負けてしまいました。本当に惜しいところまでいったのですが、最後は紙一重の差。
本当に分厚い紙一重の差で敗れることになりました。
さっそくですが本日の試合について感想を書き連ねていきます。
目次
結果
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
米国 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
【日】菅野、千賀、平野、宮西、秋吉
【米】ロアーク、ジョーンズ、ミラー、ダイソン、メランコン、ニシェク、グレガーソン
【本】菊池
引用:侍ジャパン、米国に敗れ決勝進出ならず/WBC詳細 - WBC : 日刊スポーツ
スタメン
【米国】
1(二)キンズラー=タイガース、12・7億
2(中)Aジョーンズ=オリオールズ、18・4億
3(左)イエリチ=マーリンズ、4・03億
4(三)アレナド=ロッキーズ、13・5億
5(一)ホスマー=ロイヤルズ、14・1億
6(右)マカチェン=パイレーツ、16・1億
7(捕)ポージー=ジャイアンツ、24・6億
8(指)スタントン=マーリンズ、16・7億
9(遊)クロフォード=ジャイアンツ、9・2億
先発投手 ロアーク=ナショナルズ、4・96億
年俸合計 134億2900万
【侍ジャパン】
1(指)山田=ヤクルト、3・5億
2(二)菊池=広島、1・45億
3(右)青木=アストロズ、6・33億
4(左)筒香=DeNA、3億
5(一)中田=日本ハム、2・8億
6(遊)坂本=巨人、3・5億
7(三)松田=ソフトバンク、4億
8(中)秋山=西武、2億
9(捕)ラッキーボーイ小林=巨人、5000万
先発投手 菅野=巨人、2・3億
年俸合計 29億3800万
※今季年俸は推定。単位は円
年俸で戦っているわけではないですが、アメリカ代表のネームバリューは凄いです。
今回のアメリカ代表は真のオールスターでないとの声もあります。
レギュラーになれない可能性、コンディション調整の難しさがある中でこれだけのメンバーを集めれば十分本気の部類に入ります。
日本も意外と言っては失礼ですがかなり高額年俸集団です。
オーダーは二次ラウンドのキューバ戦と同様のオーダーとなりました。
アメリカ打線を2失点に抑えた投手陣には拍手しかない
投手陣ですが、褒めることしかできない素晴らしい内容。
あのアメリカ代表を相手に2失点に抑えたわけですから。
中でも先発の菅野投手はとにかく素晴らしかった。
エース菅野が一世一代の大勝負で見せた快投
先発のエース・菅野智之投手(巨人)は6回を6奪三振1四球で3安打1失点(自責0)。4回に名手・菊池涼介内野手(広島)のエラーから唯一の失点を喫したが、メジャーリーガーに互角以上に渡り合った。試合後、右腕は「自分の野球に関する全ての中で、凄い最高の経験になった」と振り返った。
引用:侍・菅野、「人生かける」エースの81球「凄い最高の経験になった」 | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―
ここまで思うような投球ができずにいた菅野投手ですが、この大一番で素晴らしい投球を見せてくれました。
菅野投手の好投によって試合は引き締まった展開になりました。
菅野投手の投球がアメリカ投手陣を本気にさせた(1点もやれない)面もあります。
メジャーリーガー不在、大谷選手辞退などで投手陣に不安があるなどと言われましたが、それらの投手たちに負けないだけの実力を持っていることを証明する投球でした。
本当に素晴らしかったです。
間違なく日本のエースは菅野投手です。
菅野投手の後をつないだリリーフ陣も好投
菅野投手の後を受けたリリーフ陣も4人で3回を1失点に抑える好投。
あれだけ菅野投手が好投して、試合が動き出した中で本当に素晴らしいピッチングでした。
惜しむらくは8回1死1塁からキンズラー選手に浴びた2塁打です。
8回に千賀が1死一塁からキンズラーにカウント2ストライクからの3球目の甘い変化球を左二塁打された。もう少しで本塁打という当たりだった。あの時、捕手の小林は真ん中付近に構えていたように見えた。1球ボール球を使える場面。中途半端な勝負になってしまった。バッテリーからすればすごく悔いの残る1球になってしまったと思う。大事な場面での勝負の仕方。1つのアウトをどう取るか。千賀-小林のバッテリーには今後の糧にしてもらいたい。
恐らくあそこはひっかけさせて併殺を狙ったのでしょう。
実際キンズラー選手は俊足の選手でありながらキャリア11年間のシーズン平均併殺数が11と併殺も多い選手。
しかし、やはりバットに当たると何が起こるかわからないのが野球の怖さ。
あのリードの裏にどんな意図、データなどがあったのかは私がわからないことなので何も言えませんが、この失敗を成長の糧にしてもらいたいです。
あと一歩が足りなかった野手陣 動く球、天然芝の守備
点が取れなかった、与えてしまった。
