死ぬまで生きる問題

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日本ハム中田翔選手の高校時代は大阪桐蔭史上最高の逸材

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2016年シーズンに自身2度目となる打点王に輝き、日本シリーズでも優秀賞に輝きチームを日本一に導いた中田翔選手。

 

ただ、個人的には彼のポテンシャルを考えた時に納得のいく数字を残せたわけでないように感じる。

 彼が持っているポテンシャルを考えれば、DeNAの筒香選手が残したような成績を残しても良いはずだ。

 

大阪桐蔭高校1年生の時に甲子園で見せた輝きを考えればどこか物足りなさが残る。 

 

そこで今回は大阪桐蔭高校OBで日本ハムファイターズの4番を務める中田翔選手についての私の思いを書いていく。

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中田翔選手とは

名門大阪桐蔭高校で1年時からレギュラーを掴み高校1年生の夏に甲子園デビュー。

4番平田(現中日ドラゴンズ)、エース辻内(元読売ジャイアンツ)のスター軍団の中で5番・正一塁手兼二番手投手として活躍。

チームをベスト4まで導く。

 

その後、投手としては151km/h、打者としては当時の高校通算本塁打記録となる87本塁打を放ち、投打共に注目される存在となる。

3年生の春の選抜では現西武岡田雅利選手とバッテリーを組んで、チームをベスト8まで導いた。

 

右肘の怪我の影響でプロからは打者として評価され、2007年のドラフト会議で日本ハムから1位指名を受ける。

 

入団後は中々思うような成績を残せず、一軍と二軍を行き来する時期が続いたが、プロ4年目にしてレギュラーの座をつかむ。

 

2013年のWBC日本代表入り、2014年に初の打点王、2015年に一塁手としてゴールデングラブ賞、そして2016年にはそれぞれ二度目となる打点王・ゴールデングラブ賞を獲得するなど、徐々に素質を開花させていった。

 

平成の新怪物・中田翔選手甲子園に現る

私が中田翔選手を知ったのは前述した彼が高校 1年の時だ。

私は中田翔選手と同学年の1989年生まれなので、同級生の甲子園デビューを鮮烈な記憶と共に覚えている。

 

実は私は高校1年の時に野球部を入部わずか2ヶ月で辞めてしまったという情けない過去がある。

 

辞めてからも少し野球に未練があった私をすっぱりと断ち切れさせてくれたのが中田翔選手だったのだ。

 

こんな怪物同級生には何をしても勝てるわけがない。

 

その強烈なインパクトを生涯忘れることはないとはっきり言える。

 

後にドラフト1位でプロ入りすることとなる3年生の4番平田選手(現中日)、エース辻内選手(元巨人)以上にその時甲子園で輝きを放っていたのが中田翔選手であった。

 

それまでにも自分と同い年で”少々”上手いやつを見たことはあった。

しかし、中田翔選手ほど圧倒的な違いを見せる同級生を見たのはこの時が初めてだったのだ。

 

現在私の同級生(1989年世代)たちはプロで数多く活躍している。

巨人のエース菅野選手や正捕手小林選手、広島の丸選手や菊池選手など2017年のWBCのメンバ入りするほど活躍している選手が数多いる。

 

しかし、やはりその中でも中田翔選手への思い入れが一番強い。

それは同級生の中で中田選手の才能が一番であると確信しているからだ。

打者としての試行錯誤

高校時代に圧倒的なポテンシャルを見せた中田翔だが、プロ入り後はプロのレベルに対応するのに苦労させられ続けている。

 

幾度となく打撃フォームを変え、すり足・一本足・ガニ股打法など様々なフォームを試している。

もちろん他の選手もバッティングフォームを毎年少しずつ変えたりはするが、ここまで定まらないパターンも珍しくないだろう。

 

残した数字に関してもまだこれといった数字を残せないでいる。

過去5度の規定打席に到達しているが、3割越えは一度もなく、30本塁打以上も一度だけ。

シーズンOPSも.817が最高とどこか物足りない成績。

 

確かに2度の打点王を獲得しているし、プロでタイトルを取れる選手などほんのひと握りしかいない。

しかし、彼のポテンシャルを考えると物足りなさしかない。

 

そもそも打点とはセイバーメトリクス上では個人の成績としてはあまり評価されない指標だ。

 

