皆さんはエッセイと聞いてどんなことを想像しますか?
小説家や芸能人などが日常の出来事や気づきについて記事にするというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
↓↓まさにこんな感じのものです。
いわゆる随筆というものです。
つれずれなるままに書くというやつですね。
ただ、エッセイには随筆だけでなく、小論文という意味もあります。
特にアメリカの学校教育では自分の意見を述べるためにエッセイを学ぶそうです。
なぜ私がエッセイの話をするかというとケンブリッジ英検の中にはエッセイ記述問題があるからです。
そのため私はエッセイの書き方について勉強しています。
勉強してきてエッセイについて理解が深まってきたので、今日は英語エッセイの基本的な書き方についてお話します。
エッセイ(随筆)とは
エッセイとは、『随筆』や『散文』ともいい、著者が個人的な出来事や物事について感じたこと、体験、見聞したこと、それに対する感想、思索、思想などを、自由な形式で書いた文章のことをいいます。
日本においては、他人に読ませること前提としていない日記的な、自由度の高い文章を指す場合が多いですが、欧米では『論文』を指すこともあります。
※詳細は下記参照。
「コラム」と「エッセイ」の違いは? | 1分で読める!! [ 違いは? ]
ケンブリッジ英検のエッセイ記述問題
ケンブリッジ英検にはライティングのパートがあります。
【ケンブリッジ英検FCE】 徐々に見えてきた傾向と対策をまとめてみた
そこでは手紙や記事、エッセイなどを与えられたテーマや題材に合わせて記述する必要があります。
ちなみに採点基準としては重視されるのは内容よりもその形式(手紙やエッセイ)に合った書き方を出来ているのか、文法やボキャブラリーを的確に使いこなせているかが重要視されます。
ですので、試験対策としては持論を述べることもそうですが、各形式の正しい書き方を理解しておく必要があります。
また、ケンブリッジ英検のライティングには文字数制限もあるので、そういった意味でも各形式の書き方を理解し、慣れておく必要があります。
エッセイの書き方とは
では、ここからはエッセイの具体的な書き方について説明します。
まずエッセイ(ここではケンブリッジ英検などで必要とされる小論文的な意味合い)では下記の三種類のパートで構成されている必要があります。
エッセイの構成
- 導入部分 1段落
- 展開部分 3段落
- 結論部分 1段落
導入部分
まず、最初に『導入部分』で必要なのは読み手に共通認識を持たせることとそれについて何を話そうとしているのかです。
例えば今回の私の記事で言うと『エッセイと聞いてどんなことを想像しますか?』のように始まり、『ケンブリッジ英検ではエッセイ記述問題があるとエッセイの書き方書き方についてお話します』のように導入していく流れです。
今から始まる話が何の話で、なぜ、何について話をするかということを最初に明示する必要があります。
そうすることで読者に今回の記事を明確にすることが出来るのです。
その際、話す内容が一般的に知られていないことだったり、解釈が人によって異なるようであれば定義や説明を加える必要があります。
今回で言えば冒頭の『エッセイ(随筆)とは』や『ケンブリッジ英検のエッセイ記述問題』のような形です。
展開部分
次に『展開部分』ですが、基本的には3段落前後書く必要があります。
数は厳密には指定されていますが、最低2段落、多くても4段落程度に納めるのがちょうど良いです。
展開部分で書くことは導入部分で述べたことの説明です。
今回の私の記事はエッセイではありませんが、『エッセイの書き方』、『エッセイを書くときに気をつけること』のようにそれぞれの段落を説明しながら、徐々にまとめである結論部分に向かっていくというような流れで説明をしていきます。
結論部分とは
結論部分はそのエッセイで言いたかったことの結論を述べます。
そして、最後にその結論から導き出される予測や提案、書き手自身の思いや考えを述べるといった形で締めるというのがこの部分の役割です。
書き出す前に骨組みを作る必要性
上記で述べた各段落の構成を意識して、初めに骨組みを作る必要があります。
そうしないと論理の展開や結局何が言いたいのかが曖昧になってしまう恐れがあるからです。
ですので、エッセイや小論文を書く前には必ず骨組み作りから始める必要性があります。
エッセイを書くには基本の型を身につけよ
エッセイが書けないと悩む人に私が一つアドバイスをするなら、それはエッセイの基本の型を書いて身につけよってことです。
私は普段ブログを書いているのですが、このブログ記事とエッセイ記述は非常に親和性があります。
ブログを始めた当初、ブログの記事を書くスピードについて悩んでいる時期がありました。
その際、結論としてブログの型を作る必要性があるということにたどり着きました。
それから色々と書いていくうちに、私なりの型というものが出来てきました。
ある話題について自分が意見を言いたい時や何かを人に説明したいとき。
決まった型を利用することで、論理展開がスムーズになり、書くスピードが上がりました。
