不可欠になるのだ。

 

監督自身が溺愛しているという風間トオルの出番も特に多く描写されている。

引用:クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! - Wikipedia

 

 普段クレヨンしんちゃんを見ている方はご存知のとおり、風間君はかなりのお母さんっ子だ(お父さんが単身赴任中なこともあって)。

普段はそれをしんのすけがいじってギャグにするというパターンなのだが、今回はその母への愛を活かして、この作品の恐怖感を増長させている。

 

というのも次々と周りの人たちがおかしくなっていく状況の中、かすかべ防衛隊のメンバーは隊員以外の人が本物なのかどうかを疑心暗鬼する。

しかし、風間君だけは自分の母が別の人になったなど信じない。

 

これは普段家族愛全面で、困った時に頼りになる両親がいるしんのすけというパターンを見ている人からすると見落としがちだが、本来子供は困った時に親を頼りたいし信じたいものである。

 

その母への想いが強まっていけばいくほどこの映画の恐怖感はましていく。

愛した人がもう既に別人になっているのだから。 

初めて生まれた野原一家間の疑心暗鬼

風間家で家族愛がもろくも崩れた一方で、野原一家にその魔の手が忍び寄っていた。

変貌した川口から既にニセモノのひろしが野原一家に向かっていると知らされて、慌てて家に帰るひろし。

 

そこにはいたニセモノのひろし。

二人のひろしが登場するシーンは後の劇場版にも登場するが、その時は明らかに見た目が異なる。

しかし、今回は姿かたちがそっくり。

妻のみさえが「あそこ」を見比べても判別が出来ないほど。

 

信じる人がニセモノかもしれないと思った時に野原一家がどんな行動をとるのか。

その点もこの映画の見所の一つである。

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これはなんだ? 消化不良感満載の圧倒的残念感

とかなり期待感を煽って煽って、「どうなるラスト!? 敵の目的は?正体は?」と思わせての消化不良感がこの作品のある意味の見所。

 

もし、作品のラスト・結末を決めてから前半のサスペンス展開を作っていたとしたら是非その意図を知りたい(それを想像するのがある意味視聴者のつとめなのでしょうが)。

 

まあ「なんだそれ!」ってのもある意味クレヨンしんちゃんらしいと言えばらしいのだが。

おバカなラストの展開って意味では「ヤキニクロード」もあるが、あれは全編通してのギャグ展開。

 

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前半ホラーで、最終バトルがドタバタ展開という点では「ヘンダーランド」もありますが、あれは作品通してのストーリーに一貫性がありますし、敵の目的と野原一家が戦う目的もハッキリしている。

 

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今回は敵がなぜサンバ化計画に至ったのかも曖昧だし、勝てた要因もなんだかなで、しんのすけが勝つわけでもないという展開。

全編通して駄作であれば特になにも感じないのだが、前半が良いだけに非常に残念感が残る。

 

あまりの恐怖&シリアス展開だったために子供に配慮したとするなら、私はしんのすけばりにこう言いたい。

 

「子供だましだな」と。

 

一度自分もサンバを踊らないことには見えてこないのではないとさえ思えてくる。

これがアミーゴスズキの「サンバ化計画」の本当の意味なのかと邪推したくもなる。

 

本来なら実はこの作品にはこんな意味があるのですという情報や解釈を入れたいのだが、全く浮かんでこない。

 

真のクレヨンしんちゃんオタクへの道はまだまだ遠いと思わされる作品だ。 

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まとめ

ホラーとサンバが好きという人にはこれ以上ない展開だが、「オトナ帝国」や「戦国大合戦」好きにはこれ以下もないという作品。

 

駄作ではないだけに、なんとも残尿感が残る作品だ。

 

冒頭では二度と見たくないと発言したが、恐らく二度目以上がある作品だ。

 

愛の反対は憎しみではなく無関心。

by マザー・テレサ 

 

などと言いますが、この作品に関してはその通り。

好きになりそうな要素が満載だけにもう一度期待して見たくなる。

 

現時点の私にはこの作品はそんな位置づけだ。

 

それでは、さようなら!

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