「自分が考えるプロ野球のベストナインを作ったらどうなるだろう」と妄想したことがある人は多いのでしょう。
特にオリンピックやWBCでナショナルチームを見る機会が増えてからは「自分ならこうする!」となどと言った形で想像する機会が増えたことも、上記のような妄想を後押しする形になっているだろう。
更にコアなファンなら条件付きでベストナインを作ったりすることもあるだろう。
ひいきチームの生え抜きの歴代ベストナインや甲子園優勝経験者ベストナインなど。
そこで、今回はプロ野球12球団から一人ずつ選出してベストナインを作るという企画をやってみた。
目次
選定条件
- 12球団の中から各球団一人だけ選出する
- 野手9名、投手3名(先発・中継ぎ・抑え)を選出する
- 野手は指名打者制を採用する
- 2016年シーズンの成績のみを考慮する
- 勝てば優勝(日本シリーズ3勝3敗の第7戦のような)の試合を想定する
- 怪我はないものと想定する
選出候補
他球団の選手状況やポジションとの兼ね合いがあるため、各球団から多めに選定した。
パ・リーグ
- 日本ハム:大谷(投・野)、宮西(中)、マーティン(抑)、大野(捕)、レアード(三)、西川(外)
- ソフトバンク:サファテ(抑)、内川(一)、松田(三)、今宮(遊)、柳田(外)
- ロッテ:益田(中)、田村(捕)、鈴木(遊)、角中(外)
- 西武:牧田(中)、増田(抑)、メヒア(一)、浅村(二)、秋山(外)
- 楽天:嶋(捕)
- オリックス:平野(抑)、糸井(外)
セ・リーグ
- 広島:ジョンソン(先)、ジャクソン(中)、中崎(抑)、新井(一)、菊池(二)、田中(遊)、丸(外)、鈴木(外)
- 読売:菅野(先発)、坂本(遊)
- DeNA:筒香(外)
- 阪神:マテオ(中)、福留(外)
- 中日:田島(中)、大島(外)
- ヤクルト:山田(二)、秋吉(中)
考察ポイント
- 先発を誰にするか
- 阪神・中日・オリックスから誰を選出するか
- 捕手を誰にするか
- 突出度
重要なポイントは上記の4点。
1.先発を誰にするか
選定条件にもある通り、勝てば優勝・負ければ終わりの一発勝負を想定している以上先発投手の重要性はかなり高い。
かつてのダルビッシュ選手や田中将大選手がいれば即決だが、現在のNPBではかつての2人ほどずば抜けた存在がいない。
そこで他の兼ね合いを考えずに候補となるのが下記の3名となる。
大谷選手:規定投球回数は未到達ながらもずば抜けた成績の質とリーグ優勝を決めた試合で見せた圧倒的なパフォーマンス
ジョンソン選手:沢村賞を獲得し、CS・日本シリーズでも見せた抜群の安定感
菅野選手:勝ち星に恵まれなかったものの、防御率&奪三振の二冠
菅野選手の場合は坂本選手が遊撃手としてずば抜けているので、今回は泣く泣く外すとして、残りの二人からどちらを選ぶか。
先発大谷選手、三塁松田選手
先発ジョンソン選手、三塁レアード選手
上記の二パターンを比較した結果、ここはレアード選手の三塁手としての希少性(パ・リーグ本塁打王で守備も堅実)を考えてジョンソン投手を選出することとした。
2.阪神と中日から誰を選出するか
両球団のファンの方には申し訳ないが、この2球団はとびぬけた個人成績を残した選手がいなかったので、非常に悩ましい。
ただ、ジョンソン選手とレアード選手を選出したことで、丸・鈴木・西川選手らの外野手を選出できなくなるため、ここは外野手の福留・大島選手を選出する。
3.捕手を誰にするか
これは実際のWBCでも悩みのタネになっている部分でもあり、今回の企画でも悩ましいところだ。
今回は私は嶋選手を選出しました。
理由は楽天に則本選手以外にずば抜けた成績を残した選手がいないからだ。
