映画クレヨンしんちゃんの戦国ものと言えば何か。
恐らく大多数の方が想像するのは、泣けるクレヨンしんちゃん映画の二大巨頭『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』でしょう。
主演草彅剛さん、新垣結衣さんで『BALLAD 名もなき恋のうた』実写化したことでも話題を呼んだ作品です。
しかし、それとは別にもう一つ映画クレヨンしんちゃんで戦国時代を扱った作品があることをご存知でしょうか。
それが今回ご紹介する『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』です。
別にどちらが優れているというわけではなありません。
ただ、もっとこの作品にもスポットライトがあたってもいいと私は思うのです。
ですので、前回に引き続き懐古主義全開でこの映画の魅力を語っていきます。
- 『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』とは
- 20年後に繋がるカンタムJrとジョン君
- 戦国オタク必見 刃こぼれまで忠実に描いた殺陣は必見
- 吹雪丸は悲哀をまとった最高の女剣士 ※ネタバレ注意
- わずか15分で魅せる巨大ロボット戦闘シーン
- おまけ 私がこの映画で好きな名言
- 原作
- まとめ
- クレヨンしんちゃん映画を観るなら!
『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』とは
概要
1995年4月15日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ第3作目。
タイトルは原作者の臼井儀人が直々に命名した。
また、臼井が映画の原作漫画を描いた最後の作品。
本作品は時代劇モノに止まらずSF的要素も多分に盛り込まれている。
物語前半~中盤では戦国時代による剣や弓などでのアクションが中心だが、後半はSFロボット同士の戦いとなる。
あらすじ
30世紀の未来のタイムパトロール隊員であるリング・スノーストームが、タイムマシンに乗って時空間をパトロールしていたところ、戦国時代に何らかの異変が生じていることを感知。
調査に向かう彼女だったが突然、謎の時空魚雷の強襲に遭ってしまう。
なんとか攻撃を振り払うも不時着した場所は、作中で「現代」に当たる野原家の地中深くであった。
タイムマシンの故障により身動きも取れず、タイムパトロールと連絡も取れないリングは、地中から緊急非常用のマイクロマシンを使い、野原家のペット・シロの体を借りて、野原家の3人とコンタクトをとり、戦国時代に何らかの異常が発生している事を伝え、共にその原因と解明に向かうことに。
野原一家3人は万能ジャージ(タイムスーツ)に着替え、緊急用の3人乗り球体型タイムマシン(使い捨て)に乗り込み、16世紀の戦国時代へとタイムスリップする。
一家が降り立ったのは、春日部城の跡地。そこへ雲黒斎の手下の忍者軍団が襲いかかるが、謎の少年剣士がこれを蹴散らす。
その剣士・吹雪丸は春日部城の跡取りであり、城はの手により攻め滅ぼされてしまったのだという。
吹雪丸は一族に古くから伝わる「城が危機に陥ったとき、3人と1匹の勇士が現れ、危機を救う。」との言い伝えから、野原一家に協力を求める。
自身の身にも危険が迫ったことで最初は拒絶の意を示そうとした一家も、忍者にみさえのバッグ(預金通帳・実印入り)を奪い去られてしまった事から協力せざるを得なくなってしまう。
その後、目的地である雲黒城を目指す野原一家と吹雪丸の前に、雲黒斎の刺客・またたび猫ノ進が現れる。猫ノ進が母の仇であることを知り、逆上した吹雪丸は我を失い危機に陥るも、しんのすけの着用していた万能ジャージに搭載されていた「たすけてケスタ」と叫ぶことで使用できる「お助け機能」により、猫ノ進を退けることに成功。
