徐々に強く、そしてたくましくなっていく侍ジャパン。
チームとしての成長度合いは加速度的に伸びている。
キューバに勝利したことで4大会連続の準決勝進出へまた一歩前進した形になった。
15日のイスラエル戦に勝てば1次リーグに続いて全勝での突破となる。
今日は一次ラウンドに続いて再戦となったキューバ戦を振り返っていく。
目次
結果
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
キューバ | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
日 本 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 | × | 8 |
【日】菅野、平野、増井、松井、○秋吉、S牧田
【キ】バノス、イエラ、●ラエラ
【本】山田1号ソロ、2号2ラン(1、8回)グラシアル2ラン(2回)
スタメン
【日本】
1(指)山田=ヤクルト
2(二)菊池=広島
3(右)青木=アストロズ
4(左)筒香=DeNA
5(一)中田=日本ハム
6(遊)坂本=巨人
7(三)松田=ソフトバンク
8(中)秋山=西武
9(捕)小林=巨人
先発P=菅野=巨人
日本は大会初戦のオーダーに似た打順でこの試合に望んだ。
決勝ラウンド進出条件
本日行われた試合でオランダがキューバに勝ったため、日本が決勝ラウンドに進出する条件は下記の通り。
【日本の決勝ラウンド進出条件】
本日のイスラエル戦に日本が勝利するか、4点差以内で敗戦した場合決勝ラウンド進出。
※もし5点差以上で敗戦した場合はプレーオフ。
日替わりでヒーローが出てくる好調野手陣
WBCの日本史上ここまで攻撃力、とりわけ長打力が目立つことはなかった。
しかも空砲がなく、ここぞで効果的な一発が飛び出す。
またビハインド時にも勝負どころで一本のタイムリーが飛び出すなど、本当に勝負強く頼もしい打線になっている。
また、特定の打者だけが活躍するのではなく、日替わりでヒーローが出てくるのもチーム力の高さが表れている。
生き返った山田哲人選手! 目覚めの一発、とどめの二発目!
とうとう目覚めた二年連続トリプルスリー男。
目覚め方はド派手で、初回先頭打者本塁打を含む3安打3打点2本塁打。
昨日こんな記事を書いたのが恥ずかしい限り。
ひとつだけ言い訳させて欲しい。
もし今日のキューバ戦でも山田選手に復調が見られないなら私は首脳陣に山田選手外しを決断して欲しい。
私はいたずらに山田選手外しを望んだわけではない。
まあそんなことはどうでもよく、今日の活躍で怪我がない限り山田選手はスタメン起用される。
菊池選手が怪我しない限りは指名打者起用となるので、私が構想した筒香指名打者もなくなった。
頼りになる選手がまた1人目覚めたことは今後の侍ジャパンにとって大きな収穫。
頼りになる主砲筒香選手 勝負どころで見せた巧打
この試合で光ったのは単打に徹した筒香選手の勝負強さ。
放った3安打は全てセンター前のシングルヒット。
ここまで2本の本塁打を放っていた主砲には本塁打が期待されてしまいがち。
ただ、ここ2試合は本塁打を出ておらず、チャンスで凡退する姿が目立った。
後ろを打つ中田翔選手が本塁打を連発、勝負どころではタイムリーを放っていただけに筒香選手に思うところはあっただろう。
その中田翔選手がノーヒットに終わった試合で、筒香選手が長打を捨てての3安打2打点。
後ろの中田翔選手が好調、そこで自分が何を求められているのか。
それを考えてとにかくランナーを返す打撃に徹し、結果を残したことに感心させられた。
2人の主砲がお互いを刺激しながら助け合うのはチームにとって非常に大きい。
今後もチームメイト、WBC終了後はライバルとしてもお互いを高め合っていって欲しい2人だ。
代打の切り札内川選手 WBCの仮はWBCで返す!