自分たちの野球が出来なかったという一言に尽きます。
里崎氏は「今まで守備でリズムを作って守備からゲームをコントロールして勝ってきた侍ジャパン。一番大事な試合で、守備からリズムを崩して、失点してしまった。今回の第4回WBC侍ジャパンの強みである守備力、機動力が、準決勝で活かすことができなかった。自分たちのミスで崩れてしまった。これまでと真逆の戦いとなってしまった。そこが、最後アメリカに勝ちを譲ってしまったように思います」と総括。
誰が悪いなどは私の立場からは何も言えませんし、言いません。
ここまで選手は本当に素晴らしい活躍を見せてくれました。
ただ、今回見えた課題を次なる国際舞台でどう活かしていくのか。
それが今後の日本野球界に課せられた問題です。
動く球に関しては国内に投げる投手が少ない以上、対策しづらいのが現状なのかと。
NPB球では曲がり幅が少なく、いわゆる動く球を武器にしづらいためあまり武器にする投手がいません。
また、高校野球で金属バットを用いる関係で芯をづらすボールが有効になるのが高校卒業後というのも1つの原因。
今回内野陣にミスがでた原因の1つに天然芝に慣れていないことが挙げられます。
これら動く球、グラウンドの質については選手1個人が努力してなんとかならない部分が大きいです。
球界を巻き込んでこの課題に取り組んでいくのか、国際舞台で活躍するために日本の野球を変える必要はないとするか。
今日本の野球界が岐路に立たされていると実感する問題です。
解決策はズバリ1つ! 野手も臆せずメジャーにいこう!
じゃあ、黙って手をこまねているのか。
そういうわけにはいきません。
では、どうするか。
答えはシンプルでメジャーリーグにどんどん挑戦していくしかないです。
現状、すぐに動く球を武器とする投手を増やすことは出来ませんし、すぐに球場を改変することは出来ません。
ならば手っ取り早いのは選手自身がその環境を変えることです。
なぜ日本の投手があれだけメジャーで通用し、これまで国際舞台で活躍できてきたのか。
その1つの要因にメジャーリーグでの先人たちの活躍があります。
本日始球式を務めた野茂英雄さんから始まり、今日のメジャーリーガーに至るまで。
多くの日本人投手が活躍する様々なパターンを残してきたからこそ、今に至るまで日本人投手は活躍出来ています。
対して野手はまだその領域までは到達していません。
日本人がメジャー、国際舞台で活躍するには何が必要なのか。
それを肌で感じて体現出来る選手を増やしていくことが今後の国際舞台での日本人野手の活躍には必要不可欠。
今回悔しい思いをした山田、菊池、筒香、中田、坂本、鈴木選手らが失敗を恐れずメジャーに挑戦し、それらを日本野球界に還元する。
また野球界も選手のメジャー挑戦に寛容になる。
それらが日本野球の発展に繋がります。
その他
まだまだWBCには解決しなればいけない課題がいくつもあります。
日程・グループ分け・開催地
【日程面の課題】
- 全てのラウンドで同じ日に試合が行われない
- グループわけに偏りがある
- 準決勝と決勝の間に中1日空くチームとそうでないチームがある
またアメリカとアジアラウンドでは時差や機構に大きな違いがあり、決勝ラウンドをアメリカで戦うチームはコンディション調整が難しいです。
これらを今後どう改善していくのか。より良い大会への発展に期待したいです。
度重なるビデオ判定
今日の試合では両チーム合わせて5度のビデオ判定がありました。
試合の流れを壊す、誤審も野球の一部という声もあるでしょうが、私は個人的にビデオ判定に賛成です。
なぜなら後々になってセーフだアウトだなどと言って後味が悪くなるのが嫌いだからです。
日本にとって結果不利な判定があったから批判するのではなく、技術の進歩に合わせて野球というスポーツも進化していく必要があるでしょう。
まとめ
惜しくも一点差で敗れた侍ジャパン。
そこには超えられない差がありました。
2006、2009年大会で連覇してから10年近くの時がたとうとしています。
その間各国はWBCに本気になりはじめ、元々高かった技術・身体能力は更に高まっています。
今はまだほんの少しの差がやがて取り返しのつなかい大きな差にならぬよう、今後日本野球界が一丸となっていく必要があると感じさせられる一戦でした。
最後に 選手の皆さんへ
選手の皆さんは本当にお疲れ様でした。
まだ決勝戦は終わってはいませんがひとまず侍ジャパンの戦いはこれで終了です。
本大会前から本戦中まで肉体的・精神的にもタフな状況が続いて大変だっと思います。その間ここまで大きな怪我がなかったことが何よりです。
これから選手の皆さんは長い本シーズンが始まります。
それがあるにも関わらず、全力でWBCを戦ってくれたことに本当に感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
2017年シーズンのご活躍に期待しています。
それでは、さようなら!