死ぬまで生きる問題

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【WBC】侍ジャパン決勝までの戦略 不振山田の起用法と千賀先発構想 

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ここまで4試合を全勝で勝ち進んできた侍ジャパン

昨日オランダがイスラエル勝利したことで本日のキューバ戦に勝利しても決勝ラウンド進出は決定しない。

 

私の理想は昨日イスラエル勝利し、今日日本が勝利して二次ラウンド第三戦を待たずして決勝ラウンドに進出することだった。

その理由は決勝ラウンドを見越してイスラエル戦を捨て試合(言い方は悪いが)にしたかったからだ。

ただ昨日オランダがイスラエル勝利したことで侍ジャパンイスラエル戦を全力で戦う必要が出てきた。

 

決勝ラウンドの進出条件を話し始めるとややこしくなるので本題に入ってから詳しく話していく。

 

今日はなぜ日本がイスラエル戦を捨て試合にすることが理想だったのか、そして今後の侍ジャパンが勝ち進む上で私が考える秘策を話していく。

目次

侍ジャパンの自力決勝ラウンド進出条件

現時点で二次ラウンドEグループの勝敗は下記のとおり

二次ラウンドEグループの勝敗(3/13終了時点)

日本:1勝0敗

オランダ:1勝1敗(次戦はキューバ

イスラエル:1勝1敗(次戦は日本)

キューバ:0勝1敗

 

現時点で侍ジャパンが自力で決勝ラウンドに進出するには3戦全勝しかない。

 

もし仮に今日のキューバ戦を勝利して、オランダがキューバに破れれば下記のようになる。

 

【日本がキューバ勝利、オランダがキューバに破れた場合

日本:2勝0敗(次戦はイスラエル

オランダ:1勝2敗

イスラエル:1勝1敗(次戦は日本)

キューバ:1勝2敗

 

従って日本VSイスラエルの試合を待たずして日本は決勝ラウンド進出となる。

ただ力量差から言って、オランダがキューバに勝って2勝1敗で先に三戦終了する可能性の方が高い。

 

そうなると現実的には下記の状況が日本VSイスラエル戦の前に生まれる。

 

【日本がキューバ勝利、オランダがキューバ勝利した場合

日本:2勝0敗(次戦はイスラエル

オランダ:2勝1敗

イスラエル:1勝1敗(次戦は日本)

キューバ:0勝3敗

 

こうなるともし日本がイスラエルに敗れた場合日本、イスラエル、オランダが2勝1敗で並ぶ形になる。

そうなるとタイブレークにもつれこむ可能性が出てきて、先発のコマ不足に悩む侍ジャパンにとっては非常に厳しい展開になる。

 

つまり現実的に考えて侍ジャパンは3連勝をする必要があると考えるのが自然。

そのため、私が考えるイスラエル戦捨て試合、千賀投手の決勝先発起用の理想図は現実のものとはならずに終わる可能性が高い。

勝戦の先発は千賀? 侍ジャパンが抱える先発のコマ不足

では、なぜ私が千賀投手の決勝先発起用を望むか侍ジャパンの先発コマ不足問題と交えてお話しする。

 

以下は侍ジャパン投手陣の役割分担表。

侍ジャパン投手陣の役割分担表

配置 名前 役割
先発
菅野智之 一番手
石川歩 二番手
藤浪晋太郎 三番手
武田翔太 プレーオフ要員
第二先発兼中継ぎ
則本昂大 ロング兼セットアッパー兼抑え(?)
岡田俊哉 ビハインド兼ロング
増井浩敏 ビハインド兼ロング
左右殺し
松井佑樹 左中心のイニング
秋吉亮 右中心のイニング
セットアッパー
平野佳寿 セットアッパー
宮西尚生 セットアッパー
千賀滉大 抑えorセットアッパー
抑え 牧田和久 抑えorセットアッパー


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一次ラウンド終了時点ではエース菅野投手、二番手石川投手までは確定で、三人目の先発投手を誰にするのかという問題があった。

一次ラウンドは三戦目終了を待たずして二次ラウンド進出を決めていたことと、相手が中国であったためあまり問題にはならなかったが三人目の先発は侍ジャパンにとって大きな不安な要素。

 

更に二次ラウンドが開幕してまた1つ問題が発生した。

それはオランダ戦で石川投手が3回5失点でKOとなってしまったことだ。

特にバレンティン選手に浴びた同点のツーランホームランは得意球のシンカーを打たれてのもの。

 

