初の平成仮面ライダー2期作品を鑑賞。
昭和仮面ライダーと平成ライダーの良さを融合しながら、新規性も打ち出す。
非常にバランスが取れている作品で、放送終了してから7年たった今でも楽しめる作品でした。
テーマの「欲望」が今の自分には刺さりすぎるほど面白い題材で、子どもの情操教育にもぴったりな内容。
早速詳細な感想をお話していきます。
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』とは
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』の感想
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』へのTwitterつぶやき一覧
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』を観たくなったAmazonレビュー一覧
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『仮面ライダーオーズ/OOO』とは
必要なものは、ちょっとのお金と明日のパンツだけ。欲とは縁遠い青年、火野映司が警備員のバイト先で出会ったものは、鳥の模様の入った不思議なメダル。メダルに引き寄せられるように、800年の時を経た悲劇の歯車が動きだす。そして、映司に訪れる運命の瞬間(とき)。
『仮面ライダーオーズ/OOO』の感想
昭和と平成をバランスよく融合し、大人も子ども楽しめる作り
平成仮面ライダーは、2009年に放映された「仮面ライダーディケイド」を一応の区切りにしています。
「平成生まれが選ぶ好きな昭和仮面ライダーランキングベスト10!」の記事でも書いたのですが、私は大の平成仮面ライダー好き。
その一方で平成ライダーは「龍騎」と「555」しかまともに観たことがなく、平成仮面ライダー2期は『仮面ライダーオーズ/OOO』が初めて。
全体的な感想としては、昭和と平成の良いとこどりをしつつ、更に面白くなっている印象。
異形していく自分への葛藤、コンビ性と指定関係、純粋な正義などの部分は昭和ライダー。
ビジネスとしてのライダー、多彩なフォームやコンビネーション、敵味方が目まぐるしく入れ替わりながら共闘するなどの部分は平成ライダー。
そこにコミカルな明るさや、練り込まれたストーリー、CGとリアルをうまく組み合わせた戦闘シーンも加わり、コンテンツとしての仮面ライダーの進化を感じさせられました。
メダルシステムと相性を考えながら戦うバトルシステムはお子さん、イケメン俳優たちはお母さん、社会への不満や組織内での争いや葛藤はお父さんなど、どの視聴者層でも楽しめる要素があり、よく出来たものだと感心しっぱなし。
子ども番組とは侮るなかれ。大人も楽しめる一つのドラマとして良かったです。
凡人から立派なライダーに成長する後藤さんは子供向け番組に最適
敵味方関係なく、それぞれのキャラクターがたっていました。
多少の出番量や掘り下げ度合いに違いはあれど、ここまでバランス良く登場人物にスポットライトがあたる作品は珍しいかなと。
それでいて主人公もしっかりと存在感があり、主人公がくわれてしまうことはありませんでした。
もし「一番好きなキャラクターは誰?」と問われれば、かなり迷ってしまいそうですが、個人的にはドクター真木、伊達さん、里中君、そして後藤さんです。
特に後藤さんの存在は、子ども番組としては必要不可欠で、一番感情移入出来ました。
有名な政治家の息子で、誰からも慕われ、オーズ(仮面ライダー)を使いこなす主人公・火野映司。
医者でたくましい身体を持ち、人望も有り、人の心がよくわかって頼りがいのある伊達明(初代仮面ライダーバース)。
テレビの世界とはいえ、凡人には共感を集めにくい二人のライダー。
それに対して、後藤さんはなりたい仮面ライダーにもなれず、グリードやヤミーにも歯が立たなくて、「世界の平和を守る」夢は果たせずにいる。