そしてこの試合で一番のポイントなったのが同点で迎えた8回1死1・3塁打者小林選手の局面で代打内川選手。
ここまで打撃好調で、かつこの試合でも2安打を放っていた守りの柱である小林選手に代打を送った采配。
もし失敗していれば流れを大きく変えかねない采配。
そこで迷いなく代打を送れた小久保監督の采配とそれに応えた内川選手。
特に8回には打率5割でこの日、タイムリーを含め2安打放っている小林に代打・内川を送った。「迷いました。ラッキーボーイの小林に代打は勇気がいった。でも、ここは勝負と思った」と采配がズバリと当たった。
ベテランの存在に助けられた。「普段は自分のチームで4番を打っているベテランが、代打の1番手で文句も言わず、全身全霊で戦ってる姿は選手を勇気づけたと思う」と称賛した。
内川選手と言えばWBCで天国と地獄をこれ以上ない形で味わった選手。
山田選手が調子を取り戻したいま、今後内川選手に期待される役割は代打の切り札。
大会序盤こそ当たりがでなかったものの、ここ二次ラウンド以降は二度の代打出場で1安打、1犠飛と結果を残している。
今後も勝負どころでの代打が予想されるが、内川選手の技術ならWBCで味わった屈辱をWBCで返すことが必ずできる。
はっきりいってライオンズびいき 遂に拝めた西武三銃士による代表センターライン
昨日の9回の侍ジャパンのマウンドには牧田投手、捕手はその回から守備についた炭谷捕手、センターには秋山選手。
菊池・坂本の夢の二遊間と共に西武の三選手が侍ジャパンのセンターラインを形成している姿は西武ファンとしては鳥肌もの。
特に牧田-炭谷バッテリーの阿吽の呼吸から繰り出される高速テンポのサイン交換からの投球、返球の繰り返しは最高。
最後に高めのボールで三振を取るあたりはさすが。
恐らくこれからも小林捕手が正捕手。
ただこれから小林捕手に代打・代走が送られるケースも出てくる。
その時に炭谷捕手が使える目処がたったことは牧田投手が抑え起用される侍ジャパンにとっては非常に有用なオプションとなり得る。
そして見逃せないのは秋山選手のつなぎの打撃。
6回の同点、8回の勝ち越しとなったいずれの回もランナーがいる状況で秋山選手が後ろに繋いだことから生まれたチャンスを活かしてのもの。
長打力を打てる力がありながらあくまでつなぎに徹する。
特に6回に見せた四球には秋山選手の技術の高さが凝縮されていた。
左の変則投手が外のスライダーと内のシュートでコースを幅広く突いてくるのをものともせずにもぎ取った価値ある四球。
出場した3試合いずれも結果を残すつなぎの秋山選手がいることは侍ジャパンの武器の一つ。
山田、菊池、筒香、中田のように派手に活躍する選手がいる一方で、青木、坂本、秋山選手がしっかり塁に出る繋ぎの役割をできていることもここまでの侍ジャパンの好調の要因だ。
不調の先発陣、好調な救援陣
大会前の予想を良くも悪くも裏切る侍ジャパン。
投手陣に関しては先発陣がここにきて不調、逆に救援陣は好調。
調子があがってきたリリーフ投手陣 もう抑えは牧田しかいない
初戦のキューバ戦こそ救援陣が5失点してしまったが、その後のオーストラリア、中国戦を無失点リレー。
二次ラウンドでもオランダ戦を8回1失点、キューバ戦を5回1失点。
初戦のキューバ戦を除くと23回2/3を投げて僅か2失点、防御率は0.76。
間違いなく今の侍ジャパンの快進撃を支えているのがこの救援陣。
特に平野・松井佑樹投手は二次ラウンド以降の2試合にそれぞれ登板しいずれも無失点。
結果だけでなく内容でも相手を圧倒する姿は非常に頼もしい。
更に投手陣を楽にしているのは抑え牧田投手の存在。
もはやこの人が打たれて負けたら仕方ないという存在になっています。
まだまだ明確な起用方針が示されているわけでないが、間違いなく牧田投手の存在感が投手陣だけでなく、チーム全体に安心感を与えている。
遂に菅野投手まで... 深刻な先発陣の不調はあの男に託された
と調子が上がってきた救援陣とは対照的に調子を落とした先発陣。
石川投手が3回5失点でKOされたのに続き、菅野投手まで4回4失点でKO(球数制限上交代したが実質上)。
菅野投手は制球力という一番の武器が影を潜めている。
昨日喫したツーランと2点タイムリーはいずれもスライダーが抜けて打たれたもの。
初戦のオーストラリア戦でも抜けた変化球を本塁打にされており、打者のレベルが更に上がる決勝ラウンドに向けて不安を残す内容となった。
その結果ここまで中継ぎで結果を残してきた千賀投手に白羽の矢が立った。
12日のオランダ戦で好リリーフをみせたことで、中2日での抜てきが決定。オランダ戦後、権藤投手コーチから伝えられたという。
「今年は先発の練習は1度もしていないですが、後ろには素晴らしい投手陣がいるので、長いイニングを考えて点を取られるよりも、しっかり短いイニングを1人1人ゼロで抑えたい」
昨日の展開で千賀投手が出てこない時点で恐らくとは思っていたが、イスラエル戦に先発とは予想外。
私の予想の斜め上をいく采配に少し驚かされた。
そこで私が提案するのは千賀投手の先発起用。
中二日の先発なので恐らくそんなに長いイニングは投げないが(そうでないと千賀投手の故障が心配)、ここまでぴりっとしない先発投手陣の救世主になることを期待。
まとめ
まだまだこのチームが強くなっていくのを見ていたいが残り試合は最大3試合(プレーオフは除く)。
名残惜しさがある一方で、決勝戦に勝って歓喜する姿を早く目の当たりにしたい思いが強くなってきた。
イスラエル戦も厳しい試合になることが予想されるが、これまで同様チーム一丸となっての戦いに期待したい。
それでは、さようなら!