初級に胸元のインハイ高めの速球で状態を起こして、二球目は外の速球、そして三球目は得意のシンカーをインローに理想的な配球で攻めたにも関わらず、ものの見事にホームランを浴びてしまった。

 

もちろん配球を読まれた可能性もある。

それでも得意球をものの見事に運ばれた姿から石川投手が本来の姿ではないことが一目瞭然だ。

 

初戦こそ4回1失点で好投したものの今回の石川投手はあまり調子が良いとは言えない。特に得意球のシンカーを思うように操れていない。

キューバ戦はカーブを駆使してなんとか凌いだが、それは球数制限が幸いしてその日の調子が良いボールだけで勝負できたから。

球数制限の上限が多くなる決勝ラウンドにおいてはそういうわけにはいかない。

 

元々石川投手は奪三振率が低い投手。

2016年シーズンの奪三振率は5.77。

これは規定投球回数に達した選手の中では二番目に低い数字。

言い換えれば石川投手はバットにあてられる可能性が高い投手。

 

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日本人相手であればゴロになったものがライナーに、フライアウトになっていたものは本塁打になる可能性が高い。

屈強な打者との対戦が予想される決勝ラウンドにおいて、石川投手の先発はやや危険な要素がつきまとう。

ウルトラCは千賀投手の先発起用

そこで私が提案するのは千賀投手の先発起用。

 

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ここまで2試合に登板して4回無失点。

剛速球とお化けフォークを駆使して打者を圧倒している。

今や侍ジャパンの抑え候補として推す声が非常に多い投手だ。

 

私は過去の記事ではセットアッパーでの起用を推したが(オランダ戦でその通りになったのは嬉しかった)大方はセットアッパーもしくは抑えで起用を考えている。

そんな中で私がなぜ千賀投手を先発起用したいか。

 

理由は二つある。

1つは既に挙げた通り侍ジャパンの先発コマ不足。

本日の試合で菅野投手が打たれてしまった場合は全てが崩壊するが、菅野投手が万全であると想定して、日本が決勝ラウンドに進出したら準決勝は間違いなく菅野投手が先発。

そうなると決勝は誰に?となるわけだ。

そこに私は千賀投手を推したい。

 

元々千賀投手は2016年に25試合に先発し、12勝3敗。防御率リーグ3位、勝利数4位、奪三振数2位と先発としての実績は十分。

セットアッパーとしてここまで調整しているところからの先発起用が果たして現実的なのかという問題はあるが私はどうしても先発で見てみたい。

 

もう一つの理由はオランダ戦で千賀投手以外のリリーフ陣が好投したことだ。

特に千賀投手と同タイプの速球派でフォークを操る平野、増井投手が好投したことは非常に大きい。

 

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まだまだ千賀投手ほどの信頼はおけないかもしれないが、2人が好投したことは千賀投手を先発起用する1つの好材料となりえる。

切り札は早めに!? 先手必勝は勝負の鉄則

大事な局面で1ないし2イニング千賀投手に投げてもらうか、6イニング前後千賀投手に投げてもらうか。

私なら断然後者だ。

切り札を後に用意して切り札を出す前に(ここでは先発が序盤でノックアウトされて試合が壊れる)終わってしまっては意味がない。

私がそもそもセットアッパーに推しているのもその理由。

 

セットアッパー千賀抜きで決勝までいけるのかという問題と若干矛盾するかもしれないが、他の頼れる先発候補がおらず、かつ世界一が目標である以上先のことを見据えて選手起用も必要だ。

 

それだけにイスラエル戦まで全力で戦う必要な現在の状況は非常に痛い。

イスラエルには是非オランダに勝って欲しかった(過ぎたことを悔やんでもしょうがないが)

4番筒香の指名打者起用を推す理由

ここからは打者について。

 

私は大会前から筒香選手指名打者、青木選手の左翼起用を推していた。

 

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理由は3つ。

1つは守備面。

筒香・青木選手のそれぞれの守備は決して悪くはないが、両者を同時起用するとなるとかなり守備力は劣る。

オランダ戦のボガーツ選手のライトへの犠牲フライを見てわかる通り青木選手の肩はお世辞にも強いとは言えない。

犠牲フライ、ランナー一塁からのライト前ヒットでの一塁走者の三塁進塁をかなり容易にしている可能性はある。

外野守備だけを考えると青木左翼、筒香選手指名打者が本来はベターだ。

 