※まぁ、彼も元は警察官(しかもエリート候補)なので、厳密にはエリート側ですが。
大多数の視聴者にとって、共感出来るのはどちらかと言えば後藤さんの方。
その後藤さんは高すぎるプライドが邪魔して、目標を叶えられずにいたが、火野映司を見るうちに、夢や目標も大切だがまずは目の前の問題を一つ一つ解決した先に目標があることに気づく。
元々は体力や技術不足があったものの、ライバルであり当初は嫉妬の対象であった伊達を師と仰ぎ、自らの努力で2代目バースとして活躍。
志が合わず脱退した組織の上司に頭を下げて、考えの合わない後輩に頭を下げて、閑職を全うしながら、組織内で地位を向上させていきます。
最終的には必要不可欠な人材に努力と強い意思で成長する過程は、子どもの情操教育には最適。
後藤さんの初変身シーンは私が選ぶ三大名シーンに入るほどインパクトがあり、感動ものでした。
不器用で平凡でも、努力した先に最高の結果を出す、絶妙なキャラクターです。
欲望の必要性とコントロールの難しさ
一番面白かったのは欲望をテーマにしたこと。
欲望と言うと、金や名誉、立身出世欲や自己顕示欲など、悪い面が想像されます。
しかし、『仮面ライダーオーズ/OOO』では人を助けたい、好きな人に振り向いて欲しい、夢を叶えたい、美味しいものを味わいたいなど、ポジティブな欲求にも焦点が当たるのです。
ただ、どんなに出発点が良くても、行き過ぎ欲求は暴走を初め、最終的には周りや自分に災いをもたらす。
その一方で、欲求が無さ過ぎることで自分の命をないがしろにしたり、自分の存在を危うくしてしまう者も。
私自身が最近欲が無さ過ぎて、安定はしても面白みのない日常を送っているということに、オーズを通して気づかされました。
欲望がないと人はつまらないし、成長もしないが、ありすぎると身を滅ぼす。
これまた子ども、いや大人にとっても大切で深いテーマ設定になっており、非常に考えさせられる作品でした。
最後のアンクの葛藤やアイスを欲するシーンなどは、結構やられましたね。
「仮面ライダーW(ダブル)」と「オーズ/OOO」のラスト。
どちらが好きかと聞かれると悩ましいくらい、それぞれ違った良さがあります。
【レビュー】原点回帰の『仮面ライダーW(ダブル)』感想【Amazonプライムビデオ】
感想まとめ
- 昭和、平成仮面ライダー好きの両方が楽しめる作品
- 多彩なフォーム、コンボが織り成すアクションシーン
- 成長、友情、愛情、師弟関係、組織など様々要素が楽しめる
基本的には明るくコミカルな路線ですが、要所要所でシリアスなシーンもあり、陰と陽のバランスが絶妙でした。
やや残酷なシーンもありますが、目を覆いたくなるほどのグロテスクなシーンはなく、女性やお子さんでも楽しめる内容です。
ネット上では中弛みを指摘するレビューもありますが、個人的には展開が遅くもなく、早くもない絶妙なバランスで仕上がっている印象。
一気見するにはちょうど良いバランスとボリュームなので、初めての方や観返したい方は是非ご覧になってください。
『仮面ライダーオーズ/OOO』へのTwitterつぶやき一覧
仮面ライダーオーズ/OOOに「筑波敬介」って人物出てきて昭和仮面ライダー好きとしては嬉しかった。
— はろーぐっばい@マイクラ球場建築中 (@jubenonz) 2018年12月21日
・仮面ライダーX(5号ライダー)→神 敬介
・スカイライダー(8号ライダー)→筑波 洋
平成ライダー製作陣の中にも昭和ライダーの息吹きが残ってるんだな。
仮面ライダーオーズ/OOOの原案は伊達さん途中退場でラスボス、オエージはラストで死。結果は異なったけど途中の予想に近い。予想が1番外れたのは鴻上会長の末路。ラスボスもしくは悪に裏切られる展開を予想してただけに最後も呑気にケーキ焼いてたのは意外。そして最後の里中ちゃんの笑顔も。
— はろーぐっばい@マイクラ球場建築中 (@jubenonz) 2018年12月23日