しかしその直後、今度は同じく雲黒斎の部下であるダイアナお銀が現れ、みさえとひろしは彼女の不思議な力によってビー玉に姿を変えられてしまうのだった。
20年後に繋がるカンタムJrとジョン君
この作品の冒頭でしんのすけがテレビで「カンタムロボ」を観ています。
実はこのカンタムロボですが、元々はクレヨンしんちゃんのテレビシリーズの中で劇中劇として放送された作品なのです。
その時初代カンタムロボは息子カンタムJrを残して消滅しています。
この『雲黒斎の野望』で描かれているシーンはいわば続編に当たるわけです。
ほんの数秒ではありますが、原作ファンにはたまならないシーンなのです。
そしてこのシーンは20年後の『ロボとーちゃん』に活きてきます。
この作品の冒頭でしんのすけとひろしが映画を観に行ってるのですが、それがカンタムロボ。
しかもその作品ではジョン青年が無精ひげを蓄えてたくしましい29歳に成長しています。
この『雲黒斎の野望』と『ロボとーちゃん』の二つを観ればクレヨンしんちゃんの歴史が見えてきます。
そして『ロボとーちゃん』が『雲黒斎の野望』を見た当時子どもだった世代を狙っていることがわかります。
戦国オタク必見 刃こぼれまで忠実に描いた殺陣は必見
小学生に受けそうなお下品なタイトルとは裏腹に、この作品は非常に凝った作りになっています。
作画の美しさ、時代背景にあった素晴らしい音楽、戦国時代の専門用語や台詞回し(普段物分かりが良いひろしでも理解出来ないレベル)、そして何よりも目を離せないのが刃こぼれまでを忠実に描いた殺陣です。
大勢のざこ敵を薙ぎ払っていくシーン、幹部キャラとの手に汗握る攻防、馬の筋肉の動きを細部にまでこだわった乗馬など、随所にほれぼれするようなシーンが目白押しです。
そしてその動きのほとんどが吹雪丸によって演じられています。
正直この映画の主人公は吹雪丸です。
実際に原恵一監督もそう語っています。
それこそ今なので言えますが、『映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』ではゲストキャラクターの吹雪丸に入れ込みすぎて、絵コンテ描きながら「なんでしんのすけがメインなんだ!?」「吹雪丸のドラマを作りたいんだ!」と言ってしまったこともありました。ひどいですよね(笑)。
もちろん大人しんちゃんVS雲黒斎改めヒエール・ジョコマン、野原一家VSヒエール・ジョコマンの巨大ロボット対決などもあります。
ただ、それらの戦いは野原一家に無理矢理花を持たせたところがあります。
恐らく製作者が本当に作りたかった、描きたかったのは吹雪丸を中心とした戦国物だったのでしょう。
そう思わせるほどよく凝った作りがされています。
吹雪丸は悲哀をまとった最高の女剣士 ※ネタバレ注意
ここでこの作品を観たことがない人に吹雪丸について説明しておきます。
吹雪丸は男性だと名乗るのですが、実は女性です。
世継ぎが生まれなかった(正確には生まれたが弟が性同一障がい者だった)父によって男性として生きることを余儀なくされた女性なのです。
随所にちりばめられた伏線 女剣士としての葛藤
吹雪丸が女性であることは後に吹雪丸の口から明かされます。
実はその伏線は物語の序盤から随所にちりばめられています。
子供の頃は気づかなかったのですが、よく見ると至るところに伏線があります。
最初に吹雪丸にあった際にしんのすけがえんじ(吹雪丸の馬)によって高く放り投げられてます。
しんのすけは吹雪丸に抱きかかえられる形でキャッチされます。
その時、しんのすけが何故か頬を赤らめてしまいます。
そして次に吹雪丸が話している際中にしんのすけが吹雪丸の股間をまさぐるシーン。
しんのすけ曰く『ひょっとしていたらお姉さんかと思ったけど、タマタマがあったぞ』とのこと。
この時点でしんのすけは吹雪丸が女性である可能性を感じとっています(女性だと思ったら股間をまさぐって良いのかというツッコミは置いておいて)。
実はこのタマ(この玉は敵の術によって玉にされた妹の雪乃)を触ったことは後に関係してきますが、ここでは一旦置いておきます。