ちなみに私の記事の型とはこんな感じです。
【ブログ記事の型】
問題提起→何を書くか読者に明示→目次→問題提起した対象の定義→複数の考察・持論の展開→まとめ
といった感じです。
特に個性があるわけではありませんが、これが一番書きやすいですし、私が普段論文やブログを読んでいる時に読みやすい流れがこの型です。
これに関してはテレビでも同様のことがいえますので、アウトラインに興味がある方は是非『カンブリア宮殿』を観てみてください。
相手をひきつけるわかりやすい構成を学ぶことができます。
ブログ記事のテンプレートにすべきカンブリア宮殿のめちゃくちゃわかり易い4段階構成
型が出来てからは書くスピードはもちろんのこと、記事自体の分かりやすさも向上しました。
最初は慣れないものですが、徐々に自分に染み付いてきて、自然と書けるようになっていきます。
英語の表現、単語、イディオムを勉強することも大切ですが、まずは日本語でもエッセイの基本の型を用いて説明出来るようになりましょう。
それさえできれば、後は英語に置き換えていけばよいのです。
何度も言うとおり、英語試験のイディオムで求められているのは内容ではなく、エッセイの基本が出来ているか。
そのためにまずエッセイの型を自分の中に染み込ませましょう。
エッセイを勉強する際に参考にしたもの
独学でエッセイ・英語のライティングを身につけるのは中々難しいことです。
どうしても英語ネイティブでない人は母語干渉を引き起こし、ネイティブから見ると不自然な文章になっています。
そこでここからは私がエッセイを勉強するにあたって参考にした書籍や、Youtubeについて紹介します。
英文ライティングの常識を学べる『即戦力がつく英文ライティング』
この本ではセンテンス(文)の作り方→パラグラフ(段落)の作り方→パラグラフどうしのつなげ方のステップで英語長文の書き方について解説されています。
英語が上手な人に限って、英語はパズル・接着剤で付け足すような感覚だと言います。
確かに一つ一つの単語、文、段落をルールに則って順番通り付け足していく感覚が英語には存在します。
これはある程度順番に自由がきく日本語との違いです。
そういった、センテンスどうしの論理関係、パラグラフの持つ日本語の「段落」との違いについてこの本では解説されています。
この本でパラグラフ同士をつなげる感覚を養っておけば、ケンブリッジ英検レベルの分量ならスラスラと書けるようになります。
ケンブリッジ英検に限らず、その他の英語試験、日常のSNSやEメールでも使える英文ライティングの常識を学べる本です。
論文の書き方をマスターできる『大学生のためのアカデミック英文ライティング: 検定試験対策から英文論文執筆まで』
この本のタイトルは大学生のためのとなっていますが、全ての世代、局面で使える英語ライティングの基礎が解説された本です。
ディスコマーカーの使い方から、主張、否定の仕方、結論への導き方まで、非常に丁寧に説明されています。
またこの本では短いエッセイも書けるようにということで、英語論文作成テンプレートがついています。
先ほども話したとおり、いかにこの論文の型を自分の中に落とし込めるかが英語エッセイ、論文では重要になってきます。
その型を会得するには英語論文作成テンプレートを使って、何回も何回も書く必要があります。
実践を通して英語論文についての理解を深められる良書です。
人気Youtube英語チャンネル English Lessons with Adam - Learn English with Adam
IELTS TOEFL Writing Full essay (high score)
最後にご紹介するのは英語のYoutubeチャンネルです。
上記に上げた動画はIELTS、TOEFL用ですが、ケンブリッジ英検にも使える内容です。
エッセイの書き方だけでなく、文法、単語、イディオム、スピーキングなどの様々なテクニカルが1つの動画につき10分~15分程度で勉強できます。
もちろん、全て英語ですがケンブリッジ英検FCEを目指す方なら誰でも理解出来るレベルの英語で説明してくれます。
リスニングの勉強にもなるので、ぜひご覧になってみてください。
驚くほどわかりやすいです。
英語学習に役立つおすすめyoutubeチャンネル【英会話、文法、ニュース、日本文化紹介】
英文添削におすすめのサービス
英文の添削におすすめなのが、「英語添削アイディー 」というサービスだ。
毎日24時間ネイティブや英語専門家が1回166円で英文を添削してくれる。
エッセイ、メール、試験対策用の英作文も扱っている。
添削実績は170,000件を超えており、添削ノウハウがあるのも強み。
スマートフォンやタブレットにも対応しているため、出先からでも気軽にサービスを利用できる。
日替わりで英作文課題も出題され、問題数も1000以上あるのでライティングのネタに悩むこともない。
まとめ
基本となる書き方さえ理解してしまえば、エッセイを書くこと自体はさして難しくありません。
導入→展開→結論!
この流れを是非頭に叩き込んでください。
驚くほどエッセイが上手になれます。
それでは、さようなら!