最近のクレヨンしんちゃんと言えばしんのすけのお下品なギャグや振る舞いではなく野原一家の家族愛を押してくる傾向があります。
特に劇場版になると「野原一家ファイアー!」みたいな感じで。
実は以外かもしれませんが、原作漫画の初期は家族愛よりもひろし・みさえの夫婦愛が描かれることの方が多かったです。
その頃のテイストを劇場版で唯一色濃く残しているのが今回お話する『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』。
南島にある架空の国ブリブリ王国で行われるアドベンチャーアクション映画なのですが、随所に野原夫妻のいちゃつきシーンがあります。
それこそしんのすけそっちのけで。
個人的にはこの作品の一番の見所の1つは野原夫妻のいちゃつきシーンだと考えています。
それではさっそく映画の紹介をしていきます。
- 『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』とは
- 野原夫妻のこれでもかっていちゃつきシーンをとくと見よ!
- 情に熱いオカマコンビニ サリー&ニーナ
- 実はしんのすけ・ひまわりコンビの誕生前夜!?
- 原作版
- まとめ
- クレヨンしんちゃん映画を観るなら!
『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』とは
概要
1994年4月23日に劇場公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ第2作目。興行収入は当時前作に次ぐ第2位であり、第23作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』公開まではこの2作のみが興行収入20億円超えの作品だった。
原作者・臼井儀人からの「第2作はインディ・ジョーンズ風のアクション映画にしてほしい」という要望で舞台が決定された。
タイトルは前作同様、臼井が命名。
原作漫画も描き下ろした。
あらすじ
ある日の夜、ブリブリ王国の首都ブーリーで、謎の組織・ホワイトスネーク団によってブリブリ王国の王子・スンノケシが王宮から連れ去られてしまった。すぐさま国王は王国親衛隊にさらわれた王子の救出を命じる。
ふたば幼稚園では、みんなが自分が一番欲しい物を絵で描いていた。そんな中、しんのすけはニュースステーションに出ている小宮悦子のサインが欲しいと描いてよしなが先生を驚かせる。
その日の夕方、町の福引きに挑戦したしんのすけは、何と特賞であるブリブリ王国5泊6日の旅を当てる。大喜びの野原一家だが、実はその福引きはホワイトスネーク団が開いていたもので、しんのすけを手に入れるために彼らが仕掛けた罠だった。
数日後、一家は空港に発着した小型飛行機で出発したが、その小型機はホワイトスネーク団が用意したもので、中の乗務員はすべてホワイトスネーク団の団員達だった。離陸してからしばらく後、団員達は正体を現し、二人組みのオネエ・ニーナとサリーに率いられてしんのすけを狙って一家に襲い掛かる。
とっさの機転で、野原一家は飛行機からパラシュートを使って脱出。
なんとか無事に降り立った一家はあてもなくジャングルをさまよい続け、古い遺跡にたどり着く。
そこで一家は遺跡に住むサルの群れに助けられ、ここでいったん休憩する事に。その日の夜、しんのすけは持っていたチョコビを食べられた代わりに、遺跡に住んでいる子ザルからブタの鼻の形をした不思議なペンダントをもらった。
やがて野原一家はサルに教えられた道を辿るうちに鉄道を見つけ、通りがかった電車に乗り込んだ。
そこで一家はしんのすけを「王子」と呼ぶ謎の女性に出会う。ルルと名乗ったその女性はブリブリ王国の王室親衛隊少佐で、誘拐された王子の行方を捜している途中、偶然王子と瓜二つのしんのすけを見つけて彼を王子と間違えたのだった。
その直後、野原一家の居場所を突き止めたホワイトスネーク団が列車を襲撃。
ルルは列車に乗り込んできたホワイトスネーク団の幹部ミスターハブに倒され、しんのすけはニーナとサリーに連れ去られてしまう。
ホワイトスネーク団の本部に囚われたしんのすけは、そこで自分に瓜二つの少年に出会う。
その少年こそ、ルルが捜していたスンノケシ王子であった。
果たしてしんのすけとスンノケシ王子の運命は!? そして、ホワイトスネーク団の目的とはいったい……。
野原夫妻のこれでもかっていちゃつきシーンをとくと見よ!
