大谷翔平選手のWBC不参加が正式に決定。
その代役の先発候補として、福岡ソフトバンクホークスの武田翔太選手が招集された。
急な招集で調整が難しい面もあるが、近年継続して代表に招集され続けた存在だけに、上手くアジャストしてくれることに期待したい。
今日は福岡ソフトバンクホークスの武田翔太選手について話していく。
目次
武田翔太選手とは
宮崎日大高では1年秋からエースとなり、長身を活かした投球スタイルから九州のダルビッシュと呼ばれるようになる。
甲子園出場経験は無し。
2011年にドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスに1巡指名を受けて入団。
高卒1年目から1軍での登板機会を得て、8勝1敗、防御率1.07の好成績を残した。
新人王投票では2位の得票数を得た。
2013年は開幕を一軍で迎えたもののルーキーイヤーとは違って苦労を強いられる。
特にリーグワーストの68与四球と制球難を克服することができず一軍と二軍を行き来する。
最終的には4勝4敗と物足りない成績を残す。
2014年は右肩の違和感から試合に登板できない日々が続く。
シーズン終盤に一軍に定着し、先発7試合で3勝3敗と援護に恵まれなかったが、防御率は1.87をマークした。
日本シリーズの阪神戦で7回を投げ3安打1四球5奪三振1失点と好投し、それを評価されて優秀選手に選出された。
2015年は初めて一年間を通して一軍のローテを守りぬく。
1年間先発ローテーションを守り、自己最多の13勝、勝率はリーグ2位と活躍しチームの2年連続リーグ優勝に貢献。
日本シリーズは初戦に登板し9回2失点で完投勝利し、2年連続で優秀選手賞を受賞して日本一に貢献した。
2016年は自己最多の14勝を挙げ、チーム最多の183イニングを記録するなど、先発ローテーションの一角を担い活躍した。
オフには年俸1億2,000万円で契約更改した。
意外!?カーブよりも得意なスライダー (縦のカーブ)
武田翔太選手は主に5球種を用いて投球を組み立てている。
その中でも軸となるのが最速152km/hのストレートと魔球と称されるカーブ。
下記の表でスライダーとされているのは縦のカーブとも言われるドロップカーブ。
球種 | 被打率 | 被打数 | 被安打 | 被本 | 被四死 | 奪三振 | 空振率 | 見逃率 |
ストレート | 0.264 | 356 | 94 | 9 | 40 | 52 | 5.68% | 14.77% |
カーブ | 0.249 | 169 | 42 | 1 | 19 | 52 | 7.52% | 22.21% |
スライダー | 0.155 | 103 | 16 | 1 | 9 | 28 | 14.15% | 18.38% |
フォーク | 0.229 | 35 | 8 | 1 | 2 | 12 | 20.62% | 9.28% |
チェンジアップ | 0.375 | 8 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3.51% | 8.77% |
ドロップカーブの被打率は.155、空振り率、見逃し率も共に高い。
そのためカウント球としても、勝負球としても使えるボールである。
また、武田翔太選手は変化球投球時の被本塁打3本と非常に安定したコントロールを併せもっている。
侍ジャパンでの役割
現時点で武田翔太選手に期待されるのは先発。
そのほかに藤浪晋太郎選手なども候補に上がるが、安定感からいって武田翔太選手のほうが先発する可能性は高い。
また、過去2度日本シリーズで優秀選手を獲得した大舞台での勝負強さも魅力のひとつ。
彼の度胸と冷静なピッチングでゲームメイクすることが期待される。
まとめ
大谷翔平選手の不在は確かに大きい。
しかし、日本には質の高い投手が数多くいる。
武田翔太選手ならそのことを証明することが出来る。
彼もまた将来のメジャー挑戦を期待される男の1人。
今回のWBCで活躍して、世界に彼の名を轟かせる活躍に期待したい。
それでは、さようなら!
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