また、嶋選手は他の捕手陣と比べて打撃成績が良い(出塁率.393)というのも決め手の一つです。
4.突出度
先ほど1のところでも触れたが、他の選手と比べた時の突出度も重要なポイントの1つだ。
山田・坂本・筒香選手の3選手は成績が他の選手を圧倒(RC27で12球団中上位3位)しているので選出。
また、山田・筒香選手の所属球団の中に、他を圧倒する成績を残した選手がいないのも決め手の1つ。
確定選手(途中経過)
前述した4つの点から見えてきたこの時点の各ポジション別の確定選手は以下の通り。
先発:ジョンソン
中継ぎ:
抑え:
捕手:嶋
一塁手:
二塁手:山田
三塁手:レアード
遊撃手:坂本
左翼手:
中堅手:大島
右翼手:福留
指名打者:筒香
※外野手の配置は暫定
最終選考
この時点で残っている球団はソフトバンク、ロッテ、西武、オリックスの4球団。
最初に選出した選手から、既に確定したポジションの選手を外すと候補は以下の通りになる。
- ソフトバンク:サファテ(抑)、内川(一)、柳田(外)
- ロッテ:益田(中)、角中(外)
- 西武:牧田(中)、増田(抑)、メヒア(一)、浅村(一)、秋山(外)
- オリックス:平野(抑)、糸井(外)
一塁手候補の中から、西武浅村選手を選出した。
理由はリーグ3位のOPSと一塁手としての守備力の高さ(2013年にゴールデングラブ賞)だ。
ジョンソン投手のようなゴロボーラーが先発であることを考えると、内野手の守備力は非常に重要になる。
そこでかつて一塁手としてゴールデングラブに輝いたことがある浅村選手を選出。
残る3球団からはサファテ・益田・平野選手の3人の中から成績の良いサファテ、平野選手の2名を選出することとする。
平野選手は中継ぎの経験もあるので、そちらにまわってもらう。
ということで、最後ロッテからは今シーズン2度目の首位打者に輝いた角中選手を選出。
これで全12名が出そろったことになる。
確定選手(最終版)
先発:ジョンソン
中継ぎ:平野
抑え:サファテ
捕手:嶋
一塁手:浅村
二塁手:山田
三塁手:レアード
遊撃手:坂本
左翼手:角中
中堅手:大島
右翼手:福留
指名打者:筒香
オーダー発表
打順 守備位置 選手名
1 二塁手 山田
2 左翼手 角中
3 遊撃手 坂本
4 指名打者 筒香
5 一塁手 浅村
6 右翼手 福留
7 三塁手 レアード
8 中堅手 大島
9 捕手 嶋
というオーダーになった。
山田選手と坂本選手の打順を迷ったのだが、このレベルになるとどちらでも良いのかなとうのが正直なところだ。
それぐらい甲乙つけがたい2人だ。
あえて挙げるなる山田選手の方が盗塁が出来る(2015・2016の2年連続盗塁王)ことと、坂本選手の方が勝負強いのでランナーを返す役割を期待したというところだ。
角中選手は4割を超える出塁率に期待して2番に配置した。
4番筒香選手は誰も異論がないところ。
後ろを打つのは2013年の打点王浅村栄斗選手、ベテラン福留選手、2016年本塁打王のレアード選手。
左右にバランスが取れた打線が続いていく。
大島・嶋選手には下位打線での1・2番的な役割を期待してこの並びにした。
ディフェンス力にも優れた布陣なので、かなりバランスのとれたチームを作ることが出来。
まとめ
今回自分の中で意外だったのは大谷選手が選外になったことだ。
今日本代表を作れたと言われたら真っ先に名前が挙がり、その起用法が議論を呼ぶ大谷選手。
ただ、選定条件を設けることで今回のような結果になってしまった。
もちろん、今回の選定条件と同じ条件でも、やる人が違えばまた違った選出になるだろう。
もし、興味がある方は一度ご自身でも試されみてはいかがだろうか。
それでは、さようなら!