死ぬまで生きる問題

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楽天松井裕樹選手のスライダーが生み出す奪三振率は石井一久を超えている

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今回の侍ジャパンのメンバで秘密兵器といえる存在は誰か。

代表に呼ばれるほどの選手に秘密兵器という表現は失礼かもしれないが、私の考える代表の秘密兵器は東北楽天ゴールデンイーグルスの松井祐樹選手だ。

現在の日本球界にはメジャーリーグから高い注目を集める選手が多数いる。

 

野手では今やメジャーリーグの公式サイトで特集されるDeNA筒香選手やヤクルト山田哲人選手。

投手では来季のメジャー挑戦が噂される大谷翔平選手。

 

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世界的に注目されている選手が数多くいる侍ジャパンの中にあって、松井裕樹選手の存在はまだまだ無名な存在に近い

しかし、彼の左腕から繰り出される鋭いスライダーは初見の打者にとっては非常に厄介なボールになる。

ここで結果を残せば近い将来のメジャー挑戦も夢ではない。

 

そこで今日は侍ジャパンで左の中継ぎとしての活躍を期待される松井裕樹選手について語っていく。

目次

松井裕樹選手とは

2012年の夏の甲子園大会で桐光高校のエースとして出場。

一回戦の対今治西高校選では大会史上最多の10連続奪三振と1試合22奪三振を記録。


松井裕樹(桐光学園)甲子園での奪三振すべて見せます!一回戦22奪三振は圧巻!

 

※連続奪三振記録の2位は現埼玉西武ライオンズの高橋光成投手の9者連続。

西武高橋光成投手は躍動感溢れるフォームで西口文也投手の後継者に

 

続く2回戦の常総学院戦でも19奪三振をあげて2試合計での最多奪三振記録を更新。

準々決勝で敗れてしまったが、大会通算成績は36イニングを投げ防御率2.25、奪三振率17.00。

1大会通算68奪三振は夏の甲子園では歴代3位の記録であり、左腕としては最多。

2年生ながら大会史に残る記録を次々と打ち立てた。

 

3年生時の甲子園出場はならなかったが、プロからの高い評価は相変わらず高いものであった。

そして2013年のドラフト会議で5球団から1巡目指名を受けた。

抽選の結果、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団することが決まった。

 

2014年は田中将大選手以来となる新人選手の春季キャンプ一軍スタート。

春季キャンプの内容、実践での結果から当時の監督である星野仙一監督は2007年の田中と同様に、一軍公式戦の開幕直後から松井を先発陣の一角に組み込むことを明言した。

 

開幕からローテに入るものの3連敗を喫してしまう。高卒の新人投手が初登板から3連敗を喫した事例は2リーグ制以降初めてのこと。

先発から救援への転向、二軍落ちなどがあり、最終的な成績は4勝8敗に終わってしまった。

 

個人成績では延べ70回2/3イニングにわたって被本塁打0を継続。

『高卒新人投手による一軍公式戦の連続イニング無被本塁打』という記録を48年振りに更新した。

 また、奪三振力の片鱗もみせ、この年のNPBの新人投手では最も多い126奪三振(パリーグ5位)を記録した。

 

2015年は当初セットアッパーに転向予定だったが、抑えのミコライオ投手の怪我の影響で、急遽抑えに転向。

公式戦の開幕を初めて一軍で迎えると、シーズン初登板から13登板試合(通算16イニング)にわたって無失点を続けた。

この間にクローザーとして7セーブを記録する。

NPB一軍公式戦でのシーズン10セーブは、高卒2年目の左腕投手では初めての事例。登板17試合目での達成は、右腕投手を含めてもNPB史上最速であった。

シーズンを通じて一軍のクローザーへ定着するとともに、3勝2敗33セーブ12ホールド、防御率0.87という好成績を残した。

 

2016年は2年連続でクローザーを任された。

シーズン序盤は精彩を欠いたが、徐々に調子を取り戻す。

8月には11試合の登板で9セーブ2ホールド、防御率0.69をマーク。

その結果、パ・リーグ投手部門の月間MVPに輝いた。

なお、受賞時点の年齢は21歳で、パ・リーグの投手部門における史上最年少記録でもあった。

最終的には球団史上初の一軍公式戦2年連続30セーブを達成している。

奪三振を量産する独特の変化球

 松井祐樹選手の特徴と言えば高い奪三振率。

  投球回 奪三振数 奪三振率
2014 116 126 9.78
2015 72.1 103 12.86
2016 62.1 75 10.87

 

日本人選手のシーズン奪三振率は、1998年の石井一久(ヤクルト)投手の奪三振率 11.05 (241奪三振/196.1投球回)。

そのことを考えれば松井投手の奪三振率が驚異的な高さであることが伺える。

 

また、高校時代はスライダーを中心に三振を奪っていたが、現在ではチェンジアップも武器の1つ。

 

2016年シーズンの数字を見てみるとスライダーだけでなくチェンジアップで多く奪三振を奪い、1割代の被打率を記録している。 

 

見逃率 被打率 被打数 被安打 被本 奪三振 空振率
ストレート 0.236 127 30 4 35 12.07%
チェンジアップ 0.152 66 10 0 25 26.14%
スライダー 0.190 21 4 0 12 12.98%
カットボール 0.286 7 2 0 3 14.81%
フォーク 0.500 2 1 0 0 0.00%

(データで楽しむプロ野球より引用)

 

通常初対戦の場合は投手のほうが有利。

ましてや絶品の変化球が2種類もあるとなるとかなり手強い存在となる。

 

元々スライダーが武器だった松井投手だが、プロ入り後はチェンジアップ、カットボールを習得するなど器用な面も持ち合わせる。

 


松井裕樹 楽天の若きクローザー 新球種カットボールについて 田中将大

 

2017年シーズンには田中将大投手直伝のツーシーム(シンカー?)の習得に取り組んでいるという噂もある。 

 

今後もその変化球を活かした奪三振に期待が高まる。

侍ジャパンで期待される役割

 現時点で松井投手が期待される役割は中継ぎ。

元々先発をやっていたこともあり、2イニング程度のロングを任せられる可能性もある。

私としてはその高い奪三振力を活かして、三振が必要なここぞの場面でのセットアッパーとしての役割に期待したい。

 

また、松井投手にはその高い奪三振力と低い被本塁打率(プロ通算0.32)も魅力のひとつ。

長打が許されない、出来ればバットにすら当てられたくない状況では松井投手のような奪三振が奪える投手がいると非常に心強い。

 

今回の侍ジャパンのメンバの中でもトップクラスの奪三振力を活かして、終盤のピンチを切り抜ける活躍に期待したい。

追記

2017年WBCで松井投手は3試合に登板し、投球回数2.2、防御率0.00

打者9人と対戦し、被安打0、奪三振5、与四球1と堂々たる活躍を見せました。

 

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まとめ

今回最年少で選手されて21歳はまだまだ伸びしろを残す。

それだけにその可能性は無限大だ。

 

松井投手の打者に立ち向かう熱い気持ちを活かして、格上と思われる打者相手にも臆せず立ち向かう姿を存分にみせて欲しい。

 

それでは、さようなら!

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