振り返ってみると鴻上会長が悪にも善にも傾かないのは作品のバランスを取るためにも必要だったかな。「欲望」をテーマに物語も登場人物の心も揺れ動く中、鴻上は終始ブレず、損も得もしない。「欲望を持つことは悪くない、持ち過ぎると危ないけど」って製作陣のメッセージを表すにはちょうどいい存在。
— はろーぐっばい@マイクラ球場建築中 (@jubenonz) 2018年12月23日
『仮面ライダーオーズ/OOO』を観たくなったAmazonレビュー一覧
私は主人公が戦いの中で人間じゃなくなる系の作品が大好きなので、その時点で最高評価なのです。
欲望というテーマと、自己犠牲を厭わないヒロイックな主人公。
その主人公の欲望の真実が、別段斬新なこともないですが、48話を通して主人公を観てきた側からすると、とても心にズンとくるものがあります。
私の中での仮面ライダー最高傑作はクウガなのですが、この作品の主人公火野映司は、クウガの主人公である五代雄介という人物に対して、ある種アンチ的な描かれ方をしているなと思います。
五代は力があるから戦わなくちゃと語りますが、映司はその逆なのです。
助けたいし守りたい。だから力がほしい。
より自己犠牲的でヒロイックなのは五代ですが、映司のある意味狂気とも取れる欲望は、非常に対照的でありつつ鏡像関係にも見える。
ともすれば五代は本当は映司のような人物になりえたかもしれない。
そう考えると、またより一層どちらの作品も味わい深くなる。
平成ライダーでおすすめをいろいろ教えてもらって見たのですが
オーズが一番面白かったです
テンポが良い、わかりやすいのに驚きの展開の数々
最後はどうなってしまうのかハラハラしましたがハッピーエンドで良かった
平成ライダー屈指の名作だと思います。まさかこんなに面白いなんて!最高!
題材、味方・敵キャラの魅力、ラストまでの話の盛り上がりどれも素晴らしい。
震災の年にここまで前向きな作品作っている点は奇跡的です。ヒーローが持つ喪失者としての悲しみや、代償として人助けをする、そんな命題に答えた作品かなと思います。
前作仮面ライダーWとはまた違った形でのコンビ。
目の前の人を助けたいという一見すると仮面ライダーとしての正義感を持ってる純粋な青年に見えて、実は過去の経験から狂ってしまっている映司と自分が完全復活するために映司を利用するグリードのアンクが、最初は利用し合うだけだったのが時を重ねるうちに名コンビと化す流れは本当に面白かったです。
途中若干の中だるみもありますがそれを補って余りある終盤の展開は必見です
正直なところ全48話、すんなり見られた仮面ライダーは初めてです。
敵であるグリードの戦う理由も納得のいくものだし、若手の俳優さんたちの演技もがんばってて気持ちよく見られました。
オーズ自体はあんまり格好良いとは思いません(やっぱり玩具化ありきのデザイン&ギミックなんで)が、
敵グリード&ヤミー、バースのデザインはなかなか気に入りました。
紫のメダル(グリード化)の部分、もう少し中盤くらいからじっくり見たかったかなーという気もします。
ラストも無理のない終わりで、本作の俳優さんたちには今後の活躍を見たいと応援したい気持ちにもなりました。
(真木博士の俳優さんも気になる。チェックしよ!)
主人公映司のパートナー、アンクを始め、怪人であるグリードたちがいとおしいです
行動原理が「自分の存在を完全なものにする」と言う、大きいとは言いがたいものだけれども、だからこそ根深いドラマがあって、それぞれのラストはとても切ないです
みんな可愛いけど、特に、怪人とは思えないピュアさを持ったガメルがイチオシ
(ちょっとマニアックな所だと、グリード側のスーツアクターさんが好きな人ばかりなので…)
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ちなみに、「Fire TV Stick」があれば、テレビでも視聴可能。
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