第4回の侍ジャパンにおいて最も弱点視されているのは捕手のポジション。
過去3大会は絶対的な捕手がいたこともあって、特に問題視されていなかったポジションだったが、今回は一転。
2016年に壮行試合では巨人の小林選手のキャッチングに対して批判の声が上がった。
もちろんこれは小林選手にも非があるが、侍ジャパンの捕手陣全体に対する声が具現化してしまった結果、小林捕手に集中してしまった面もある。
そこで私が感じたのは『しっかりしろ!嶋基宏選手』ということです。
本来であれば年齢、経験、実績的にいって彼が不動の正捕手でなければいけない。
もし嶋選手がしっかりしていれば、小林選手に対してこんな声は上がらなかった。
そこで今日は侍ジャパンで正捕手としての活躍が期待される嶋基宏選手について語っていく。
目次
嶋基宏選手とは
2006年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから3巡目指名を受けて入団。
ルーキーシーズンとなった2007年はチーム内の新人で唯一開幕一軍登録され、125試合に出場。
盗塁阻止率でリーグ2位を記録し、オールスターにもファン投票で出場した。
2008、2009年シーズンは正捕手を期待されたものの、期待に応えられずその座をつかむことが出来なかった。
2010年は飛躍のシーズンとなる。
自身・楽天初の捕手として規定打席にたつと、城島健司以来となる捕手の3割超(打率.315)を記録した。
球団史上初となるゴールデングラブ賞、ベストナイン賞を獲得し、飛躍の年となった。
2011年は復興支援のために行われた慈善試合の前にスピーチなどで注目を集めたシーズンとなった。
5年目で初の開幕スタメンマスクを被り、飛躍を期待されたが、僅かながら規定打席には到達せず、打率は.224と成績を落とした。
2012年は相次ぐ怪我の影響で2008年に次ぐ少なさの91試合の出場にとどまった。
しかし、打率は.291と前年の不振を払拭する数字を残した。守備率はリーグ2位、自己最高の.997を記録した。
2013年シーズンは球団創設初のリーグ制覇、日本一に貢献。
この功績が認められ自身二度目となる最優秀バッテリー賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞した。
2014年から2016年は怪我が相次ぎ、年々試合出場数が減少傾向にある。
チームをまとめるリーダーシップ
嶋基宏選手と言えばその真面目で誠実な人柄ゆえにチームメイトから信頼を集める選手だ。
中学時代は野球部の主将に加えて生徒会執行部、体育祭の応援団長を務め、学業でも9教科でオール5の成績だったほどだ。
震災復興試合でのスピーチでもわかる通り、その頭脳面でも評価が高い。
2011/4/29 楽天・嶋基宏選手会長から被災者へのメッセージ
侍ジャパンで期待される役割
今回の侍ジャパンは非常に若いメンバが揃っている。
そこで嶋基宏選手に期待されるのは正捕手としてチームを牽引する役割。
過去のWBCでは里崎智也選手(大会当時30歳)、城島健司(大会当時33歳)、阿部慎之助(大会当時34歳)といずれも30代の選手がチームを牽引してきた。
2017年に33歳を迎える嶋基宏選手には過去の彼らのように言動だけでなく、プレイでもチームを引っ張る姿を見せて欲しい。
また、嶋選手は打率3割を達成した打力をもち、2016シーズンも規定打席には届かなかったものの出塁率.393を記録している。
この点は大野、小林選手の2人にはない優れた点だ。
追記
正捕手としての活躍が期待された嶋選手でしたが、下半身の故障の回復が間に合わず、大会直前に辞退となった。
2月中に下半身を痛め、本番までに回復が間に合わないと判断。「一番は悔しいです。(大会に)出るからには100%、120%で出ないとチーム、応援してくれるファンに迷惑がかかる。正直、今の状態ではパフォーマンスが出来ないと判断し、決断をしました」と話した。
代わりには西武・炭谷選手が選出された。
ラストのラストのラストサムライ 緊急招集炭谷銀仁朗選手の経験とディフェンス力に期待
まとめ
一人の選手に全ての期待をかけてはいけない。
しかし、その期待を背負わせくなるほど期待させてしまう選手がいるのも事実だ。
嶋基宏選手のプレイをみているともっと出来るだろう思わせる部分が多い。
大会終了後に嶋基宏選手がいてくれて良かったと思えるプレーに期待したい。
それでは、さようなら!
楽天関連記事
・楽天岸孝之選手への心無いブーイングに対する西武ファンの私が思うこと