この映画の見どころは南島でのアドベンチャーでもなければ、ホワイトスネーク団とのブリブリ王国の秘宝を巡る攻防でもなく、野原夫妻(みさえとひろし)のいちゃつきシーンでしょう。
とにかくいちゃつきシーンが多い。
隙あらばキスしようとしますし、すぐに喧嘩します。喧嘩して、仲直りしていちゃつくの繰り返しです。
もちろんしんのすけへの子を想う気持ちを見せるシーンもいくつかありますが、それ以上に印象深いのは夫婦のやりとりです。
最も印象的だったのはジャングルで夫妻が繰り広げるミュージカルシーン。
これは正味1分30秒だけですので是非聞いてみてください。
あなたの貴重な90秒を奪う価値があると断言します。
ならはしみき(みさえ)&藤原啓治(ひろし)さんの抜群の歌唱力が最高に良いんです。
後の劇場版で度々見られるミュージカルの原点とも言えるシーンです。
この映画のラストシーンがひろし&みさえのキスシーンで終わる(キス直前でカメラは切れますが)辺りにこの作品が2人の愛の深さを表現するための作品だったことが見て取れます。
情に熱いオカマコンビニ サリー&ニーナ
この映画で忘れてならないのはホワイトスネーク団の幹部、サリー&ニーナ。
映画の前半はスンノケシ王子を誘拐し、しんのすけまでもさらってと悪役としての役割をこなします。
実際口調も汚かったり、子供をガキ呼ばわりしたりとあまり良い印象はありません。
しかし、途中からしんのすけの寝顔を可愛いと言ったり、ホワイトスネーク団の中間管理職としての扱いの悪さに嫌気が差し出したりと徐々に素の一面を見せてくれるようになります。
最終的にはホワイトスネーク団を脱退して野原一家と共闘してアナコンダ&ミスター・ハブに立ち向かってくれます。
個人的には遺跡での、サリーとしんのすけのやりとりが好きです。
スンノケシ王子が深刻な表情でブリブリ王国の秘宝にまつわる伝承を語っている際にサリーがくそ真面目に「ここはやばいって女の勘が言ってるわ」というところにしんのすけが「お・ん・な・の?」とツッコミを入れるところがツボでした。
やはりクレヨンしんちゃん、とりわけ劇場版ではオカマキャラの躍動(敵味方問わず)なくしては語れません。
私は個人的に初期のクレヨンしんちゃんほどオカマを使わせたら右に出るものはないと思っています。
実はしんのすけ・ひまわりコンビの誕生前夜!?
この映画には実は見逃せないシーンが1つ隠れています。
それはしんのすけ・ひまわりのコンビニが誕生しかかっているのです。
どういうことかというと劇中に文字通り物語の鍵を握る子ザルが登場するのですが、なんとこのサルの声優さんがなんと後にひまわりの声優を務める「こおろぎさとみ」さんなのです。
この時の縁でひまわり役をやることになったのかは定かでありませんが、後に共演する2人が役は違えど初共演する貴重なシーンを拝見することが出来ます。
原作版
『ブリブリ王国の秘宝』は原作のコミック版の8巻に収録されています。
映画では冷酷なキャラクターだったアナコンダの部下思いな一面や、ミスターハブのコミカルな一面が描かれています。
まとめ
今から23年前の作品だけに今とはかなり異なる部分が非常に多くあります。
しかし、それでも色褪せぬクレヨンしんちゃんの魅力がいっぱい詰まったシーンがたくさんあります。
野原夫妻の愛、魅力的なオカマキャラ、誰とでもすぐに心を通わせられるしんのすけ。
小難しいことを考えずに単純に楽しめる!そんな作品になっています。
それでは、さようなら!
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