2つ目の理由は指名打者山田選手の不調。

元々筒香選手を指名打者に起用できない理由には指名打者山田選手の存在があった。

しかしここまでのところ山田選手は打撃の状態がいまいち上がってこない。

この点は次項で後述するが山田選手が今日のキューバ戦で結果を残せなければ、筒香選手の指名打者起用も検討して欲しい。

 

3つ目の理由は筒香選手に最後まで試合に出て欲しいから。

もし終盤僅差でリードをしていれば恐らく筒香選手には守備固めが出される。

万が一同点に追いつかれて延長にもつれ込んだらどうするか。

 

実際オランダ戦では筒香選手が退いたあとに同点に追いつかれ守備固めで出場していた鈴木選手に打席が回ってきた。

あの時はタイブレークの先頭打者だったためバントをすれば良かった(バントが簡単だとはいわない)。

 

打線の中心に控え選手が出る状況はあまり好ましくない。

対するオランダは11回の裏の2死1・3塁の状況で4番のバレンティン選手が下がっていたため(あの時は9回バレンティン選手出塁時の代走が原因ではあったが)、控え選手が打席に立つことになった。

結果日本はその打者を抑えて勝つことが出来たことが、もしあそこでバレンティン選手が残っていたらと考えるとぞっとする。

 

もちろん通常のペナントと異なる代表戦なので、代わりが鈴木選手の分打撃の落ち込みは少ない。

ただ中田翔選手と並んで最も信頼出来る筒香選手には出来るだけ最後まで出場して欲しい。

筒香選手が指名打者でも打撃に影響が出ないならば、筒香選手の指名打者起用も検討して欲しい。

不振の山田は代走の切り札に?  日本代表屈指のスピードスターの活かし方

二年連続でトリプルスリーに輝いた山田選手の調子が中々上がってこない。

 

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ここまで打率.176、出塁率.286、打点2、本塁打0といつもの山田選手の成績からは考えられない状況が起こっている。

まだ4試合、もう4試合。

この状況をどうとらえるか。

 

侍ジャパンがストレートに決勝まで行くと仮定すると最大であと4試合。

それまで山田選手の復調を待つか。

そんな悠長なことをいっていては優勝どころか決勝にもいけず大会は終わってしまう。

 

どうしても2009年大会のイチロー選手の件があるため信じて起用するべきという論調があるような感が否めない。

あの時のイチロー選手には世界最高峰の守備力があった。

現在の青木選手の守備、山田選手は指名打者であることを考えるといつまでも復調を待つわけにはいかない。

もし今日のキューバ戦でも山田選手に復調が見られないなら私は首脳陣に山田選手外しを決断して欲しい。

 

ではそうなると山田選手は不要か。

本職の二塁には異次元の守備を魅せる菊池選手がいて、二塁以外は守れない山田選手がチームに貢献する方法はあるのか。

私は代走の切り札としての役割があると考える。

 

2009年の侍ジャパンにあって、今回の2017侍ジャパンにないものは何か。

ここまで言われ続けた投手力の他にあるとすれば、それは代走の切り札だと考えている。

 

2009年大会には前年西武を日本一に導いたスピードスター片岡易之(※当時 現在は片岡治大)選手がいた。 

2年連続でパリーグ盗塁王に輝いていた片岡選手はWBCでも控え選手ながら大会1位タイの4盗塁(成功率100%)の成績を収めた。

韓国との決勝戦では同点の7回表、先頭打者としてレフト前ヒットで出塁すると続くイチロー選手の打席で盗塁に成功し、その後イチローバントヒット、中島裕之選手(※当時 現在は中島宏之)のタイムリーで勝ち越しのホームを踏んだ。

 

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対して現在の日本代表には盗塁を武器にする選手がいない。

単純に足が速い選手はいるものの盗塁をここぞで仕掛けられるほどではない。

 

山田選手は2015・2016に2連続で盗塁王に輝いている。

しかも成功率はそれぞれ89%、93%という脅威の数字を収めている。

成功率75%を超えると有効とされる盗塁において30を超える盗塁数を残しながら、これだけ高い盗塁成功率を収め続ける山田選手は脅威的としか言えない。

 

