死ぬまで生きる問題

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【書評レビュー】執着を手放す方法『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』【著:為末大】

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どうも、はろーぐっばい(@jubenonz)です。

 

本日は、『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』を書評します。

漢和辞典で「諦」の字を調べてみると、「思い切る」「断念する」という意味より先に「あきらかにする」「つまびらかにする」という意味が記されていた

 

これは、本書冒頭で説明されていた諦めるの意味。

「諦める」という言葉を聞くと、妥協や途中放棄といった、ネガティブな印象を持つ人が多いでしょう。

 

しかし、「諦める」にはネガティブな側面だけでなく、ポジティブな意味合いもあります。

元々「諦」には「さとり」の意味もあり、物事を明らかにするという側面もあるのです。

 

筆者は、諦めるのは悪いことではなく、別の形で勝利する方法を模索する第一歩と捉えられています。

諦めやすい性格を悲観しちがな人、逆に諦めないことは良いことだと考えている人に向けた本。

 

「諦める」という行為が何なのかを、一度立ち止まって考えて欲しいです。

目次

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『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』の概要

内容

耐える人生か。選ぶ人生か。
前向きに「諦める」ことから、自分らしい人生が開けてくる。

諦めることは、逃げることにあらず。
与えられた現実を直視し、限られた人生を思い切り生きるために、
よりよい選択を重ねていくことこそが「諦める」ことの本質である。
オリンピックに3度出場したトップアスリート・為末大が、
競技生活を通して辿り着いた境地。

目次

■第1章:諦めたくないから諦めた
・手段を諦めることと目的を諦めることの違い
・「勝ちやすい」ところを見極める
■第2章:やめることについて考えてみよう
・「せっかくここまでやったんだから」という呪縛
・「飽きた」という理由でやめてもいい
■第3章:現役を引退した僕が見たオリンピック
・「勝てなくてすみません」への違和感
・コーチを雇う欧米人、コーチに師事する日本人
■第4章:他人が決めたランキングに惑わされない
・積む努力、選ぶ努力
・どの範囲の一番になるかは自分で決める
■第5章:人は万能ではなく、世の中は平等ではない
・生まれによる階級、才能による階級
・「リア充」なんて全体の10パーセントもいない
■第6章:自分にとっての幸福とは何か
・世の中は平等ではないから活力が生まれる
・どうにかなることをどうにかする

著者:為末 大

1978年広島県生まれ。2001年エドモントン世界選手権および2005年ヘルシンキ世界選手権において、男子400メートルハードルで銅メダルを勝ち取る。陸上トラック種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2013年5月現在)。2003年、大阪ガスを退社し、プロに転向。2012年、日本陸上競技選手権大会を最後に25年間の現役生活から引退。現在は、一般社団法人アスリート・ソサエティ、為末大学などを通じ、スポーツと社会、教育に関する活動を幅広く行っている。著書に『走りながら考える』『走る哲学』『負けを生かす技術』などがある。

『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』を1分間で解説

陸上の花形競技である、100m走。

特別に才能のあるアスリートだけが残り、可能性の見えないアスリートは去っていく厳しい世界だ。

 

 筆者の為末大さんは、元々100走の競技者だったものの、厳しい世界では自分は勝てないと”諦め”、400mハードルに転向。

 

とかく日本人は、アスリートに「動機の純粋さ」を求めますが、階級のあるスポーツにおいては、勝ちやすさの追求は戦略の一つ。

実際為末さんは、世界選手権において男子400メートルハードルで銅メダルに輝いています。

 

日本人の応援や観客、コーチ、選手たちが諦めない成功者のストーリーを好むことに、為末さんは様々な疑問を感じたのです。

美談の陰に隠れた、散っていた多くの敗者と無責任な応援する側の思い。

 

本書はそんな為末さんによる、生存戦略に関する本です。

スポーツに限らず、ビジネスなどにも活かせますので、為末さんのことを知らない人でも参考になる部分が数多くあります。

『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』の感想

オリンピックアスリートの為末さんと自分を重ねるのは大変失礼なのですが、「私に似てる」という印象を受けました。

求道者にも見える、アスリート・為末大さんの考え方に非常にシンパシーを感じさせられたのです。

 