中田翔選手は2017年シーズンに他の選手と比べて圧倒的な得点圏打数を数えた。

中田翔選手が197に対して、他の100打点選手である広島新井選手の156、ヤクルト山田選手の127、DeNA筒香選手112と比較しても抜きん出た数の得点圏打数である。

 

それだけ日本ハムの選手がチャンスメークをしたから稼げた打点であるという見方も出来る。

 

実際、中田選手のOPS(個人成績の1つの指標).738。

広島カープのチーム平均OPS.765を考えるとその数字の寂しさを物語っている。

投手の素質は松坂並だった 打者としての才能

実は過去に中田翔選手の高校時代の恩師である西谷監督のインタビューを読んだことがあるのだが、中田翔選手は本来投手向きの選手。 

 

「中田は本来はピッチャー。2年春にヒジを故障しなければ、すごいピッチャーになっていたはずなんですよ。松坂(大輔)ぐらいになるんじゃないかと思った」

引用:大阪桐蔭・西谷監督の炯眼恐るべし。中田翔と浅村栄斗、覚醒の理由。 - プロ野球 - Number Web - ナンバー

 

才能は投手としての方が上だったし、何より本人も投手が好きだった。

そのためあまり打撃には関心がなかったと。

 

西谷監督は中田の大きな転機に「投手断念」を挙げる。最速151キロを記録したほどだったが、2年時に右肘を痛めた。「球速は147キロまで戻ったけど、切れがない。投手をやりたいという思いはあったと思う。しかし、将来は野手で、という決断でした」。

球速だけなら続けてもよかったが、“球質”で投手をあきらめ、今がある。

引用:【師弟の日々(1)】大阪桐蔭高・西谷監督、中田は右肘痛め投手断念…「強打者」の道へ (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

なので、高校2年時に甲子園で斎藤佑樹投手から3三振を喫したのも西谷監督は想定の範囲内だったとのこと。

理由は打者としてはまだまだ未熟なので、高校生レベルの投手なら素質で打てるが斎藤佑樹選手レベルになると素質だけでは対応できないと西谷監督は考えていたから。

 

逆に言うと素質だけで甲子園であれだけ活躍したことを考えると改めて恐ろしい才能だ。

 

そんな怪物の才能を中田選手の一つ年上の大阪桐蔭高校・元キャプテン小山貴弘氏も絶賛。

中田選手は、体つきも含めて入学当初から雰囲気が他の選手とはまるで違いましたね。特にピッチャーとしてのレベルが驚くほど高かった。マウンドでのたたずまい、冷静なフィールディング、球際の強さ、変化球の鋭さなど、総合的に見ても中田レベルの投手は他の高校を見渡してもほとんどいなかったと思います。

引用:元キャプテンが明かす、大阪桐蔭カラー なぜ大阪桐蔭はNPBにスターを送り込めるのか | ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)

 

中田翔選手は一塁手として2度のゴールデングラブ賞に輝いている。

柔らかいグラブさばきと軽快なフットワークは彼の非凡な才能を物語っている。 

 

後に大阪桐蔭高校の後輩たちが甲子園制覇を果たしているが、中田翔選手を越えるほどのポテンシャルを見せた選手はいない。

真の侍ジャパン4番への期待

中田翔選手の才能はプロの監督たちからも高く評価されている。

 

日本ハムの栗山監督は就任以来5年にも渡って中田翔選手を4番に据え続けている。

 

侍ジャパンの小久保監督も4番は中田翔選手と公言し、就任以来4番に据え続けている。

筒香選手をはじめとした、そうそうたるメンバーがいてもその信念は揺るがない。

 

更にはあの野村監督までも侍ジャパンの4番は中田翔選手。

筒香、大谷ではないと語っている。

 

数字の上では他の選手より劣る成績でも、プロから見ると数字以上の何かを感じさせる存在。

それが中田選手なのだ。

もしかしたら私が高校時代から感じ続けている彼への期待感も少し似た側面があるのかもしれない。

 

ただ、WBCでは結果で存在を示す必要がある。

実際ここまで4番中田翔にこだわることに懐疑的な声も一部のファンからは上がっている。

それらの声を彼が結果で打ち消してくれることを私は期待している。

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まとめ

普段野球の話をする時よりも少し批判的な書き方になってしまったが、それは私の中田翔選手への期待感や思い入れからきているものだ。

 

私は現状の中田選手はその素質の半分も出せていないと思っている。

中田選手が真の覚醒をした時、果たしてどんな結果が出るのか。

その時を本当に心待ちしている。

 

それでは、さようなら!

 

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