ブッタが悟りを開いた大菩提寺という言葉を聞いたことがある人はいらっしゃるでしょう。
実はそれはインドのブッタガヤというところにあります。
このブッタガヤがあるビハール州については以前、識字率とコンビニ事情にについて取り上げた時に少しだけお話しました。
ただ、その時は私の観光体験についてはお話していません。
そこで今日は私のブッタガヤでの観光体験についてお話していきます。
目次
ブッタガヤとは
インドのビハール州、ガヤー県の都市。
ボートガヤーあるいはボート・ガヤー、単にガヤーとも表記する。
釈迦の成道の地としても有名な八大聖地としても有名で、仏教では最高の聖地とされている。
場所はインドの北東部に位置している。
※こちらを参照
大菩提寺で見た敬虔な世界各国の仏教徒たち
私がブッタガヤを訪れた時は真っ先に大菩提寺に向かいました。
むしろ、ブッタガヤに来て大菩提寺に行かずしてどこに行くんだよってくらいメインの観光地です。
大菩提寺の建設は釈尊入滅後の300年頃、今から2千数百年前、
インドのマウリヤ朝のアショーカ王に建立された、と伝えられています。
その後7世紀初めにインドで勉学された三蔵法師の目撃談も残っているそうです。
余談ですが、ここに来るまえに釈迦の生涯や仏教について予習をしていたので、この時は最高潮で仏教について関心がありました。
ブッタガヤは観光地化されているため、大菩提寺の近くはホテルやレストランがあたり一面にありました。
そのため多くの観光客でごった返していました。
タイから来たというお坊さんの一団も目撃しました。
大菩提寺の撮影は禁止されていますので、遠くからぼんやりと撮影しました。
公式な写真だとこちらです。
これがかの有名な菩提樹です。
中には噴水や仏教徒が寝泊りしながら祈りを捧げる公園のような場所がありました。
私が訪れた時も敬虔な仏教徒の方々が祈りを捧げていました。
また、アジア系の人だけでなく、欧米系の人たちも祈りを捧げている姿を見ました。
世界各国に仏教が広がっていることを感じさせられました。
寺院には、ブッダが一人沈思しながら歩いた路も残り、そこでは多くの方が何かを考えながらたんたんと歩いてらっしゃいました。
各国の仏教寺
ブッタガヤにはこの大菩提寺以外にも各国の仏教寺があります。
各国の特色が出ていて面白かったです。
私の個人的な印象だと、南伝仏教(スリランカ、タイ、ミャンマー、ラオス)は派手、北伝仏教(チベット、中国、台湾、韓国、日本)は質素でした。
日本寺で座禅体験
影響を受けやすい私は日本寺で座禅体験が出来ると知って、早速行ってみることにしました。
派手な寺が多いなか、日本寺は本当に質素でした。
それゆえ逆に目立っているようにすら感じました。
寺院内には座禅体験の案内がありました。
時期によって異なりますが、基本的に朝と夕方に行われています。
館内には日本人のお坊さんが2名いらっしゃいました。
1人のご年配の方は若い頃にインドの大学で仏教について専攻されていたそうで、インド生活歴は40年を超えるそうです。
また、もう1人の方は若くて30歳前後でした。
座禅体験には私ともう1人カナダ人の若い男性が参加しました。
はじめにお坊さんから日本語で座禅とは何か、どうやって座禅を組むのか説明を受けました。
やはりお坊さんは喋りが達者で時に笑いを交えながら、とてもわかりやすい説明を10分ほど受けました。
そこからいよいよ坐禅の開始。
座禅とは何かを簡単に説明すると「開始から終わりまで同じポーズでひたすら1から10まで数えることだけに集中する行い」(宗派によって座禅の考え方とやり方は異なります)です。
これがやってみると本当に大変です。
数を数える際に1つ1つの数字を長く数えなければならないのですが、その際に息が全く持ちません。
それだけ普段自分が呼吸を意識していないことがわかりました。
人間が生きる上で絶対に欠かせない呼吸。
その行為が上手くないってことは実はよくないことなのではと感じました。
時間があったら呼吸法について勉強してみます。
また、座禅は約10分ほど行うのですが、途中で姿勢を保つのが難しくなってきます。
座禅のポーズは背筋を伸ばすなどのような本来人間が保つべき正しい姿勢で行います。
その姿勢を保つことが苦しいということはいかに自分が普段正しい姿勢でないのか物語っています。
呼吸と姿勢、これら両方のことを見直す必要があると感じさせられました。
今後定期的に座禅を組む機会を取り入れていきます。
やっぱり欲は捨てきれない~インドで食したイタリアンとチベット料理~
仏教の聖地で敬虔な仏教徒をみて、座禅体験をしてと清らな心になったのですが、やはり食事という欲求からは逃れられませんでした(笑)
Be Happy cafe ~インドで本格イタリアン~
そこでブッタガヤで有名なBe Happy cafeというところに行ってきました。
中はブッタガヤの雰囲気とは異なり、青を基調とした西洋風の内装でした。オーナーの方の外見は西洋の方のように見えました。
私はピザとパスタ、それにチョコレートケーキを注文しました。
組み合わせについては何も言わないでください(笑)
味は普段日本で食べるピザやパスタと近い味わいでした。
インドで出てくる料理はどこの国の料理もインド風にアレンジしてあることが多いのですが、ここは違いました。
店内には西洋の方も多くいらっしゃたので、西洋人の方の口にも合うようです。
また、店内には本がたくさんあって冷房も利いていたので、観光の疲れを癒すのにも最適です。
場所はこちら↓です。大菩提寺のほど近くにあります。
Tibet Om ~チベット料理版の餃子が絶品~
ちなみに私は上記だけでは物足りず他のお店にも行ってきました。
地球の歩き方を見て気になっていたチベット料理を食べて見たかったのです。
向かったのは先ほどのBe Happy Cafeからほど近い場所にあるお店です。
そこでチベットの伝統料理であるモモを頂きました。
私の食べた感想は肉まんと餃子を足して2で割ったような食べ物という印象です。
具自体には味はあまりついていませんでした。
付け足しで辛い味噌のようなものを加えていくのがチベット流の食べ方です。
ただ、このモモはメニューが豊富にあり、チーズ入りなどがあります。
なので、一度プレーンなタイプを食べてみて、そのほかの味も挑戦してみると違いが楽しめて面白いでしょう。
まとめ
ブッタガヤは小さな街ですが、辺り一面に仏教寺があり観光するのに飽きない土地です。
仏教とは何か、宗教とは何か。
そんなことをゆっくりと考えるには最適な場所です。
私がもっと宗教について学んで、人として成熟したらまた訪れてみたい。
そんなことを思わせてくれる街でした。
それでは、さようなら!