物の見方や、考え方、果ては死生観。

仏教にも通ずるような、とらわれない諸行無常の境地。

 

これから、本書の中で私が共感できた部分を、一部ご紹介していきます。

第2章:やめることについて考えてみよう

人生は可能性を減らしていく過程でもある。

人生とは選択の連続で、現在の自分は全て過去の選択の結果でもあります。

同時に今の選択が、未来の自分を良くも悪くもするのです。

 

激しい陸上界の競争社会を生き抜いてきた為末さんは、そのことを高校生の頃から感じていました。

元々は100m走でトップになることを夢見ながらも、中学でほぼ成長してしまった身長、逆に高校から伸びていく同級生たち。

監督からはそれとなく100走選手としての限界を告げられ、自分は夢憧れた100走の世界ではトップになれない現実。

 

様々な葛藤の中で、為末選手は生き残りをかけて400mハードルに活路を見出しました。

それは、決して400mハードルに憧れたわけではなく、陸上の世界で生き残るための生存戦略でしかなかったのです。

 

人間が何かを選択するときに悩むのは、何を選んでいいかわからないからではない。

自分にとってより大切なことが何なのか、判断がつかないから悩むのだ。

 

為末選手にとって大切なのは勝つこと。

夢だけを追い続けて、勝てずに散ったスポーツ選手を知っている為末選手だけに、勝てない残酷さは痛いほどわかっています。

 

もちろん、諦めずに自分の憧れた種目や競技で勝利者になった人もいたそうです。

ただ、その裏では無名のまま現役を退き、引退後は辛い現実が待ち受けていた選手も少なくない。

 

中には支援者のことを想って現役を続け、30歳前後で引退し、その後の働き口に苦労する人もいるそうです。

引退後のキャリアで苦労するのは目に見えている。それは、応援してくれる人の責任ではなく、自分の責任でしかない。

 

残酷な物言いに感じる人もいるかもしれませんが、全ては自分の選択の結果。

責任の所在は全て自分。

 

将来を見誤らない、「諦める力」も生きていく上では必要なのです。

置かれた環境にあまりにも順応してしまうと、何かを諦めたりする選択がしにくくなる。

自分の今ある状況にあまりにもいろいろな人が絡みすぎていると、諦める決断力が鈍る。

日本人に求められる”若年層から選択する”ということ

僕の感覚では、日本人は人生の選択をし始めるのが非常に遅い。

大学を卒業する前後の二一、二歳ぐらいからやり始めるかどうかも怪しいと思う。

それはちょっと怪しすぎやしないか。

 

就職や働き方など、昨今の日本では様々な問題が浮き彫りになってきており、”天職”とは何かについて悩みもがく人が数多くいます。

もちろん、日本の労働環境のまずさや、企業の体質にも問題はあるでしょう。

ただ、その責任は組織や社会だけにあるわけではありません。

 

職業や会社、働き方を選択する若者自身にも責任はあります。

たいした専門性も身に着けず、明確なビジョンもないまま生きてきたツケを、20台以降に払わされているのではないでしょうか。

 

私自身がちゃらんぽらんな学生だったので、為末さんの言葉は身に沁みました。

何も考えずとも、物事に順応して生きていける特別な才能を持った人がいる一方、凡人はある程度スキルなどを身に着けておかなくてはなりません。

 

より良い選択をするためには、より良い選択肢を持っておかなければいけません。

若い頃から将来設計をしていた人と、そうでない人の差はあとになって大きくでてきます。

選択をした結果は人生の後半にわかる

何かをやめてよかった悪かったという判断は、人生の終盤になって決まるものだと思っている

 

若年層から選択をしていないと、後で痛い目を見るという考えと、一見矛盾するようですが、これまた真理。

結局何が良くて、何が悪かったなどは、後になってみないとわかりません。

 

大失敗と思えるような経験があったからこそ、その失敗を教訓に頑張れる人もいます。

その一方で、大成功した経験が慢心を生み、後に破滅の人生を歩む人だっている人生。

 

自分が下した選択の正しさを、今の価値観で決めることほど無駄なことをないのではないでしょうか。

意味のあることを成し遂げたいという思いが強い動機になっていた。

でも、メダルを取ったことからふと冷めだした。

僕の母が毎日近くの山に登ることと、僕が世界で三番になることの本質的な違いがわからなくなったのだ。

 