その後も、吹雪丸が花が好きな描写やみさえに対して気軽に接する(胸を触る、下の名前で呼ぶなど)など随所に伏線があります。
そして相対する雲黒斎側の幹部クラスは吹雪丸の体力の弱さを突いた攻撃を仕掛けます。
まるで吹雪丸が実は女性であることをわかっているように。
決定的だったのはしんのすけが玉にされたみさえとひろしを触って遊んでいたシーンです。
そのときしんのすけは吹雪丸から玉を無くさないようにと巾着袋を渡されます。
実はその時しんのすけがピーンときたような顔をするのです。
「この感触はどこかで触ったことがある」と言っているような反応を。
恐らくその時しんのすけの中で、吹雪丸が女性であることが自信から確信に変わっています。
最終的に吹雪丸が温泉に入っているところをしんのすけたちが覗いて吹雪丸が女性であることは発覚します。
その時になびく”髪の毛”もまた次なるシーンへの伏線になるのです。
女剣士としての悲哀をあらわす伏線に。
母への想いを募らせる純粋な15歳の少女
先ほどご紹介した吹雪丸がみさえの胸を掴むシーンですが、これは吹雪丸が女性の身体に興味があったために起こったのでしょう(いやらしい意味じゃなくて)。
恐らく吹雪丸は自分が男性として育てられたため女性の身体を見ることがなかった。
だが、女性としての自分の身体に興味・不安がある。
それでみさえの胸を掴んで女性の身体というものがどんなものなのか確かめたのでしょう。
『小さき胸だのう。よくこれで子供が育てられたものだ』と
吹雪丸はよく夢をみます。
その夢には出てくるのは必ず母親。
一度も父親が出てくることはありません。
そこには自分を男として育てた父への憎しみ、1人の女性として憧れる母への羨望のまなざしがあったのではないでしょうか。
また男の子であるがゆえに、思い切り甘えられなかった母への想いも含まれているでしょう。
実は吹雪丸と野原一家が一緒に雑魚寝するシーンがあります。
その際、吹雪丸はみさえのそばで眠ります。
これは母への想いが表現されているのでしょう。
母親との思い出の蝶々を利用した残酷なシーン
これまた上手いと思わせられたのが、吹雪丸と母の夢での回想シーン。
ここで蝶々を捕まえた吹雪丸に対して吹雪丸の母が『いたずらに捕らえてはなりません。誰の生まれ変わりやもしれません。』と説くのです。
このシーンが生きてくるのが又旅猫ノ進(またたびねこのしん)との戦闘シーン。
又旅猫ノ進(またたびねこのしん)は目の前に飛ぶ蝶々を切り殺してこう言います。
『お前の母親は俺が切った』と。
母との思い出の蝶々、ひょっとしたらこの蝶々は母の生まれ変わりかもしれない、そんなことをちらつかせて、十分に間合いをとってからの一言。
これで吹雪丸は激情してしまうわけです。
夢と蝶の伏線を巧みに使ったこの展開は秀逸です。
改めて良作だと感心させられました。
女性としての未練をたった吹雪丸の男性として生きる覚悟
吹雪丸が最後に戦う相手は女幹部ダイアナお銀。
苦戦を強いられる吹雪丸。
その際、お銀は吹雪丸が女であることに気づきます。
雲黒斎に近づく女を嫌うお銀は吹雪丸に最後の攻撃を仕掛けます。
髪をつかまれていた吹雪丸がとっさに取った行動は持っていた脇差で自身の髪の毛を切るというものでした。
そしてお銀の拘束から逃れた吹雪丸は、お銀の胸元に短刀を差して勝利します。
涙をこぼしながら吹雪丸が言い放った一言は『私は、、、私は女ではない。』
実は前述した温泉のシーンで吹雪丸はこう語っています。
「父上もどこまで本気だったのか。私は時期に女の身体に戻る」と。
これもまた後の戦いへの伏線になります。
時期に女の身体に戻る身と言いながら髪をなびかせていた吹雪丸と戦に勝つために髪の毛を切り捨てた吹雪丸のコントラスト。
吹雪丸が男として生きていく誓いをした瞬間はあまりにも切ないものでした。
胡蝶の夢 私が蝶になったのか、蝶が私になったのか