もちろん理想は巧打あり、長打あり、盗塁ありの山田選手をみたい。

しかし現状状態が上がらない以上、山田選手をどうすればチームの戦力とできるのか。そのことを色んな角度から首脳陣には考えて欲しい。

 

前項で話した筒香選手指名打者起用でいくならば、勝負どころで山田選手代走。

その後指名打者として山田選手を残すことも出来る。

仮に内川選手を指名打者として起用したとしても、代走山田選手をそこに起用してそのまま山田選手を起用することも出来る。

何もスタメンだけでない山田選手の起用方法を首脳陣には検討して欲しい。

スタメン予想 

最後にここまで話したことをもとに侍ジャパンのスタメン予想をする。

今夜のキューバ戦、そしてキューバ戦以降のスタメンの二通りを予想する。

3/14キューバ戦のスタメン予想

1(中)秋山

2(二)菊池

3(右)青木

4(左)筒香

5(一)中田

6(遊)坂本

7(指)山田

8(三)松田

9(捕)小林

 

サードには松田選手が復帰。

前回のキューバ戦での活躍を買っての起用。

 

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そして一番にはようやく試合に出られるようになった秋山選手。

ここまで打席数は少ないものの打率5割。

出場した2試合いずれも安打を放った安定感を買いたい。

 

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そして山田選手はこの試合が最終テスト。

慣れない指名打者での調整は難しいかもしれないが、一次ラウンドのキューバ戦で放った幻の本塁打の打ち直しに期待したい。

キューバ戦以降のスタメン予想(山田選手を外す場合)

ここでは山田選手が残念ながら復調しなかったケースを想定する。

1(中)秋山

2(二)菊池

3(左)青木

4(指)筒香

5(一)中田

6(遊)坂本

7(右)鈴木

8(三)松田

9(捕)小林

 

先に述べた筒香選手指名打者パターンの打線を組んでみた。

 

山田選手か鈴木選手どちらかを期待するか。

仮にどちらもそんなに打てないのならいっそ守備を重視しての起用

元々7番打者であることを考えるとそこまで攻撃に偏らなくてもと考えてのオーダー。

 

ただこれだと無難すぎて面白くないので私の理想を1つ考えてみた。

キューバ戦以降のスタメン予想(私の願望)

(左)青木

2(二)菊池

3(指)筒香

4(一)中田

5(遊)坂本

6(中)秋山

7(右)鈴木

8(三)松田

9(捕)小林

 

 現状の侍ジャパンの課題は3番不在。

期待された青木、山田選手の不調が痛いところ。

ただ青木選手はここまで出塁率は.438。

ポイントゲッターとしては機能していないもののテーブルセッターとしては十分。

ならばと一番に起用。

 

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そして空いたところに4~6を打っていた選手をスライド。

好調な筒香、中田、坂本選手に少しでも多く打席を与える戦略

そしてその後を打つのは安打製造機秋山選手。

オランダ戦の先制犠飛、追加点となるタイムリーをクリーンアップの後の打順で放っていることからこの打順にした。

 日本人選手は打順を動かされるの嫌うのため、恐らくありえない。

 

現実的には坂本選手の3番が考えられる。

筒香・中田の後を打つ打者か先に打つ打者のどちらを優先するか。

個人的には3番坂本、6番秋山を推す。

まとめ

とここまで長々書いてきたが、まずは今日のキューバ戦。

ここを落とすとかなり苦しくなる。

負ければ未知数の三番手の先発を出さなければならず、かつ相手も未知数のイスラエル

 

絶対に勝利が求められる試合にしてはあまりに不確定な状況が多すぎる。

エース菅野投手で、一度勝っているキューバ相手にきっちりと勝ちたい。

 

ただ相手キューバも同じ相手に二度も負けられないと意地をみせてくるはず。

実際不気味な報道も聞こえてきている。

今回は「チームで一番いい投手」とマルティ監督が評するバノス投手を先発させると発表。8日の中国戦に先発したバノスは、格下が相手だったとはいえ、5回を1安打無四球4奪三振無失点に抑える完璧投球を披露した。

引用:【WBC】侍ジャパン2次R第2戦、14日キューバ先発はバノス「投手戦になるだろう」 (Full-Count) - Yahoo!ニュース

 

ここでつまずくわけにはいかない。

絶対に勝つことを信じて応援するしかない。

 

それでは、さようなら!

 

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