この考えも最近頻繫に思うことで、偉業と言われることを成し遂げることと、世間的には些細なことでも自分にとって大切なことを成し遂げることの違いはないのではないでしょうか

あくまで本人にとってその行為が意味のあるものなら、例えそれがテレビゲームをクリアしようが、赤ん坊がハイハイを始めようが、虐げられた人種が大統領になろうが、平和貢献活動が評価されようが、本質的に大差ない気がします。

なんだって”たかが”で片付く 

最後は死んでチャラになるのだから、人生を全うしたらいい。

そしてそこに成功も失敗もないと思う。

たかが人生。されど人生である。

 

その道で本気で頑張っている人には失礼かもしれませんが、最近は何に対しても”たかが”を付ければ、人生気楽に生きられると思ってます。

 

贔屓のスポーツチームが負ければ、たかがスポーツ。

仕事が上手くいかなくても、たかが仕事。

恋愛や人間関係に悩んでも、たかが人間関係。

ネット上のネガティブコメントなど、たかが文字(テキスト)。

 

何なら自分の人生ですら、”たかが人生”の一言で片付けられてしまいます。

 

こういうことを言うと、自暴自棄になったように感じる人もいるでしょうが、そうではありません。

”たかが”という言葉が執着心を捨てて、割り切りを生み、次の一歩を踏み出しやすくしてくれるのです。

 

なんだか怪しげに聞こえるかもしれませんが、それなしには生きていけないものなど、世の中にはほとんどありません。

どんなに大切に感じるものでも、なくなればなくなったで何とかなります。

僕たちは生きていかなければならない。

生きていくためのサイズを小さくしておけば、やらなければならないことをが減っていく。

何かをやめることも、何かを変えることも容易になっていくのだ。

『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』のAmazonレビュー一覧

事例を通して、そのときの葛藤を含め記述されている点がたいへん興味深く面白い。ビジネス・生き方すべてにおいて、使える示唆が盛り込まれていると思います。スポーツから入っているので読みやすく良書だと思います。

 

これから夢に向かう人にも、夢半ば力尽きそうな人にも価値のある内容。
自分は後者ですが、色々と勉強になりました。

 

物の見方、世間や人との距離感の取り方など、仏教を感じさせる言い回し。アスリートって、ある種の修行を行なった人なのかなと思った。そこかしこに、気になるフレーズが散らばっている。かみごたえがある一冊。

 

まじめな人間は、努力すれば必ず成功できると考えます。
成功しないのは、自分の努力が足りないからだと。自己嫌悪に
陥ります。筆者は言います。努力だけでは超えられない一線がある、
達成できない事もある。そこで、前向きに諦めることが必要になると。
自分の力で達成できることに努力を向けることが大切であると。
諦めることで達成できることをあると。

 

社会では口に出すことが憚られているけど、事実であることを明言してくれている本。
著者自身が言っているように、諦めるということをもっと前向きに捉えることができると軽く生きることができると思う。
わたし自身も若い世代に入るが、特にがんじがらめになっている若い世代が読むべきであると感じた。
このような心持ちがあれば、日本の社会は優しくなれると思う。

 

清々しいほどドライで、でも、前向きな気持ちになれる本です。

「人間に優劣はないが、能力に優劣はある」
「手段は諦めていいけれども、目的は諦めてはいけない」

著者の為末さんは世界で勝つという目的を諦めないために、100メートルから400メートルハードルへと手段を変えられました。
向いているところで頑張るために、今していることを諦める。
いつか報われると盲目に続けるのではなく、結果がでないのは認めた上で「好きなことだから続ける」と割りきる。
そうして割りきること、自分を知り、自分が本当にしたいことのために他の道に移ることで、人生の幸福度は増すのかなと思いました。

引用:『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』のAmazonレビュー

まとめ

人生において「ベストの選択」なんていうものはなくて、あるのは「ベターな選択」だけ

諦めることは悪いことじゃない。

本当に悪いのは、考えることをやめること。

 

他人から何を言われ、どう思われようとも、自分で思考すること、したことを信じて行動することが大切だと学びました。

スポーツ選手以外の方にも活かせる、考え方の指南書です。

 

あなたも是非一度読まれてみてください。


それでは、さようなら!

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