見事戦いに勝利した吹雪丸&野原一家。
時間犯罪を防ぎとめたことで吹雪丸は本来の歴史に夢から覚めたように戻っていきます。
夢から覚めた吹雪丸に母が『良き夢でしたか?』と尋ねます。
その時、吹雪丸は少し黙考してこう答えます。
『わかりませぬ。』と。
父や母を殺され、城を燃やされ、三日三晩泣きぬいて、それ以降野原一家に出会うまで一度も横になって寝ることなく(寝込みを襲われないため)、ただ雲黒斎への復讐に生きてきた悪夢。
しかし、野原一家と過ごした楽しい夢。
それらを勘案して出た答えが『わかりませぬ。』
この一言でここまでのシーンを言い表す辺りが素晴らしいです。
みなさんは『胡蝶の夢』という言葉を知っていますか。
これは中国の思想家で、道教の始祖の1人とされる人物の荘子(荘周)による説話です。
夢の中で胡蝶(蝶のこと)としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか
この映画に出てくる蝶々は恐らく胡蝶の夢をモチーフにしているのでしょう。
吹雪丸が見たのは夢か現実か。
夢か現実を区別出来ない、したくない吹雪丸の想いを投影したものが蝶だったのでしょう。
わずか15分で魅せる巨大ロボット戦闘シーン
上映時間の約8割を使って描かれたシリアスな戦国シーン。
ヒエールを倒し、無事現代に帰ってきた野原一家。
ひろし、しんのすけはそれぞれ着替えて会社・幼稚園に行く支度をします。
完全に映画は終了するかと思わせるほのぼのとシーン。
しかし、ここから物語はもう一度動き出します。
野原一家が現代に戻ってきて約10分のところだ周囲の様子が激変します。
吉永先生や園長先生、かすかべ防衛隊の面々は異様な服を着ています。
また、建物やニュースなども様子が変。
異様を察知した野原一家ですが、どうすることも出来ずに困惑していると、”あの不気味なカスタネットの音色”が聞こえてきます。
過去の世界で倒したはずの雲黒斎の手下が家の中に侵入してくるのです。
このシーンで印象的なのは音楽。
非常に不気味で恐怖感を煽る音楽と無機質なカスタネットの組み合わせは子供の私にはトラウマ級の怖さがありました。
結果的に助けに来たリングのおかげで事なきを得ます。
そしてリングからヒエールによって時代が改変されたことを知らされます。
もう一度ヒエールを倒す必要があると告げられる野原一家。
そして、その鍵はしんのすけが握っていると。
ちなみにこの時にしんのすけが「握っているって切ないえっちな響き」と言いますが、「全然えっちじゃありません」と大人から言われて、落ち込むシーンは何故かクスリと笑えます。
全体的にシリアスなシーンが多い作品だけにこうしたしんのすけのボケがあるのは緩衝材になって良いです。
この辺は『ブタのヒヅメ』などにも共通している点です。
埼玉の春日部から東京の御所と思わしき所までタイムパトロールの車を使っていきます。
『ハイグレ魔王』、『暗黒タマタマ大追跡』の時は新宿でした。
大人になって東京の地理をわかった後だと、このシーンをリアルに感じられました。
ここからヒエールの雲黒城ロボVSしんのすけの想像力によって生み出されたカンタムロボ風のロボとの戦いが始まります。
この作品以外だとロボとーちゃんでロボット対決がありますが、はっきり言ってロボット対決では圧倒的に今作の方が上です。
何より音楽が素晴らしいです。
ロボットが変形するシーン、ラストバトルのTHEラスボス戦って感じの曲はクライマックスにふさわしい内容です。
それでいて戦闘シーンにも迫力があり、変に動きが早くなくてゆっくり動く重厚感がリアリティを生んでいます。
ただ技がみさえパンチというみさえのグリグリ攻撃をモデルにしていたりするクレヨンしんちゃんのボケ要素もあります。
敵側の爆弾も、『愛と誠ちゃん』と『罪と罰ちゃん』。
と大人になったら意味がわかる爆弾が使用されています。
この辺はクレヨンしんちゃんらしいシュールな名前になっています。
最終バトルで最も印象深いのはコマンド入力。
恐らくこの作品を子供の頃に見た人のほとんどは今でもそらんじられるでしょう。
「ABBAAB→→←!!」
実はこのコマンド入力はこの映画の序盤にも登場しています。
みさえとしんのすけが格闘テレビゲームをしているシーンです。
序盤の何気ない子供と大人の遊びが最終版になって生きてくるのです。
その時、ひろしは「大人は子供に勝てっこないか」と発言します。
子どもの無限の可能性を利用する『時間犯罪防止帽子』によって生み出されたしんのすけのカンタムロボ風ロボット。
その力を最大限使うには大人も子どもの想像力に強力する必要があります。
つまりひろしが発言した大人と子ども間で線を引いていては勝てないのです。
そしてコマンド入力はしんのすけ、みさえ、ひろしが三人揃って成功させる必要があります。
しかし、一度目にみさえとひろしが入力失敗してヒエールの爆弾を浴びてしまいます。
チャンスは残り一度。
その時実はみさえから重要なワードがでます。
コマンドを入力しながら「愛してるぜ!」と叫ぶひろし。
そして同様にコマンド入力しながら「知ってるわ!」と叫ぶみさえ。
実はこの作品の序盤と中盤でひろしが「愛してるぜ」とみさえに告げます。
その時みさえは「私のどこに惹かれたの?」と尋ねます。
しかし、このシーンでみさえが口に出したのは「知ってるわ」。
この言葉が意味するのは理屈を越えた愛。
つまり、大人が頭で理解して納得する言葉ではなく、本能で感じる愛情。
そうみさえは想像力でひろしの愛を感じているのです。
それはなぜできたのか、答えは「想像力」です。
子どもと同様「想像力」で導きだしたのです。
更に深読みすれば、一撃目に受けた爆弾の名前は「愛と誠」。
これを浴びたことでみさえは愛と誠を知ったのかもしれません。
そして二撃目に放たれた「罪と罰」をアクションビームによって粉砕しヒエールに浴びせます。
文字通り「罪と罰」を与えたのです。
何気なく使われているように見える二つの爆弾に意味があるのです。
吹雪丸の項でも触れましたが、この作品は全体通して伏線が非常に張り巡らされています。
そして、それらは詰め込み過ぎない範囲で回収しています。
最後まで非常に作りこまれた作品なのです。
おまけ 私がこの映画で好きな名言
この映画には先に紹介したような素晴らしい名言がいくつも出てきます。
その中で私が好きな名言をここで紹介します。
又旅猫ノ進(またたびねこのしん)
『酒と女の香には飽きた。そろそろ血の匂いが嗅ぎたい。』
これは吹雪丸暗殺に名乗りを上げる時に言い放った言葉です。
傍らに美女をはべらせて、刀を舐めながら。
男なら一度は言ってみたい一言です(笑)
リング・スノーストーム
『ご心配なく! ついてこなくても、時は勝手に流れていきます。今やるべきことをやればいいのです。』
これはヒエール・ジョコマンとの最終決戦時に出た言葉です。
しんのすけの想像によって作られたロボットの動力源があまりにぶっ飛んでいて、ついていけないと嘆く野原夫妻に対して、リング・スノーストームが言い放った一言です。
さすがタイムパトロール。
伊達に時の流れを取り締まってるだけあります。
先のことや、周りに流れている空気だとかを心配し過ぎることはあります。
そんな時はこの言葉を思い出しましょう。
今やるべきやればいいのだと。
原作
このお話は内容は異なりますが原作の11巻に収録されています。
興味がある方はご覧になってみてください。
まとめ
本当に作りこまれた作品だなと感心させられる名作。
クレヨンしんちゃんの戦国ものと言ったら『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』となるのではなく『雲黒斎の野望』も面白いとなって欲しい。
なぜならどちらも甲乙つけがたい名作だから。
それでは、さようなら!
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